初の移住相談スキルアップ研修会開く

 8日は立冬、日が沈むのも早くなってきた。街を行く人もコートを羽織った人が目立つようになり、秋がいよいよ深まってきている。相変わらずふるさと回帰支援センターは忙しい日が続く。11月1日は夜10時からのBS日テレの深層NEWSに久しぶりに出演した。『人生100年時代へ・・・老後の”理想”と現実』がテーマであった。私の方からはふるさと回帰運動の現状と移住するにあたっての心構えなどについて報告させていただいた。驚いたことに、その後の反響が大きく、翌日からシニア世代の移住相談が相次いだ。6日月曜日は「移住相談スキルアップ研修会」を東京交通会館12階で全移住相談員を対象に行った。初めてのことで午前は山梨県の移住相談員の倉田さんから「すぐに役に立つ移住相談ノウハウ」をテーマに、これまでの経験を踏まえて実践的な講演をいただき、その後、①移住相談、②地域からの情報収集、③市町村対応、④その他、に分かれてグループ討論を行った。講演した倉田さんはJAL国際線のスチュアーデス経験者という接客のプロで、山梨県を移住先希望人気ランキング1位に引き上げた功労者の一人という実績からお願いしたもの。出席者の評価もおおむね良好で、参考になり、良かったというものであった。午後からは、「移住相談者に寄り添ったきめ細かな対応をめざして」をテーマに、東京都職能開発協会キャリア形成サポーターの平井美知子さんから講演をうけ、その後グループワークを行った。
 セミナー開催は11回、多岐にわたったテーマが用意され、聞き逃せない、興味深いものが多かった。2日木曜日夜の神奈川県は「ちょこっと田舎で『海が見える暮らし』と『かながわで漁師になろう』」をテーマに開催。18組25名が参加。若者が多く、雰囲気も良く、ほとんどの参加者が相談会に残った。県からは水産課職員が参加し、具体化にあたっては「窓口なります」と決意が語られ、盛り上がった。4日の山形県は置賜地域の自治体が参加、12組13名の参加。スピーカーは福島出身で、長井市で起業した方が登場。テーマは「県内出身の若者と地元産業とのマッチング」であった。同日の静岡県は浜松市・掛川市・磐田市などの県西部地域の「遠州で実現するライフスタイルセミナー」で、この地域は就職に強い所であり、参加者も若い女性と子ども連れが多く、21名の参加。同じく新潟県新発田市はセミナー企画を地域の若者に委託し、「東京暮らしのあなたへ、疲れをいやす『底シゲキ・高タンパク』なまち暮らしのススメ」をテーマにグループワークを行った。5日日曜日も盛りだくさんのセミナーが開催され、12階のイベントスペースでは岡山県と長野県が合同移住相談会を初めて開催。210組317名と賑わった。双方の県ともフルーツの産地で、当日も岡山のぶどう、長野のりんごの試食も行われ、盛り上がった。大分県も12階で「おんせん県おおいた暮らしフェア」を開き、来場者663名、移住相談件数136件253名と健闘した。8階のセミナースペースでは岩手県がいわて暮らしセミナー「岩手×若手 ~「若手」から「岩手」のリアルを聞こう!~」を開催し、若者を中心に31組36名を集め、盛り上がった。
 来訪者も多かったが、詳細は次号に譲り、変わったところでは東大付属中高校の生徒が見学に訪れ、嵩副事務局長の説明を受け、元気よく帰ったことのみ記載することにする。

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