福島県、この4ヶ月で33回セミナー開く!

今年もだいぶ押し迫ってきましたが、今秋以降、福島県の移住セミナー開催が活発だ。9、10、11、12の4ヶ月でなんと33回の多さで、東日本大震災から10年ということもあるのか、10年ぶりに突然、目覚めたようだ。福島県は2010年までの3年間は、連続して移住希望地ランキングでトップを占めていた。しかし、東日本大震災がおき、東京電力の原発事故で浜通りの12市町村などが放射能で汚染され、住民の方々は全国各地に避難した。現在まで、地域にもよるが浜通りを中心に20数%の避難者しか戻っていない地域もある。久方ぶりに福島県の動きが活発になっていることは出身者としても嬉しい。内訳を見ると県が中心で開催したセミナーが4回、民間企業の協力を得て県が開催した起業セミナーなどが8回、県内の7カ所ある振興局が広域で開催したセミナーが9回、市町村が連携して開いたものが5回などである。

11月の移住相談件数が明らかになった。その合計は5,715件と過去4番目の多さである。コロナの感染者数が下火になっているとはいえ、先月の6,181件もすごいが、11月の5,715件も驚くような件数である。全国的に地方移住希望者が増加し、自治体の地方移住希望者受け入れの取り組みが活発化していることを表していると言って過言ではあるまい。総計のトップは初めて北海道で2016年にブースを開設して5年、初めてのことである。以下、群馬・長野・富山・福島の順となっている。これらの各県は移住セミナーでの集客が影響した。また、電話・メール・面談の本気度の高い相談件数では広島・福岡がワン、ツーで、岐阜・静岡・山口県が同数で並んだ。これも初めてのことで、努力している県が確実に結果を出している。

12日、東京交通会館12階で開かれた「高知暮らしフェア2021冬」は県下すべての34自治体(1自治体がオンライン)が参加して開かれ、141組215名の参加と健闘した。昨年はハイブリット型で開催し、51組の参加。2019年は186組の参加と徐々にコロナ禍前に戻りつつある。高知県は全国に先駆けて取り組み主体を一般社団法人高知県移住促進・人材確保センターにして、特徴を出している。

9日発行の全国農業会議所の「iju info 2021冬号」は「都市と農山漁村を結ぶ!ふるさと回帰支援センター」を特集している。購読したい方はふるさと回帰支援センターまでご連絡ください。無料で送付いたします。

この1週間の取材・来客は、9日に青柳元文化庁長官、高橋伴明・惠子夫妻、山田顧問などと懇談。10日は三重県今井県議と意見交換。12日は高知県フェアで挨拶。

地方移住セミナーは23回開催した。8日は、群馬県が「『テレワーク』と『複業』でライフスタイルを豊かにする方法」と題し、中之条町、みなかみ町の先輩移住者をゲストに迎え、オンライン参加者55名で開催した。それぞれの経験談、各町でテレワークに利用できる施設や利用実態のほか、ワーケーションなど様々な働き方についても紹介。参加者からの質問も多く、関心の高さがうかがえた。

広島県は、「瀬戸内でおしゃべり会~フリーランスのお仕事と地域とつながる私の時間~」を今週開催中の「ひろしまU・Iターンフェア2021」のコンテンツの1つとして開催。三原市、尾道市、福山市にそれぞれ移住し、フリーランスで働く女性3人をゲストに、暮らしや働き方についての体験談を聞いた。移住までの経緯や仕事の見つけ方、移住する際の不安やその乗り越え方など、三者三様の思いや移住先での暮らしの楽しみ方を共有した。

9日は、引き続き広島県が「KENZO Paris Japanの元トップが挑む 広島での企業ブランディング」を開催。広島に移住して老舗企業のブランディングに携わるゲストと、その企業担当者が登場。東京や世界で活躍した人材を受け入れて挑戦する現状について語り合った。センターからは、東京の相談窓口と県庁が連携して相談者と企業をマッチングした経緯を紹介。ゲストは「移住して今のキャリアを広島で生かしてほしい」と呼び掛けていた。

10日は、千葉県旭市が「クリエーターなワタシが旭市で働き続ける理由(わけ) ~海辺のまちの『ちょいなか暮らし』移住セミナー ~」を開催。来春オープンの生涯活躍のまち「みらいあさひ」が、シニア・子育て世代が暮らしやすいコンパクトシティとして紹介された。また、雑貨屋を会場に、移住者でオーナーのゲストから4年間の歩みをお聞きした。現在はお店でワークショップを開くなど、客同士の交流が活発になっていることに喜びを感じているそうである。参加は6組8名で女性がほとんどであった。

