10月、18県が過去最高の相談件数達成!!

例年、秋口はふるさと回帰フェアが開催されることもあり、ふるさと回帰支援センターは1年を通して一番忙しい時期を迎える。夏以降、コロナのワクチン接種が進んだこともあって感染者が急激に減少している。こうしたことから、移住セミナーも10月は久しぶりに60回に達し、1月から10月までで395回と、昨年の年間を通した開催実績の394回を超えた。また、11月は昨年、一昨年とコロナ禍でも月64回、68回とそれぞれ年間最高の開催数に達している。今年も39道府県が76回の開催を予定し、過去最高になる。

さらに、10月は電話・メール・面談等による移住相談件数も青森・岩手・福島・栃木・神奈川・新潟・富山・愛知・滋賀・和歌山・島根・広島・山口・徳島・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島の18県が過去最高の相談件数になったことが18日の企画会議に報告された。10月の「ふるさと回帰フェア2021」以降の、潮が満ちるようにジワジワと地方移住への広がりが全国化してきているようだ。この広がりを、しっかり受け皿を作って受け入れに努力していただきたい。この動きは全国各地に拡大している感がある。

このように、移住セミナー開催実績から見ても、そして、移住相談件数が地域に偏りなく広がっていることを見ても、昨年来のコロナ禍に背中を押されるように地方移住希望者は確実に右肩あがりで推移している。

11月に入って全国各地の自治体の首長さんたちの来訪も増加し、「時間が空いたので寄りました」という首長さんや、17日には「昨夜、平河町の餃子屋で知り合い、地方移住の話しから回帰センターの話しになった」と福岡県香春町長が北海道妹背牛町長を連れて視察に見えられるなど、地方における移住の取り組みの輪の広がりを感じさせるように増えている。

この1週間の来客は11日が「まち・ひと・しごと創生本部」に出向していた電通の奥泉氏が転職挨拶、宮城県大崎市伊藤市長がJA古川佐々木専務と表敬訪問。12日はFP協会白根理事長と対談、新潟県土田担当課長と懇談、富山県蔵堀副知事と懇談、和歌山県かつらぎ町中坂町長、新潟県魚沼市内田市長挨拶。13日は北海道上士幌町長と懇談、群馬県担当課長と挨拶、全国県議会議長会会長に就任した秋田県議会議員柴田議長と懇談。14日は山口県岩国市担当部長、三重県地域連携部長と挨拶。北海道移住・交流フェア2021に参加した池田町安井町長と懇談。16日は佐世保市副市長、愛知県豊橋市長、兵庫県県議会議長、福岡県直方市長、愛知県総務部長、岡山県美咲長青山町長、長野県山ノ内町竹櫛町長が来訪。豊橋市は翌日、自治体会員の連絡があった。17日は滋賀県甲賀市長、宮城県女川町長、秋田県男鹿市長、長崎県松浦市長、愛知県東三河総局新城設楽振興事務所長の各位が見えた。18日は福島県矢祭町長、同石川郡各町村長、栃木県足利市長と懇談。19日は、都島しょ振興公社事務局長ほか打ち合わせ、岡山県鏡野町長懇談、岩手県定住推進・雇用労働室安藤室長と懇談。以上33自治体関係者とお会いし、懇談した。取材は、毎日新聞福岡本部と読売新聞大阪本社の記者から「地方移住」について、問い合わせがあった。

移住セミナーは、先週も20回開催した。9日は福島県が「NEW LIFE in FUKUSHIMA『地方で起業するということ」をオンライン実施。南相馬市・喜多方市・西会津町で起業した3名の先輩移住者をゲストに、トークセッションを1時間たっぷりとり、起業までの具体的な道のりや地域の方のサポートなど、聞きごたえのあるものとなった。20代~60代まで幅広く参加いただいた。

11日は広島県も起業をテーマに「『好きな地域』で『やりたい』を実現!起業×移住のススメ」をオンライン開催。2名のゲストが移住と起業を本音で語ったほか、移住相談と県の創業サポートの紹介もあった。参加者からは移住と起業の心構えや経験談への質問が相次ぎ、当センターへの相談希望の声もあがるなど、早速行動に移す様子が見られた。

12日には宮崎県串間市が「くしまのリアル」と題して、会場とオンラインのミックスで11組15名が参加して開催。職員や先輩移住者との交流を通じて串間市の良さを知ってもらい、移住体験ツアーの参加につなげる目的で、自治体職員も馬の被り物をかぶって大健闘。セミナー終了後すぐ、参加者から体験ツアーの申込があった。

群馬県桐生市とみどり市は「群馬と関わる時間~桐生みどり地域で自分らしく輝く暮らし~」を40組の参加者を集めてオンライン実施。地域おこし協力隊で活躍する方、協力隊OBの方をゲストに、移住のきっかけや現在の生活について聞いた。ゲストの話が分かりやすく、参加者から質問も多く出て、盛り上がったようだ。

福島県会津地域は、オンラインと会場合わせて19名が参加し「ちょっと会津に来てみない?若者移住者に行く!会津暮らしのコツ~よかったこと、困ったこと」と題してトークセッション。「農業」「起業」「伝統工芸・地域おこし協力隊」をテーマに、ゲストが体験談や熱い思いを語った。自分のやりたい事を実現しつつ地域に馴染んでいる様子がうかがえ、参考になった。

