農村文明塾が設立されました

 長いお盆休みも終わり、今日からふるさと回帰支援センターは通常勤務に戻りました。そこに、富山県砺波市の議員7名が視察に。帰ったと思ったら高岡市の高橋市長が。高岡市は7月からブースを開設。その状況を確認するとともに、直近の移住情報を聞きに。若者の移住希望の多さに驚いたようでした。この間、8日には日帰りで盛岡市に行った。盛岡は、2年ほど前に達増知事に会いに行って以来でした。このときは、北東北3県移住推進セミナーを東京で開催することへの賛同をお願いに行ったのですが、この北東北3県移住セミナーは2回目が7月8日に開催され、昨年よりは一歩前進した熱気あるシンポになったことは前に紹介した通り。今回は「いわてで暮らそう!シンポジウム」での基調講演とトークセッションでのコメンテーターを要請され、行った次第です。県内自治体・関係団体からの参加者も熱心で、いよいよ岩手県も動き出しそうという感触を得て帰ってきました。このシンポのスピーカーに長野県大町市の定住促進アドバイザーの前川さんがいましたが、彼の住む人口997名の美麻地区(旧美麻村)は移住者の数が40%以上という地域で前田さんも23年前に大阪からの移住者とのこと。彼曰く、うちの地域は「移住者が当たり前」とのこと。大町市には移住者による定住促進アドバイザーが7名も配置され、移住促進住宅やクラインガルテンも整備され、成果を上げているとのこと。
 10日には初めて福井県の西川知事が視察に見えられ、相談員を励まされた。西川知事は「ふるさと納税」の提唱者で知られ、早い段階からふるさと回帰運動に賛同され、北陸3県でも先駆的役割を果たしてきた。夕方には9日の原爆慰霊の日を終えたばかりの田上長崎市長も視察に訪れられ、熱心に移住についての全国状況を聞かれていた。特に、最近の傾向として移住希望者の多様化によって地方都市、とりわけ県都への希望者も顕著になってきているとの報告に、「よし」とやる気をみせていた。
 12日には、4月に準備会が開かれた「農村文明創生日本塾」の設立総会とシンポが都道府県会館で開催され、出席した。この塾に賛同する193を超える多くの市町村町長のうち32名が出席し、活発な議論が行われた。シンポには岩手県遠野市長、富山県南砺市長、歌手の加藤登紀子さん、私の4名がパネリスト。コーデネーターが早稲田大学の宮口教授。農村における文明とは何か、なぜ今農村文明なのかを巡って意見が闘わされた。ふるさと回帰支援センター的にも農山村における暮らし・伝統文化・営み・なりわいなどがしっかり次世代に引き継がれる持続可能な地域づくりこそがいま重要であり、都市から地方への若者たちを引き付けるものとなっているのではないかと考える。
 セミナーの開催状況は、19日の金曜日から3日間で11回、来週は25日の木曜日から4日間で12回と目白押し。自分のめざす地方暮らしをしっかりとイメージし、有楽町に足をお運びください。お待ちしています。

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