14県が14回の多彩なセミナー開催

政府は、全国的なコロナ感染者の増加状況が収まらないことから、2度目の緊急事態宣言の延長を行い、9月末日までとした。そうした中で、首都圏の感染者は1000人程度まで下がり、やっと減少傾向に入ったようだ。

一方で、今秋に任期切れを迎える衆議院議員は総選挙を控え、菅総理では戦えないと自民党総裁の首の挿げ替えを策し、外堀を埋めて、菅総裁を辞任に追い込んだ。ただ、コロナは相変わらずで、こうした中での自民党総裁選挙とそれに続く衆院総選挙。間が悪いというのか結果次第では政治責任問題に発展することも考えられる。ただ、国民は、いまは緊急事態宣言下ということで、コロナを克服するために耐え忍んで収まることを待つだけである。

取材や来客は先週も少なく、9月8日に読売新聞取材。9日は日経新聞がシニアの移住についての取材。14日は10月のふるさと回帰フェアの広告の一部を地下鉄で配架されているフリーマガジン「メトロミニッツ」で展開することから編集長が表敬訪問。読売新聞夕刊の連載「取材帳 田舎で新生活」が14日から始まった。センターを通して、「地方移住の最前線を追う」そうで次回も楽しみだ。

また、15日にふるさと回帰フェアのポスターとチラシが完成し、順次参加自治体や関係団体に送付される。

移住セミナーは前週も全てがオンラインでの開催で、14回開催した。まず、9月8日は広島県が「瀬戸内の城下町『三原』これからはじまるまちづくり」を開催。ゲストは三原市のまちづくりに取り組む3名の移住者。1人は地域課題の解決に取り組む人、2人目は店舗や古民家のリノベーションを手掛ける人、3人目は古民家カフェ&宿の経営者。それぞれに移住までの経緯や取り組みを語ってもらった。参加者とゲスト、自治体職員が率直な意見交換を行い、疑問やアイデアも飛び交った。これからの三原市のまちづくりのきっかけになるセミナーとなった。今後、10月にはゲストとのオンラインワークショップ、11月にはオンライン現地ツアーも予定されている。参加者は集計中。

10日は群馬県中之条町が「今宵、『古民家BAR久美子』にて」を速報値で33名の参加で開店。中之条町の移住・定住コーディネーターの村上久美子氏が『古民家BAR久美子』のオーナーに扮し、移住後の暮らしや地域との関わり方などを語り合うユニークなセミナーとなった。対話が充実し、参加者の人柄とともに町の雰囲気もよく伝わったようだ。北海道胆振総合振興局が「北海道『いぶり暮らし』オンラインセミナー」を9名の参加で開催。このセミナーは胆振管内10市町の内、代表5市町の暮らしぶりを伝えるセミナー。参加者は関東在住の50代が多数を占め、過ごしやすい気候や優れた交通アクセスといった意外な利点や、胆振管内での農業の情報などが提供された。参加自治体は室蘭市・登別市・壮瞥町・白老町・洞爺湖町。

11日は静岡県が「ウエルカム!子育てファミリー 静岡市・藤枝市の移住者が語る子育てのリアル」を速報値で20名の参加で開催。ゲストは子育て支援が充実した静岡市・藤枝市へ移住した方で、両市での暮らしと子育て事業を紹介した。参加者は20代から60代と幅広く、在住地は東北から九州までとオンラインならではの広範囲からで、静岡県への移住・子育てテーマに対する人気ぶりが垣間見るセミナーとなった。宮城・山形・福島コラボセミナー「~女性目線で見た地域の食~」は初めての開催で、東北の南に位置する3県が合同で企画して開催。東北の南3県での生活を楽しむ移住者をゲストに、女性の視点から、アンポ柿、ほや、芋煮等、地域の食文化について、クイズを交えながら和やかに語り合った。申込みは多数あり、特に20代から40代の反響が大きく42組42名の参加。継続した開催が望まれる。兵庫県神戸市は「神戸でのびのび子育て!自然×都会 神戸だからこそ叶う子育て移住セミナー」を4組5名の参加で開催。今回は子育て移住をテーマに、2組の子育て中のゲストと市職員、市移住相談員がクロストーク。都市部から海も山もすぐに行ける立地。広々とした子育て施設、子育てサークルの多さ、医療施設の多さや技術の高さなど魅力あふれる神戸の状況や、待機児童問題などデメリットも率直に話され、盛り上がった。終盤には本気度の高い移住希望者からの質問が相次いだ。北海道檜山振興局は「北海道『檜山(ひやま)』でのんびり・やさしい暮らし」を9組11名の参加で開催。このセミナー、6月に引き続いての2回目。最初は各自治体の紹介だったが、今回は参加自治体への移住者をゲストに、それぞれの町の魅力や体験談を語ってもらい、移住先での暮らしを参加者に、より身近に感じてもらった。参加者からの質問にも丁寧に答え、参考になったとの声も寄せられた。参加自治体は江差町・上ノ国町・厚沢部町・乙部町・奥尻町・今金町・せたな町の計7町。継続したセミナー開催が移住者受け入れの本気度を示すことにも繋がる。

