2月の移住相談等は過去最高を記録

このほど、2月の移住相談件数が明らかになった。相談件数とセミナー参加者の合計で4,363件と過去最多となっている。昨年9月以降、6ヶ月間4,000件を超える相談件数が続き、コロナ禍での移住相談が高止まりしている。面談件数では福岡県が初めてトップで、鹿児島・静岡・長野・北海道と続く。セミナー参加者では福井・静岡・群馬・宮崎・愛媛の順となる。合計では面談とセミナーの両部門でトップ5に入った静岡がトップで、長野・福井・広島・鹿児島となった。とくに、2月は福井県と鹿児島県の頑張りが目立ち、福井はリアルでの移住セミナーを12階のイベントスペースで開催、140名を超える集客を確保したことが反映された。鹿児島はコロナ禍もあってUターンの相談が多かったようだ。

この1週間の取材・来客は、3日は15日から4月28日までの期間、テーマ別の講演を含む研修内容をオンラインで配信する「都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」の主催者あいさつの収録。今年度の参加者は38道府県から117団体197名と、前年度の参加者数の倍増に近い参加者がある。4日は山梨県の移住相談員面接、11月の設立20周年に合わせて発行する記念誌打ち合わせ。

地方移住セミナーはオンラインを中心に15回行った。

3月1日は、広島県が「Sustainable Life can be realized in Hiroshima」と題して、海外から広島に移住された方をMC&ゲストに迎え、全編英語で開催。丁寧な暮らし方と自分の生業を作ることに興味のある方に向けた内容で、参加者数は集計中だが申し込みは100を超え、関心の高さが伺えた。

山梨県は「TOKYO FM デュアルでルルル♪オンライン座談会」を開催した。「ライフ シフトのヒントを山梨から」がテーマのラジオ番組のパーソナリティーの進行によるオンライン座談会。「やまなし農業女子」の2名をゲストに迎え、就農や日々の暮らし、子育て事情などを楽しく紹介した。テンポよく進行し、あっという間の時間だった。10名が参加した。

4日は、福島県県南地域が「好評につき第2弾 ! 地元工務店が解説 ! リアルな空き家で学ぶツアー」を開催。地元工務店の解説付きで、空き家探し、修繕から入居後の維持管理までの心得を、実在する空き家物件を題材に学ぶセミナー。誰もが疑問を持つポイントを丁寧に説明し、地域事情も織り交ぜて、福島県南部の暮らしをリアルにイメージできる内容となった。15名が参加した。

群馬県沼田町とみなかみ町は「ぐんまのてっぺん!(利根沼田地域)移住者が教える絶品地元メシ!」と題して、県北部の沼田市とみなかみ町に移住したゲスト2名が、地元のグルメをメインテーマに移住生活を語った。名物料理、カフェ、温泉等現地訪問の際に立ち寄りたくなる情報のほか、ご家族が新幹線通勤をするゲストの暮らしぶりなど、56名の参加者の興味をそそる内容であった。

5日は、富山県が「第6回とやま暮らしセミナー  富山で家探し~こんな情報はありがたい~」を開催。参加市町村が、イチオシの物件を中継で紹介し、実際の現地案内のような流れで物件の状態・周囲の環境などをしっかりと見ることが出来た。26名が参加し、井戸水を使える物件・納屋や家庭菜園付きの物件などを見学した。移住担当者から移住支援についての説明もあり、実際の光熱費や地区会費の説明も参考になった。

長野県は「住まいのプロと解決 信州移住オンラインセミナー 長野県の物件探しのノウハウ×古民家リノベ」を開催。長野県宅建協会が主催し、実際の物件を中継で物件見学して、契約の際に確認すべきポイントの紹介など、プロの目線での実用的な話を聞いた。寒冷地ならではの住まいの工夫や断熱使用などの見方、物件のリフォームにかかる費用など具体的に説明し参考になった。22名が参加した。

