所信表明、地方創生に言及なし!

6日、第207回臨時国会が始まり、総理の所信表明演説が行われたが、地方創生に関する記述はどこにもなかった。地方創生総合戦略5カ年計画の2期目以降はどうなるのか、今後の展開をしっかり注視していく必要があるようだ。内閣が変わるたびに新たな政策が話題になるが、現在進行中の政策は一体どうなるのか、固唾を飲んで見守るだけでは納得できないこともあると思うがいかに。過日、若かりし頃よく飲みに行った新宿ゴールデン街のスナックでよく一緒になった知り合いが訪ねてきた。どうもテレビか何かに出演したところを見たようだ。近くに来たので寄ったということだった。スナックでは個人的に話した記憶はない。世代は同じで、東京教育大(現筑波大)を出て、都立高の教員をやっていたが、辞めて長野県茅野市に移住。有機野菜を栽培し、注文を受けて宅配で都内のお客さんに届けて生業を立てているとのこと。当時はそうした事するようには見えず、アイビールックが似合いそうな優男であった。時代の先端、流行が似合うということから「今も地方移住で有機農業という時代の先端をいってるね」と言ったが、期せずしてそうなったのか、そうしたことが様になる男なので、茅野市での活躍を期待したい。

昨日、8階の移住相談センター内を歩いていたら「神戸くらしなんでも相談窓口」で相談員と目があった。20~21年の実績・業務報告がまとまったというではないか。神戸市は昨年4月、兵庫県と並んで移住相談ブースを41番目として、ふるさと回帰支援センターに開設。順調に推移し、昨年、今年とそれぞれ4回の移住セミナーを開催。2月には同じ政令市の静岡市とコラボで「静岡市✕神戸市 どっちの移住ショー」を開催するなど話題になった。移住相談実績は20年4月-11月と今年21年4月―11月でなんと255.6%増と大きな成果を上げたようだ。内訳はIターンが53.1%、Jターンが27.7%、Uターンが19.2%。最近のコロナ禍でしっかり発信すれば成果はついてくることは証明されたようだ。

この1週間の取材・来客は、3日にいわき市東京事務所が来訪。4日は青森県企画政策東部長、同次長、地域活力振興課長代理が来訪。最近、移住相談件数が伸びていることを巡って意見交換を行った。7日は宮城県企画部地域振興課総括補佐と意見交換。8日は農協中央会が、担当が変更になったことから挨拶にきた。

先週は19回の地方移住セミナーを行った。12月3日は、福島県県南地方が「地元工務店が解説!リアルな空き家で学ぶツアー」をオンライン開催。地元の工務店と共に、空き家バンクの登録物件を巡り、購入の際の注意点や改修費について学ぶセミナー。特徴のある物件の隅々までカメラで映しながら解説し、改修費といった必要経費がかかるのか等具体的にイメージしやすいものとなっていた。

北海道南空知地域は、「『北』にあるけど『南』そらち 北海道南そらちを知るセミナー」をオンライン開催した。8市町村(夕張市・岩見沢市・美唄市・三笠市・南幌町・由仁町・栗山町・月形町)が参加し、それぞれの市町の特徴や魅力を紹介。12名の参加者は30代を中心に幅広く、関西や中国地方など遠方からの参加もあった。

愛媛県は「瀬戸内海 離島暮らしのリアル@上島町―島暮らしへのファーストステップ 準備編―」をリアル開催した。2週連続の上島町初の単独移住セミナーで、第1回目は、協力隊員から島暮らしの基本情報、先輩移住者のリアルな島暮らし事情をじっくり話していただいた。8名が参加し、相談会が終わった後も自治体とのコミュニケーションが活発に行われた。

千葉県鴨川市は「カモ活のすすめ~千葉県鴨川のコミュニティ、のぞいてみませんか?~」を8名の参加でオンラインで実施した。参加コミュニティは「鴨川市農林業体験交流協会」、「特定非営利活動法人・大山千枚田保存会」、「農事組合法人・鴨川自然王国」とバラエティに富んでおり、移住計画の進捗状況や求める暮らし方によってコミュニティを選択肢できる事が伝わる内容だった。

12月4日は、青森県が「青森県関係人口交流会~関係人口に教わりたい!関係人口のつくり方~」をテーマに、他県で関係人口に関わる活動をしているゲストを招き、課題や思いなどを共有した。具体的に「遊休施設(空き家など)の活用」「地域コーディネーターなどのサポート体制」について事例を交えて意見交換した。関係人口に関心がある参加者にとっては青森とのかかわり方について考える機会となった。会場とオンラインで16名が参加。

福島県は「福島の有機農家と郷土料理を体験 ! 地ビールとワインを味わうオンラインセミナー」を14名の参加者で開催。県北、特に二本松市で活躍する農家、ワイナリー経営者、料理人が日頃の活動や思いを語った。参加者は、手元にあらかじめ届けられた特産品のワインや地ビールを味わいながら、ゲストの話に耳を傾け、暮らしに関する質問をチャットで書き込むなど和やかな雰囲気だった。

