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北東北3県セミナー開催

 今日も雨。しかしふるさと回帰支援センターは熱気に包まれている。昨年9月の達増岩手県知事との会見が引き金となって実現した北東北3県の移住セミナーは無事開催の運びとなった。当初目論んだ3知事のそろい踏みは実現しなかったが、参加自治体は30自治体を越え、盛り上がっていた。参加者も15時現在100名を越えており、初めての開催としては順調な集まり具合となっている。移住相談は名前の知られている自治体はさすがに人気で、相談者が集まっているようだった。これは常日頃からの首都圏における情報の発信がものを言っているように感じた。これで先の九州7県合同の移住セミナーに引き続いて、南と北のブロックが動いた。九州は「来年も」という機運が出てきているとの報告を受けている。  5階ではお馴染みの飯山市が北陸新幹線開通後初のセミナーを開催している。6階では初めての徳島県が1階のマルシェスペースと組んでのセミナーを開催している。参加者も30名といったところか。これで四国4県が移住推進で動き始めた。人気があるのに受け皿が十分でなかった四国。これからである。  昨日は北海道ふるさと回帰支援センターが道内の平取町の地域おこし協力隊の募集セミナーを開催した。2名の平取町特産のトマト栽培農家従事者を募集。結果は聞いていないが具体的な形での募集セミナーは分かりやすくていい企画だと思う。そして驚いたことに、この町にはアイヌ支援課が全国でここだけに置かれているとのことであった。地域性である。こうした特徴のある行政サービスこそが自治体の命だと思うがいかがだろうか。  来週から体のオーバーホールを兼ねて夏休みを頂く。NPO結成以来初の長期休暇。人生には休養も必要だと思う。少しの間、大森事務局長、嵩副事務局長にはがんばっていただきたい。

絶対平和をめざすべき

今日から7月、外は梅雨空。なんか心は晴れません。そろそろ夏空が恋しい気分です。6月27日と28日の日程で前理事長の立松和平君が北海道知床に建てた毘沙門堂の例祭に行ってきました。29日の日経新聞の社会面でも取り上げられていましたが盛況でした。この地には立松君の文学碑がありますが、今回その碑の隣に菅原文太氏の志を受け継ぐべく、慰霊碑が建立され、その除幕式も行われました。除幕式には京都仏教会理事長の有馬頼底氏、奈良法隆寺管長の大野玄妙氏も参加されました。この場で有馬氏は昨年11月の沖縄知事選応援に行った菅原氏が「二度と戦争はしてはいけない」と挨拶したことに触れ、「この世にあるものはすべてが仏様。仏様同士が互いに争っていいわけがない」と最近の安保法制化の動きを懸念し、絶対平和を目指すべきと語った。今年の知床は寒く、摂氏10度ということで震え上がりましたが、4月、5月が暑かったのでいまのところは作物への影響はないとのことでした。 28日の夜のBS TBSでまた田舎暮らしが取り上げられ、有楽町の交通会館が映されたようです。内容も移住希望者がふるさと回帰支援センターに相談に来て、紹介された和歌山県田辺市を訪問し、移住に踏み切るところまでが取り上げられたようで、視聴者からは大いに参考になったという声があったとのことでした。 同日の昼の岐阜県のセミナーは林業に絞ったものでした。このセミナーになんと21名の参加があったとのこと。農業に関するセミナーは多いのですが林業は開催が非常に少なく、1次産業への若者の希望が農業から林業まで拡大するのかもしれません。林業は長い低迷の時代が続きましたがやっと底入れしたようで、全国各地の終戦後に植えた木がそろそろ切りごろに入っており、一条の光がこの分野にさし始めたといっていいのでしょうか。事実であればうれしいことです。 この間、あまり活動が見えてこなかった山形県が動き出しそうです。県内は庄内・置賜・村山・最上の4つの地域に分けられているのですが、11日にはまず庄内地方の自治体が集まって移住セミナーを開催します。順次、それ以外の地域もセミナーを開催する予定ですのでチェックしていてください。また、今週末の4日には北海道ふるさと回帰支援センターが久しぶりに道内の自治体の地域おこし協力隊の募集セミナーを開催します。北海道は一般的には人気の高い地域で参加者がどのくらいになるか注目されます。さらに翌5日はこの間準備してきた北東北3県のセミナーがいよいよ開催されます。参加自治体は32自治体に達し、大いに盛り上がりが期待されます。10時開会ですが、この中では3県のスペシャルPRタイムが11時から予定されています。何が飛び出すか乞うご期待です。

なべちゃんは熱い!

1ヶ月が早い。もう今日は26日だ。外は曇り空。夜には雨となるようだ。過日は高知大学の受田副学長がひょっこり交通会館に顔を出された。同大の地域連携推進センター長も兼任され、政府の「そうだ、地方で暮らそう!」国民会議の委員にも就任されている。先生には5年前の地域社会雇用創造事業のときにも協力を頂き、高知市で開催したビジネスコンペの会場をお借りし、審査委員にもなっていただいた経緯がある。あの時合格した起業家たちは元気でがんばっているのだろうかなどと思ってしまった。先生は、お元気そうで、国民会議への期待も語っておられた。 28日の午後9時からのBS TBSのニュース番組でふるさと回帰支援センターが取り上げられます。21日にインタビューは終わっており、是非見てください。今日も朝から朝日新聞の「文化くらし報道部」の取材があり、月曜朝刊の「Reライフ」というページで「田舎への移住に憧れます。どんな心構えが必要?」という読者の投稿に応える形で紙面が作られるそうですので、チェックしてください。 24日には徳島県三好市がセミナーを開いた。それも隣の神山町を参考にしたわけでもあるまいがサテライトオフィスの開設希望企業を対象にしたセミナーであった。参加企業は4~5企業があったようで、はじめての開催にしてはそれなりの手ごたえを感じていたようだ。売りは空き校舎の無料貸し出しのようで、黒川市長の意欲が感じられるセミナー開催であった。移住セミナーもさることながら、情報の発信という観点からこうしたセミナーだって大歓迎。是非検討していただきたい。 また、昨日は新潟県の魚沼市長も顔を出された。友人の中越地震の復興監をやった渡辺斎君が非常勤の参与になったこともあって案内したようで、これからの魚沼について熱く語り合った。新潟県庁を退職して数年立つが「なべちゃん」は相変わらず熱い。東北大出身の彼は震災復興にもかかわり、三陸沿岸に万里の長城のように建設されている防波堤についても憤っていた。この件については、私も同感で無駄なことをやっているということに尽きる。防波堤ありきではなく、実家が今回の津波で流された東北出身の自分としてはもう少し今後の暮らしを含めた視点を入れて議論してほしかったと思う。 6月がわがNPOは新年度であるが、今月から事務局会議は第4木曜日開催となり、昨日開催した。これまでメンバーであるが参加してこなかった全森連や全漁連、パルシステム、農業会議所も参加され、活発な議論が行われた。5月の相談件数が2000件になったという報告に皆さん驚きの声を上げていた。

