セミナー報告 2023年1月31日~2月5日開催

2023年1月31日~2月5日は、地方移住セミナーを20回開催した。

1月31日は、山口県が「やまぐち夜カフェ③ オンライン交流&相談会」をオンラインで開催した。移住検討ライト層を獲得することを目的として、県内6市の移住担当者が対応するフリーテーマの相談会とした。参加者からは、「移住で気になっていることはみんな同じだなと安心した」、「フレンドリーな雰囲気が分かって相談しやすくなった」という感想があり、今後に繋がっていくきっかけができたのではないかと感じている。参加者は23名で、男女比は半々、年齢構成は20~60代、平均46歳であった。

2月1日と4日、高知県は「第1回 高知県UIターンコンシェルジュが送る『高知家移住ラジオ』」をオンラインで実施。参加者から事前に募った“当日取り上げてほしい内容”をメインにトークを繰り広げたほか、チャットでの質問もリアルタイムで受け付け、多数のコメントが寄せられ盛り上がった。それぞれ、28名、12名が参加した。

2日には、北海道が「北海道のおしごと事情~北海道の暮らしと仕事セミナー~【就業・起業編】」をオンライン開催。北海道庁の移住と雇用の担当者による移住初心者のためのセミナーで、就職の支援制度や補助金制度、事業承継の事例紹介の評判が良かった。東京出身の道職員から、移住者目線での北海道暮らしが語られたのも印象的であった。参加者は20代から50代の24名。

3日、福島県が「第2回 副業・兼業で広げる『ふくしまの輪』」をオンラインで開催。福島県は「パラレルキャリア人材共生促進事業」を通して、専門スキルを持つ人材と事業課題を持つ県内の企業・団体をマッチングして課題解決を行う取り組みを進めている。今回は専門スキルを活かして福島県に貢献したいと考えている方を対象に実施。実際に県内企業の課題解決に関わるゲスト3名が、地域性や関りを持つことになった経緯、どのように課題解決を進めたかを具体的に説明し、参加者からは質問も多くあがった。30名が参加した。

岐阜県各務原市は「かかみがはらで休日ナニする?トークセッション&移住相談」を会場とオンラインで開催。会場、オンライン参加者双方が対話できる交流会とした。事前に顔出しをお願いし実施。オンライン側が想定よりカメラオフが多かったものの、積極的に話をしてくれる参加者もあり、ゲストと市役所職員のトークはテンポが良く、活気ある各務原市の魅力が伝わった。合計11名が参加した。

4日は、愛知県東三河地区が「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう vol.3 仕事を見つける」をミックス開催した。豊橋市を中心に東三河の企業情報や求人情報を取り扱う「株式会社タスキ」、スタートアップ支援を行う「Startup Garage 」からゲストを招き、東三河の産業構造、健康経営の優良企業の求人情報等、具体的かつ詳細な情報を聞いた。また移住者目線での暮らしの長短や、子育てママ目線での起業支援、実例も紹介され、誰もが起業できる環境やサポートがあることがよくわかった。参加者の満足度は高く、「事例が具体的に示されていたのでイメージが出来た。また、得たい情報の発信場所を教えて頂き、もっと調べてみようという気になった」「移住したい」「関わりを持ちたい」「訪問してみたい」という声も。テーマが仕事ということで、12名の参加者は20~50代の現役世代が占めた。

山口県は「やまぐちYY!ターンカレッジ 山口ではたらく part.2 ~アトツギ大募集! 創業&事業承継のススメ~」を会場で開催した。山口市で製菓店を事業承継した方をゲストに迎え、経緯や事業展開について紹介いただいた。事前予約者が全員参加し、セミナー後の3市との個別相談会でも相談予約枠が満員御礼となったため、山口県ブースで延長相談を行うなど、起業・事業承継や移住への関心の高さを感じた。26名の申込者には開催日前々日に個別リマインドメールを送り、参加への喚起を行ったことが、初の参加率100%に奏功したと考えている。

北海道渡島地域は「南北海道どうでしょう! 冬の暮らしとちょっと暮らし」をオンラインで開催した。渡島総合振興局主催による今年度2回目のセミナーで、冬の暮らしをテーマに雪国の生活事情をトーク形式で展開したほか、体験移住「ちょっと暮らし」のPRも行った。11名の参加者は女性が多く、アンケートも高評価。資料請求に繋がるケースもあった。

山口県岩国市は「市役所まるっと出張!いわくに暮らし相談会」を会場で開催した。「子育てサポート」「働き方」「移住全般」「農業」「英語教育・市政全般」の5テーマで、市役所担当職員との個別相談会として開催。移住検討者が熱心に情報交換を行っていた。事前予約者のほか、同日に開催した山口県セミナー「やまぐちYY!ターンカレッジ」参加者からも3組の参加があり岩国市への関心の高さを感じた。12名が参加した。

熊本県は「くまもとで元気になる。デトックス移住」を会場で開催した。今回は先輩移住者の話のあとに、座談会方式で30分を2回まわした。セミナーによく参加いただいている4自治体の参加だったため、準備や対応もよく、座談会が終わっても皆さん熱心に聞かれていた。「元気になる」というタイトルもよかったのかもしれない。9名が来場した。