三重県「みえの企業とつながろう 正規雇用転職支援セミナー」をオンライン開催。三重県への移住を機に正規雇用で就職できる支援について、県内4つの企業の話を聞いた。参加者は3名と少ないながらも、車通勤や二拠点居住での就業といった地方への転職ならではの質疑が出された。

栃木県は、「地域おこし協力隊市町オンライン合同募集セミナー」をオンラインで実施した。足利市、真岡市、矢板市、那須烏山市、市貝町、塩谷町が協力隊の募集内容について紹介。ゲストに地域おこし協力隊を招き、活動内容や3年間任期の使い方、任期後のビジョンがあると有効的な時間の使い方が出来るなど、5名の参加者は真剣に内容に聞き入っていた。

長崎県は「長崎県で働こう!U・Iターン転職個別相談会」として、今年度2回目の個別就職相談会を会場で実施。5名の参加者は UIターン共に20~30代の若者が多かった。新規相談のほか、継続相談もあり、就職相談員と対面でしっかりとしたコミュニケーションも取れていた。

山口県は「YY!ターンカレッジ公開講座『やまぐち×のびしろ食材』」を24名の参加者とオンライン開催。ゲストに、萩市に移住し古民家カフェをオープンした方を迎え、地域の食材を活かした料理や、食材の可能性についてお話いただいた。実際に料理を作るところを中継したほか、猟友会の話など、興味深い内容であった。ゲストを囲んだグループトークでは、地域との交流など質問も多く出て盛り上がった。

岡山県倉敷市は、「くらしきで暮らす移住相談会」を開催。卒業間近の地域おこし協力隊員3名をゲストに、仕事のやりがいやリアルな生活などについて忌憚なく語っていただいた。後半は交流会を行い、岡山が大好きな大学生やシニアのご夫婦など様々な属性の4名の参加者とゲストが熱心に語り合った。3名のゲストは卒業後も倉敷市で起業、就職など引き続き定住されるそうだ。

宮城県気仙沼市は「朝ドラの舞台であなたの移住プランを一緒に作ろう! オンライン移住相談会」を開催。朝ドラの舞台となった東北3市(宮城県気仙沼市、岩手県久慈市、福島県福島市)による、初の合同セミナー。動画や中継で市の魅力をPRした後、移住プランを作成するワークショップを少人数のグループに分かれて実施した。11名が参加し、「移住について考えるきっかけになった」との声もあるなど好評を得た。

静岡県は「フリーランス直伝!富士山の見える静岡県でかなえる自分らしい暮らし」を17名が参加してオンライン開催。静岡県に移住しフリーランスとして活躍する3名をゲストに迎え、暮らしや仕事ぶりを聞いた。トークセッションに多くの時間をさき、フリーランスへのステップや仕事の探し方、収入のことなど誰もが関心のある話題がでて、大変参考になった。

5日は、北海道十勝地域が「とかちの暮らしにズームイン!~広い大地でうららかに~」と題したオンラインセミナーを開催。広尾町と浦幌町の担当者が映像を交えながら町の魅力や特徴を紹介した。両町が力を入れるワーケーションスタイルのほか、広尾町からは働きながら地方の暮らしを体験できる「ふるさとワーキングホリデー」の制度も紹介。「十勝クイズ」など、楽しみながら参加できる工夫もあり、質問も多く寄せられた。30代を中心に、首都圏などから24名が参加した。

広島県は「オープニングトーク『移動が持つ価値について』先輩移住者訪問バーチャルツアー」を行った。前半は「移動が持つ価値について」を広島県出身の予防医学研究者の石川氏に語っていただいた。移動を人間の特性と定義し、移動の多い人の方がよりクリエイティブで「Well-Bing」であるという理由について、新鮮な切り口で見ることができた。後半は、「先輩移住者訪問バーチャルツアー」を実施。竹原市で地域活性化に携わる方や、尾道市でアクティビティ事業に携わる方などから自身の取り組みなどを聞いた。

熊本県は「イジュ活!熊本移住活動Vol.10 人生とキャンプの共通点とは」を10名の来場者とオンラインのミックス開催。熊本県への移住とキャンプ・アウトドアライフを絡めたユニークなテーマのセミナー。熊本県出身の人気芸人ヒロシさんを交えたトークコーナーでは、参加者が大きく頷くような熊本の良さが伝えられ、個別相談会も参加自治体すべてで相談が行われるなど盛況であった。

神奈川県は「ちょこっと田舎な神奈川の湘南エリアで暮らそう」と題して、17組の参加者とともにオンラインで開催。エリア内で特色が違う事がプレゼン方法から伝わった。茅ヶ崎市は日常の買い物スポットや海を動画で紹介。お洒落な街並みの様子が伝わった。寒川町は、先輩移住2名と小学1年生が登壇。小学1年生のお子様から「12月に向日葵が見れて、色んな学年のお友達と毎日公園で遊べて楽しく、二宮が好き」とのエピソードがあり、和やかな雰囲気が伝わった。

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