13日には北海道上士幌町が「田舎ってどんな仕事があるの?町で起業した人にきいてみよう!~北海道十勝 上士幌町暮らしセミナー~」を8名参加で久々にリアルで開催。会場装飾などに主催者の“おもてなし精神”があふれ、竹中町長も参加して取り組みをアピール。先輩移住者からは、町の魅力だけでなく不便に感じている面なども語られたほか、仕事紹介もあり、移住を検討している人の役に立つ内容だった。

岐阜県は「美濃和紙にふれよう~ランプシェード作り~」を11名の参加でオンライン開催した。先輩移住者である美濃和紙職人をゲストに、岐阜県への移住ストーリーを聞きながら、美濃和紙ランプシェードづくりワークショップを行うユニークなセミナー。オンラインながら、現地で手を動かして会話しているような臨場感ある演出が印象的であった。

岩手県宮古市の「好きなモノとの暮らし方~宮古市移住相談会~」は、移住して好きなことを仕事にした2名(ゲストハウスの運営者、三陸鉄道の運転手)の体験談をメインに据えたが、残念ながら参加予定者が欠席となってしまった。ゲストには体験談をお話いただき、動画を録画。今後の広報や相談の中で活用していくことを確認した。

香川県は「香川県UJIターン就職・転職セミナー in 東京」を8組参加で、久しぶりにリアルで開催。セミナーでは、人材会社による香川県の就職の現状とコロナ禍での就職について聞き、県の支援策や、プロフェッショナル人材戦略拠点の担当者からお話しいただいた。その後個別相談も行い、参加者も熱心にメモをとる姿が見られた。

山梨県は「やまなし移住相談会~夢を叶える!やまなし暮らしへの第一歩を始めよう~」を会場参加13名+オンラインで開催。ゲストは韮崎市で古民家を改修し指圧院を開業した方、富士河口湖町で富士山アウトドアミュージアムを設立した方の2名。夏と冬の移住体験談に加え、自分から住民の方に自己開示をする大切さや、地域への思いを聞いた。会場参加者は漠然と移住を検討している方から、移住前提で住まいを探している具体的な方まで様々だった。

14日は福島県が「NEW LIFE in FUKUSHIMA親子でのび~るのび~る子育て」をオンラインで開催し、10名が参加。シリーズ最終回は子育てをテーマに、矢吹町に暮らす子育て中の先輩移住者2人をゲストに迎えて日常の子育てと暮らしを聞いた。進学や医療、地元住民との関わりなど実体験を交えて温かい視点で今の暮らしを語るゲストの姿に、安心を感じる参加者も多かったのではと思われる。

静岡市は「静岡市オンライン移住体験ツアー ぷ・ら・り途中下車の旅in静岡市」を実施。静岡市移住コンシェルジュが静岡鉄道に乗車し途中下車をしながら、沿線各エリアの魅力をライブで伝えるというユニークなセミナー。16名がオンラインで参加し、チャットには家賃相場やエリアごとの地形・気候など、暮らしに関する多数の質問が寄せられ、市内での居住地絞り込みに大変役に立つ内容であった。

神奈川県は「自然豊かな神奈川でちょこっと田舎暮らし~神奈川の山エリアをご紹介~」を行った。8名参加のウェビナー形式で、清川村、秦野市、箱根町、中井町が暮らしや移住サポートを紹介。山エリアをテーマにしており、どうしても写真や動画が似てしまうところだが、対話形式で飽きさせない工夫もあった。お試し住宅は、人気で予約が取れないところもあるようだ。

兵庫県の「ひょうご暮らし・就職ラボ」はシリーズの第一回。ゲストに先輩移住者2名を迎え、移住のきっかけや関東と関西の生活の対比などを伺いながら兵庫の就職事情についてトークセッションを行った。その後、地元の魅力企業を紹介。会場参加は40代男性1名とさびしかったが、会場の就職相談員などとも真剣に話をし、満足度していただけたようである。

和歌山県は「本州最南端の町 串本がいま、アツい」と題して、先輩移住者に海底熟成ワイン、ロケット、古民家再生それぞれの「地方創生ビジネス」について「熱い!」ところを語っていただいた。会場参加7名のうち、女性6名と圧倒的に女性が多く、和歌山で起業を検討する若い女性が多いことに頼もしさを感じた。

千葉県は、「南房総市&館山市コラボ移住セミナー ~移住で気になるお金の話、ぶっちゃけます!~」を開催。先輩移住者はオンライン参加。会場には16組27名が参加し、大盛況であった。テーマは「移住に伴うお金事情」で、予測家計簿や、不動産情報検索時のポイントの紹介もあり非常に勉強になった。参加者の温度感の高さが感じることができ、アンケート回収率も100%!参加者さん同士で談笑もあり、会場開催の魅力を再確認できた。

山口県は「やまぐち農林漁業オンラインセミナー はじめの一歩!」オンラインで開催し5名の参加。第一部の新規就業セミナーでは、県内の一次産業について担当者より、必要な準備や資金、研修制度詳しく語っていただいた。第二部はトークセッションを行い、参加者の方にもざっくばらんに話され、充実のセミナーとなった。