熊本県は「イジュカツ! くまもと移住活動 熊本のど真ん中にIJUSURU 暮らしの質が上がる秘密」と題して、熊本市近郊の5市町が、都市部の機能と自然とが両方ある生活の魅力を紹介した。各市町の移住担当者のクロストークの後、阿蘇市からは空き家バンクで購入した家をリノベーションした先輩移住者宅から中継も行った。22名が参加した。

宮崎県は「宮崎県北9市町村  移住者トークイベント&ミーティング~meeting himuka life~」を開催。“ひむか共和国”と呼ばれる宮崎県北部の9市町村で制作した、移住者のショートムービー「himuka life」の出演者がイベントを開催した。それぞれの個性が大変面白く、人に魅力を感じる内容であった。17名の参加者を巻き込み、交流できるものとなっていた。

青森県つがる市は「青森県つがる市の『農業』と『観光』に関する課題解決プロジェクト オンライン報告会」を開催。「農業」と「観光」に関する課題解決プロジェクトについて、これまでの取り組みが報告した。7名の参加者はこのプロジェクトに関わってきた方ばかりで、全員顔出しで多くの意見を交わした。今後に向けた提案も多くあり、プロジェクトがこれからどのように形になるのか楽しみな内容だった。

広島県は「広島県移住 フェア 広島で『農あるくらし』や『丁寧なくらし』を始めませんか?」を開催。広島県北部5市町が参加して、オーガニックな高原暮らしをテーマに2部制で開催。それぞれ4名のゲストが登場し、クロストークやブレイクアウトルームでの座談会の時間も設け暮らしの様子を紹介した。ゲストの感性豊かな話ぶりで、都会では感じにくい五感に響く日常の様子が伝わった。

6日には、青森県が「八戸都市圏移住セミナー なんぶぐらしの始め方」を南部地方の8市町村への移住をテーマに開催。起業や就農を果たした先輩移住者3人をゲストに、各自の起業、就農への道のりや現状を紹介した。困りごとを解決するために助けになってくれた人や支援団体なども具体的に紹介し、同様の道に進みたいと考える人に役立つ内容だった。18名が参加した。

長野県長野地域は「ぐるっとながの移住セミナー21冬 教えて!ながのの暮らし方」を開催。3人の先輩移住者ゲストから子育てや冬の暮らし・車事情などについて聞いた。ゲストトークでは保育園の広さや習い事といった子育ての話題、ガソリン代など生活費に関する話題で盛り上がった。後半の深堀トークでは「住まい」「就農」「地域おこし協力隊」の3つのテーマについて、ゲストから更に詳しい内容が紹介された。

同日に、長野県南信州地域は「秘境のひと×暮らし巡り 南信州秘境オンラインツアー」と題し、南信州の「秘境」と呼ばれるエリアに注目したセミナーを開催。天龍村の秘境大学や、売木村の旧旅館を活用したテレワーク施設など参加町村のスポットを中継で紹介した。先輩移住者からは「日々の暮らしに変化があることが楽しい」など移住後の生活の良さを語った。27名が参加した。

静岡県は「静岡まるごと移住フェア」をオンラインで開催。4日間にわたり「相談WEEK」として静岡県内の市町や、仕事・住まいなどの関係団体が参加する大規模な移住相談会を行った。今年度4回目の開催となったが、全国各地より20代~40代の若い世代が多く参加した。

香川県は「島ぐらしの手引き ~子育て×お金編~」を小豆島(+豊島)が開催。子育て世代の先輩移住者2名をゲストに迎え、クロストーク形式で語った。小豆島ならではの子育て(自然、周囲の環境、サポートなど)や、ここが大変(病院事情、買い物事情など)、島での生活費などについて聞いた。11名が参加し、質問も多く出て、正直ベースのリアルな回答が得られたこともあり、島暮らしを考えている方に大変参考になる内容だった。

1カ所で全国の移住情報を手に入れられるのは国内で唯一、ふるさと回帰支援センターだけ。
移住先が決まってなくても、相談員があなたにぴったりの移住先をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。

センターで相談する センターで相談する