ひばりあんもちの思い出

うれしい話をひとつ。29日のメーデーを前に福島相双地方振興局のメンバーが訪ねてきた。メーデーに参加し、震災復興にがんばる相双地域をアピールするためだ。そのお土産がうれしい。なんとJR常磐線の原ノ町駅で売っている「ひばりあんもち」だ。
この餡餅には多くの思い出がある。10年前に亡くなった父親のお土産といえばいつもこの「ひばりあんもち」と決まっていた。弟と取り合って食べた記憶がある。今は冷凍してあり、1時間もすれば自然解凍し、甘さ控えめでおいしくいただける。かつては生で売っていたが、今はそうではないようだ。奥羽本線「峠」駅にも峠の力餅というのがあるそうだが、同じような餅なのではないだろうか。食べたことはないが、峠を越えてふるさとを出る人が最後の名残に食べたのではないだろうか。そして、ふるさとに帰ってきた人が最初にふるさとを感ずるのがこの峠の力餅なのではないだろうか。
原ノ町の餡餅にはしおりがついている。そこには、「『故郷を失くしてはいけない』地産池沼を失くしても、地元・福島から離れなかった理由。みんな居なくなってしまったら、誰も戻って来れないから。避難した子ども達が帰って来れる環境が、いつか整うと信じて、私たちはこの地元・福島で、皆様の温かいお心を支えに踏ん張り続けたいのです。絶えず諦めずに乗り越えた先に、私達や未来を担う子ども達の夢が広がることを願って。」とある。この地域は、原発事故の影響が残るが、心を熱くし、現在もがんばっている。7月下旬には数百年続く相馬野馬追いが南相馬市の雲雀が原で勇壮に行われる。

29日は第86回メーデーだった。今年は、春闘でベースアップがあり、参加者も多かった。ふるさと回帰支援センターは今年も参加し、情報誌とチラシの配布を行った。この配布行動において、高知に移住した方から「ふるさと回帰支援センターの紹介で高知に移住できました。その節はありがとうございました」と声をかけられ、うれしかったとの報告があった。こうしたところにもふるさと回帰運動の手ごたえを感じさせられるようになった。

27日、久しぶりに映画に行った。観たのはビートたけしの「龍三と7人の仲間たち」。前評判もよさそうだったので行ったが、これがさっぱり。ただ単なるドタバタ劇で心を打つものがない。劇場は圧倒的にシニア世代。笑い声は数箇所で起きたがそれだけ。もっと別なつくり方があったのではないだろうか。テーマは面白そうなのだが、つくり方が安直だ。思想がないのが決定的のような気がする。明日から風薫る5月。皆様にとって実り多き月であることを祈ります。

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