立松初代理事長の遠雷忌も13回目に

今年は寒いと思っていたら、ここに来て北日本は大雪のようで、お見舞い申し上げます。一方で、受付に置いてある山形県のアンテナショップで購入した「啓翁桜」が満開になった。一足早い春の到来で、例年この時期にあがなって楽しんでいる。2月8日は初代理事長の立松和平君の命日。こうしたことから例年2月の第一土曜日に、彼の代表作であり、映画にもなった「遠雷」に因んで「遠雷忌」として、上野・入谷の法昌寺で法要を行ってきた。お墓もそこにある。今年は13回忌であったが、生憎のコロナ禍で参加者は例年の半分程の20数名。記念講演は大地を守る会会長の藤田和芳君が最近上梓した「句集『団塊世代の温泉と句会の旅』と立松和平」を語った。この句集は27年前から友人たち10名ほどと年に2回程度、温泉に浸かりながら句会を行ってきたものを、それが一区切りついたのではということで私家本として発行。友人知人などに配ったもの。メンバーは彦由さん、立松君、藤田君、高橋伴明君などである。映画「遠雷」は1981年に根岸吉太郎監督が作り、東京近郊の農村地帯を舞台にトマトを栽培する青年を描き、日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受賞した。

東京のコロナは一向に収まらず、毎日1万人を超えて発症している。そうしたこともあって、移住相談者の来訪は若干減少気味のようだ。

この1週間の取材・来客は、3日にテレビ埼玉の取材。4日は全農と全国労働力支援協議会の設立についての打ち合わせ。この協議会、3月4日に設立総会が開かれる予定で、それへの参加要請のため。目的は「地方創生(地域活性化)に向けた、農業労働力支援による農村部への人口流動、次世代の担い手確保の全国的な検討・実践を進める」こと。5日は上記の通り、遠雷忌出席。

地方移住セミナーは14回、すべてオンラインで開催された。2月1日、広島県は「Forest Work & Life ~マインドフルネスな森で見つける”生きがい”のある暮らし~」を開催した。自伐型林業を行う民間企業「フォレストワーカー」の方と、「ひろしま県民の森」の運営者が、庄原市の紹介や「かっこいい林業」、自然と関わる仕事について話した。コロナ禍で働き方が改めて注目されている現在、前向きに考えることのできるいい機会となった。参加者は22名。

5日は、三重県が「みえDe子育てを楽しもう♪」と題して、県内3市が参加し、子育て情報充実のセミナーを開催した。ゲストは子育て真っ最中の移住者2名で、自然豊かな住環境、近隣住民との関係性、支援センターの活用などの生活体験談を聞いた。また参加者からは移住決断までにかかった期間等について質問があがり、個別相談にもつながった。参加者は5名。

大分県は「第9回おおいた暮らし塾in東京」をオンラインで開催。日田市・佐伯市・臼杵市・竹田市・日出町・起業・就職・県全般が個別相談会に対応した。参加者は9名、20代~50代と幅広く、Iターンが多かった。今年の春から2, 3年後までに移住を検討されている方が多く、熱心にメモをとるなど全体的に真剣度が高かった。

福井県は「福井移住・就職相談会_夜の部」を1月に引き続き、個別の移住・就職相談会を開催した。3名の参加者は、前回同様幅広い年齢層の方で、就職と暮らし両面について相談を行った。

千葉県旭市は「海辺のまちの“ちょいなか暮らし”かっこいい大人になれるまち」を開催。今春オープンの「生涯活躍のまち・みらいあさひ」に関わる方と、移住してガーデニングショップを営む方のトークセッションで進行した。お二人の情熱や、人柄も含め軽妙なトークは、参加者からも「面白かった」という感想がチャット、アンケートで寄せられた。旭市を検討している方には心強いキーマンだと思った。13名が参加した。