福島県は、「地域おこし協力隊オンライントークセッション『卒業』⇒『定住』した隊員たち」と題し、卒業後に定住して県中地域で働いている元協力隊員を迎えてのトークセッションを、ウェビナー形式で配信。協力隊としての経験や地方での暮らし、働き方について語っていただいた。県中地域における地域おこし協力隊の募集に関する説明もあり、「活動地を決めるには現地を訪問してほしい」というアドバイスが語られた。オンラインで10名が参加。

愛媛県は、「<瀬戸内海・離島暮らしのリアル>上島町セミナー『島暮らしへのセカンドステップ 住居編』」を会場開催。地域おこし協力隊をゲストに迎え、空き家の見つけ方を中心に展開した。移住にあたり気になることのひとつである住宅事情に関するセミナーということで、6名の参加者は熱心に聞き入っていた。

広島県は、「ひろしまU・Iターンフェア2021海・山・都市で楽しむアクティビティ×キャンプ」として、まちと自然が近接する広島県ならではの暮らしの魅力を、3人のゲストによるトークで紹介した。写真や映像を多用し、アクティビティとキャンプを組み合わせた一日の楽しみ方や広島県の穴場スポットが次々に登場し、広島でこんな楽しい生活がしたいという気持ちを喚起させるようなセミナーであった。

11日には山形県が「山形県西村山地移住セミナー『雪降るまちの積もる話』」として降雪地域の冬の暮らしをテーマにしたセミナーを開催。先輩移住者2名の体験談と、西村山地域にある5市町(寒河江町、河北町、西川町、朝日町、大江町)のPR&グループトークの2部構成で展開した。雪のある暮らしの実態のほか、雪があるからこその楽しみを紹介し、地域の魅力を伝えた。4名の参加者からは、子育て環境や現在の積雪の様子など、さまざまな質問が寄せられた。

岩手県雫石町は、「田舎の住まい探し~家探しの選択とチェックポイント~」を1年以上ぶりにリアル会場を含むハイブリッド形式で開催、15名が参加した。宅地建物取引士で、地域おこし協力隊として空き家対策に取り組む先輩移住者をゲストに、町内の住宅事情や住まい探しの実態を紹介。空き家の事例や物件を見る際のチェックポイントなど具体的な助言もあり、参加者は熱心に聞き入っていた。

新潟県は、「にいがた暮らしセミナーvol.6地域とつながる、私のしあわせ」と題し、オンラインセミナーを開催。糸魚川市へUターンし、駅北広場の運営に携わる方と、三条市へ移住しウコン農家・ものづくり企業の企画業務を行う方の2名をゲストに、まちづくりや地域コミュニティの再生、継業、農業の6次産業化などについて語っていただいた。それぞれの地域に対する思いと地域の文化や暮らしを受け継ぎながら、新たな交流を生みだしている様子が印象的だった。

和歌山県が「わかやま林業体感セミナー2021」の2回目をリアル会場で開催、14名が参加した。1部は「林業の基礎知識と和歌山県の林業」の紹介、2部は林業従事者によるトークセッションが行われ、参加者からは「ボランティアなど手伝いをしながら山の事は勉強できる」という質問や「雨の日の作業内容」について質問があった。1回目から継続参加している方、昨年から複数回参加している方、ミドル世代の女性2名の参加も印象的であった。終了後も個別で相談している方が多く、相談者の熱量の高さを感じた。

静岡県は、「どぼくっておもしろい!伊豆って最高!~建設業と伊豆の魅力をお届けします~」と題し、伊豆エリアの建設業の魅力とともに、リゾート地での暮らしぶりを伝えるオンラインセミナーを開催。建設業に従事するゲストからは、建設業・暮らし・移住について幅広く語っていただいた。9名の参加者からは「建設業への転職の心構え」「女性の働きやすさ」など踏み込んだ質問が見られた。

奈良県は、「奈良で働く相談会 -女性でも男性でも活躍できる奈良-」をオンライン開催。女性の働きがいや起業支援制度の紹介を中心に、働く女性のインタビュー動画を交えた構成で進められた。事前申込のあった12名全員が参加し、関心の高いテーマであったことがうかがえた。

