がんばる復興六起の合格者

復興六起を覚えていますか?2012年に東日本大震災からの復興支援で行われた地域社会雇用創造事業でふるさと回帰支援センターは被災3県プラス茨城県県北地域で「復興六起」と銘打って、第一次産業の六次化による起業家の育成に取り組み、100名の起業家と300名のインターンシップの実施を行った。そして、95名の起業家を擁立したが、あれから3年。このほど、2名の方が「新しい東北」官民連携推進協議会主催の東北復興ビジネスコンテスト2014で奨励賞を受賞した。一人は南三陸復興ダコの会の「オクトパス君プロジェクト」、もう一人は「子供達に笑顔・観光客に思い出を作る喜多方もっちり餃子」。あのときのコンセプトは、「小さく生んで、大きく育てる」だった。こうして粘り強くがんばる姿に心からの敬意を表したい。「口より実行」さらなる健闘を期待したい。

昨20日の毎日新聞の「発言」の欄に小生の原稿が掲載された。見出しは「地域再生に移住促進を」とつけられた。「その原稿を読んだので顔を見に来た」と岡山県の新庄村の小倉村長が訪ねられた。その後も何人かの町・村長が来られた。聞けば、丁度、全国町村長会が開催されていたとか。こうした方々も地域の活性化をどうするのかに頭を悩ませている。こんなところにも「まち・ひと・しごと創生本部」への期待が語られている。19日には珍しく岩手県の葛巻町の方が来た。特例として県から認められ、葛巻高校が人口減による生徒減を克服するために、来年4月から山村留学を受け入れることになったので生徒集めに協力してほしいとのことであった。そういえば過日は、山口県の周防大島高校も島留学で生徒集めの協力があった。農山漁村で子ども時代を過ごすことは大いに進められるべきこと。先ごろ亡くなった、友人の山口県知事の山本繁太郎はいつも言っていた。「姿のいい山を見て育った人に悪いやつはいない」と。自然環境のいいところで子育てをすることは、とりわけ大切なことだと思う。ふるさと回帰運動にも通ずるものがある。

新しい動きをひとつ。東京への通勤圏である中核都市の青年会議所が講演依頼に来た。彼の地も年1万数千人が東京へ出て行くという。どうしたらこの足を止められるかを考えているという。おもしろいテーマであるので、勉強して講演に望む気持ちだ。そうしたら、なんと埼玉県の夏暑いことで知られる市の担当者が勉強のために訪れられた。ふるさと回帰運動が、なにも農山漁村だけのものではなく、中核都市や首都圏の都市のテーマにもなろうとしているようだ。本当の豊かさや子育てに適した地域とは、快い風に吹かれて老後を過ごすためにいいところはないか、テーマはそれぞれ違ってもいいのではないだろうか。
さあ、新しいふるさと回帰運動を実践しよう!