群馬県は「ぐんま地域おこし協力隊 募集相談会」を現役の協力隊員3名をゲストにトークライブと、現在、協力隊員を募集している市町村との個別相談会という構成で開催した。個別相談会は満席の盛況ぶりであった。参加者は24組25名。愛媛県は「【愛媛で働く】地域おこし協力隊で移住セミナー~瀬戸内島暮らしの先輩に聞く、協力隊のリアル~」を46名の参加で開催。地域おこし協力隊の仕事については、OBと現役の2名をゲストにそれぞれの体験などを交えて話してもらった。また、どの様な人が協力隊員に向いているのか、活動内容なども語ってもらい、心構えや地域との関わり方なども知ることができたようだ。チャットを使っての参加者からの、現地での生活やミッションなどについての質問も受けて、全体として、協力隊についての理解を深めることができたと好評であった。長野県は「暮らす・働く 信州まつもと広域まるごと移住相談会」を松本地域振興局・松本市・塩尻市・安曇野市など3市4村の参加で開催した。このエリアは人気のエリアで、ゲストは安曇野に移住し、移住ブログが人気の山下氏と生板村に移住し、林業(特殊伐採)に携わる白井氏の2名。移住を決断するまでを語った。グループトークでは住まい・仕事・移住全般の3テーマに分かれてトークを展開。参加者からも活発な意見が出て、本気度の高さが伺えた。

12日は新潟県が「にいがた暮らしセミナー『自分の人生、自分で創造』」を29名の参加で開催。テーマはリモートワークと起業で、新潟で新しい挑戦や働き方をしている移住者2名。新潟を選んだ理由やテレワークでの働き方を話してもらった。参加自治体からは起業を希望する方やテレワーカー向けの支援制度などの説明があった。質問コーナーでは雷への対策や住まいの探し方など移住するにあたっての様々な質問が出された。茨城県は「第5回いばらき暮らしセミナー『トカイナカのススメ』」を12組19名の参加で開催。参加自治体は土浦市・つくば市・つくばみらい市・桜川市・筑西市・下妻市。冒頭、参加自治体がそれぞれの自治体の概要などを紹介。移住希望者への支援制度や空き家情報などを紹介した。参加者には複数回参加の方もおり、本気度を感じさせる方もいた。福島県は「福島県西郷村・川谷 『畑、使う?』農地と牛が溢れる大自然で地域を開拓しませんか?」を31名の参加で開催。西郷村の川谷地区を紹介するセミナー。自治体の1地域を紹介するセミナーはあまり例がないがオンラインということもあって北海道から関西方面までの31名が参加。20代から40代まで、男女比は半々。福島県への移住者が川谷地区で行った農業イベントやその様子を映像化したものなどを上映した。また、農業体験受け入れ農家もゲストとして参加。地域の魅力や課題も共有し、参加者との交流を深めた。参加者からは「映像から福島の空気が感じられた」などの感想が述べられた。香川県は「第2回香川県UJIターン就職・転職セミナーin東京」を8組11名(集計中)の参加で開催。県が主催する2回目の就職・転職セミナーで、今回は転職時の職務経歴書の記載方法やオンライン面接の際の心構えなど時流にあったアドバイスのほか、移住の際の支援制度などの説明もあった。また、希望者には個別相談も行った。参加者は30代後半から50代後半。シニア層の参加が目立った。