5月は1998件の相談件数

梅雨の中休みなのでしょうか?東京は本格的な入梅までには少し間がありそうな感じです。 16日は、ふるさと回帰支援センターの17回目の総会でした。自治体会員の方々や個人会員などが全国から集まり、無事、総会は成立。事業計画や2年に一度の役員人事も原案通り承認されました。また事業費も3億5千万の大台に乗るなど、従来以上のスケールでの活動が予定されています。とくに、新年度は各自治体の新担当者を対象にした研修セミナーを2月の政府予算案確定時のセミナーとは別に、7月に開催することが決定されました。折からの政府の「まち・ひと・しごと創生本部」がらみの長期ビジョンや総合戦略策定を射程に入れた研修セミナーとして各自治体の要望を受けてのものです。また、例年開催している「ふるさと回帰フェア2015」も、東京分は9月12、13日の日程で有楽町の国際フォーラムで開催することも決定されました。今年は27県1政令市が専従相談員を置いて活動を開始しての初年度でもあり、心を熱くして1年間がんばりたいと思っています。 総会には、4月から初めてパネルブースを開設した富山県朝日町、北海道上士幌町の二つの町も出席され、4月に始めてセミナーを開催した朝日町は、早速、朝日町を訪ねていただくなど、反応があったと喜んでいました。 先週末の13日と14日は、合計7回の自治体主催のセミナーが開催されるなど大賑わいでした。とくに14日の九州7県が参加したセミナーには200人を超える参加者があり、初めての開催としては内容の濃いセミナーだったと好評でした。また、政令市としては初めて相談員も配置して移住者の受け入れに取り組み始めた静岡市も40名の参加者が集まり、担当者は、ほっと胸をなでおろしていました。ほかに、徳島県、愛知県、石川県、福井県、長野県大町市もセミナーを開催、それぞれ期待通りの参加者を集めていました。こうしたダイナミックなセミナー開催の動きもあり、5月の移住相談件数は、なんと1998件と2000件にあと一息というところまで伸ばしています。この調子で行くと、夏本番の7,8月は2000件を越え、3000件の声を聞くということになりかねません。このように移住をめぐる情勢はいい感じで展開し始めたと言っていいようです。 昨18日は夕方からNHKラジオに生出演し、高齢者の田舎暮らしについて話をしました。全国放送で大分県や徳島県などの自治労時代の友人たちから電話やメールがあり、励まされました。友人たちの励ましはいくつになってもうれしいものです。

全九州7県が合同セミナー開催

昨日、関東地方も入梅したとか、梅雨はうっとうしいものだが農業関係者にとってはなくてはならないもので、これで野菜高が一段落するのではないだろうか。 今日は、これまで3市の市長の訪問があった。午前には愛媛県宇和島市長がひょっこり訪ねてこられた。宇和島は仙台の伊達藩の支藩で、今年は建都400年祭を開催中とか、一度仙台市と共催でセミナーを開催したらと話したら、それも面白いねということだった。伊達比べも一興かと思った次第である。そのあとに岐阜県中津川市長にもお訪ねいただいた。中津川市は裏木曽ともいわれる地で木曽ヒノキの生産地として知られ、姫路城天守閣西の心柱もこの地のものだ。さらに中山道の宿場町として栄え、街道一のスイーツとして江戸時代から愛された栗きんとん発祥の地でもある。前理事長の立松和平君が提唱した古事の森のひとつも彼の地にはあるということだった。午後には山梨県の笛吹市長も。今年人気No.1となった山梨県の自治体としてしっかり受け皿を作って行きたいと語って帰られた。 先週は6日には高知の尾崎知事がブースの激励に来られた。知事には4年前の3・11東日本大震災の際に、海が放射能で汚染された関係で福島県の漁業者の移住受け入れを要請したとき以来の再会であった。相変わらず若々しい姿であった。7日には宮崎県の河野知事にスペースブースのオープニングセレモニーでお越しいただいた。案内看板は名産の飫肥杉で作られたもので、宮崎県の意気込みが感じられるものだ。総務省出身の知事は地方行政についてはよく理解された方で、東国原元知事の下で副知事をされた知事とか。しっかり宮崎をアピールして帰られた。 今年の自治体主催のセミナーの目玉になりそうなのが14日の沖縄県を含む九州7県合同セミナーの開催である。12階のイベントホールを借り切ってのセミナーだ。多くの移住希望者の参加が見込まれる。 来月5日には北東北3県の青森・岩手・秋田が勢ぞろいしたセミナーがこの東京交通会館で開催される。現在青森県が10ブース、岩手県が11ブース、秋田県が11ブースと計32ブースが並ぶことが予定されている。初めての試みだが是非ともの参加を要請したい。

いわきの地域おこし協力隊員決定 | セミナー VIEW MORE

いわきの地域おこし協力隊員決定

6月になりました。今月から東京交通会館の1階の柱に大きなふるさと回帰支援センターの広告を出しました。円柱なので3面の絵柄をあしらい、まきつける形にしています。お近くに来たときは見て、感想を寄せてください。 9月のふるさと回帰フェアの準備も着々と進んでいる。すでに参加申し込みも昨年を上回る勢いのようで、果たして会場の中に納まるのかうれしい悲鳴となっている。前夜祭の記念講演を誰にするのか、これが頭の痛いところで、すでに11回目ということになるとめぼしい人はすでに講演いただいており、人選に苦慮している。そうしていたら6月1日の朝日新聞の「異才面談」というインタビュー記事に田中泯さんが掲載されていた。私の親しい友人が現代舞踏家の麿赤児氏で田中泯さんのことは同じ業界ということで40年も前から活躍ぶりは知っていた。最近は俳優としてのほうが有名だが、私たちは舞踏家としての田中泯さんのほうがなじみだ。このインタビュー記事がいい。説得力がある。「自立した地方それぞれの考えがなければ、『上』から来るものだけでは創生はできない」「自分が住んでいる場所が中心で、そこに生まれた誇りを持って生きることが理想なのに、自信を失っているようにみえる。中央がなければやっていけないと考えるような地域は、厳しい言い方をすれば、必然的に絶えてしまうのでは」「中央に出た人たちがつい振り返る、そういう地方でなくてはならない」、そして「ここで生きる」という「誇り」を持つ人を、いかに増やしていくのか、そうでなければ「創生」にはつながらない、といっている。この話を、前夜祭の記念講演でしてほしいと思っている。いかがでしょうか? この間、あまり活動が見えていなかったように思える福井県がついに動いた。知事も参加しての「ふるさと福井移住定住促進機構」が昨日、福井市についに立ち上がった。開所式には県下の市町村の首長たちや商工会議所など関係団体も大勢出席した。今後の新幹線の開通を前に移住者の受け入れ態勢を確立することを目指すことにしている。 先ほど、福島県いわき市から連絡があった。伝統的いわき和紙(通称・遠野和紙)の後継者を地域おこし協力隊員を募集して育てようと決意していたが、2名の募集に6名が応募、めでたく2名の後継者が決まったとのこと。この募集のためのセミナーも5月にふるさと回帰支援センターで開催されていた。

オランダの記者が取材に来ました

 今日30日もふるさと回帰支援センターは大賑わいである。5階、6階ともセミナーが開催されていることもあるが、個別相談も多い。スタッフと雑談を楽しむ場所もない。うれしい悲鳴というところか。これから夏場に向けて、移住相談はさらに増加していく。何とかスペースの確保を急がなければと思っている。また、今日はオランダのマスコミの取材があった。アベノミクスの取材で訪日したようだが、移住の動きもあるということで来た。今日は人気の長野県のセミナーも開催されており、88名の参加者のうち若者の参加が多いことに驚いていた。相談件数も1000件を越えていることにも関心を寄せていた。帰りに福島県の赤べこのキーホルダーを差し上げたら喜んでいた。また、6階では福島県の白河市も1年ぶりにセミナーを開催。テーマは二地域居住。参加者は8名と少なかったが、新幹線を使えば新白河まで1時間半弱、十分通える距離でこうしたテーマでのセミナー開催もあっていいと思う。数多くのセミナーが開催されているがポイントはいかに特徴を出しかだと思う。  昨日は8年前から理事を、昨年から評議員を勤めている新潟県長岡市の山の暮らし再生機構の評議会に日帰りで出席した。途中、上越国境のトンネルを抜けると、そこは雪国ではなく、一面の新緑。水を張った水田には早苗が植えられ、折からの初夏の太陽の陽光を受けてきらきらと輝いていた。その風景を取り巻く山々は霞がたなびいたような水色の光の中にあった。冬の新潟もいいが、この時期の新潟はさらに美しい。会議メンバーの女性に聞いたが、新潟の気候は適度の湿気があり、肌にしっとりと馴染む。このためほかの地での暮らしは考えられないといっていた。この湿り気が新潟美人を生み出しているのではと考えた次第。こうしたことも移住推進の売りになる。是非、生活にかかわるこうしたことも見直してみたらいかがでしょうか。売りになると考える。  遅れていた栃木県と愛媛県の相談員が6月2日から初出勤となる。これで27県1政令都市が全員揃うことになる。いよいよ総力戦の取り組みのスタート。是非ともがんばってほしい。

