盛りだくさんだったふるさと回帰フェア2012(東京会場)

早稲田大学でのふるさと回帰フェアも4回目、通算で8回目の「ふるさと回帰フェア2012」も無事、終了した。台風の余波の影響で空模様は怪しかったが何と持ち、終了後に雨が降った。参加自治体、参加人数は、ほぼ昨年並み。秋の3連休という絶好の行楽日に重なった割には健闘したのではと考える。ただ最近のふるさと回帰運動の高まりを反映したものとなったかどうかは?がつくものであった。

今年は前夜祭と本番とも、予算の関係もあり記念講演ではなくシンポジュウム2本を用意した。前夜祭は「ふるさと暮らしから考えるエコな暮らし」をテーマにパネルデスカッションを行ったが、原発問題が前面に出たパネルとなってしまった。それはそれで大切なことであるがふるさと回帰にうまく話しをつなげられなかったことはコーディネーターの問題であったと反省している。ただ、各パネリストはユニークで、各界で活躍中という人が多く、発言も面白く大いに学ぶところもあった。とくにキャンドル・ジュン氏は有名女優のご主人で、全身タツーという姿が目を引いたが、心はきれいな方で、そのピュアな考え方や生き方には大いに共鳴するものがあった。

本番の17日のシンポジュウムは「東日本大震災の復興のキーワードは何か」をテーマに、現在被災3県で復興支援型の地域社会雇用創造事業に取り組んでいる4団体の代表が勢ぞろいした。問題提起は金子郁容慶応大教授が行い、パネルデスカッションに入った。

金子教授は政府の新しい公共円卓会議(鳩山内閣)や新しい公共推進会議(菅内閣)の座長を務めたこの分野の第一人者で、パネリストはいずれも論客とあって、中身の濃い討論が行われた。(詳細は11月上旬発行100万人のふるさと秋号)

特に東日本大震災の復興がハード面のみが重視されていることに対する批判や地域住民の自立にはソフト面、とりわけ起業家の育成が欠かせないことなどが、具体的事例を挙げながら語られた。

このシンポジュウムに引き続いて行われた「復興六起」の第6回ビジネスコンペでは6名の発表者に対し3名の起業家が認定された。これらのテーマはふるさと回帰運動の発展形として、若者のふるさと回帰に伴い、若者が地域で暮らすためには不可欠なもので、日本社会の活性化には避けて通れない課題となっているものである。

また、ゆるキャラフェスティバルや野良着ファッションショ―、ニッポン全国ふるさと市場も開催され、フェアを盛り上げた。