経団連が視察に、意見交換を行う

今週は気圧配置が冬型で日本海側は天気が悪く、太平洋側は快晴が続いている。セミナーは今週の7日から11日で18回が予定されている。来週13日から18日で19回と、それなりに多く、テーマも多岐にわたり、その充実ぶりが伺われる。

5日には3年ぶりにセンター職員向けの研修を行った。テーマは、①効果的な情報発信について、②地方移住の意義を考える~地域づくりの観点から~、③東京における移住行動の促進について~自治体からみた「ふるさと回帰支援センター」の意義、④個人情報管理、⑤グループ・デスカッション、を集中して行った。参加した職員からは実践的内容で参考になったと概ね好評であった。この研修には大阪センターから2名の職員が参加した。

また、6日にはふるさと回帰支援センター立ち上げの参加団体である日本経済団体連合会(経団連)の地域経済活性化委員会企画部会がセンター視察とヒアリングを行うために来訪。まず、ふるさと回帰運動のこれまでの経過と現況、これからの課題などについて話し、質疑応答を行った。部会長は水戸徳川家の15代宗家の徳川斉正氏(東京海上日動)で、生まれて初めて殿様と呼ばれる方にお会いし、歴史に触れた感があり、感動した。

取材・来客は、11月は取材が多く、35件を数えた。変わったところではフランスの雑誌フィガロジャポンの取材が4日にあった。また、同日東大文学部の社会調査実習で東大人文社会系研究科院生らが取材にきた。2日は宮城県大崎地域農業委員会の方々が視察に見えられた。その中の涌谷町の農業委員の方からこのほどハガキが送られてきて、賛助会員に申し込みたいと行ってこられた。視察に見えられた方からのこうした申し出は珍しく、大いに励まされた。8日は群馬県館林市長が来訪。館林市出身の江森事務局長は率先して対応していた。9日は福島県の郡山市など5市町村の方々が視察に。佐賀県の一ノ瀬県議が視察へ。2月議会で移住政策を取り上げたいと質疑を重ねた。

 
     経団連・地域経済活性化委員会企画部会の徳川斉正部会長と

         一ノ瀬 裕子佐賀県議会議員と

先週は16回の地方移住セミナーを行った。

11月30日は鹿児島県が「鹿児島・移住オンラインセミナー2022 vol.4」を、「空き家/古民家活用」をテーマにオンラインで実施。セミナー申込数は160組を超え(申込者は後日アーカイブ視聴可能)、当日参加は54組。空き家・古民家活用やDIYへの関心の高さがうかがえた。ゲストはノープランで徳之島に移住し、DIYでカフェを開業した夫妻。離島への引越しや空き家改修費用も低予算で押さえ、美しい海でサーフィンを楽しむなど、やりたいことを実現している二人に質問も多く集まった。「いまこの瞬間を楽しむ」というゲストのポリシーが印象に残った。

12月1日に愛媛県は「地方移住”ホンネ”サロン# えひめ編 内子町で築170年の古民家が育む、古くて新しいコミュニティの魅力とは?」をオンラインで開催した。愛媛県の中でも南西部に広がる南予(なんよ)の宇和島市・八幡浜市・大洲市・西予市・内子町。5市町では「南予子育て移住促進協議会」を立ち上げ、子育て世帯の移住を応援している。今回は、内子町で、地域おこし協力隊を卒業後にゲストハウスを開業した方がゲスト。観光だけでなく移住のきっかけができる場所になっている。「町に必要だと思うことは何ですか?」など具体的な質問がチャットでたくさん寄せられた。107名が参加した。

2日、長野県は「楽園信州移住セミナー 薪ストーブのある暮らし」をオンラインで実施した。漠然層をターゲットに、薪ストーブと共にある生活にフォーカスした企画。県内で薪ストーブ制作を手掛ける職人と薪ストーブ愛好家4名から話を聞いた。8市町村が参加し、それぞれ薪ストーブ設置に対する補助金、役場庁舎で活用されている様子と共に地域の魅力を紹介した。オンラインセミナーの良さを生かし、現地から薪ストーブの炎が揺らぐ様子も楽しめるよう演出。趣味の延長で地域情報がわかる内容は評判がいいと思う。「とても参考になった」「贅沢品のイメージだったが、暮らしに身近なものだとわかった」などの声が聞かれた。34名が参加した。

栃木県は「ジブンスタイルでゆるやかにつながる「地方移住のMeetup in有楽町」~話し合える仲間を見つけよう~」を実施した。移住検討層に向けて、地方と関わるキッカケとなる交流を目的に、座談会形式の完全リアル開催。栃木市、鹿沼市の両移住コーディネーターと、県専属相談員も輪に加わり、小規模ながら参加者同士の密度の濃いやり取りも生まれた。終始和やかな雰囲気の中、移住のキッカケや決め手、暮らし、仕事、コミュニティ、食などの話題で盛り上がった。11名が参加した。

北海道南空知地域は、「『北』にあるけど『南』そらち ほどよい田舎の先輩移住者と語ろう!オンラインセミナー Part 2 ~美唄市・長沼町・栗山町~」をオンライン開催した。プロ野球独立リーグに魅せられて移住した地域おこし協力隊、転勤で北海道に来てそのまま定住・起業した方、サラリーマンだったが転勤で北海道の魅力に触れ、農業法人へ転職した方などバラエティ豊かな先輩移住者のトークが大変好評だった。参加者は8名。