初めて4月の相談件数が1000件越え

 5月の連休が終わったと思ったら季節はずれの台風が日本を縦断し、この台風が行った後は30度の猛暑がやってきた。そして、箱根山も水蒸気が噴出するなど、警戒が強められている。なんか自然界がいつもとちがう動きをしているようだ。何事もなければと祈るばかりである。  連休明けの7日、2名の相談員を配置している富山県の移住相談コーナー「富山くらし・しごと支援センター」のオープニングセレモニーが石井知事も出席して行われた。このセレモニーにはNHKを始め県内民放2社も取材に訪れ、にぎやかなものとなった。石井知事は「県内移住者は右肩上がりで増えている。北陸新幹線も開業し、さらに移住者を増やして行きたい」と決意を語った。8日には京都市の門川市長がトレードマークになっている着物姿でセンターを視察に訪れた。4月に京都で講演したときに挨拶したことをきっかけに、その後市の担当部長などが視察に訪れており、今回は市長自ら足を運んでいただいたもので、5階、6階をくまなく視察され、是非京都市もこの運動に参加したいと感想を述べられた。相談員たちは気さくな人柄の門川市長の魅力に翻弄されていた。  10日の日曜日は人気の香川県と鳥取県のセミナーが開催された。香川のセミナーの参加者は139名と多数に及び、大賑わいであった。また、鳥取は昨年の移住実績は全国のトップクラスであったが、久しぶりの東京での開催であったものの、周知の期間が短いこともあり18名にとどまった。  また、このほど、4月の1ヶ月間の移住相談件数が明らかになったが今月も1月、2月、3月に続いての1000件超えの、1207件であった。4月は例年相談件数が減る月だが、今年初めて1000件の大台を超えた。移住相談はこれから夏場に向かって増えていく傾向があるが、なんとか1500件超えを目指したいと思っている。  この間、マスコミの取材が多いが、連休明けの7日のNHKのあさイチで取り上げられたが、今度は17日の日曜日のBS TBSの午後6時から7時まで「まるわかり!日曜ニュース深堀り」に今度は小生が登場する。是非見ていただいて感想を寄せてほしい。

オープニング・セレモニーに100名参加

もうすぐ連休です。町には緑があふれ、春本番の勢いを感じます。今年は1週間から10日ほど季節のめぐりが早いようで、もうはなみずきは満開です。はなみずきは桜と異なり風情に欠けるが、華々しさは数段上で、心を励ましてくれるような気がします。 前号に引き続き、ふるさと回帰運動の国際化の話を紹介します。ついにアメリカ人の山梨県への移住第1号が決まりました。一昨日クッキーを持ってお礼にこられたそうで、ついでイタリア人もほぼ決定のようです。さらに今日はオランダの新聞社から取材の申し込みがありました。日本経済の取材で来日の折に取材したいということです。急速にふるさと回帰運動が国際化していることを実感させられます。数年前は韓国からの視察が相次ぎ、韓国まで行って講演もしてきましたが、ついに欧米までこうした日本の運動が広がりつつあることに驚いています。 セミナー開催も順調で、すでにセミナー開催の予約は155回と昨年の開催実績を上回りました。昨日は、町で初めてブースを開設した富山県朝日町が満を持してセミナーを開催し、30名ほどを集めました。挨拶に立った笠原町長は自然環境、水のうまさ、山あり海あり、生活環境はよく、受け入れ態勢もしっかり整えており、是非一度お訪ねくださいとアピール。じっくり腰をすえて移住者の受け入れに取り組みたいと決意を語っていました。今日も新潟県が新潟市、上越市、佐渡市、三条市、十日町市といっしょにセミナーを開催。こちらも30名程度の参加。この間、全体的には昨年比で約2~3割増しの参加状況で、3月に続いて1000名を超える月の相談件数ということになりそうな勢いです。 22日は、午前中は静岡県と静岡市の合同相談センターのオープニング・セレモニーが盛大に行われ、さらに午後からは4月からの各県移住相談員の配置等、体制や全体のレイアウト変更などを記念し、リニューアル・セレモニーを開催しました。そして、なんと100名を越える参加者で、会場の5階のセミナースペースは人であふれておりました。全国市長会や町村会から祝電や挨拶をいただき、鳥取県副知事、静岡県副知事、宮崎県副知事、静岡市長、長野県駒ヶ根市長、大分県日田市長などからお祝いの挨拶をいただきました。最後に27名の各県相談員を一人ひとり紹介し、健闘を誓い合いました。 こうした盛り上がりを受けて、マスコミの取材も多く、29日のテレビ東京の夜11時からのワールドビジネスサテライト、5月7日(木)の朝8時15分からのNHKアサイチ、5月17日(日)のBS TBSの夜6時からのニュースふかぼりなどで取り上げられる予定で現在、取材が続けられています。是非チェックをお願いいたします。

大波に向かって進む以外に道はない

今日の雨で桜は終わりか?桜が咲くのを待ちに待っていたのに、結局は花見が出来なかった。余裕がないのだ。今朝の高架を走る通勤電車の中で、過ぎていく町並みを眺めながら、桜は心で思うほうがいいのかもしれないなどと考えていた。だって、桜は散るのが早いんだもの。 明日、京都仏教会に呼ばれて講演に京都へ行く。久しぶりに哲学の道を歩いてみようかなどと思っている。20ど前に京都で半年ほど仕事をしたことがあるが、あの道は好きな散歩コースであった。銀閣寺から歩き始めるが、近くに「おめん」といううどんやがあった。行くたびに満員であったが、おいしいうどんであった。   有楽町の事務所がリニューアルして1週間。まだ落ち着かない。何より人が多い。5階と6階で46人いる。リニューアルし、34県1政令市4市2町がパネルブースを構え、27県1政令市が専従相談員を配置し、移住希望者の相談にあずかっていることも知られていない。当面の課題はこのことを周知することである。必要なら週末に限ってサンドイッチマンをこの交通会館の周りに配置しようかとも思っている。この間マスコミの取材も多いので、まずこのことをアピールしたいと考えている。3月末から4月にかけて休んでいたセミナーも今週からスタートする。4月は一部空きがあるが、5月連休以降は隙間のないほどに魅力的な企画のセミナーが目白押しだ。ここがポイントで、よそにない企画であるか否かがセミナーの成功の決め手といってもいいかもしれない。担当者はまず自分が参加したい企画を作ることから始めるのもひとつではないだろうか。 4月7日現在、セミナー予約は122回の多数に及ぶ。昨年の開催実績の136回は目の前だ。勢いが出てきたなあーというのが実感である。   雑感をひとつ。前にも書いたかもしれないがふるさと回帰運動をめぐる情勢が急だ。「まち・ひと・しごと創生本部」の設立で一斉に全国の自治体が動いている。その余波が27県1政令市の専従相談員の配置である。従来は5名の相談の配置が、一挙に23人の相談員が増えた。一つひとつ積み上げてきたものが一挙に増えた。大波が来たといってもいい。この大波、操船を誤れば船は転覆するほどに大きい。転覆を避けるためには、この大波に向かって、臆せず、真っ直ぐに向かっていくしか道はない。大波を避けようと逃げれば横波を食らってアウト。丹田に力を入れ、真っ直ぐ進むことを誓っている今日この頃である。