鹿児島県と佐賀県は「鹿児島×佐賀 移住・交流セミナー ~離島を知る・好きになる編~」初のコラボ開催。両県は2023年の国体、「エールプロジェクト※」をきっかけに合同セミナーをオンラインで開催した。「離島を知る・好きになる」をテーマに鹿児島の喜界島と佐賀の小川島で地域おこし協力隊として活動する4名のゲストが和気あいあいと楽しいトークを繰り広げた。海を渡る離島への引越しや魚・野菜のお裾分け、台風や船欠航時の暮らしへの影響など地域ならではのトピックスが次々と飛び出し、島暮らしのリアルに触れる聞きごたえのある素晴らしいトークセッションであった。事前申込13組。当日は7組が参加した。

※エールプロジェクトとは、2023年の「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」及び2024年の「SAGA2024国スポ・全障スポ」が2年連続での九州開催となることから、これを契機として、様々な分野で、佐賀県及び鹿児島県両県の一層の関係深化を図る目的で立ち上がったもの。

5日は、神奈川県が「MIURA 海に囲まれた暮らし~みうらの住環境~」をオンライン開催。先輩移住者と不動産事業者の2名のゲストスピーカーから、三浦の暮らしについて30分ずつたっぷり聞いた。光回線のネットワーク事情、バス・電車・タクシーの使用感や、暮らしの心地よさについて、また不動産事情も下水や都市ガスや家賃相場など細部にわたり説明があった。ただ、一方通行で情報提供をするスタイルのため、参加者の反応がみえなかったのが残念である。スピーカーにとっても視聴者のフィードバックがやる気につながるので、Q&A機能が使えることを冒頭に説明する等、リアクションを促すとよかったかもしれない。また、1時間半ひたすら視聴し続けるのは参加者にとっては疲労感もあり、今後移住を促していきたい若い層はなおさら離脱する可能性が高いと思われる。参加者は13名で、申込みに対して参加率は43%。日曜の午前中開催であり、天気も良く有楽町は人出が多かったので、オンラインセミナー参加のマインドも低下してしまったのかもしれない。

福島県、栃木県、群馬県、新潟県は「都心に近い”ちょい田舎”の暮らしを徹底比較!わが県PR合戦」を4県が合同でオンライン開催した。U・Iターンで各県に移住した4名の方をゲストに迎えた。各県のPR、4人の移住者の方のトークセッション、回帰センターの紹介、フリートークといった内容だった。福島県のゲストはサイボウズに勤めており、テレワーク移住をした方。移住して気づいた地域の良さや、食べ物自慢などで、全体的にほっこりできる内容で楽しめるセミナーだった。地方に転職した当初、収入が2/3程度になったが、副業をすることで、収入が増えかつ勤務時間は減ったという方もいた。こうした事例は、それだけで1つのセミナーを実施してもいいくらい貴重な話ではないかと思う。69名の事前登録に対し47名(オンライン)の出席だった。

静岡県静岡市と富士宮市は、「地方で飲食店・商店を開業するって、どうですか?~静岡市×富士宮市~」を会場で開催した。移住後に、飲食店、商店を開業した方をゲストに迎えて、静岡市はリアル、富士宮市はオンライン出演。移住後に開業を考えている11名の30代~70代の幅広い年齢層が参加した。

千葉県は「第2回千葉県移住相談会 16市町の個別相談イベント!」を題して合同相談会をリアル開催。開場と同時に参加者がなだれ込み、複数の相談デスクで熱心に相談する姿が目立った。県内加工品をプレゼントするスタンプラリーの実施も、多くの市町と相談するきっかけになったようだ。特に南房総方面エリアが盛況。幅広い年齢層の37組56名来場したが、半数以上が30~50代。小さな子供連れの家族も数組見られ、会場は終始にぎやかだった。参加自治体の多くから、全体的に本気度が高く、充実した相談会だったという感想をいただいた。

愛知県東三河地区は「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう vol.4 農業をはじめる」をミックス開催した。農業が盛んな東三河で、農業を営む方と農家の人手不足を支援する会社の方の2名をゲストに招き、農業を始めるための進め方や問題点について紹介いただいた。「ゆたかわファーム」を経営するゲストは就農までの経緯、現在の活動内容、東三河の就農環境やメリットデメリットについて詳細に説明。もう一人のゲスト、アグリトリオの方は、農家の人手不足の問題をITで支援するサービスを提供している。空いた時間に農家の手伝い(農作業バイト)をするマッチングサービスを通じて、農家を支援すると同時に未経験者に興味関心を持ってもらい、農業振興や裾野拡大に努めている。農業未経験の参加者からも興味を持っていただき、セミナー終了後にはゲストに積極的に話を聞きにいくなど、参加者の真剣度が伝わってきた。11名が参加。

山梨県は「やまなしで地域とかかわりながら暮らす・働く3つのヒント」をオンラインで開催。今回は「山梨に移住したら、どんな地域に関われる?移住して地域貢献出来る仕事ってあるの?」といったテーマで企画し、移住相談員のミニセミナーと先輩移住者2名のトークから、「地域に根差した暮らし方」のヒントを見つけた。ゲスト2名の自己紹介中に通信が途切れるハプニングもあったが、参加者からチャットで質問も出て盛り上がり、アンケートも概ね好評であった。10組12人名の参加者は、全員関東圏在住、単身よりご夫婦やご家族の割合が多かった。

岡山連携中枢都市圏は「おかやまぐらし移住相談会」を交通会館12階で開催した。岡山県内の10市町、住まい、就職の担当が出展。3~4時間程複数のブースをまわりじっくり真剣に相談されている方も多かった。継続相談者からは「移住が具体化するきっかけになり良かった」「知人ができた」などのお声もいただいた。39組55名の参加。

 

 

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