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団塊の世代「北の大地への移住大作戦」を展開
北海道知事 高橋はるみ氏
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冬の寒さは日本一だが、それを補って余りある魅力が北海道にはある。まずは広さ。道内に空港は十三カ所あるが、どこに降り立っても、日本とは思えないような広々と開けた風景に驚かれるだろう。それに雄大な自然、ひと味もふた味も違う色鮮やかな花々、豊かな山海の幸など挙げればきりがない。昨年、首都圏で団塊の世代の方々を対象に、どこに住みたいかというアンケートを行ったところ、約八割もの方が北海道に関心を持っていることがわかった。その結果を踏まえ、私どもでは市町村などと連携し、さまざまな生活支援サービスなどの受け入れ体制を一層充実させ、退職後の方々を対象とした移住大作戦を展開。北海道は広大なので、北の湘南ともいえる比較的温暖な気候の町もあれば、杉がないことから花粉症回避を売りにしている町もある。そこでお薦めしたいのが、北の大地でのさまざまな生活を体験できるツアーだ。観光旅行では味わえない北海道の魅力を肌で感じることで、ぜひ第二の人生の夢を見つけていただきたい。
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高齢者、障害者や外国人にも居心地の良い地域づくり
千葉県知事 堂本暁子氏
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千葉のよさをひと言でいうと、東京への通勤圏でありながら、驚くほど自然が豊かだという点だろう。太平洋を見渡せる九十九里から東京まで一時間足らず。また、千葉は暖かく、サケの南限、サンゴの北限となるなど、北と南の両方の豊かさも併せ持つ。それでいて土地も物価も安いから、セカンドハウスを購入して、定年後そのまま定住する方も増えている。そんな中、私たちが今一番に取り組んでいるのが地域づくりだ。新しく移り住んだ方でも、お年寄りでも、障害を持っていても、外国人でも誰もが孤立することなく、それぞれの町で自分らしく居心地よく暮らせるようにしていこうという試みである。まだスタートしたばかりだが、すでに多くの地域づくりが動き出し、おのおのの「ふるさとづくり」が始まっている。まずは、県内至るところにある農村や漁村の自然体験学校をはじめ、旅行感覚で田舎暮らしが味わえる体験民宿などを通して、房総半島の魅力に触れてみてもらいたい。
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多様な生き方に目を向けた“優しい政策”必要
和歌山県知事 木村良樹氏
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このところ僕が危惧(きぐ)しているのは、新自由主義のもとで、日本が変な階級社会になるのではないかということだ。国際社会の中で競争力を保っていくには、ある程度仕方ないのかもしれないが、一方で多様な生き方に目を向けた優しい政策も必要だと思う。地方がその受け皿になれれば、日本はもっといい国になるはず。都市と地方とがより良い形の交流を深められるよう、和歌山では農業も漁業も林業も、都会から人が入って来られるような仕組みづくりを進めてきた。本格的に移住する人もサポートするけれども、都会に拠点を持ちながら趣味的に、という形でもいい。かくいう僕も和歌山の知事になってから、小さな畑を開墾して野菜を作り始めたところ、これが楽しい。変なキュウリしかできなくても癒やされている自分がいる。幸い和歌山は大阪にも関空にも近い。温暖な地でスローライフを、と考えておられる方は、ぜひ一度和歌山を訪ねてほしい。
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ふるさと暮らしの魅力と厳しさの体験を
高知県知事 橋本大二郎氏
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高知といって思い浮かべるものは、四万十川に代表される自然や坂本龍馬などさまざまあると思うが、ここ十年でいえば「よさこい祭り」の鳴子踊りではないだろうか。わずかなルールさえ押さえていれば、あとは好きに自己表現できるところが若い人たちにも支持され、今では全国二百二十カ所もの祭りやイベントに取り入れられている。この自由な束縛のなさは南国土佐の風土そのもので、移住を考えておられる方に対して自慢できる点の一つだと思う。また大都会とは違い、高知は住民と行政の間の距離が非常に近い。私自身、住民からのメールには必ず返事を出す。ともにより良いコミュニティーを築いていこうという意欲のある方は、老若男女を問わず大歓迎。そのための受け入れ体制もいろいろ整えているが、農業に関心があるなら、「窪川アグリ体験塾」「有機のがっこう『土佐自然塾』」「新いなかビジネススクール」などで、田舎暮らしの魅力と厳しさを実際に体験してみるのもいいのではないかと思う。
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生き生きとしたライフスタイルを、次世代に示す
コーディネーター
ふるさと回帰支援センター理事 青森大学教授 見城美枝子氏
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いわゆる団塊の世代は700万-800万人だが、戦後1945年から10年間に生まれた人数は約1900万人にも上る。特に少子化で未来が尻すぼみになっているだけに、このボリュームは大きい。私を含めたこの年代が、今後どのようなライフスタイルを選ぶかによって、日本の方向性が決まってくるといっても過言ではないように思う。「ふるさと回帰」のテーマは再生である。皆さんが生き生きと再生すれば、その姿を見て、次の世代も新しいライフスタイルに挑戦していくのではないだろうか。4人の知事からは、それぞれのお国自慢と同時に、現実のJターンIターンの難しさに関する指摘もなされ、ほかにも市民参画、社会貢献、農業、健康など様々なキーワードが出された。皆さん一人ひとりが、これからの人生をどう生きれば良いのかを考える上で、何らかのヒントとなったことを願う。
〜日本経済新聞 朝刊 2005年10月10日(日)広告特集「ふるさと回帰フェア2005」より〜
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