セミナーは盛況が続く

3月5日の夜,BS日テレの「深層NEWS」という1時間番組に出演した。相手は「まち・ひと・しごと創生本部」の副大臣。今風のスタイルのよい政治家。まだ若いがもう政治家風の感じでよく話す人だった。総務省の「全国移住促進センター」の評価については同意見で、ウェブで移住先を紹介する手法はうまくいかないのではないかということでは一致した。 BSとはいえ、あの番組は看板番組のひとつらしく、スタッフは30名ほどがいた。力の入れ具合が違うと感じ入った。視聴率も高いようで、翌日のセンターのHPは数多のアクセスでダウンしてしまった。また、用もないのに覗きに来る人や私に会いに来る人まで現れて、昼食に出て帰ってくるとエレベーターの前で知らない人に声をかけられる始末。話がしたいんですがという。変な感じであった。 セミナーは相変わらず盛況である。まず、8日の山梨県韮崎市のセミナーには市長自らが出席。市の概況を紹介した。職員も8名が参加。参加者は36名を数えた。 7日は長野県の飯山市と岐阜県が5階と6階でそれぞれ開催した。飯山市は農的田舎暮らしをテーマに家庭菜園の楽しみ方を教えた。こうしたセミナーの設定はとっつきやすく夫婦連れの参加者も多かった。さすが、慣れたセミナー運営と感心した。しかし、残念なこともある。「飯山住んでみません課」がなくなり「移住定住推進課」と担当窓口が変わるとのこと。せっかく全国に知られた「住んでみません課」の名前をなくすのはいかにも残念である。 岐阜県も県下の市町村を引き連れて開催。昨年の移住者の実績も鳥取に次ぐものがあり、多くの参加者を集めた。4月からは専従の相談員を配置してふるさと回帰運動に取り組む。過日、知事も挨拶に来られた。力が入っていると感心した。 4月から22県1政令市が専従相談員を配置してふるさと回帰運動に取り組む。その相談員の人選がいよいよ始まる。すでに30名を越える相談員希望者が希望県は40県をエントリーしてきている。これを書類選考し、面接に入る。 基本は担当県の出身者が望ましい。風のにおいも気質も、歴史も食文化だって知っている人が望ましい。これが前提である。そして、適性は、相手の話をよく聞くこと。そして、相手の立場でものを考えること。移住希望者は、人生を変えるくらいの気持ちで相談に来るわけであるから、さまざまな期待を持ってくる。それをしっかり受け止めなければいけない。また移住には向き不向きがある。誰でも田舎暮らしが出来るわけではない。その辺をしっかり観察し、適正を見極め、対応しなければならない。もちろん、相談員にも適性がある。それを間違えると大変なことになる。ふるさと回帰運動の発展に向け、気の抜けない日々が続く。

今日もふるさと回帰支援センターは大賑わい

 今日で1月も終わり。早いもので1ケ月が足早に過ぎていきました。東京の空は雲ひとつない快晴。昨日、日帰りで山形市に行きましたが彼の地は雪でした。深々と雪が降るという感じでした。東北芸術工科大学で講演を頼れ行ってきました。超多忙なので断りたいところですが、長い友人の寺脇研氏に頼まれれば断ることもならず、行ってきました。1年生を対象に話したのですが女子大生は「ゆとり教育の最後の世代です」と自己紹介していました。教育関係者の間ではゆとり教育は評価が低いようですが、私は高く評価しています。人格形成上は大いに意味のあることだと思っています。当時連合はゆとり教育賛成でした。最近の若者の田舎志向もゆとり教育の影響があると思っています。偏差値教育からはふるさと回帰運動は生まれません。帰りに時間があったので県庁まで足を伸ばし、知事を訪ねたのですが、予算編成で忙しいということで会えませんでした。「西高東低」のふるさと回帰運動の現実を何とかしたいと思っているのですが、当事者がその気にならなければどうにもならず、降り募る雪を見ながらため息をつくガラス窓に写る自分を見ていました。  今日のふるさと回帰支援センターは賑わっています。5階では新潟県上越市が、6階では島根県が昨日と今日と2日連続で、3階では岡山県がそれぞれセミナーを開催しています。岡山県のセミナーには17時の時点で150名を越える希望者が、島根県には両日で154名もが、上越には12組14名が参加しています。とくに、岡山、島根は人気が高く、昨年の勢いをそのまま引き継ぐような熱気が感じられます。これらのセミナーには次年度からブースを構える予定の県からの視察もあり、すでに移住希望者の取り込みに向け激しい火花が散っているようです。しかしながら、移住希望者がここ2年急増しており、専従相談員を配置して取り組む予定の22県もそれなりの結果が期待できると踏んでいます。問題は、地元市町村の受け皿です。一昨年9月から専従相談員を置いた山梨県は、年間の相談件数は2000件を越えたが受け皿が追いつかず、苦労されました。この辺の対応をよろしくお願いいたします。  明日から2月、寒さもこれからが本番。ご自愛ください。

増床報告パーティーに100名以上参加

 今年も残すところあとわずかとなった。今日も北国は大雪とか。例年になく、今年は雪が多いようだ。雪に限らず、今年は自然災害の多い一年だった。来年は自然災害の少ない年であってほしいと祈るばかりである。ふるさと回帰支援センターの営業は、今年は26日(金)まで、新年は5日(月)から平常通りの営業となる。  今年も忙しい一年であったが、成果のあった年であったと総括できる。まず、コンスタントに毎月1000件前後の相談件数を達成できた。これはふるさと回帰運動が新しいステージに入ってきた表れといっていいと思う。とくに、この相談件数のうち、面談やセミナー参加など、直接、有楽町の情報センターまで足を運ぶ方が80%を超えていることは、真剣に移住を考えている人が多くなっていること示すものと言っていいだろう。併せて、HPのアクセス数も9月、10月は10万ページビューを突破した。これも新しいステージに入ったことの一つと考える。次には、10回目という記念すべき開催となった「ふるさと回帰フェア」の開催場所を有楽町の東京国際フォーラムに変更し、従来とは違う客層を1万4000人も動員でき、参加自治体からも概ね好評を得て、次年度も是非、東京国際フォーラムでの開催を望む声が圧倒的であったことだ。さらに、この運動の原動力ともいえるセミナーの開催についてである。先週末までで開催回数は136回に達した。この回数は評価できる数と言える。全国各地の自治体が有楽町に足を運び、わが町への移住を呼び掛ける取り組みは、地味な取り組みではあるが、おろそかにできない大切な取り組みといえる。来年は5階(東日本)と6階(西日本)のふたつの会場でセミナーの開催が可能になり、200回は十分開催できるのではないだろうか。また、一人でも多くの人にお会いできることを楽しみにしている。以上の今年1年の成果を踏まえ、来年はさらなる運動の飛躍に全力を傾けたいと思っている。   19日の増床報告パーティーにはNPO発足時の呼びかけ団体の連合,JA全中、農業会議所、会員自治体、団体会員などから100名を超える参加者で大いににぎわった。とくに静岡は副知事ほか10名の県庁職員が参加。次年度に向け動き出したようだ。記念講演は「まち・ひと・しごと創生本部」山崎事務局長代理が「いま、創生本部のめざすものとは」と題して講演。年来に取りまとめられる創生本部の総合戦略の概要にも触れながら話された。参加者からは話しがわかりやすく大いに勉強になったとの声が寄せられた。講演資料を希望の方は事務局にご一報いただければ、お送りします。パーティーは初代総務省事務次官の島津顧問の開会あいさつ、11月に亡くなられた菅原文太顧問への献杯ではじめられた。  21日には今年最後のセミナーが青森県主催で青森市と五戸町の参加で開催され10組12名が集まった。20日は長野、富山の来年3月14日開通の北陸新幹線沿線県の合同で行われた。この合同開催は初めて。参加者も80名を越えて、熱気あふれるものとなった。もともと北陸は生活水準が高く、文化度、水や食べ物がうまく、知る人ぞ知る地域であり、新幹線が入ることで地域にどのような影響が出るのかと言われているところである。そこに人気の長野県が共同開催。もう少し集まってもよかったのかもしれないが、膝を突き合わせての開催となるとこのくらいが限界か?この日は土曜日とあって、秋田のAターンの個別相談会も開催されていたが、これがなんとUターンを中心に7組8名の相談者が来た。じわりと秋田県が成果を上げてきている。粘り勝ちともいえる成果で、注目に値する。年明けの1月10日には今年から本格参入してきた広島がセミナーを開催する。こちらには11の市町が参加。各地の広島スタイルの暮らし方をアピールする。ポスターも「泣ける、広島」がコピーになるなど、面白い。この広島、18日には県議団16名が有楽町に視察にこられた。次年度予算編成前の視察、力が入ってきたようだ。

