セミナー報告 2023年1月24日~29日開催

セミナー報告 2023年1月24日~29日開催 | セミナー

2023年1月24日~29日は、地方移住セミナーを20回開催した。

1月24日は、福島県会津美里町が「会津美里町 地域おこし協力隊募集説明会 ~会津本郷焼技術継承者~」を会場とオンラインのミックス開催。協力隊の活動内容や勤務条件等は、型通りのものだが、きちんと地域自慢の内容が入っていて好感が持てた。本郷焼の窯元で活動中の現役協力隊の2名のゲストトークは、応募者が実施に聞きたい内容で説得力があった。会津美里町での生活の感想や都会では経験しない年中行事、日々の仕事の進め方、周囲の人達の接し方などリアルな内容で有効な情報共有ができた。厳しい寒さにもかかわらず、このご時世でガス・電気代の高騰で暖房費を節約しながら作業している様子も語られた。5名が参加、少人数だが質問も活発に出てよいセミナーだった。

25日は、かごしま連携中枢都市圏(鹿児島市・日置市・いちき串木野市・姶良市)が「かごしまふぉ~らいふ『かごトーーーーク!リモートツアー&なんでも座談会」をオンラインで合同開催した。前半はいちき串木野市の地域おこし協力隊員が作成したオンラインツアー動画で各地域の魅力に触れ、後半のなんでも座談会は2つの部屋に分かれて、参加者と担当者が和気あいあいと交流した。4市それぞれの見どころや担当者の魅力的なキャラクターが際立つ、和やかで楽しいセミナーとなった。申込者は20組、当日の参加者は13組だった。

26日は、福島県が「50代・60代の方歓迎! 経験者に学ぶ 地方移住のはじめ方」を会場で開催した。最近相談が増えている「地方移住で悠々自適な生活をしたい」「若い時に夢見た新しいことにチャレンジしたい」というアクティブシニア向けのセミナー。東京から新幹線で80分の白河市と西郷村にスポットを当てた。最近両地域に移住してやりたかったことを始めた50代・60代の先輩移住者と、60年間西郷村で生活をしている方をゲストに迎え、移住者・受け入れ側双方のリアリティのあるトークセッションを通じて、シニア世代の地方移住の不安や疑問にきめ細かく対応した。8名が参加した。

27日、群馬県桐生市は「きりゅう暮らし相談会 そうだ。桐生で暮らそう」を、3年ぶりの相談会でリアル開催。桐生市は空き家バンク制度に県内で一番早くから取り組み、登録物件も多く(600物件~)市の移住政策の要となっている。行政、物件所有者、買い手の3者の立場の解説をしながらの話は興味深かった。参加者は7名。以前開催したセミナーは人気が高く常に30名前後の集客で、セミナー、個別相談、体験(絹織物)、地域の飲食物の試食などの内容が良かったと思われる。今回は空き家バンクと先輩移住のトークのみだったので集客力が落ちたのかもしれない。

福島県は「~ふくしま移住計画セミナー~ 企業経営者との座談会」をミックス開催。県中地域の企業経営者4名に参加いただき地方での働き方や企業の実態を説明。各企業の自慢の福利厚生制度や、未経験者への支援制度等の紹介をしていただいた。会場への来場者と企業の社長さんたちの丁々発止のやり取りを期待したセミナーだったが、会場の参加者がなく大変残念だった。次回は集客も含めて企画や告知の方法を考えたい。参加者はオンラインのみ4名。

熊本県熊本市は「くまもと移住ラボ  熊本はどう? ~地方移住が気になる方へ~」を会場にて単独開催。先輩移住者2名とゲストのクロストークは、コミュニティ、暮らし、副業、子育てなど、参加者が聞きたい内容で、終了後も先輩移住者と個別で熱心に何人も話をされていた。先輩移住者からの仕事先も紹介していただけるようで、熊本市での暮らし方がイメージできるよいセミナーだった。15名が参加した。

群馬県高崎市は「Uターン女子会~グルメなテレワーカー&ワーママ公務員が語る高崎市の魅力!~」をオンラインで開催。テレワーク移住をした女性と、子育て中の公務員女性をゲストに迎えた、Uターン移住のリアルを語るセミナー。「高崎グルメ」をキーワードに、日常生活をぐんまの都市で送る上での食の楽しみを伝えた。子育て環境をきっかけにUターン転職をされた方は、毎日の生活をこなしながら「移住+転職」をするポイントを具体的なスケジュールを示しながら話し、高崎での子育ての充実感が伝わった。70名が参加した。

28日は、富山県が「冬の富山の暮らし方~雪たくさん降るんでしょ?~」をオンラインで実施。富山県15市町村のうち11市町が参加。強い寒波の影響で、積雪が多い日にあたり、LIVEの映像など臨場感のあるセミナーとなった。参加市町が多かったので、予定時間をオーバーしたが、多くのチャットでの質問にも迅速に対応し、盛況であった。30名が参加した。

神奈川県は「かながわ西エリア移住セミナー 皆様の疑問に答えます!~子育て・仕事編~」をオンラインで実施。8市町がスライドで子育て・仕事について暮らしの制度等を紹介。参加者は9名。ウェビナーの「Q&A機能」でいくつか質問はあったものの、淡々とした進行で盛り上がりには欠けた。終了時間も30分伸び、全体で2時間ただ視聴するだけのセミナーは参加者に疲労感を与えたと思われる。セミナー後、主催の県西総合センターを中心に1時間振り返りの時間をとり、今後の運営について話し合った。今回のようなセミナーでは集客も弱く先細りになるため、今までなかった横の連携を深めながらアイデアを出し合っていこうという気持ちを共有できたことを評価したい。既存のやり方ではなく新しいセミナーのあり方を協創できれば、と期待がもてた。神奈川県西エリアは、県として力を入れていきたいエリアでもあり、実際に移住のポテンシャルは高いはずなのでしっかりサポートしていきたい。

