山梨、昨年の移住相談2986件に

 ゴールデンウイークもあっという間に終わり、日常が戻ってきた。気がつけば、銀座1丁目にあるマロニエ通りのマロニエも白い花を付けている。ちょうど昨年の今頃、先の二つの世界大戦の間にあったパリを舞台にした、藤田嗣治画伯をはじめとした芸術家たちの交流を描いた清岡卓行の「マロニエの花は言った」が友人たちとの飲み会の中で話題になり、読んだ。そして、5月のパリにマロニエの花を見に行こうと考えたのであった。日程が取れず、断念していたが過日、銀座のマロニエ通りを歩きながら、見上げれば、思いがけずにその花が見ることができた。さすが銀座と感動した。
 先週は、ゴールデンウイークということもあってセミナーはお休み。そこで今回は最近のふるさと回帰支援センターでの新たな取り組みを紹介したい。4月からHPがリニューアルされたことは紹介したが、そのHPを立ち上げ、下に追っていくと「市町村相談デスク」が出てくる。当面の各自治体による個別相談のスケジュールが出てくる。これは2015年秋くらいから始まった取り組みで、まず静岡県が先鞭をつけた。具体的にはブースを構え、移住相談員を置いている県が、県下の移住者受け入れに熱心な市町村に来ていただいて、個別に移住相談に応ずる仕組みである。ここにきて、この動きが活発化してきている。理由は移住セミナー開催希望自治体が多く、セミナースペースの確保がきつくなっていることにあるようだ。この取り組みが、特に活発なのが山梨県で、4月、5月、6月と毎週のように週末にかけて2泊3日コースで4市程度が個別相談会を実施している。この成果が、2016年の年間移住相談件数2986件につながり、移住希望地人気ランキング第1位になったと考えられる。5月のラインアップは6・7日が北杜市、11日・13日が笛吹市、18日・20日が甲府市、26日が都留市となっている。他には、北海道がふるさと回帰支援センターでのセミナー開催に合わせて、前日に上京し、個別自治体の移住相談会を開催している。そして、13日には様似町が相談会を予定している。福岡県は久留米市が12・23の両日、移住相談会。福井県も19日に初の相談会をあわら市が開催する。また、昨年1年間で約1100件を超える就農希望の相談が各県の移住相談員に寄せられたこともあって、茨城県は毎月定期就農相談会を第2火曜日と第4土曜日に県農林振興公社職員が来て行っている。こうした個別自治体による移住相談会は今後とも増加する傾向にあるようだ。
 産経新聞の日曜日に連載されることになった各地の移住・定住相談員を紹介する「移住のミカタ」が5月7日からスタートした。第一回は山梨県韮崎市。次週は和歌山県橋本市となっている。また、朝日新聞の週刊「AERA」5月15日号でも特集記事「年を取るのは怖いですか」の中で「気づいたらこの土地に」ということで移住が取り上げられている。
 今週の来訪者では9日に富山県朝日町の笹原村長が4名の課長を同道してきていただいた。4月から専従の相談員を配置、年度内には駅前にスペースを確保し、対応することにしたと移住・定住に賭ける思いを語っていた。同日、静岡県難波副知事も顔を見せられ、親しく懇談した。10日には宮崎県議会横田副議長が視察に、移住政策の重要性を語っておられた。