
3月16日から21日まで総勢9名のメンバーで都城で研修に参加しました。
アグリセンター都城さんのご指導の下、茶園での苗木の植え込みとほうれん草の刈り取りをメインに活動しました。
指導員の方の丁寧なレクチャーのあと皆で手分けして、茶畑に小さな苗木をひとつひとつ植えていきました。スコップで土を掘り返し空気を土を攪拌して、根っこが栄養を吸収しやすいコンディションを整えてあげるのだそうです。
5年後にペットボトルなどで飲むお茶の原料になるそうで、大きく成長してくれることを願いつつ愛情を込めて苗木を植えました。
ほうれん草の収穫では、あいにくの雨のなか泥まみれになりながらの作業でしたが農家の方々と一緒になって200箱のほうれん草を収穫することができました!1箱は約11kgなので合計2200kgですね。
慣れない包丁さばきも研修が終わるころにはスピードがあがって1日で終わるのが惜しいくらいでした。収穫したほうれん草はトラックで工場に運び冷凍食品用に加工するのだそうです。
いままで消費者だけだった自分が農業の生産に関わったことで、生産者の視点で考える機会が持てたのですごく身近になりました。
研修を振り返って、今の農業の姿を現地で自分の目で確認できたことで、日本の農業の抱える問題(後継者不足、食育・食の安全など)について考えを深める良い機会となりました。
参加したメンバーも色々なことを考えていて、お互い意見を交換したりして有意義な1週間の研修でした。

日時:2009年3月19日
研修地:山口県岩国市錦町(有)加登
報告者: R.N
◎今日の天気◎
曇
◎今日のスケジュール◎
7:00【朝食】
9:00【研修】
わさび漬け作り体験
11:00【研修】
こんにゃく作り見学
12:00【昼食】
14:30【農作業】
19:00【研修】
20:30【夕食】
◎今日の活動◎
車で20分くらい山の中をドライブすると、山の谷間に古い大きな平屋の建物が見えてきた。その建物は廃校になった小学校で、その隣にある小さな作業場でわさび作りを体験した。
指導してくださる吉國エツ子さんは生まれも育ちも錦町で、わさび漬けを作り始めて30年のベテランである。
吉國さんが新鮮な山水が流れる沢から収穫してきたわさびは、すでにきれいに洗ってあった。そのわさびを70℃のお湯に1分ほど浸して水気を絞って、5㎝くらいの長さに切った。切ったものと醤油などで作った漬けだれとを混ぜ、専用の瓶と化粧箱に詰めていった。
作業が終わると吉國さんとコタツを囲んで、この地への思いやわさびの話を聞いた。
2、こんにゃく作り見学
わさび作りの場所から10分ほど戻った切り立った谷間にある津枝陽人さんの家へ行き手作りこんにゃくの見学をさせていただいた。
昔からこんにゃく栽培をしてこんにゃく玉を出荷していた津枝さんは、こんにゃく玉はその時々で価格の変動があり年1回の収入であるため、なかなか生活設計を立てにくいことに不満を感じていた。そこで自分で作業場を建て、ブリキを加工して道具を作製してこんにゃく作りを始めたそうだ。
長年試行錯誤している中で、堀江さんちの藤井顧問の提案で生姜に似たキクイモとこんにゃくを混ぜるキクイモこんにゃくを完成させた。お邪魔させていただいた時には、そのキクイモこんにゃくを作る過程で、すり潰したこんにゃく玉を手作りの専用の型枠に流し込んで形成する作業をしていた。私たちもその作業を手伝わせていただきながらこんにゃく作りの大変さを実感した。
3、たい肥散布
10t。あまりに大きな数字は私の思考を停止させる。10トンのたい肥をまく。一度に運べる量はせいぜい20キロ。500往復。一段と感覚を鈍らせる。果てしない数字。スコップで袋にたい肥を詰める人。それを運んでまく人。最初の余裕はもうない。口も顔ももうあまり動かない。1時間。様子が変わる。
◎感じたこと◎
朝から晩まで肉体労働をし、体力的には相当きつかったが都市で働くのとは違う心地よい疲労感を味わえた。体を動かし、汗をかき、植物や地元の人とふれあい、研修仲間、受け入れ先の方々と協力してひたすら作業をし、汗を流し、皆で食事を囲み、寝て一日の疲れをとる、といシンプルかつアットホームな生活に限りない喜びを感じた。
