受け入れるふるさとの側も、その土地に誇りを持つことが大切です。暗い、寒い、景気が悪いと愚痴ばかり出るようなところには誰も来ません。たとえば、青森に『地吹雪ツアー』、新潟に『雪下ろし隊』があるように、オンリーワンを目指す発想の転換が求められています。受け入れる側もどんな人に来てほしいかということをはっきりアピールし、都市から移り住む人も、ただ「慢然と」ではなく、知恵を出してほしいですね。
農村は、人が入っていくことで活性化されます。老人がいれば、自ずと病院が必要になるし、看護師の働く場所もでき、その子供たちが保育園や幼稚園に入ります。都会じゃなくても実は豊かに暮らせるのだということを団塊の世代が実証していけばいいんです。
最近は地方で安く農地が借りられるようになったので、農地を買わなくても農業経営ができるようになりました。農村の再生には外部の力も不可欠です。JAや市町村で多くのサポートを用意しているので、皆さんの経験と知恵と人間関係を是非、地方で生かしてほしいと思います。
田舎で農業をするもよし。都市と農村をつなぐ役割を果たすもよし。団塊の世代が頭を柔らかくして動くことで、下の世代にも影響を与え、社会が大きく変わってくるのではないでしょうか。
日本経済新聞 朝刊 2006年11月18日(土) 広告特集「ふるさと回帰フェア2006」より