11月の相談件数も5000件超え!

12月も中旬、今年も残すところあと僅かになってきた。今年は2月にウクライナ戦争が勃発し、世界をえーっと言わせた。特に日本は平和憲法のもと、再び戦争は起こさないと誓い、平和に77年間暮らしてきたが、一方的なロシアのウクライナへの攻撃は77年前の戦争を思い出させ、そこにある危機と現実を思い出させた。そのことをきっかけに、政府は長年守ってきた防衛予算のGDP比1%の壁はまともな議論もなく簡単に破り、27年度から2%にすることで自民党内の議論が進んでいる。そして、ことは財源問題になっている。考えれば防衛予算は単年度のものではない。通常予算としてほぼ永続的に予算化が図られなければならない。そのために限られた予算からひねり出されなければならない。しかし、この国の財政はすでに1200兆円にも達する赤字国債が積み上がっている。この現実を考えれば、防衛費増額の前に他になすべきことがあるのではないだろうか。そして、あの不戦の誓いはどこに行ってしまったのか。その議論をまずしっかりと行うことなくしての現状肯定は先の大戦以前と変わりがないのではないのか。310万人の邦人の犠牲の上に作り上げられた日本国憲法を踏みにじることに繋がりかねず、団塊の世代の一人として納得いかない。

11月の相談件数が明らかになった。11月の相談件数が5000件を超えた。1か月の相談件数が5000件を超えたのは、これまで7回ある。2019年が3回、2021年が2回、2022年が2回となっている。多かったのは北海道の515件を筆頭に、広島・福島・新潟・高知の順となっている。それぞれが県レベルでの移住セミナーを開催し、集客に努めたことがこうした結果となっている。その次に、最近頑張っている群馬・富山と続く。一方、移住相談件数が一桁の県は4県となっている。抜本的に手を入れて、その取組強化に尽力しなければと考えている。

取材・来客は、14日には俳優の松山ケンイチ氏が立ち寄られた。彼とは映画「ノルウェイの森」の時代考証を早稲田大学から頼まれた時に知り合い、以後付き合いが続いている。彼も移住者の一人である。15日は新潟県見附市の稲田市長が立ち寄られた。会員化をめざし、移住に取り組みたいと決意を語られた。16日は(株)KADOKAWAの出版事業担当、(株)浪漫堂の打ち合わせ。

先週は地方移住セミナーを18回開催した。

12月7日には、栃木県が「ちょうどいい街とちぎでアグリライフ始めませんか?」と題し、農ある暮らしから本格的な就農まで、 “アグリライフ”に興味のある方に向けてオンライン移住セミナーを開催。真岡市と栃木市に移住し就農した2名のゲストから、地域の暮らしや農業の魅力についてリアルな視点から話を聞いた。就農をテーマとしたものとしては過去最多の34名が参加し、質疑応答でも多くの質問が寄せられ、盛況だった。

群馬県は「東京のシゴトを “群馬でも”。『転職なき移住』のリアルを語る会」をオンライン開催。高崎に移住して首都圏通勤のゲストは、住まい探しに2年をかけ、現在は通勤時間を活用して生活を満喫している。もう一人は高崎に移住してテレワークを実践する方で、ワークライフバランスを充実。テレワークと首都圏通勤について、二人とも大きな問題はなく満足しているとのこと。群馬県への移住に関する、これからのトレンドを感じた。67名が参加した。

8日は、兵庫県洲本市が「『起業・テレワーク編』淡路島 洲本市から島の恵をお届け! おうちで食べながら『島暮らし』のぞき見ツアー」をオンラインで実施。ライト層向けに、移住して起業もしくはテレワークしているゲスト2名に洲本市での暮らしについて話してもらう内容。20名が参加した。プレゼント目当ての参加者も見受けられるため、次回からは計画の変更を検討中とのことだ。

大分県は「”働く女性のUターン転職を応援!おおいたでの仕事と暮らし トークセッション&相談会 ~先着順ハンドマッサージ付き」を会場で開催。Uターン女性をターゲットとしたセミナー&個別相談会。別府市、佐伯市、由布市、国東市、就職、移住、移住全般で相談。相談件数は14件。相談者30代~50代(男性6名、女性1名)で、ターゲットとした層にはリーチしなかった。