セミナー開催は周知期間が大事だ

先週の金曜日の12日、日帰りで盛岡に行ってきた。もう、東北は冬本番。仙台から先は、平地にも雪が残っていた。それにしても、東北は近くなった。「はやぶさ」に乗車すれば131分だ。 総選挙は予想通り。自民党の圧勝。民主等の油断もあるが勝ちすぎの印象がある。戦後70年を来年に控え、本質的にはきわめて重要な選挙だったはずだ。この2年間の安倍内閣はさまざまな問題提起をしてきた。その真を問う選挙だったはずだが、それを自民党はアベノミクスという経済政策を問うとすり替えて選挙戦に持ち込んでいた。選挙戦術の勝利といってもいいだろう。それに対し野党は争点を絞り込めず、抽象的な内容の乏しい論陣を張って完敗した。とくに民主党は酷かった。自民党の受け皿にもなれない。その他大勢の野党のひとつの位置に甘んじていた。それは投票率を見てもわかるとおり、投票するところがないから棄権したという人が多かったのではないだろうか。いま戦後社会の大きな曲がり角にある日本においてまともな野党が見当たらないのはさびしい。いよいよもって、この国は先の見えない状況に突入したのではないだろうか。 各自治体のセミナー開催は順調に回を重ねている。1月から12月の1年間で今年は136回に達することが明らかになった。満足すべき回数である。内容的には成功例、失敗例さまざまあるが、やはりせっかく開催するのであれば、十分な周知期間をおいて開催するのがいいようだ。場所が空いているからと場当たり的に開催してもうまくいくわけではないことは知っておいていただきたい。14日の高知県の移住と就職をあわせたセミナーは交通会館の12階のイベントスペースで開催されたが、こちらには初参加の高知市をはじめ34市町村のうち21自治体が参加。そこに従来からの集客数を上回る143名の移住希望者が押しかけ、大いに盛り上がった。県が本腰を入れ始めた高知県。いま、高知県が面白いようだ。また、当日は福島県の相双地域が復興・再生の人材を求むとして久しぶりに開催した。こちらは11名の参加だったが、主催者は大いに手ごたえがあり開催してよかったといってきた。この地域は福島県の浜通りに位置し、原発にも近く、復興への道は険しいがそれでもあきらめない姿勢が敬意に値する。 選挙も終わって、いよいよ「まち・ひと・しごと創生本部」も動き出す。創生本部への期待は高い。当面、年末までにあきらかにされる総合戦略にどこまで具体的な内容が書き込まれるのかが注目点だ。それが地方の総合戦略策定にかかわってくる。あるべき姿はもういい。具体的な政策こそが必要であることはいまさら言うまでもないことである。

具体的提案のあるセミナー開催を

パソコンで「せんきょ」と打ったら、「占拠」と出て、驚いたので雑感を少し書きます。香港では若者たちが身体を張った闘争に立ちあがり、結局は警察権力に排除ということになりそうだが、よくやったと思います。この闘争については、イギリスも看過できず、調査に入ろうとしたが拒否されたようで、すでに返還して15年、影響力の行使はできなかったようで残念です。しかし、高校生を含む学生の反乱はそれぞれのこれからの人生に様々な心の糧を与えたのではないでしょうか。権力とはどういうものなのかも知ったはずだし、日常と非日常で人の心も変わるし、見えたものは大きかったはずです。人生は長い。一生のうちには一回ぐらいはこうした身体を張った運動に参加することは意味があるように私は思います。社会の本質を見ることができます。見ておくと、生き方も変わってしまうように思います。いざとなった時、怖気づくこともなくなり、それなりに正しい判断を下すこともできるようになります。 東京交通会館の5階に事務所を拡張してから、もう2回のセミナーが開催されました。名誉ある第1回目は千葉県の南房総市が、2回目は山梨県の小菅村が、村長さんも参加した形で開催しました。南房総市は平成18年に富浦町など6町1村が合併で新しくできた市で、房総半島の突端に位置し、館山市を取り囲むような形の市です。千葉県は、県が取り組まなくても人は来るという姿勢で目立った取り組みは行っていないが、房総半島の人口減は他県並みで深刻。房総半島全体での取り組みを検討してはと提案させていただいたところです。 6日には交通会館3階のイベントルームで茨城・栃木・福島・群馬・新潟の5県合同のセミナーが、昨年に引き続き行われました。福島・茨城・栃木の3県はその頭文字を取って「FIT地区協議会」を結成し、その3県が接する地域の活性化をめざし、様々な取り組みを行ってきています。数年前には、この協議会で「二地域居住研究会」を立ち上げ、意見書の取りまとめも行っています。この研究会には私も参加させていただいている。この際、国も「まち・ひと・しごと創生本部」を立ち上げ、本格的に移住の取り組みに本腰を入れるのであるから、3県はこの2地域居住研究会の報告の検証もやったらどうなのでしょうか。大いに意味あることのように思います。 5県の合同セミナーは参加者86名との報告を受けました。若干参加が少なかったのかなという印象がありますが、これはセミナーの性格がもうひとつ明確でなかったことによるのではないかと思います。最近のセミナー参加者は、様子を見に来る人よりも移住することを前提に参加する人が80%を超える状況にあり、そうした情報が提供できず、一般的な情報だけでは人が集まらない傾向がある。因みに、小菅村の参加者は19名。村長さん自ら出席という力の入れ方からも、アピール力があったのではないでしょうか。参加者たちは今後、小菅村に体験ツアーも計画しているとのことです。

