だいたいにおいて日本人は、決まったことをそのまま受け入れてしまう。本当は誰にでも一番奥底に熱い情熱みたいなもの、それを使い果たしたら、いつ死んでもいいというものがあるはずなのに、多くの人がそれを忘れているような気がしてならない。皆さんも、どこかにうまい就職口はないかとか、社会保障はあるかとか、そんなことばかり考えすぎていないだろうか。
人間というのはもともと個性的で、同じ話を聞いていても、一人ひとり考えていることは違う。団塊の世代などと呼ばれたくないと思っている方だっているかもしれない。自分が何故ふるさとへ回帰していくのか、自分という人間をどれだけ分かっているのかを意識したとき、皆さんにとって、ふるさとはより分厚いものになってくると思う。
日本経済新聞 朝刊 2006年11月18日(土) 広告特集「ふるさと回帰フェア2006」より |