奈良県は「第18回奈良で働く相談会 -奈良で働き、暮らす-」と題して、県内での暮らしと就業をテーマにした恒例のセミナーを開催。全国的な知名度は高くないものの、参加した北葛城郡4町の地域愛を込めたPRタイムは、「ちょうどよい田舎」での暮らしを求める参加者に十分伝わる内容であった。5名が参加した。

福島県は「第2回 ふくしま12市町村移住セミナー」を開始した。地域おこし協力隊や起業を通して地域の活性化や街づくりに寄与している4名のゲストが参加。移住の経緯や苦労した点、心構え等について紹介した。自身の経験に基づいた心構えは、移住を考えている参加者の方々に、参考にしてもらいたい内容だった。26名が参加し、盛況であった。

佐賀県伊万里市は「あなたのキャリアを伊万里で活かす」と題して移住+就職セミナーを実施。移住して地域商社「伊万里百貨店」を運営する方と、伊万里市に拠点を置く半導体やIT関連企業4社を招き、佐賀の魅力や企業4社それぞれのPRを聞いた。その後、ブレイクアウトルームに分かれて参加者と直接話せる時間を設けた。16名の参加者は20代~50代、全国各地からの参加があった。

山形県天童市は「真冬のてんどう、どうでしょう~雪国ぐらしの実態☆ちょい見せします!」を開催。「雪国の暮らし」をテーマに、冬の暮らしの様子を伝えた。現地から中継をつないで駐車場の雪かきや雪道運転を実演して見せるなど、よりリアルに楽しく伝える工夫があった。雪かきでは道具の使い分けの方法、雪道運転では除雪後の道を運転する際の注意点など細かく紹介し、参加者からは参考になったとの声が多く聞かれた。17名が参加。

北海道渡島地域は「北海道渡島(おしま)地域の暮らしセミナー 冬の暮らし!ちょっと暮らし!」を開催。地域内全2市8町が参加し、地域の魅力や暮らしぶりを紹介した。「冬の暮らし」では各市町の冬の楽しみのほか、光熱費、雪かき、車の運転など実際に生活していく中で知っておきたいリアルな事情を紹介。また、「ちょっと暮らし」では、お試し暮らしができる体験設備などを紹介した。17名の参加者は関東圏在住者を中心に、50代以上の人が目立った。

6日、茨城県は「大きな公園のある街で暮らす~いばらき暮らしセミナー」を開催した。つくば市は、公園のランニングコースを撮ったYoutube動画を活用し、コース紹介と人気のパン屋さん、スーパーも交えて臨場感ある紹介をした。龍ヶ崎市は職員自身が公園を巡る動画で、体を動かせる施設の紹介が多く町の特徴も分かりやすかった。「大きな公園」を求める子育て世代向けの情報も豊富で、個別相談ではつくば市とひたちなか市が満席となり盛り上がりを見せていた。

鹿児島県「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(アウトドア編)」を開催。指宿市・西之表市・薩摩川内市・十島村・さつま町・湧水町・東串良町・南種子町・屋久島町・宇検村・鹿児島県北薩地域振興局が参加して、アウトドア天国鹿児島の魅力を伝えた。ゲストの先輩移住者が、島・山エリア・海エリアなどそれぞれの自然の楽しみ方を話した。28名が参加。ご家族やご夫婦での参加も多く賑やかだった。

佐賀県は「佐賀市の地域おこし協力隊になろう!」を開催、現在佐賀市が募集しているフリーミッション型の地域おこし協力隊の説明会を行った。現在フリーミッションで活動する3人の協力隊員をゲストに、活動の内容や今後の計画など詳しい話を聞くことができた。参加者は10名で、20代~60代まで幅広い参加があった。

静岡県は「山里×起業 しずおか移住セミナー -オーナーになって、ゆったりと暮らす-」を開催。静岡県大井川流域の2市町で移住と起業を実現したゲストを迎えたセミナー。地縁の有無、物件との巡り会い方、起業に至る流れなどのエピソードを聞くことができて、中山間エリアでの起業を目指す方には有益な情報提供の機会となった。10名が参加した。

 

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