花開くか ふるさと回帰運動

11月となり、今年も残すところ2ヶ月となった。朝夕すっかり寒くなり、熱燗が恋しいときもある。この時期に咲く花では黄色のつわぶきがいい。日陰にひっそりと咲くその姿はけなげだ。冬の到来を告げるその花は、私に越冬への決意を迫るようだ。 ふるさと回帰フェアも終わり、例年なら少し気分に余裕が生まれる時期であるが、今年はそうは行かない。「まち・ひと・しごと創生本部」が動いており、過日も基本政策検討チーム報告書(案)が出された。その中では、地方への新しいひとの流れをつくるとして、関連情報の一元化・ワンストップ支援、「全国移住促進センター(仮称)」の設置をうたっている。必要なことはその通りであるが、具体的にはどうなるのかわからない。「言うは易く、行うは難し」。往く都市住民側にも、受け入れる地方にも、さまざまに課題はある。丁寧な対応が肝要であることは言を待たない。過疎化・高齢化に悩む地方の立場に立てば、是非、ふるさと回帰支援センターの12年間のノウハウを活用してほしいと思う。 月平均の相談件数1000の実績からいえば、それが5000でも、10000でもどうすればいいかは見えている。ただ、問題は数ではなく、中身である。そして前提は行く人と受け入れる自治体の双方が満足する形である。地方の現実から言えば許された時間は短い。創生本部のメリハリの利いた対応こそが重要だと考える。 ふるさと回帰支援センターの生命線といえるものは何かと問われれば、それは年100回を越えるセミナーの開催である。受け入れる自治体と移住希望の都市住民が直接出会う場がセミナーだ。雨の日も、暴風でなければ台風の日だってセミナーは開催される。その内容も少しずつ変わってきている。11月2日に開催された長野県飯山市のセミナーはユニークだった。飯山市はふるさと回帰支援センター加入第1号の自治体で、移住者はすでに350世帯になろうかという老舗の自治体。来年の北陸新幹線開通では、唯一長野県内で新幹線が止まる駅で、期待は膨らんでいるところだ。そのセミナーは「北信州いいやま ふるさと暮らしセミナー(お仕事編)」として、建設業協会、観光局、地元企業が参加し、具体的な仕事内容の紹介や移住者体験談の発表もあった。例えば、ボイラー2級の資格者が高齢で退職するので、その有資格者がほしい、配管業経験者が必要など話が出され盛り上がった。参加者は事前申し込みが25組38名、当日参加含めて28組40名となった。 マスコミの取材は相変わらずで、今日も午前中は北東北3県のセミナーを来年計画していることに興味を持った新聞社が来た。話題が話題を呼ぶ。いい傾向であると喜んでいる。今週発売の女性セブンの取材も受けており、何を書かれるか楽しみである。社会新報の取材も来ました。2~3週間前には赤旗も。この間は農業共済新聞の1面「ひと 意見」欄にも原稿を書き、友人から幅広くやってるねと冷やかしの電話もありました。毎日新聞の「発言」にも書きました。11月中旬には掲載されると思いますのでご批判ください。12年間の苦労が花咲こうとしています。ご支援ください。寒くなりました。風邪など引きませんようご自愛ください。

宇沢弘文教授のご冥福を祈る

明日で9月も終わり。朝夕すっかり秋めいて、かすかに金木犀の香りがするようになってきた。こころなしか庭の木々の色づいてきたようだ。夕方も6時になるとすっかり暗くなってきた。秋はいつの間にか身辺に忍び寄ってきているようだ。 そうしたなかで、最近、訃報が多いような気がする。昨日は社民党の土井たか子氏が逝った。1990年の参議院選挙では「山が動いた」と勝利宣言をしたことを昨日のように覚えている。護憲派の論客でメリハリの聴いた発言が記憶に残る。その数日前には宇沢弘文教授も逝った。先生の社会的共通資本論は自治労的には納得できる理論でよく講演にも来て貰った。あれは何時だったか、宮古島で自治研究集会を開催し、記念講演は宇沢先生だった。満天の星空の元で何人かで先生を囲んで語り合った。ノーベル経済学賞にも御せられた先生であったが、偉ぶったところのない先生であった。連合時代には衆院選の投票率を上げる取り組みを行い、いまは無くなった新宿厚生年金会館で講演会を開き先生にも来て頂いた。あれが最後だった。終了後、隣の水炊きの「玄海」で食事会を開いたが、隣に座った加藤登紀子さんを捕まえて、「なんだ、ただのおばさんじゃないか」といきなり言い放った。加藤さんは、「あらー先生、いやだー」と恥ずかしがった。率直なものの言いようは、素直な性格の表れだったのか、理論と行動が一緒で、思い立ったらすでにチャレンジしていたように思う。三里塚問題でも尽力され、その結果、過激派に狙われ,SPを連れていたときもあった。健脚で、半ズボンにリックを背負い、どこへでも歩いていったりもしていた。新宿ゴールデン街にも出没。酒がまためっぽうに強かった。尊敬できる学者であった。心からご冥福を祈りたい。合掌   先週の土曜日には和歌山県と山形県のセミナーが開催された。和歌山県は大阪で月1回は定期的にセミナーを開催するなど精力的にふるさと回帰運動に取り組んでいるが東京での開催は久しぶりであった。近畿圏では早い段階からこの運動に取り組み、全国で唯一、定住センターを南紀・古座川町に置くなど、受け入れ態勢も調っている県で、近年は移住者を対象にした起業家の支援事業で成果を上げている。この日は32名の移住希望者が参加した。県からは課長以下も参加し、次年度以降への更なる取り組み強化を決意していた。また、その後に開催された山形県には12名が参加。鶴岡市、飯豊町、朝日町がブースを構え、移住相談を受けていた。山形県は、かつてはブースを構え積極的な受け入れに取り組んでいたが、最近の急激な移住希望者の増加に対応し切れてないような感がある。食文化の豊かさでは知られた県である分、もったいない。事実、ふるさと回帰支援センターの裏、銀座1丁目のアンテナショップのレストランは開店4年目に入ったがいまだに予約が出来ない状況である。   成功裡に終わったふるさと回帰フェア2014から1週間。一山越えた感があるものの、マスコミを含め人の動きはあわただしい。すでに次年度の会場の仮予約も行われている。参加自治体へのアンケートもメールで出させていただいている。結果も速やかにご連絡するようにしたい。会計報告もまた同様にしたい。都市と農山漁村の交流・移住の取り組みは政府も動き出し、これから数年が社会的に定着し、人口減が急速に進むなかで地域社会が生き残れるのか否かをかけた正念場を迎えることになりそうである。心して取り組みたい。 大阪でのフェアでお会いしましょう。

