今の農村の実態をみると、日本の総世帯数4千700万のうち、専業農家は40万世帯にすぎず、農地の約一割が遊休地である。しかも、後継者がいる専業農家は半分ほどなので、この先さらに荒れた農地が増え、国土はますます疲弊していく。だからといって、都会から経験のない人が突然行って農業をやろうといっても、そう簡単ではない。そこで、企業経営のノウハウを持った人たちによる共同での効率的な農場運営というものが考えられる。
また、団塊の世代の方には社会への貢献ということを頭の隅に置いていただきたいと思う。皆さんの中にも、この国の先行きが心配だ、と感じておられる方は多いはず。聖職者ではないから無償奉仕は無理でも、ある程度、世のため人のためになり、なおかつ自分のためになるような生き方を模索してほしい。これまでの知識と経験を生かせば、地方に行っても役立つ仕事を作り出せるのではないだろうか。
日本経済新聞 朝刊 2006年11月18日(土) 広告特集「ふるさと回帰フェア2006」より
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