桜舞う入学式を想う

4月は入学式の季節だ。

山梨県早川町は南アルプスの山麓に位置する町だが、この日本一人口の少ない町の小学校で2年ぶりに入学式があったという。新入生の3名はいずれも首都圏からの移住者の子どもたちだ。早川町は給食費など学校に関わる費用の無償化を打ち出すなど独自の制度で移住者を呼び込む施策を進めている。

さらに、この小学校では山村留学にも積極的で町民有志による応援団も組織され、昨年度は県外から5世帯が移り住んでいる。粘り強い取り組みがやっと成果を上げたといっていいだろう。さらに、町内にある岩殿神社の春の例大祭では6年ぶりに子どもみこしも復活したとのことである。こうしたところにもふるさと回帰運動の成果が表れている。

 

4月に入って、この間の問い合わせ・来訪の件数も明らかになっている。2月は問い合わせ・来訪数が700件を超え、3月も520件と多かった。2012年度の来場者数も昨年比183%増と急増している。

事務所を東銀座から有楽町駅前に移転したことが大きかったことと、ふるさと回帰運動が社会的に定着したことによるものと思われる。加えて、移住を具体的に検討し始めた方が増えことによるものと言える。

また、各会員自治体からセミナーを開催したいという希望も多くなり、ブースを開設している自治体に限って日曜日の開催を決意した。

 

【お知らせ】

1月9日のブログで紹介した宮崎県高原(たかはる)町の将来人口1万人を目指した「1万人の笑顔あふれるたかはる復活創造事業」が本年度から始まり、「高原町移住支援金交付事業」の詳細が寄せられた。詳しくは同町の定住推進室(0984-42-2115)へ問い合わせてください。

 

私の入学式は59年前だ。入学した相馬市中村第二小学校には桜の木が多かったような記憶がある。その桜吹雪の中、真新しい帽子をかぶり入学式に臨んだことを思い出す。忘れていたが昨夜、弟から電話があった。明日10日は母の命日で59回忌だという。母は小学校に入学して一週間で亡くなった。そうしたこともあって、入学式には叔母が参加してくれた。その思い出も遠い。

残念なことがある。ふるさと相馬は福島原発の北に位置する。その原発事故現場で放射能に汚染された水の漏水が止まらないという。政府は終息宣言を発しているが地元ではだれもそうは思っていない。この漏水が海に流れ込むことは必至だ。これでさらに私の愛するあの美しいふるさとの海はさらに汚染が進む。この悲しみと怒りをどこにぶつけたらいいのか。事故からすでに2年、東京電力は危機管理すら出来ない組織に成り下がっているようだ。この企業体質、無責任の度が過ぎる。