また、一日一日が長く、濃くて三日が一週間に思えるほど毎日充実していた。
本当の豊かさとはお金や社会的地位ではなく、やりがいのある仕事を持ち、信頼できる人が周りにいることなんだなと改めて実感した。

日時:2009年3月18日
研修地:山口県岩国市錦町(有)加登
報告者: A.S(W大学教育学部4年)
◎今日の天気◎
晴
◎今日のスケジュール◎
7:00【朝食】
8:00【農作業】
13:00【昼食】
14:30【農作業】
16:30【農作業】
20:30【夕食】
1、シイタケの駒打ち
2班に分かれてクヌギのホダ木に2時間かけて3000駒を約120本に打った。①専用のドリルで穴をあけ、②その穴に駒を差し込み、③木槌で駒を打つ。3人一組で作業を進めていった。その作業が終わると、いままでに駒を打っていたホダ木を合わせて約500本を約10メートル離れた日中は日陰になる場所へみんなで力を合わせて運び、井型にホダ木を組み上げた。
3メートルの杉の丸太を二人一組で鎌を使って皮を剥いだ。皮は3層構造になっていて、その下にきれいな薄黄色の杉の肌が出てきた。杉の丸太は乾燥していて、なかなか皮を剥ぐのに苦労した。皮を剥がないと木に虫が入り腐りが早まるし、昔は剥いだ皮を屋根を葺く材料に使用していた。この丸太は、堀江家の洗濯干場の柱にするようだ。
畑に植わっている小さなホウレンソウを、ハサミを使って根っこを切りながら収穫した。このホウレンソウははっぱが縮れていて、「ちりめんホウレンソウ」という名前で、糖度が高く肉厚な品種だそうだ。
中国新聞編集委員佐田尾信作氏を中心としたメンバーで、隔月で開催されている宮本常一の勉強会「あるく みる きくの会」が広島市内で行われ、4名の研修生が参加。
宮本常一著『私の日本地図9周防大島』を読む。常一の故郷である周防大島西部、特に松山出身者により開拓された沖家室島では、松山とのつながりが強いことを学んだ。
またブラジル、ハワイ、フィリピンなどの外国にも多数移民を排出しており、日本に外国の商品が流通する前から、パイナップルの缶詰、マヨネーズ、ケチャップ、チョコレート、衣類などが身の回りにあったと周防大島の属島沖家室島出身の参加者から話があった。
周防大島では戦地からの復員兵が多かった戦後直後の7万人を最高点として人口が減少し、大島大橋がかかってからは流出人口がますます増え、現在では人口は2万4千人程度に減っている。宮本常一氏が「橋がかかってよくなった島はない」という言葉は周防大島でも例外ではないようだ。
生産、収穫、出荷の行程を経験することができた。産業生産の分業化が進んだ現代社会では、各行程が異なる人間の手で行われており、なんだか人間がやっているということを忘れてしまいがちである。農業を食ビジネスとしてとらえ、作る、運ぶ、売る、すべてを自ら行っている(有)加登では、その連続性を自分の体全体で感じることができる。就農を考えている私にとって、この連続性を理解して今後のビジネスプランへのアイディアのきっかけになるように感じられた。
そしてまた、百姓とは百の仕事をこなす人間であることを教えてもらったが、そのとおり、今日は一般的な農業とは異なる杉の皮はぎで木材を作る経験をした。また、広島で「あるく みる きくの会」に参加して宮本常一の見聞を広めたが、今後も研修のなかで農業実習と並行して、多くの先人の知恵を体得していきたいと考えている。

日時:2009年3月17日
研修地:山口県岩国市錦町(有)加登
報告者:T.K(W大学第二文学部4年)
◎今日の天気◎
晴
◎今日のスケジュール◎
15:17【錦町到着】
錦町に到着後受け入れ先((有)加登)に移動。
16:00【オリエンテーション】
日程の説明、自己紹介、(有)加登が耕作している農地の見学。
19:00【歓迎会】
◎今日の活動◎
1、オリエンテーション
受け入れにあたり、研修生を「お客様扱いはしない」と藤井氏からお言葉があった。受け入れ先(有)加登では、毎日広島市、岩国市のスーパーマーケットに出荷しており、収穫、荷作りと日々忙しく生活している。今回私たちは彼らの「日常」に参加させていただくにあたり、同じように起き、働き、食べ、寝るという生活リズムで数日間を過ごしてほしいとのことであった。
