ふるさと回帰フェア2007 ふるさと暮らしが新しいニッポンをつくる。
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10/27(土)
●記念講演「日本のふるさとを考える」
藤本義一
(作家)
 私のふるさとは、ここ大阪。商人(あきんど)の町・大阪には、独自に発達した言葉文化がある。数も解釈も多様で、東京の4倍もある。
 たとえば「男」という漢字。一般的には「田んぼで力を出すから」と解釈されているが、それは違う。本当は、人間の頭を横に切ったとき、上から見た形が「田」に似ているから。「頭を使って力を出す」、これが男という文字の意味だ。
 一方、「女」は神様にひざまづいて拝んでいる形から来ている。女性は「交差するところ」に美しさがある。こういうことは、大阪人ならみんな知っている。
 「ふるさと」というが、そこにある文化を少し厳密に見ていく必要があると思う。大阪人はお上(かみ)を信用しない。自分で兆戦していく根性や信念みたいなものが受け継がれている。また自分の言葉、自分の表情が相手に与える影響はどうか、そうしたことを考えていくのが大阪商人の知恵であり、それから人への思いやりもはぐくまれてきた。言葉を大切にし、言葉が文化の核心にある。それが、大阪だ。

日本経済新聞 朝刊 2007年11月24日(土) 広告特集「ふるさと回帰フェア2007」より
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(c)NPO法人 100万人のふるさと回帰・循環運動 推進・支援センター