群馬県は「ぐんま暮らし交流会~UIJターン・就職応援します~」をオンライン開催。県内のUIターン者を積極採用している企業と求職者とのオンライン交流会。企業紹介のあとの各ルームには進行役にスタッフ1人が付き、参加者からの積極的な発言を促したり、企業からの話を取りまとめて、参加者には必ず発言を誘うなど、能動的な参加ができる工夫があった。オンライン上ながらも対面時のようにコミュニケーションを多くとれる形式であり、より群馬の企業を身近に感じることができた。16名が参加した。

熊本県は「火の国水の国 熊本ONLINEドラフト」と名付けたオンラインセミナーを開催。4市町が参加し地域おこし協力隊募集を「ドラフト」制とし、参加者と4市町が個別相談でマッチングを行った。市町のPRタイム、フリー交流会後、市町から参加者を指名し、参加者がOKしたらマッチング成立で、9名のうち7名がマッチングできた。

兵庫県は「移住・地方就職のリアルが分かる!アナタは何しに兵庫へ?」と題して兵庫県労政福祉課による就職・移住セミナーをミックス開催。企業の人事担当者、UIターン就職経験者による座談会などで実際どうやって就職したのか、企業としてはどういうことを面接で聞くのかといった話題に。会場2名、オンライン14名が参加した。

愛知県は「あいちの山里&離島Day~暮らしたい!あいちの山里&離島~」を会場で開催。山里パートでは、地域おこし協力隊として東栄町へ移住し、ゲストハウスなどの事業を行いながら、地域外の人と住民を繋ぐ役割を果たしている女性、協力隊としてチョウザメ養殖と学習塾の二足の草鞋を履く青年、離島パートでは名古屋(都市)と佐久島の二拠点生活を行う女性、岐阜県から佐久島に移住しカフェや島おこしイベントを行う女性が登場。現在の暮らしに至るまでの経緯や現在の活動、今後の目標を実体験者の目線で語って頂いた。参加者7名のうち3名はリピートの方で、20代の女性は1回目のセミナーを契機に地域(東栄町)へ通い始めたとのこと。参加者は決して多くないが、セミナー開催による成果が出ていると感じる。

岡山県は「空き家リノベーション&地域とのつながり」をミックス開催した。神奈川県から岡山県高梁市にIターン移住をした移住者がゲスト。かつて地域から愛された商店が廃業し、長年空き家となっていたところを買い取りリノベーションし再び愛される拠点をつくった実体験を伝えた。後半では県内より4市が出展し、空き家支援制度を説明。東京・大阪・北陸などから7組8名の参加。

29日は、宮城県が「リアルde宮城・18市町トークショー『あなたに教えたい  宮城はじめの一歩!』」を会場で開催した。宮城県18市町村の暮らしや子育て、お試し移住など、宮城のリアルな情報を対面形式(12市町)とオンライン(6市町)で紹介する大型イベント。全6テーマ(各40分)のトークショーコーナーと、移住&地域情報の展示コーナーに分け、個別相談コーナーも設置。予約者のうち13名のキャンセル(来場せず)があったが、予約なしの当日参加も9名あり、特にトークショー「仙台近郊の町」は定員を超える21名が参加。30組41名が参加し、盛況のうちに終了した。

宮城県 先輩移住者のトークセッションの様子

徳島県は「ママたちのとくしま暮らし おしゃべり会」をオンラインで開催。専業主婦、就職、起業したとくしま暮らしのママたちが、子育てを中心に働き方や日々の生活について語り合うセミナー。子育て移住のリアルをキーワードに、徳島を知らない方にも魅力を伝えた。15名が参加した。

新潟県は「にいがた暮らしセミナーVol.7 地域コミュニティで “生きる力”を身に付ける」をオンライン開催。糸魚川市で集落の温泉旅館を引継ぎ運営している夫婦がゲスト。前半はトーク、後半は味噌づくりをしながら移住の質問ができ、和やかな雰囲気の参加型イベントだった。移住を受け入れる側になった気持ちの変化や「覚悟を決めずにチャレンジし、辞める事を怖がらない」という言葉がとても印象的だった。32名が参加した。

福島県は「ちょっとDeepなふくしまを知る ~会いたくなる ふくしまのキラキラWomen vol.2~」をオンラインで開催した。福島県の浜・中・会津の地域特性を活かして仕事をしている女性達をゲストに「新たなチャレンジ」や「地域との関わり」、「福島だからできること」を話していただいた。浜通りからは震災後から、トルコギキョウを栽培している方、中通りからは新幹線が通る利便性を生かして東京と二拠点でデザイナーとして活動している方、会津からは伝統の会津塗に北欧テイストを加えた作品を制作する、うるし作家が登壇した。23名が参加した。

静岡県は「静岡まるごと移住フェア」を東京交通会館12階で開催した。静岡県31市町と山梨県と、県内の建設不動産店や民間企業団体が出展し、盛況となった。こども連れや若い方も多い印象だった。三島市、沼津市など人気の市町は整理券を出し対応していた。244組392名が来場した。

愛媛県は「愛あるえひめ暮らしフェア」として、今年度5回目となる愛媛県のオンライン移住フェアを開催。現地の相談員とZoomで個別相談できるイベント。愛媛県ブースでは、近畿、東海、九州などさまざまな地域からの相談があった。今すぐに移住というよりは、フィットする仕事や地域が見つかれば移住したいといった方が多い印象だった。参加者は29名。

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