2013年9月

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ふるさと回帰フェアが終了しました

今年のふるさと回帰フェアは無事に東京、大阪ともに終了しました。東京は参加者が1万2166人と午後雨に見舞われたこともあって昨年よりは若干少なかったものの、この間のふるさと回帰運動の盛り上がりを反映した中身の濃いフェアになりました。メインの自治体相談コーナーには201団体が出展し、それぞれが工夫を凝らしたブースを構え、移住希望者の呼び込みに頑張っていただきました。 今回は昨年までの早稲田大学の10号館から8号館へ会場が変更になり、勝手が違う面がありましたが、エレベーターやエスカレーターがあり、階段を上る不便さは克服されました。しかし、スペース的には狭かったり、一部薄暗いところがあったりと改善の余地がある会場設定になりました。さらにふるさと市場には26団体の参加があり賑わいましたが、3号館の建て替え中とあって入場者の導線が確保できないなど課題を残しました。 しかし、全体としては当初の目的であった、移住希望者と全国各地の自治体の出会いの場の提供という目的は果たされたものと思っています。参加者の顔触れもシニアあり、子育て世代あり、若者ありというもので、最近の相談者の年齢構成を反映したものでした。 大阪は参加団体が100団体と昨年並みの参加でしたが、移住希望者の参加者が2602人に止まり東京と比べるとふるさと回帰運動の浸透がまだ十分ではないようで、今回7回目の開催としては課題が残るものとなりました。会場はホテルの宴会場を利用してのフェアとあって使い勝手もよく、天気も快晴と条件は良かったのですが、東京の熱気を知っているだけに工夫の余地を感じた次第です。 このフェアは来年10回と記念すべき開催となります。早い段階から準備を進め、より参加者・出展者の思いに寄り添うフェアをめざしたいと思っています。 7月の東京の相談件数が1000件を越えたことは先に紹介したとおりですが、8月もお盆の休みで1週間お休みにしたものの900件を超え、それなりのものとなっています。 秋は夕焼けがきれいだったり、赤とんぼが飛んだり、黄金色に輝く稲穂の波が見られたり、ふるさとが偲ばれる季節です。秋の夜長、自分にとってのふるさととは何かを考えて見てはいかがでしょうか。かくいう小生もふるさとを離れ今年で50年となってしまいました。

ふるさと回帰フェアには安倍総理夫人も参加 

9回目のふるさと回帰フェア(東京会場)は無事、終了しました。心配された雨も2時頃までは何とか持ち堪え、大きな影響を受けることもなく、胸を撫で下ろしているところです。ただ、天気の関係もあり、昨年よりは若干来場者が少ないのかなという印象でした。 全体としては、この間の底上げが図られたような盛り上がりの中にあるふるさと回帰運動を反映し、真剣にふるさと暮らしを検討している人の相談が多かったという印象です。参加した自治体の多くからも参加して良かったという声を頂きました。それも、具体的な相談が多かったとのこと。参加者も子育て世代、子連れの相談者が例年にも増して多かったようです。それは、我がふるさと回帰支援センターの調査結果を裏打ちするものでした。 会場は昨年までの早稲田大学の10号館から8号館に変更になりました。一部に証明が少し暗いところや狭いところもあり、ご迷惑をお掛けしましたが、エスカレーターやエレベーターが完備し、その面の従来からの課題は解消されたようです。 催し物については例年よりは充実していたと自負しております。とくに前夜祭については、スーパー公務員と言われる石川県羽咋市の高野誠鮮さん、コミュニティテーデザイナーの山崎亮さんの話題提供が参加者の常識を超えるもので評判がよく、面白かったという声が圧倒的でした。私はあまりテレビを見ないのですが、お2人はテレビの常連出演者のようで、会場の大隈講堂1階はほぼ満員の盛況ぶりでした。 この中で高野さんは前歴踏襲の公務員社会を批判し、結果こそが大事とアクティブに行動してきた事例を熱っぽく語られました。その秘訣は「成功するまでやめないこと」とユーモアを込めて語ったところが面白く、11年目に入ったふるさと回帰運動と重なり、共感するところが多かったです。 山崎さんはデザイナーとして取り組んできた事例から島根県の海士町で取り組みを報告、離島の地域おこしについて、入念な調査に基づいた住民の意思を重視した取り組みを報告されました。海士町は前回紹介した観光甲子園の第一回のグランプリに輝いた隠岐島前高校のあるところで、すでに多くの移住者が移り住むなど、話題の島でもあり、参加者の関心を引きました。 8日の野良着ファッションッショー(地元仕事着コレクション)の審査員には安倍総理の安倍昭恵夫人も参加し、大いに盛り上がりました。夫人はフットワークが軽く、山口県のブースにまで足を延ばし、激励するとともに、福島県金山町の市場に立ち寄り、試食したかぼちゃをおいしいと買って帰られました。地元仕事着コレクションの出演は、山形県山形市高瀬のベニバナ娘、静岡の菊川市の茶摘み娘、福島県会津地方の会津木綿を使ったさっぱがま、農家のこせがれネットワークの代表理事脇坂氏が展開するNo Logicの現代風の農作業服、いま話題の岩手・久慈市の高校生海女ちゃんなど5団体が参加。おもひでぽろぽろの舞台ともなったベニバナ娘が一等となりました。一等賞の景品は山梨市から提供された巨峰ひと箱でした。 東京のフェアの参加は42道府県201団体、1万2166名。40以上の団体が初めての参加でした。