静岡市は「静岡市職員採用オンラインセミナー出没!シズ街ック天国」をオンライン開催。毎回多数の参加者でにぎわう恒例の静岡市職員採用セミナーで、今回も申込時点で100名に達した。参加者の殆どが20代で、学生が大多数を占めていた。人気TV番組を模して静岡市役所の仕事ぶりをランキング形式で紹介し、職場の雰囲気の良さが存分に伝わる内容であった。

宮城県は「宮城まるごとOnline Meetup!宮城で自分らしく働く」を参加者7名でオンライン開催。参加市町は気仙沼市、栗原市、登米市、仙台市、丸森町、南三陸町の7市町。2グループに分かれて参加者に地域情報を紹介した。市町側にはUIターン者もいたため自身の経験を語り、参加者へPRしていた。

宮城県石巻市は「宮城県いしのまき移住フェア<しごと・働きかた編>」をリアル会場で開催した。11名の参加者は、学生を含む20-40代の参加者が中心。Iターンしたゲストが、暮らしの変化にポジティブに対応し暮らしを楽しむ様子を語った。参加者は個別相談や座談会グループに参加して交流を深めた。参加者からは「聞きたいことを直接聞けて良かった」と好評だったようだ。

12日には、和歌山県「わかやま移住相談会~わかやまで“あたたかい”暮らしをはじめよう~」を会場とオンラインのミックス開催。ミニセミナーとして和歌山市他の紹介のあと、有田市・田辺市・串本町・県庁のブースを設けて個別相談会を開催、12名参加した。全市町に申込があり、和歌山県の移住人気が伺えた。

滋賀県は、「そうか、滋賀があったか!滋賀ぐらし万華鏡(かれいどすこうぷ)~滋賀のパワースポット編~」を20名の参加者とともにオンラインで開催した。滋賀のパワースポットをテーマに、滋賀県各地の神社・仏閣・明智光秀縁の坂本城などから、サンショウウオまで歴史的な伝承と共に紹介された。また京都から滋賀県大津市の比叡平に移住された2組のゲストは、いずれも京都の狭い住宅から大津の広い庭のある住宅へ移住し、のびのびと田舎暮らしを満喫している様子を語っていた。

島根県は、「島根移住ステップセミナー 第4回『暮らし編』:どこに住む?まちなか・山あい・島の暮らしと住まい探し」として、「住まい」をテーマに各地の住まいと暮らし方を紹介した。ゲストは東京出身で仕事を失ったことを機に移住を考え、全国の空き家バンクから島根県を選ばれた方。移住後に大変な思いをされたそうで、その様子を忌憚なく語られた。空き家バンクで住まいを探されている方の参考になる内容であった。7名が参加した。

広島県は、『ひろしまU・Iターンフェア2021~ポストコロナ、Well-Beingな暮らしのはじめ方~』の最終回をオンラインで開催。第1部はワークショップ形式で広島風お好み焼きを作る内容を実施。講師にオタフクソース株式会社のお好み焼きのプロをお呼びし、お好み焼きの歴史や、おいしく作るコツを教えていただいた。チャットで質問も飛び交い、盛り上がった。2部では、エンディングトークとして広島出身のお笑い芸人『アンガールズ』さんと瀬戸内隠れ家リゾート代表の高掛氏から、「Well-Being」な暮らしについて伺った。こちらもチャットでも感想が寄せられ、大変にぎわった。

群馬県高崎市は「親子で参加!クリスマスツリー作りワークショップ~ぐんまな日々・地方都市のファミリー編~」をオンライン28組46名参加でにぎやかに開催した。市内で親子コミュニティづくりをしている移住者ママ2名が、布のクリスマスツリーづくりを紹介。参加者には事前にキットが送られており、配信を見ながら一緒に布のクリスマスツリーを完成させた。参加者は親子が大半。ボランティアによる交流活動の紹介や元気に遊びまわる子供たちの様子も中継され、地方都市高崎市での暮らしが伝わった。

高知県は、冒頭でも触れたとおり、「高知暮らしフェア2021」を開催。コロナ対策として、3部制としたほか、1度に入場できる人数に制限を設けるなど徹底していた。セミナー会場では、高知県の特色紹介や、移住者交流会、地域おこし協力隊セミナーなども行った。県内全自治体が参加し、個別相談ブースでも随時相談が行われ、盛り上がっていた。