1月の相談件数は過去最高の4876件に

今年は例年以上に雪の多い年になっている。周期的に大雪警報がでている感じがしている。一方、確実に陽が伸びて、朝が早くなってきていることも実感している。コロナは収まる気配はなく、まん延防止等重点措置の期限が20日に迫る21道府県のうち、7道府県が15日に政府に延長を要請する事態となっている。
こうした中で移住相談件数は衰えを見せず、1月の移住相談件数は1月としては4,876件と過去最高を記録した。しかも27県が過去最高の相談件数を達成している。これはコロナ禍における地方移住に陰りが見えず、地方移住志向が全国化しつつあると言っていいようだ。移住相談とセミナー参加を合わせて合計では広島・愛媛・群馬・長野・静岡の順となり、愛媛県はセミナー参加者で順位を上げた。電話・メール・面談の相談件数では広島・福岡・長野・静岡・岐阜の順位となっている。昨年あたりからの岐阜県の健闘が目につく。
この1週間の取材・来客は、15日に新潟日報が取材、16日はハウジング・トリビューン編集部が「地方創生が生み出す未来」と題した連載企画で取材。

地方移住セミナーは14回、ほとんどがオンラインで開催された。
2月10日には、三重県が「三重県UIターン就職情報セミナー みえの企業大研究会」を開催、県内10社が企業案内を実施した。19名の参加者は新卒・Uターンの割合が多く、中には1年後を見据えた大学2年生の参加者もおり、熱心な質疑が多数交わされた。

12日には兵庫県が「ひょうご暮らし・就職ラボ」を実施。兵庫県労政福祉課が企画した全3回のセミナーの3回目。県内企業での就業体験を中心に、移住支援金などの支援制度について紹介。 19名が参加した。

宮崎県は「にしめらオンライン移住セミナー 山の中の0(ゼロ)円子育て」を開催。西米良村の手厚い子育て関連支援をしっかりと説明、参加者は、山の中でも子育てできそう!という気持ちになったようだ。参加者は全国各地から、30代~60代まで幅広い参加があった。

宮城県は「宮城まるごとOnline Meetup! 宮城の地域おこし協力隊」を実施した。6市町が参加し、各地域で活動する地域おこし協力隊やミッションなどについて紹介した。グループトークでは、活動中のお金事情や任期を終えてからの進路などの質問が相次ぎ、関心の高さがうかがえた。12名が参加した。

青森県弘前圏域は「ひろさき圏域合同移住セミナー 前圏域市町村職員の仕事を知ろう!」を開催。7市町村の市町村職員が地域紹介や役場の仕事のイメージを伝えたほか、現役弘前市役所職員の新卒公務員受験体験や現役協力隊の移住体験談が紹介された。8名の参加者はUターン希望の学生が中心で、個別相談でも積極的に情報収集していた。

滋賀県は「つながるshigaフォーラム」を実施した。第一部では滋賀県出身の三遊亭わん丈氏が滋賀県を題材にした落語を披露、第二部は同志社大のゼミ生3名による成果発表会。中でも伝統工芸の「近江上布」を使用した新商品の開発検討などが熱心に発表された。メンターの方の「交流人口から関係人口になり、他人事から自分事になり一定の熟成期間を経て移住へ至る」という言葉が印象的であった。50名が参加した。

栃木県は「理想の暮らしの叶え方!お試し移住からときめく住まいまで」と題し、“家”に焦点を当てたセミナーを実施した。矢板市と茂木町への移住で「理想の暮らし」を手に入れた先輩移住者2名が、グッドデザイン賞を受賞した「理想の住宅」の紹介や、自然に囲まれた場所に家を構えるためのステップ、Iターンでの友人知人の作り方などを語り、チャットも盛り上がった。39名が参加した。

13日は、新潟県上越市が「上越市ふるさと暮らしセミナー 雪国の暮らしって大変?でも楽しそう!」を開催。相談者からの質問も多い「冬の暮らし」をテーマに、米農家+農家民宿を営む方と、高田地区の町家をDIYして生活している方の2人からリアルな話を聞いた。雪かきが地域住民とのコミュニケーションに繋がるなど、雪をポジティブにとらえる様子が印象的だった。参加者は20代~70代まで幅広かった。

山形県は「くらすべ山形」オンライン移住セミナーを開催。こちらも「山形の冬の暮らし」がテーマ。酒田市、戸沢村、小国町在住の先輩移住者3人をゲストに、それぞれの地域の冬の暮らしについて紹介した。同じ県内でも異なる降雪量や雪の積もり具合、家族構成による光熱費の差などをわかりやすく解説。東京での暮らしとの比較などもあり、参考になる内容だった。15名が参加した。

千葉県多古町は「多古ではたらく人に聞きました。先輩移住者が語る田舎での働き方」を、会場とオンラインのミックスで開催。ゲストの黒板チョーク作家とワインソムリエは、都心で培ったノウハウを多古町で活かそうとしたきっかけを紹介、移住コーディネーターは “地域の方から口コミ求人を貰うコツ”について紹介した。会場、オンライン合わせて19名が参加、会場では全員個別相談に繋がり、じっくりと相談されていた。

熊本県は「イジュカツ!くまもと移住活動 ~くまもと移住活動~vol.12 元協力隊が語る!地域とつながる暮らし方」を、山鹿市、菊池市、御船町が参加し開催。ゲストには、元地域おこし協力隊で、卒業後ご自身で起業したり、物産館館長も務める方が、地域での仕事の作り方や、区役への取り組み方など、自身での経験を含めて紹介した。

岩手県雫石町は「田舎暮らしは異世界転生」を開催。キャリアカウンセラーから地域の仕事事情などが紹介され、ゲストトークでは、東京からの先輩移住者が自身の移住&転職体験をゲームなどで人気の「異世界転生」になぞらえて紹介した。申込者全員が参加し、質問も多く寄せられた。タイトルやチラシの作り方など、新しい切り口からの試みは、若者向けに有効だったと思う。また、東京のサラリーマン生活とは異世界の雫石町での暮らしを、写真で比較して見せるなど、参加者に伝わりやすい工夫があった。9名が参加した。

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