3日、八ヶ岳定住自立圏(山梨県北杜市、長野県富士見町・原村)は「八ヶ岳で暮らそう!相談会」をリアル開催した。従来から人気のエリアで、今回も申込開始1週間程度で満席となり、当日はセミナールームにぎっしり人が入る盛況ぶり。年代は50代前後が最多で、夫婦での参加が多かった。前半はセミナー形式で各エリアの説明と、先輩移住者3名によるトークセッション。後半は個別相談会を行った。アンケート結果では「じっくり話が聞けて参考になった」「物件が少ないことや気候の特徴がよくわかったので時間をかけて検討したい」といった感想が見られた。25名が来場した。

福井県は「空き家×地方移住~ローカルな暮らしの最前線 in 福井」を会場とオンラインのミックスで開催した。地域で空き家の活用を推進する移住者(越前市Uターン者)、空き家をリノベして住む移住者(池田町Iターン者)の2名をゲストに迎え、空き家、古民家のリアルを知ってもらう中で、福井での田舎暮らし実現の一助としてもらうことを目的として開催。セミナー後の個別相談では、2名の方とのオンライン相談も行った。15名が参加した。

岩手県盛岡地域は「盛岡エリアでエンジョイする生活~盛岡エリアで楽しむ子育て!~」をリアルで実施。子育て世代に、現役で子育中のゲストからの体験談を届けること、また市町担当者とつながることを目的に開催。ゲストの体験談から、盛岡エリアで子育てするイメージが明確にできた。また、個別相談の時間を長く確保したので、地域おこし協力隊、就職など、幅広い相談に対応。ご当地グッズをプレゼントし、盛岡エリアの移住歓迎の気持ちが伝わった。12名が来場した。

岡山県真庭市は「真庭市・里山暮らしセミナー 実録!真庭24時 真庭在住ファミリーの目覚めから眠るまで(眠った後も)に密着!!」をリアル開催。真庭市のキーマンである先輩移住者と真庭市生まれ育ちの市職員が登壇し、日常生活の24時間をプラス部分もマイナス部分もざっくばらんにお伝えし、穴場スポットや裏話も披露した。会場ではセミナー後にも具体的な相談を受け充実した時間となった。もっと多くの人に知ってほしい内容だった。2組3名参加。

山形県遊佐町は「ゆざを楽しむ愉快な仲間達 vol.1鳥海山のふもと町へ ~Iターンの本音・Uターンの覚悟~」をリアル開催した。鳥海山のふもと町へIターン・Uターンした女性3名をゲストに迎えた。移住する際の覚悟と移住後の本音トークに会場全体が沸き、参加者からも多くの質問が寄せられ、和気あいあいとしたセミナーだった。11名が参加した。

4日は、奈良県が「奈良で働く相談会 -奈良で働いてみませんか、暮らしてみませんか-」をオンラインで開催した。県内就職アドバイザー同席の奈良県庁主催セミナー。1組のみの参加であったため、参加者のご希望に寄り沿う形でオーダーメイドでの対面相談形式に切り替えたことで、個人の疑問点に丁寧に答えることができ、満足度の高いセミナーであったとのコメントが頂けた。

山形県東南村山地域は「山形での自分らしい色とりどりの働き方・暮らし方」をミックス開催。山形市、山辺町、中山町、天童市、上山市の合同開催セミナーで、Uターン者2名のゲストトークと個別相談を行った。個別相談は真剣度の高い相談が多く、長時間話す相談者が複数見られた。会場6名、オンライン5名の参加。

長崎県は「長崎県で働こう!U・Iターン転職個別相談会in東京」をリアルで開催。事前予約制の転職個別相談会。相談時間は1枠30分で設定だが、長い方は1時間ほど話をしていた。夫婦で2枠使用し、相談員2名とご夫婦4名で相談されていた方もいた。参加者のほとんどが、継続相談の方で、事前に履歴書・職務経歴書を提出頂いているため、レジュメを見ながら相談対応を行った。9名が参加した。

愛知県東三河総局(東三河8市町村)は「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう vol.2 海と暮らす(蒲郡市・田原市)」をミックス開催。東三河の中で海がある暮らしができる蒲郡市と田原市の担当職員に加え、「海がある理想の暮らし」を叶えた先輩移住者2名をゲストに、移住までの経緯や現在の取り組みをトークセッション形式で展開。参加者は40~50代の割合が80%と年齢層が高かった、同じ東三河でも前回の「豊橋市・豊川市」では20~30代が半数弱だったが、今回は30代が1人だった。ゲスト2人は移住者かつ住民の目線で個人の体験談を詳細に語り、参考になった。参加者の満足度は高く、「関わりを持ちたい」「訪問してみたい」という声も。参加者の満足度は高いため、いかに集客を伸ばすかが大きな課題だと感じた。10名が参加。

石川県・新潟県は「5県を巡る暮らしの魅力発見紀行 第3回 新潟×石川「趣」セミナー」をミックス開催。石川県が中心となって開催する、世界農業遺産認定県連携リレーセミナー第3回目で、今回は新潟県と石川県がコラボし、「趣」をテーマに実施した。石川県からは釣りやスノーボードを趣味にする女性を、新潟県からは山登りや温泉巡りを趣味にもつ男性をそれぞれゲストに迎え、両県の自然環境などについて語っていただいた。同時に写真展も開催し、両県の魅力をうまく伝えられていたように感じる。7名が参加した。

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