離島への移住は心構えが重要だ 

8月に入り、暑さもいよいよ本番。とてもじゃないが日中は外に出ようという気にもならない。しかしこのところ、ブース開設している自治体に限って認めている日曜日のセミナーが毎週のように開催されている。うれしい限りだが、出勤するスタッフの健康が気になりだしている。身体の管理は自己責任とは言うものの管理者の責任も当然あり、目配りをしている。3日は6階のふるさと回帰支援センタースペースでは久しぶりにというか、4月にブースを開設して初めての長崎県のセミナーが開催された。参加者は70人を越え、上々の滑り出しとなった。長崎は離島も多く、この離島への移住を期待しているようだ。離島への移住は、コミュニティー内の人間関係が濃厚で、なかなか入りこむのが難しいと言われてきた。しかし、入ってしまえば暮らしやすく、いいものだと言われている。事実、私が連合にいたときに入職してきたK君はその後、弁護士試験に合格し、研修を沖縄で受け、ハマってしまい、そのまま沖縄で弁護士になっている。K君は自治労時代につきあった都職労の活動家で、早大の先輩でもあった人の子どもだった。この親子は、代々木の私たちが作った道場の近くに住み、夏の夕暮れ時などには夕涼みを兼ねて道場に遊びに来たものだ。館長とKさんは早稲田の文学部の同級生で、四方山話に花が咲いたりすると、子どもは親の目を盗んで道場の板の間の上をはいはいして、遊んでいたりした。その子がK君だ。40年以上も前のことではあるが。 沖縄は9月20、21日のふるさと回帰フェア2014に初めて参加もしてくる。一般的な移住希望人気ランキングは沖縄・北海道・長野がベスト3といわれてきた。沖縄といえばこれまでお付き合いがなかったが、このほど、県の移住・定住政策の具体化事業をコンペで合格し、協力させていただくことになった。これまで12年間のふるさと回帰運動の経験をフルに活用してお役に立ちたいと思っている。沖縄の気風や食文化、そして戦中戦後の歴史などは、かつて何回も訪れており、心配はしていない。4年前にも琉球大農学部と組んで、農林水産省の6次化人材育成プロジェクトの展開もしている。 2013年の人気県ランキングで5番につけている熊本県が3日、東京交通会館3階のホールで移住相談会を開催した。前回も「くまモン」人気で6階のふるさと回帰支援センターには入りきらなかった。今回はより広い3階ホール、今回も営業部長の「くまモン」が登場、外で待ち構えていたファンに手を振りつつ、参加自治体の紹介の手伝いをしていた。2日土曜日は人気の岡山県がセミナーを開催。前回は超満員で入りきらなかったようで、今回は思い切って申込制で、しかも先着30名と絞り込んだセミナー開催にしたようだ。この方法は参加者には人気ゆっくり相談ができてよかったと好評のようであった。昨年と比べ、全体的に移住の相談が具体的になっており、必然的に時間も要すようになっている。こうした岡山方式も前向きに検討する必要が出てきたようである。

やっと梅雨が明けた

やっと政府は重い腰を上げた。政府に「まち・ひと・しごと創生本部」を設置するとか。期待している。増田元岩手県知事が代表を務める日本創生会議が先ごろシュミレーションした2040年に消滅可能性都市は896団体になる試算を明らかにした。2040年といえばだいぶ先のような気がするが26年先のことで、平成になって26年ということを考えれば、すぐ先のことである。抜本的な対策なしにはこの消滅可能性都市を守ることは難しいのではないだろうか。このデータ、とりわけ新しいデータではない。女性の出産可能年齢(20歳から39歳)を軸に厚労省の人口問題研究所が5年に1回行っているデータを解析したに過ぎない。女性の生涯で産む子どもの数を合計特殊出生率という。これが2・1人を下回ると人口減になるといわれてきた。すでに早い段階からこの問題は指摘されてきたが有効な対策が行われてこなかった。こうした傾向は先進国共通の問題で、こうした傾向を打破できたのは北欧を別にすればフランスくらいである。フランスは婚外子が多く、移民の子だくさんなどが理由に挙げられているのは御承知の通りだ。理由はいくつかあるが、子育て環境が大都市ほど悪い。待機児童の数や学童保育の足りなさなどが時々マスコミを賑わせている。女性の社会進出の拡大がアベノミクスの第3の矢のメニューに挙げられているが、現状は掛け声倒れになっている。 子育て環境について見てみると、大都市より地方の方が圧倒的に良い。最近のふるさと回帰運動を見てみると「安全・安心」をキーワードに西日本が人気となっている。自然環境の良いふるさと(地方)で子育てをしたいという世代が急増しているのだ。ここに消滅可能性都市の消滅を免れるヒントがあるのではないだろうか。前回述べた鳥取県の4年で移住人口2000人の達成は子育てにやさしい県をスローガンにした取り組みが功を奏したといっていいようだ。 移住者受け入れに向けて動き出した広島県が19日(土曜日)に県としてのセミナーを開催した。福山市をはじめ庄原市・江田島市・呉市・府中市などが参加、久しぶりのことでどのくらい集まるのが不安のようであったが61組84名の参加で仕掛けた県担当はほっとしていた。いくつかの自治体に反応を聞いたが非常に反応が良かったといっていた。しっかり受け皿を整備して9月のふるさとフェアに参加したいと語っていた。全県が東京にブースを開設し、急ピッチで受け皿の整備に力を入れれば、ふるさと回帰運動はさらに大きく膨らんでいく。この取り組みが政府の「まち・ひと・しごと創生本部」をしっかり下支えできればと願ってやまない。

青森県が相談員を配置しました

6月になったが、東京は5月下旬から暑い日が続いている。ふるさと回帰支援センターへの来訪者は相変わらず多く、5月31日の土曜日も長野の安曇野市と石川県がセミナーを開いたがあふれんばかりの盛況ぶりであった。何か、ひとつの壁が抜けたような感じである。来訪者も後を絶たない。移住希望者はもとより、自治体関係者も入れ替わり立ち替わりという状況である。 31日に事務所に顔を出したら、山梨県の担当者があいさつに来た。なにごとか思ったら、1年間お世話になりましたということだった。山梨県は昨年6月からブースを開設し、いきなり1ヶ月の相談件数が250件を突破した。1年間の相談件数は2053人と県の予想を上回った。さすがの人気ぶりといっていいだろう。タイミングも良かった。山梨県は団塊世代の人気が高く、その団塊世代が雇用延長も終わり、いよいよ地域に戻るなり、悠々自適の田舎暮らしを始めようという時期とぶつかったことが幸いしたようだ。私どもも、山梨県のブース開設が、いい意味で集客に関して相乗効果を生むことにつながったと思っている。 青森県が4月のブース開設に伴い、6月から専従の相談員を配置した。青森市出身の東京学芸大出の才媛。青森は、生活の質の高さもさることながら、太宰治や棟方志功を生み、ジャズにつながるともいわれる津軽三味線の音色など文化度も高い。青森の良さを十分に移住希望者に伝えていただけるものと思っている。オープニングセレモニーには青森大学教授の見城美枝子理事長も出席して盛り上げた。先々週の23日には地元で第1回あおもり移住・定住促進協議会が全市町村の担当課長級を集め、開催された。取り組みが他県に比べ遅れた分を取り戻そうと受け入れ態勢の整備を誓い合った。県内の注目度も高く、多くのマスコミも押し掛けていた。私からは「ふるさと回帰運動のいまを語る」と題して、全国状況や最近のふるさと回帰の傾向などについて講演させていただいた。日帰りしたのだが、新青森駅の近くに三内丸山の縄文遺跡があり、見学した。遺跡のスケールの大きさに驚き、5500〜4000年前のものということだが、まだ生暖かいような手触りを残していた。自分のルーツを訪ねた気分もした。是非一度お訪ねすることを勧めたい。 政府はついに人口減少問題に対応する総合戦略本部を設置すると今日のニュースで流れた。いよいよ、ふるさと回帰運動は新たなステージを踏むことになるのではなかろうか。

3県合同移住相談会を開催します

知り合いを通して、ベトナム国内の反中国デモの情報が入ってきた。本来同じ共産圏内の両国だが、従来からそんなに仲良い関係ではないようだ。かつて1979年には中越戦争もしている。この時は中国がベトナムを懲らしめるために攻め込んだが、手痛い目にあい、撤退している。今回は一方的な中国の西沙諸島での石油の掘削開始が問題。ベトナムは一歩も引かない決意のようで、国内的にはデモは禁止だが、政府黙認で国内各地で大規模のデモが展開されているようだ。中国系企業が襲われ、死者も出ている。デモ隊は企業に行って「どこの国の会社か」と聞いて、壊しているようだ。日本企業は日の丸を掲げるよう申し合わせているとのこと。中国の膨張主義には困ったものだ。国内問題を外に転嫁しているのだろう。そもそも国の統治システムが壊れているのではないだろうか。 6月15日(日)、初めて人気の山梨・長野・静岡が一堂に会し、3県合同移住相談会&セミナーを有楽町駅前の交通会館12階カトレアAで、ふるさと回帰支援センターの主催で開催する。人気ランキング1、2がそろって出展。先週末の岡山、香川の移住相談会もそれぞれ100名を優に超える参加者が押し掛けたとか。こちらも多数の参加が期待される。3県からは県をはじめ市町村など34団体がブースを開設するので、参加者に相談できなかったなどの迷惑をかけることが無いよう万全の対応をめざしているので是非参加してください。成功すれば、こうした形でのセミナーも随時開催したいと考えている。 今週初め、福島県のいわき市長からふるさと応援大使の委嘱を受けた。40名に委嘱したようで、秋吉久美子さん、ケーシー高峰さん、などが各界から選ばれ、東日本大震災からの一日も早い復興を誓い合った。 http://www.minpo.jp/news/detail/2014052015777  