9日は、新潟県魚沼市が「魅力度ランキング県内1位ってマジですか?正直どうなの?魚沼市~育児と仕事と豪雪と~」を会場で開催。ゲストは2人とも東京都出身で異業種からのIターン。移住当初は雪のある生活に驚いたものの、東京からの近さ、安定した仕事がある安心感、市や地域のサポートが手厚いので満足しているとの事であった。参加者が2名と少ないのが残念だったが、アットホームな座談会形式となり、笑顔が多く朗らかな雰囲気で、継続相談につながった方も居たのはよかった。

宮崎県は「後継者として移住しませんか?『継業』について学ぶセミナー」を会場とオンラインのミックス開催。宮崎県の継業セミナーは6年連続で開催している。今回も後継者を探す未公開情報をセミナー参加者だけに公開した。実際に承継した方のリアルな声を動画で流すなどの工夫もされており、参加者からは具体的でわかりやすい説明だったと好評だった。7名の参加。

千葉県旭市は「生涯活躍のまち『みらいあさひ』を紹介します!」をオンラインで開催。4月にオープンした多世代交流施設「おひさまテラス」より配信。子どもから大人までが生涯活躍できるまちづくり「みらいあさひ」の構想と、街の中心地にオープンした「おひさまテラス」の活用状況を紹介。セミナー後半では、社団法人みらいあさひのメンバー5人が登壇。軽快なフリートークを展開し、旭市の魅力を語った。20~60代の6名が参加。

10日は、新潟県が「にいがたくらしセミナーVol.6『移住×リモートワーク』でライフスタイルを豊かにする」をオンラインで実施。新潟県で、リモートワーク×移住を実践中の2人がゲスト。地域との繋がり方についても踏み込んで話をきいた。新卒で入社したゲストの「本社と同待遇なら地元で友達や家族の近くで働きたい」、「リモートワークで地域と関わる事で、企業や地域にもよい影響がある」というコメントに、新しい観点を学べた内容だった。16名が参加した。

三重県は「ええとこやんか三重移住セミナー みえで始める新しい働き方」をミックス開催。二地域居住・地域おこし協力隊・コワーキングスペースなどを紹介しながら「新しい働き方」をテーマにセミナーを行った。名張市と東京都での二地域居住をしている方からは「地域の方と知り合い、色々な情報を得て移住に繋がった」という話、地域おこし協力隊の方からは「事前に地域を見に行き、担当者と仕事内容についてしっかり話し合いミスマッチにならないようにする」などのアドバイスがあった。6名が参加、2組の個別相談につながった。

福岡県北九州市と熊本県熊本市は「ライバル都市が初コラボ@北九州市x熊本市『九州への移住のススメ」をミックスセミナーで初コラボ開催。北九州市のゲストは関東出身の女性で移住と共に起業。第一印象は治安が悪くやくざが多い所というお話に会場の笑いが起こった。熊本市は子供の進学を機にUターンした男性。くまもとの暖かい人柄を再確認されたそう。会場参加は男女半々位で比較的シニア層が多く、両市の暮らしやすさが分かるセミナーであった。会場、オンラインあわせて29名が参加。

長野県茅野市は「不動産業者が教える『物件の探し方』」を会場で開催。茅野市の移住担当窓口による地域の説明、不動産業者による物件の探し方、移住体験者であり建築士である方からの土地の選び方や家づくりについて経験談をきいた。後半は3グループに分け、座談会、最後30分間は事前予約者との個別相談。茅野市ならではの地形、土地の成り立ちからの具体的なアドバイスもあり、参加者は真剣に耳を傾けていた。不動産(家探し、家づくり)にターゲットを絞ったため、17名の参加者は40代以上。移住先を探しているという方でなく、茅野市への移住が第一希望で、本気で物件を探したいという方ばかりであった。

