セミナー報告 2023年3月14~19日

セミナー報告 2023年3月14~19日 | セミナー

3月14~19日には、17回の地方移住セミナーを開催した。

14日は、兵庫県洲本市が「移住者が“本音”で語る移住セミナー お金編」をオンラインで開催した。淡路島・洲本市が実施するテーマ別セミナー2回シリーズの2回目。現役地域おこし協力隊のゲストが、自分の家計をオープンにして、実際の暮らしぶりを見せ、東京時代と比較。参加者からは非常にわかりやすく具体的な計画につながる、移住が身近に感じられる、非常に好評であった。12名が参加した。

16日には、富山県が「地域おこし協力隊募集セミナー <氷見市・黒部市>」をオンラインで開催した。両市の地域おこし協力隊の募集業務の説明に加え、募集の背景も丁寧にお知らせした。具体的な就業時間や、住むところの質問の他、任務終了後(3年後)についてなど、真剣に応募を検討されている方が多かったと推測。12名が参加した。

福島県は「動画やブログのその先を学ぶ 実践!セルフリノベーション」をオンライン開催。インターネットの動画やブログなどで紹介されることが少ない、空き家リノベーションの“リアルな問題とその対処方法”を、現在実際にリノベーションを行っている先輩移住者から聞くセミナーだ。参加者14名中7名は女性。参加者の現住所は北海道から奈良県迄広域に渡る。空き家を安く取得して自分好みに自由カスタマイズして住みたいニーズを持つ方が日本中に多くいることが分かった。あえて福島県県南地域を強く打ち出すことなく、地域のブランディングや、関係人口の作り方のヒントとして有意義なセミナーとなった。

18日、長野県松本市が「松本で深呼吸!自分らしいライフスタイルに出会うセミナー」を会場で開催した。松本市で実現できる様々なライフスタイルを知ってもらうことが目的。参加者は20代から60代まで幅広く、20代が一番多く5組7名、男女比はほぼ半々だった。市街地に住む転職した会社員と、郊外に住み起業したゲスト、二地域居住をしている人など20代から40代までの多様なライフスタイルを紹介。会場からの質問も多く、40分延長するなど個別相談も盛況だった。

長野県松本市「松本で深呼吸!自分らしいライフスタイルに出会うセミナー」

宮崎県は「宮崎県のお仕事探しはじめの一歩。」を会場で実施した。当日は悪天候のため、申込み8名に対し3名参加と寂しい結果ではあったが、開催後のアンケートは概ね満足との回答が多かった。参加の3名はいずれも男性で30代後半1名と50代前半2名、いずれも宮崎県にゆかりのある方だった。

宮城県名取市は「なとり移住・定住リアルトークフェア ~なんでも便利で子育てしやすいまち~」をリアル開催。名取市の住みよさや特徴などを簡単に紹介したあと、市にちなんだゲーム大会を開催した。名取市は東北最大都市の仙台市と隣接しているので、市内の特徴だけではなく仙台市への利便性の良さなどもPR。後半の個別相談では、各組盛り上がりを見せた。20~50代の幅広い世代から7名の参加があった。

岩手県の一関市と八幡平市は「『一』か『八』かのいわて暮らしセミナー」と題し、県南に位置する一関市と県北の八幡平市、2つの地域の共通点と違いを深掘りし、暮らすことの魅力を知ってもらうことを目的に会場とオンラインのミックス開催。先輩移住者と移住コーディネーターが、2つの市それぞれの魅力を伝えた。観光や特産品、伝統工芸などの文化のほか、買い物する場所なども紹介した。12名が参加、トークセッション後の個別相談にも参加者全員が残り、交流を楽しんだ。

長野県千曲市は「長野県千曲市個別移住相談会」を、会場で開催。単身、家族連れの若い世代の相談者が3名参加した。自治体も親身に話を聞き、盛り上がっている様子だった。2日連続の企画で、翌日は銀座NAGANOにて実施した。

長野県泰阜村は「RE:COHOs(コーホーズ) 再び泰阜の地へ~関係人口~」をリアルに開催。泰阜村の出身者と関係人口の県外在住者による泰阜村応援組織 COHOs(コーホーズ)に興味がある人が集合。30代から70代までの7名が集まり、泰阜村のプレゼンを聞きながら意見を交換することで泰阜村の今後に役立てることが目的。セミナー後には懇親会も行われ親交を深めた。

石川県は「いなか暮らし、いくらかかるの?」と題した、地方暮らしでの出費の変化に焦点を当てたセミナーをオンラインで7回債。石川県能登町にフォーカスして、先輩移住者ゲストから話を聞いた。都心在住亊の住まいと、現在の古民家の間取りや家賃の日買う、医療費や教育費、光熱費についてリアルな声を聞くことができた。質問も多く出て盛り上がり、移住に関わる費用、移住後の生活費や暮らしのイメージを掴めたと思う。18名が参加。