(有)加登での行われているのは農業ではなく「食ビジネス」だという話があった。現在一般的な農家は作ってから消費者の食卓に届くプロセスの中で、「作る」部分しか担うことができていないが、(有)加登では「作る、運ぶ、売る」を掲げ、作ってから運んで店頭で販売するところまで全部行っているとのことであった。
(有)加登が他の農業者と大きく違うのは、種苗店と連携しよい品種の種を使っているという点だ。私たちがよく目にする種は店頭入口で販売されていることが多いが、日差しの当たる気温の高い場所に置かれているため、本来低温、日陰で保管しなければいけない種を販売する場としては適していないというお話をうかがった。
私たちが数日間を過ごす錦町は、周防大島出身の民俗学者宮本常一とも縁のある土地で、この後訪れる向峠(むかたお)は「去りがたき村」として紹介されている。また50年前にこの地で、林業金融調査会による錦町の山林保有状況の調査のため宮本氏の弟子である武蔵野美術大学名誉教授田村善次郎氏もこの地を訪れているとのことだ。
2、歓迎会
堀江家のお母さん公子さんが、堀江家に泊まりにくる早大生に大人気というお手製カレーライスと野菜サラダを御馳走になった。カレーライスは日本料理研究会の方が宿泊された際に習ったとのことで、季節によって使われる食材(野菜)がかわるため、毎回味がかわるとのことだ。また研修生が持ち寄ったお土産もふるまわれ、夜遅くまで交流がつづいた。
初日ということでまだ実際に農作業をすることはなかったが、現代日本農業の抱える問題点と(有)加登の事業についての説明から(有)加登の方々の志の高さと事業の新規性をうかがい知ることができた。 (有)加登の「作る、運ぶ、売る」という方法は、生産性が低く耕作放棄地が増え続ける中山間地域の農業に一石を投じるものであると
思った。今回の研修では農業だけでなく、宮本常一の民俗学といった文化的な側面も学べるようで、この数日間は頭も身体もフルに動かして田舎出の暮らしを満喫していきたい。また農作業をしてお腹を空かせたあとのおいしい料理も楽しみだ。

一般的に、日本の若い世代の人は、農業と聞いたとき「しんどい」や「古臭い」「重労働」というイメージを持っているのではないかと考えます。私自身も、以前は農業に対し、ある程度バリヤのような一種の壁を作っていました。
実際に今回、サトウキビの植え付けや収穫から黒砂糖の製造にいたるまで一通り全ての過程を経験してみると力作業ですし、きついなと感じる面は確かにありました。しかし、それ以上にやりがいもたくさん感じました。
例えば、自分が作ったものが製品としてお店で売られ、お客さんがそれを食べて喜んでいただけることや、苦労しながらのサトウキビの粕をトラックに詰め込む共同作業等はなかなか都会では経験できないものだと感じました。なかなかの重労働であるため、疲れたとしても自分のペースで休むこともできますし、週休2日制のようなものも農家にはないと聞きました。
都会のような成果主義のようなギスギスした環境にもありません。このようなのびのびとした環境は決して都会では経験できないものであり、新鮮であると同時に、私自身の農業に対する価値観を変えてくれました。短い期間でしたが、非常に充実した経験ができました。
ところで、奄美大島の食べ物はどれも美味しかったです。特に刺身は格別で、これまで食べたことのないくらい新鮮で、美味しかったです。これも田舎暮らしの特権であると思います。収入は低いですが、贅沢をしなければ全然やっていけるのだなと考えさせられました。
最後に、今回「田舎で働き隊」に参加させていただき、農業の楽しさと苦しさの両方を知ることができました。現在すぐに農業を職業にはする予定はありませんが、将来、農業に携わってみたいなと考えております。今回は、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。今後の人生で必ず生きてくると確信いたしております。

【活動内容】