奈良県橿原市は「橿原市移住セミナー ~橿原市は歴史だけじゃない!「しごと」と「ふるさと」が両立する町~」を会場で単独開催。市内の重要伝統的建造物群保存地区へ移住し、まちづくりに携わる方と、関東から移住・県内企業に転職した方を迎えた。4名が参加し、参加者の関心ポイントとゲストの属性が一致していたことで、全員が真剣にゲストトークを聞き入り、具体的な質疑を交わしていた。橿原市での暮らしがより具体化した時間となったに違いない。

山形県米沢市は「米沢市移住セミナー ~米沢の「今」をのぞく~」を会場とオンラインのミックスで開催した。Uターン・Iターンをして企業のトップとして活躍する二人をゲストスピーカーに迎え、米沢の仕事・暮らしの魅力を伝えた。参加者は大学生や会社員の20~30代が中心で、米沢市地域おこし協力隊員の司会による活気に満ちたセミナーだった。20名が参加。

11日は、長崎県・佐賀県が「長崎県・佐賀県の移住相談員がオススメする西九州新幹線の旅」をオンラインでコラボ開催。新幹線ルートと、かつて砂糖を長崎から運んだ街道「シュガーロード」の関係や、新幹線建設に因るまちの変化を動画とスライドで解説したほか、相談員がお互いの県のオススメスポットを紹介。チャット機能を用いた参加型のセミナーで、「どのコンテンツも興味深い」「和やかで良かった」「相談員がお互いの県のおすすめスポットを紹介したのが斬新」「訪れたい」など概ね好評だったが、「ハウリングなどがあり、聞き取りにくい。マスクで聞こえない。」といった次回に繋がる反省点あり。次回のセミナーで知りたい内容を感想と併せて回答いただいた方もいた。18名が参加した。

徳島県は「とくしまでみつけた自分らしい生き方」をミックス開催した。Uターン後、地元にブルワリーを立ち上げた経営者と、徳島県移住アドバイザーが登壇。後半はUターン・嫁ターン後県庁に就職した職員を交えてクロストーク。「自分らしい生き方」を見つけるヒントにしていただく狙い。オンライン、会場あわせて20名が参加した。

鹿児島県は「鹿児島移住オンラインセミナー2022 vol.5#子育て編」をオンラインで実施した。ゲストに鹿屋(かのや)市に移住してわんぱくな3人の男の子を育てる最強ママを迎え、話を聞いた。東京から移住して感じた暮らしの変化や、移住で実現したストレスフリーな子育ての秘訣、鹿屋の子育て環境の素晴らしさなどを元気いっぱいに語り、参加者からも共感の声が寄せられていた。申込者数は50組(後日アーカイブ視聴可能)。当日参加は16組だった。

滋賀県は「滋賀・長浜移住セミナー~新しい働き方の長浜暮らし~」を会場で開催。県の北東部に位置し、日本一の琵琶湖のほとりにある風光明媚なまち長浜市。市長と先輩移住者のゲストが登壇するリアルセミナー。自然豊かなまちでリモートワークなど新しい働き方を活用し、移住前のスタイルを維持しつつ、快適に暮らす事例を中心に紹介する。21名の参加者は、長浜市出身者と滋賀県へ興味を持つ方半々のようだった。長浜市長の話もとてもわかりやすく、暖かくて、長浜の良さが移住希望者の方々に十分伝わったようだ。参加者からは「いろいろと勉強になった。長浜がますますいい所だと思った」との声も多く聞かれた。

群馬県下仁田町は「ねぎとこんにゃくの下仁田町からお届けする子育て満喫ライフ」をオンラインで。県の特産品として名高い、ネギとコンニャクの名産地・下仁田町と群馬県が共同で初めて開催した。ブランドねぎ「下仁田ねぎ」の旬の時期に、ふるさと納税PRもかねて、役場担当から町の様子を移住支援の説明と共に聞いた。移住コンシェルジュによるこんにゃく作り体験もオンラインで開催し、国内シェア1位ということ、手作りでこんにゃくをよく作る地域文化など群馬ならではの内容を伝えた。下仁田町で子育て中のワーキングママにも登壇いただき、家族で妙義山のふもとの雄大な自然の中で川遊びやキャンプをするなど田舎の子育て事情と子育て世代への移住ポイントを話していただいた。38名が参加した。

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