なつかしくて新しい生き方へ。ふるさと回帰フェア2006
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14日(土)
ふるさと暮らし実践リレートーク
「成功するふるさと暮らし、失敗するふるさと暮らし」
《コメンテーター》 高野 孟(インサイダー編集長)
佐藤彰啓(ふるさと情報館代表)
佐藤信弘(田舎暮らしの本編集長)
《コーディネーター》 高橋公(NPOふるさと回帰支援センター常務理事・事務局長)
   
高野 孟
佐藤彰啓
佐藤信弘
高橋公
北海道札幌市にふるさと回帰「北海道には人を元気にする力があります」

実践者1組目:石黒直文さん(左)・黒田昌男さん(右)

石黒:「私は13年前に北海道開拓使の会というのをつくって、移住希望者を支援してきました。黒田さんは最近移住してきたメンバーのひとりです」
黒田:「私は定年後に北海道に移り住みました。身体を壊していましたが、北海道に来てからすっかり元気になりましたよ。みんな人が温かくて、楽しい毎日です」
高野:「若い人と黒田さんのような定年後の方とどちらが多いですか」
石黒:「若い人が多かったのですが、最近は団塊世代が増えてきましたよ」

山形県大江町にふるさと回帰「謙虚にありのままの自分でいることが成功の秘訣」

実践者2組目:山川正信さん

山川:「会社勤めを10年していましたが、息子のアレルギーをきっかけに人間食べることがいちばん大事だと家族で山形に移り住み、農業を始めました。ふるさと暮らし成功の秘訣は、謙虚にありのままの自分でいくことだと思います」
佐藤(信):「農業の展開について、なにかアドバイスはありますか」
山川:「作物をつくるだけでなく建築技術、販売能力や生産管理など、百姓じゃなくて『二百姓』ぐらいの仕事で生きることが農業です。いろいろな能力が必要だと実感しています」

福島県いわき市にふるさと回帰「地元に自分から溶け込むことが大切です」

実践者3組目:多田秀男さん夫婦

多田:「65歳のときに家内に田舎暮らしをしようと持ちかけて、説得するまでに2〜3ヶ月かかりました。いまはいわき市に来て幸せな日々を送っています。やはりいちばん大切なのは、地元に自分からとけ込むことだと思います」
佐藤(彰):「夫婦仲がいいからこそ田舎暮らしができるんですよね」
多田夫人:「そうですね。移り住んでから趣味を生かして2人でパン屋を開いて、いろんな人に来ていただけるまでになったのでよかったと思っています」

福島県小野町にふるさと回帰「農業一本で生きていこうと考えるのは禁物です」

実践者4組目:杉岡直人さん

杉岡:「銀行員から一転、小野町で切り花の栽培と無農薬の野菜をつくっています。私も家内も子どもの頃からアレルギー持ちで食料について2人で勉強するようになり、環境のいいところで長く続けられる仕事を探していました」
高野:「農業経営はどのような感じですか」
杉岡:「はっきり言って苦しいですが、家内が開いている塾の収入とあわせてなんとか細々とやっています。農業のほうは収入をアテにしないという結論を出したら気持ちもラクになりました」

新潟県小千谷市にふるさと回帰「農業法人で就農という形をとっています」

実践者5組目:新谷梨恵子さん

新谷:「農家のお嫁さんになるのが夢で、農業系の大学で知り合った主人と結婚し小千谷市に嫁ぎました。嫁ぎ先は農家ではありませんが、農業法人で就農し、サツマイモなどをつくって東京で販売したりしています」
佐藤(信):「就農だと勤める形ですが、自分で農業をやるのとどう違いますか」
新谷「私の場合は主婦でもあるので、時間になったら帰らなければならず、もどかしいです。子どもの手が離れて時間がとれたら、すべて自分でできるようになりたいです」

千葉県鴨川市にふるさと回帰「本格的に農業がしたいならいい師匠を見つけよう」

実践者6組目:山崎義朗さん

山崎:「私は海外で経済金融アドバイザーをしていました。バングラデシュに住んで土のうえでの暮らしをしたいと、東京に近い鴨川市へ移住しました。師匠から特訓を受け、いまイチヂクやアスパラガスなどをつくっています」
高野:「私も鴨川で毎年お米をつくったりしています。田舎では人とのつながりが大切ですよね」
山崎:「そうですね、鴨川は立派に人を迎え入れる要素を持っています。本格的に農業をやるならいい師匠を見つけることがポイントです」

長野県飯山市にふるさと回帰「積極的に地域に尽くす努力をしましょう」

実践者7組目:武田正勝さん

武田:「温泉があってスキーができて、山登りに便利なところで暮らしたいと妻が昔から言っていて、飯山市で民宿をやっています。やはり町内の行事に参加するなど、積極的に地域に尽くすことが必要ですね。私はいまは組長もやっています」
佐藤(彰):「民宿とかパン屋とか、好きなことをしながら暮らすのはいいですね」
武田:「はい、お客さんに喜んでいただくために上越の海のほうまで食材を仕入れに行ったりして、それも1つの楽しみになっています」

島根県岩見地方にふるさと回帰「島根県の良さをインターネットで発信中!」

実践者8組目:かわべまゆみさん

かわべ:「私の出身は大分県ですが、東京で出会った夫が島根の人で、島根に移り住みました。島根の自然の素晴らしさに感動し、インターネットで島根の良さを発信しはじめたら、住んでくれる人がどんどん増えました。ぜひ一度、みなさん島根に来ていただきたいと思います」
佐藤(信):「本当にいいところですよね。田舎暮らし体験ツアーに参加させてもらいましたよ」
かわべ:「田舎暮らしは相性だと思うので、自分に合う場所かどうかをぜひ見極めてください」

高知県四万十市にふるさと回帰「四万十移住の会を立ち上げてがんばっています」

実践者9組目:吉岡仁志さん

吉岡:「昔からアウトドアが好きで、大阪から四万十市に移り住みました。田舎暮らしを成功させるポイントはまず、自分のなかの当たり前の部分を一度白紙に戻して、地元の常識にとけこむことです。私は四万十移住者の会を立ち上げて、空き家探しを手伝ったりしています。移住の前に、仕事探しもちゃんと調べてから行ったほうがいいと思います」
佐藤(彰):「空き家はいま増えていますよね。日本の美しい農村を守るためには、都会の方々の力が必要ですね」

大分県杵築市にふるさと回帰「パートナーとじっくり話す機会を持ちましょう」

実践者10組目:糸原愛徳さん

糸原:「定年の少し前に、女房と2人で全国いろいろなところをめぐり、とにかく温暖で、温泉と病院が充実していて、食べ物がおいしいところということで大分に決めました。成功の秘訣は、行政とうまくギブアンドテイクの関係を築くこと、そしてもう1つは、パートナーとよく話をすることですね」
佐藤(信):「奥さんを積極できなくても、たとえばだんなさんが先に住んで、奥さんがときどき通うなど、田舎暮らしにはいろんなスタイルがありますね」

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(c)NPO法人 100万人のふるさと回帰・循環運動 推進・支援センター