千葉県旭市は「海辺のまちの “ちょいなか暮らし” 移住セミナー  地域おこし協力隊が語る! 旭市の暮らし」を開催。天気がよければ目前に美しい夕景が広がる刑部岬展望台から配信。前半は、旭市の基本情報と、子どもから大人までが生涯活躍できるまちづくり「みらいあさひ」の構想、市街中心地にオープンしたイオンタウン旭「おひさまテラス」の活用状況を紹介。後半は、旭市のPRや移住サポートを行う地域おこし協力隊がゲストとして登場。移住後の暮らしぶりや協力隊の仕事にまつわるエピソードを、軽快なトークで語った。参加者からは、チャットで積極的に質問が寄せられた。旭市のキャラクター“あさぴー”も登場し、終始和やかな雰囲気のオンラインイベントとなった。20~60代の7名が参加した。

19日、神奈川県は「山北町の暮らし~陽だまりで生きる~」をオンラインで開催。事前申し込み不要でウェビナーURLを公開し、ハードル低く間口を広げた配信スタイル。今回で三度目の単独セミナーであったが、先輩移住者の動画のクオリティも上がり、初めてライブ中継にチャレンジするなど視聴者をあきさせない工夫と努力がなされていた。担当者も初めこそ緊張していたが、イキイキと楽しそうに町を紹介しQ&Aへの対応も誠意が感じられ、視聴者の途中離脱もなく最後まで良い雰囲気だった。ただし、15組の参加があったが、アンケート回答は1件のみ。やはり申込み不要で気軽に参加できる分、コミット感は弱い結果となった。チャットでは、ライブ中継は高評価であったし空き家ツアーに行きたい等の反応もあり手応えはあったので、このようなウェビナーで町を紹介しつつ、双方向に交流をしたり、実際に現地に足を運んでもらえる企画をし、目的に合ったコンテンツづくりを丁寧に継続していくしかないと考える。

埼玉県は「埼玉ではじめる農ある暮らし~就農支援&農的暮らし体験編~」をオンラインで実施。まず農林公社の職員による就農支援や事例紹介があった。その後、ときがわ町に移住して有機農家として野菜を生産しながら「無理のない自給自足の生活に触れる宿」をコンセプトに農家民宿を営む方がトーク。「参加者の皆さんに役立つことを提供したい」というゲストの思いが詰まった話を受けて、交流タイムでは18名の参加者の多くが画面をオンにして積極的にゲストに質問したり、中には「いますぐにでも現地に行ってみたい」という方もいた。埼玉近郊に限らず、九州や関西からも参加があった。

岩手県雫石町は「岩手山麓発、新米パパとベテランママの子育てストーリー」を会場とオンラインのミックスで開催。雫石町での子育てをイメージしてもらうことが目的。子育て世帯を中心に7組11名が参加した。子育て歴20年ママと昨年赤ちゃんが生まれた新米パパのゲストが、雫石町での子育てを紹介。子育てと同時に親の働き方も紹介することで、暮らし全体を紹介することができた。

岩手県雫石町「岩手山麓発、新米パパとベテランママの子育てストーリー」

福井県は「福井へようこそ!シニア移住のすゝめ」をミックス開催。今年度前半の相談者に50代・60代の相談者が多かったことを受けて、シニア世代ならではの就職先や移住の進め方を紹介した。シニア世代層の方々の「移住先に歓迎されないのではないか」という不安を払拭する意味も兼ねての開催とした。セミナー後の個別相談では、1名の方との対面相談を行った。40代~70代の12名が参加した。

北海道函館市は「はこだて暮らし×住まい~それぞれ さまざま はこだての家~」をオンラインで開催。冬が厳しいため北海道では数が少ない古民家がテーマ。蔵を改装したゲストのギャラリーから配信し、旧市街の空き家をリノベーションした方や空き家を取り扱う不動産会社の方が登壇。物件を購入する際の価格、改装の様子、古い町並みの残る観光地でのリアルな暮らしについて聞いた。19名が参加した。

熊本県熊本市と北海道札幌市は「熊本×札幌UIJターン合同就職面談会 in東京」を東京交通会館12階で合同開催。札幌からは33社、熊本からは35の企業・団体が参加。はじめにステージイベントで、各市、数社の担当者(いずれも東京在住経験者)がそれぞれの紹介や、クロストークを行った。途中、くまモンが登場したり、札幌、熊本それぞれ航空券が当たるスタンプラリーもあった。熊本市が55名、札幌市が41名の面談を行ったが、多くの企業が参加したので、もう少し来場者が欲しかった。告知方法が次回の課題だ。

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