私は、農文協の「集落営農」p.90新潟県中越地震についての記載を読むなどし、この研修において、大いに刺激や有意義な生の指導をいただき、大変深く考えさせられました。
(テレビ報道を通じて多くの国民が知った事は、魚沼コシヒカリは、その多くが、あのような棚田で栽培されている事であった。)
(中略)
「アーア、田畑をすべて失ってしまった。これでこの村には住めなくなった。」
(中略)
そこに耕すべき田畑が存在していることが、多くの高齢者を山間集落につなぎとめる強い強い力を持っていたことを、わたしたちは再認識させられるのである。
限界集落が、また一つまた一つと消滅している現状の中、千年の歴史を誇る山古志が、被災の傷も癒えない中、とても厳しい条件で戦っておられると聞き、自らも、大いに感化される部分が有りました。
畜産に関しては、何ら経験も知識も無かった状態での参加でしたが、周囲の方々の手直しやサポート等が行き届き、楽しく充実した経験となりました。
次に、牛糞堆肥についてですが、関さんからは、時には80度以上で平均3-4ヶ月と、雑菌処理の関係で、念入りに作ってる事、斉藤さんからは、トロトロ過ぎる状態では、好気性発酵にならないので、モミガラを排水溝に混ぜてるなどの話をいただき、堆肥の品質面での安心感も得られました。
錦鯉の稚魚の間引き後についてですが、引用先は忘れましたが(確か農文協関連の雑誌か書籍)、専用のコンクリート槽にて、魚体を嫌気性発酵させて、そのアミノ酸タップリの液肥を作ってるところも有ると見聞き、山古志では、そうした組織が有るか聞きそびれてしまいました。こうした取り組みをされてる他にも、是非とも視察させていただきたいと思いました。
土壌に関しては、砂壌土(砂質壌土)で有るという事で、重い粘土質の当地と違い、根菜類も作れる上に、独特の気候により、それに適した作物を育てる気概が出てきました。かぐらなんばん等、市民農園や庭先にて試験栽培する所存です。
議員の方からのタラの芽に関してですが、長野ではタラ苗木が1000円で売られており、庭木代わりに試験的に育てて観察しようと思っております。
他にも話されていたワラビと同じく、根元から切る野菜よりも、手間からのコスト面の関係からも、素晴らしい提案と感じました。
他県にては、ウコギ味噌に感動した例も有るようで、ウコギも取り寄せて栽培しようと思っております。
ウドに関しては、東京ウドなどライバルが多く、私には農業技術体系(県立図書館)からの栽培知識と、試験栽培の経験しか無く、ウドには着手しておりません。
私は、「いかに安価に作るか」、「いかに効率的に作るか」、「栽培技術の向上」など、これから着手すべき課題は、山積みの状態です。
短期での試験的な仮移住や、どの箇所で研修するかなどの情報や提案は、どなたからも、まだいただいておりません。情報ソースの由来も、まだつかめておりません。(冬季ゆえ、仕事は畜産位しか・・というお話でした。)とりあえず、佐川急便のドライバーなどで、そこそこ体を壊さない程度に働き、元手を溜めてから参加したいと考えております。
お料理に関しては、カレーは、ゴーゴーカレーほどはしなくても、もう少々、タイム、グリーンカルダモン、ローリエなど、もう少々香り高くしても良かったと思います。
また、五十嵐さんからは、牛テールからの出汁でカレーを作ると美味しいとの事でした。
野菜は肉や魚と違って、なかなか高価に販売される事例は少ないようですが、私は、肉や魚料理よりも、全く食べた事の無い、地方の山菜等に、ビックリする程の美味しさを感じました。おそらく将来はそうした作物を作っているかと思います。

片付けをすませ、最後に役場の前で全員そろって写真を1枚!!
4日間本当に良い経験をすることが出来ました。ここで出会った人、経験は私の一生の中の宝物です。
この経験を通し、日本の一次産業を守り、本当に美味しい国産の物を当たり前に食べることの出来る世の中にする!という私の夢を叶えたいという気持ちがさらに強くなりました。農家と消費者をつなぐ懸け橋のような仕事をしていけるよう頑張っていきたいと思います!!
最後にこの経験、出会いに本当に感謝したいです。ありがとうございました。



