セミナー開催は周知期間が大事だ

先週の金曜日の12日、日帰りで盛岡に行ってきた。もう、東北は冬本番。仙台から先は、平地にも雪が残っていた。それにしても、東北は近くなった。「はやぶさ」に乗車すれば131分だ。

総選挙は予想通り。自民党の圧勝。民主等の油断もあるが勝ちすぎの印象がある。戦後70年を来年に控え、本質的にはきわめて重要な選挙だったはずだ。この2年間の安倍内閣はさまざまな問題提起をしてきた。その真を問う選挙だったはずだが、それを自民党はアベノミクスという経済政策を問うとすり替えて選挙戦に持ち込んでいた。選挙戦術の勝利といってもいいだろう。それに対し野党は争点を絞り込めず、抽象的な内容の乏しい論陣を張って完敗した。とくに民主党は酷かった。自民党の受け皿にもなれない。その他大勢の野党のひとつの位置に甘んじていた。それは投票率を見てもわかるとおり、投票するところがないから棄権したという人が多かったのではないだろうか。いま戦後社会の大きな曲がり角にある日本においてまともな野党が見当たらないのはさびしい。いよいよもって、この国は先の見えない状況に突入したのではないだろうか。

各自治体のセミナー開催は順調に回を重ねている。1月から12月の1年間で今年は136回に達することが明らかになった。満足すべき回数である。内容的には成功例、失敗例さまざまあるが、やはりせっかく開催するのであれば、十分な周知期間をおいて開催するのがいいようだ。場所が空いているからと場当たり的に開催してもうまくいくわけではないことは知っておいていただきたい。14日の高知県の移住と就職をあわせたセミナーは交通会館の12階のイベントスペースで開催されたが、こちらには初参加の高知市をはじめ34市町村のうち21自治体が参加。そこに従来からの集客数を上回る143名の移住希望者が押しかけ、大いに盛り上がった。県が本腰を入れ始めた高知県。いま、高知県が面白いようだ。また、当日は福島県の相双地域が復興・再生の人材を求むとして久しぶりに開催した。こちらは11名の参加だったが、主催者は大いに手ごたえがあり開催してよかったといってきた。この地域は福島県の浜通りに位置し、原発にも近く、復興への道は険しいがそれでもあきらめない姿勢が敬意に値する。

選挙も終わって、いよいよ「まち・ひと・しごと創生本部」も動き出す。創生本部への期待は高い。当面、年末までにあきらかにされる総合戦略にどこまで具体的な内容が書き込まれるのかが注目点だ。それが地方の総合戦略策定にかかわってくる。あるべき姿はもういい。具体的な政策こそが必要であることはいまさら言うまでもないことである。

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