10月移住相談過去最高の6090件、セミナーは60回も

寒冷前線が大陸から張り出し、東京は昨日、冷たい雨が降った。有楽町駅前の広場の街路樹も紅葉し、散りはじめ、秋の深まりを教えてくれる。10月は「ふるさと回帰フェア2021」もあったが、それ以外にここに来て、各県や各市町村主催の移住セミナーが増加している。その数が、なんと60回に達した。その内訳は、30道府県(各県の市町村単独開催含む)が開催し、広島・愛媛の両県が5回と健闘した。福島県が4回。山形、石川県が3回と頑張った。また、北海道・岩手・山形県などは広域での開催も行った。

10月の移住相談件数は6090件と過去最高を記録した。頑張った県は島根・石川・広島・和歌山・佐賀県の順となっている。これは、島根県が30、31の両日にオンラインで開催した「しまね移住ワンダーランド」に1038人を集めたこと。石川県は9日に「いしかわUJIターン大相談会」に600名近くを集めたこと等によるものである。電話・メール・面談による本気度の高い相談は広島・宮城・福岡・岐阜・静岡県の順で、岐阜県の健闘が目立った。

取材・来訪については、11月7日に12階カトレアで開催された岡山県の「暮らしJUICY!岡山フェア」に参加した知事と名刺交換。9日は茨城新聞取材。10日はかんぽ生命人材開発部と移住者が地域のかんぽ生命で働くことの可能性について意見交換。

先週はオンラインを中心に20回の移住セミナーを開催した。11月5日には北海道日高地域が「北海道“ひだか”オンライン移住カフェ『秋のくらし編』」を、夏の開催に続き秋をテーマに14名の参加で実施。秋の海産物や紅葉スポットの写真を交えてPRしたほか、地元の仕事紹介を行い、旬を感じられるセミナーとなった。

福島県は「NEW LIFE IN FUKUSHIMA 地域で生きる!『地域おこし協力隊』」と銘打ち、桃農家、和紙制作、農福連携などの分野で活動中の隊員とOBをゲストに「協力隊のいま」を聞いた。後半は質問タイムを設け、地域おこし協力隊を目指している方には非常に有益なセミナーであった。

6日は山形県最上地域8市町村が参加し「やまがたハッピーライフカフェ最上『質なくらしとしごと』」を10名参加でオンライン開催。前半のバーチャルツアーでは、秋の深まりを感じる風景や、雪国の手仕事文化などを紹介、参加者からは自然の暮らしの豊かさを感じ取れたとの声が上がった。後半のワークショップでは終始なごやかな雰囲気のなか、地域の代表的な手仕事である“わら細工づくり”を楽しんだ。

静岡県浜松市は、オンラインで「意外とイイじゃん 浜松でRe Start!」を開催。当センターを経て浜松市に移住したご夫婦をゲストに、体験を具体的かつリアルに語ってもらった。14名の参加者は、ゲストと同年代の30代の方が多く、参加者の質問に対し即時に対応する移住サポート体制の手厚さが印象的であった。

新潟県は「自分にジャストフィットな暮らしに還(かえ)ろう!Uターンで叶える、わたしの暮らし」をオンライン開催。新発田市出身、都内で映像関係の仕事を経て、現在は新発田市のPR映像制作に携わる方と、長岡市出身でカナダでの酒イベントにて、地元のお酒を紹介したことをきっかけに吉乃川酒造に転職した2名のUターンの方がゲスト。転職を決意した思いや、地元だからこそできること等を語ってもらった。9名の参加者は、20代~30代前半の若い参加者が多く、盛り上がったようだ。

愛媛県は同日に2つの異なるオンラインセミナーを開催。「想いを引き継ぐ!移住と事業承継のセミナー」には、なんと93名が参加。事業承継と移住の組み合わせへの注目の高さがうかがえる。えひめ産業振興財団の担当者から事業継承の種類や、愛媛県ならではの特徴が紹介された後、実際に後継者を募集しているコンビニ店主の方からの話を聞いた。具体的な質問も多く、参加者の本気度が感じられた。夕方には「田舎暮らしの極意は先輩に聞け!移住者と話すホンネ交流会~地域おこし協力隊偏」として、毎回好評の先輩との交流会を開催。今回は地域おこし協力隊として活動されているゲストを迎えた。愛媛に行ったことのない方から、Uターン希望の方まで10名の幅広い層が参加した。

鹿児島県は「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(自然の恵み編)」を19名が参加してオンラインで開催。県内8市町村と、鹿児島県農業・農村振興協会が中心となり、各地域から生産日本一の特産品のアピールや、仕事探しの選択肢としての農業・畜産業の紹介があり、一次産業になじみのない人にも、検討してみようかなと思える内容であった。

7日には、青森県が「青森県域移住・就農相談フェア」を17名で会場とオンラインで実施。当初リアル開催のみの予定であったが、定員を上回る申し込みがあり、急きょミックス開催に変更した。第1部は先輩移住者のトークセッションと、青森市周辺の5市町村のPR、2部は個別相談会を行った。参加者の半数以上が個別相談にも参加し、手ごたえが感じられた。

三重県は「ええとこやんか三重移住セミナー ~みえ空き家Deリノベーション~」をオンラインで開催。三重県内で空き家をリノベーションして暮らすゲスト4名を迎え、居住地、年代共に幅広い9名が参加。ゲストからは、セルフリノベーションの体験談のほか、適切にプロの支援を受けると良いなど実践的な経験が語られ、大変参考になる内容であった。

神奈川県小田原市は「移住者どうしでつながった3組によるリアル小田原ライフ」をミックス開催。ゲストにテレワーカー2組と雑貨セレクトショップのオーナーを招き、あらかじめ聞いた「先輩移住者目線で事前に検討すべき課題」をキーワードにトークセッション形式で行った。26名の参加と大健闘、うち6名は個別相談にも参加。本気度の高い相談が多く、現地訪問につなげる工夫も見られた。

島根県はシリーズ3回目の「しまね移住ステップセミナー#3しごと編」を開催。東京から津和野にIターンして自然農を始めたゲストから、移住までの経緯や現地での暮らしについて聞いた。農薬・肥料なしの自然農を始めた当初は、かなり苦労されたようだが、ユーモアを交えた語り口に悲壮感はなかった。9名の参加者は男女ほぼ半々。40代以上が多く、海外からの参加もあった。

徳島県はミックスで「とくしま・丸ごと魅力発見!ハイブリッド型移住相談会」を実施した。漠然と移住を検討している方から、徳島県への移住を希望している方まで、16名の幅広い層に対して、移住支援策や先輩移住者からの極意などを伝えた。個別相談会にも、会場・オンラインともに、積極的に参加されていた。