桜はまだか | セミナー VIEW MORE

桜はまだか

ここ2~3日、朝夕はまだ寒いが日中はすっかり春めいてきた。コートを脱ぐのもあとわずかでないだろうか。桜も昨日、開花宣言が発せられた。春は冬の厳しい寒さがあるからまた一段と季節の移ろいに対する喜びが深いのかもしれない。 春を想うとまず目に浮かぶのは菜の花畑、あの菜の花の匂いはふるさとを思い起こさせる。そして、小川のせせらぎ。透き通るようなきれいな水の中を泳ぐ小鮒のスリムな姿は私を夢中にしたものだ。まさに、小鮒釣りしかの川がふるさとにはあったのだ。しかし、その川も小鮒もすっかり見ることはなくなった。淋しい限りだ。私たちの心を励まし、慰める自然の崩壊は激しい勢いで進んでいるようだ。その結果、人心の荒廃は進んでいるようだ。失ったものは帰らない。大切にしなければと思う今日この頃だ。 18日には久しぶりに山梨県に呼ばれて講演にいった。昨年6月のブース開設以降、人気沸騰という感じの山梨県であるが、さらに地域の受け皿を強化しようと従来からあった富士の国やまなし農村休暇邑協会とやまなし二地域居住推進協議会が合体し、あらたに「富士の国やまなし移住・交流推進協議会」を設立することになり、その総会で講演したのだ。この協議会には県下7市町村をはじめ、農林業団体、商工業団体、観光業団体、不動産業団体などが参加している。山梨県は人気は高いが地域の受け皿がもう一つと言われてきたが、その課題の克服に向けて体制が確立されたようだ。 先週の連休の谷間の土曜日に長野県のセミナーが開かれた。大町市や長野市、木島平村、原村、辰野町などが一堂に会した。さすが人気の長野県、そこに64名の移住希望者が集まった。会場は人気むんむん。子連れのお母さんと若者の姿が目立った。最近、ジワリと若者のUターンが増えていると聞くが、なるほどと思わせるものがあった。また、今週の日曜日はこれまた人気の飯山市。すでに25名の申し込みが寄せられている。年度末ということもあるのだろうが若者の姿が目立つようだ。 3月は別れの季節といわれるが、ふるさと回帰支援センターでも3名の方が巣立っていった。とくに星君は5年頑張っていただいた。当初から5年を目途にということだったので、満期終了ということになる。少ない人数の中で頑張ってもらった。心から感謝したい。そして、幸多い人生を祈りたい。  

能登は世界の旅行ガイドブックでも話題に

2月は逃げるように終わると言われますが、今日はもう24日。早いもので残すところあと4日です。しかし、今年は記録的な大雪が2回も降り、長く記憶にとどめられるのではないでしょうか。 昨日はまだところどころに残雪がある近所を散歩しましたが、梅がもう満開のところもあり、甘い香りを漂わせていました。確実に季節は巡りつつあるようです。 週末の22日(土)には久しぶりに石川県がセミナー開催しました。 来年春、待望の新幹線が長野を経て北陸まで入ることもあって、北陸地域では観光、移住、二地域居住への期待が高まっており、そのための県主催の懇談会もすでにスタートしています。 こうした動きを背景にセミナーの参加者は21名に達し、手ごたえを感じ取っていたようです。参加した県内の受け皿の一つである能登定住・交流機構の高峰事務局長もこれからと決意を固めていました。2月8日(土)には石川県の穴水町が初めてのセミナーを開催する予定でしたが、大雪のためにやむを得ず開催中止に至った穴水町の担当者も挨拶にお越しになりました。是非セミナー開催に向けて、再チャレンジを目指したいと言っておられました。 オーストラリアの若者の旅行バイブルと言われている「ロンリープラネット」という旅行ガイドブックは、世界中で親しまれています。この「ロンリープラネット」が発表した「Best in Travel 2014」の地域部門(お勧めの観光地)で“北陸”が第4位に選ばれました。このように北陸はいろんなところで話題になっているようです。 そして、23日(日)には、山梨県のセミナー開催枠を利用して、韮崎市が初めてセミナーを開催しました。こちらも28名の参加者を集め、初開催としては手ごたえのある実績を積んだようです。 昨年6月に移住と就職の相談体制を構築した山梨県は市町村の受け皿の整備が課題でしたが、こうして1か所ずつ整備が進めば、移住者も増えていくことになるのは明らかで、さら期待が膨らみます。

大雪でも広島県がセミナー開催

東京は2月8日、朝から45年ぶりの記録的な大雪となりました。都心でもところによっては30センチになろうかという積雪でした。45年前の大雪は覚えており、図書館でアルバイトをした帰り、都電も止まり、神楽坂まで歩いて帰った記憶があります。 この日は、前理事長の立松和平君の4回忌。彼が作家としてデビューし、最初に売れ、映画化もされた遠雷という小説に因んで昨年から遠雷忌と命名し、執り行うことになって2回目になります。あいにくの雪ということで遠方からの参加者は交通の関係で参加をあきらめた方もあり、30名弱の参加者でした。深々と降る雪のなかに福島泰樹住職の読経が消えてゆく様は心震えるものがありました。 その後の講演も福島住職に話していただきました。最初に会ったのが1970年であったこと。立松君は当時流行であった肩までの長髪であったことなどが語られました。みんな元気がありましたが明日が見えない、辛く苦しい時代でした。 その後、雪の降り振りは酷くなっていきましたが、せっかく予約したのだからと直会に行ったのですが、気がつけば外はすでに20センチは雪が積もっている状況でした。予想外の大雪で交通網は寸断され、普通は1時間のところも2時間はゆうに掛る混乱ぶりでした。 9日は都知事選挙の投票日だったが予想通り投票率は伸びず、既成政党に乗った候補の圧勝となりました。結果をみると田母神氏が意外と善戦、若者の票を集めたとのこと。やはり、脱原発派は統一候補を探ることなく自公の押した舛添候補に勝てるはずはなく、残念なことです。選挙は、まず勝つことなく何も変わらないことは自明で、主義や主張を優先させる限り、何もまた変わらないことも自明。これが戦後日本の政治であった。いつになったら政治とは何かを理解し、一歩踏み込んだ対応でこの閉塞状況を突破できるのかと思ってしまいます。 大雪の8日も有楽町のふるさと暮らし情報センターではセミナーが開催されました。開催したのは広島県。人気の中国地方で、もう一つ動きの見えなかった広島県でしたが、やっと動き出しました。参加した自治体は呉市をはじめ9団体。雪をものともせずに参加した移住希望者は何と32名を超え、中国地方の人気の高さを証明する形となりました。 日も雪の残る中、長野県が開催。一部キャンセルした自治体も出たが8自治体が参加し、そこに40から50名の移住希望者が参加という状況でした。 こうした話しを聞くと、丁寧に、丁寧に、移住希望者の思いを大切に相談に乗っていきたいものと思うばかりです。

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