いよいよ今週末にふるさと回帰フェアが開催します

9月7、8日に開催する「ふるさと回帰フェア2013」まで残すところ2日。 ふるさと回帰フェア担当の電話はこの間、鳴りっぱなしの状態となっている。うれしい悲鳴である。   事前申し込み制となっている前夜祭のシンポジウムや8日の田舎暮らし実践者による「仕事」と「農」トークセッションの申し込みも順調だ。コミュニティデザイナーの山崎亮氏、ローマ法王に米を食わせた男である高野誠鮮氏と、話題のパネリストが登場するとあって前夜祭の事前申し込みは400名を超えている。事務局内も緊張感が高まっている。 当日、海外出張が入っている早稲田大学の鎌田総長からのお祝いメッセージも届けられた。彼とは同世代で、在学中からの知り合いだ。総長就任を聞いた時は、時代の流れを実感させられた。 昨日4日の昼前、偶然テレビをつけてNHKを見ていたところ、ふるさと回帰フェアの開催について紹介されていた。移住を具体的に考える人から、物産・交流を希望する人まで、幅広い方が楽しめるイベントとして知名度が上がってきていることを実感している。 また、過日は最近主張が明確で面白いと評判の東京新聞が取材に来てくれた。8日の日曜日に少し大き目に紙面を割いて相談件数が急増している田舎暮らしを取り上げたいといってきた。是非、読んでほしい。 昨日届いた、有機野菜の宅配などを実施している「大地を守る会」の会報誌でもふるさと回帰フェアが取り上げられていた。大地を守る会はNPOとしての発足前からこの運動に参加いただき、事務局構成団体の一つでもある。大地を守る会は最近、中国・北京でも野菜などの宅配事業を始めるなど、積極的な事業展開を行っている。 このように、多くのメディアや協力団体を通じて、ふるさと回帰運動や活動について周知していただけるようになったことは喜ばしい。 ぜひ、全国の地域について情報を知る機会として、ふるさと回帰フェアにみなさんに足を運んでいただきたい。

原発議論は民主主義の究極の試金石になる哲学的課題である

昨日の朝日新聞の社会面でふるさと・福島の松川浦漁港の漁師が取り上げられていた。最近明らかになった福島第一原発の放射能で汚染された水の海への流失問題に絡んで現場の漁師たちはどうしているのかという記事であった。せっかくここまで耐えてきて、試験操業も始めつつある中での、量的にも大量の汚水の垂れ流し。これではもう、漁師はやっていられないという記事であった。海の匂いから路地裏までを知る地域のことゆえ、他人事とも思えず、こうした事態を招いた東電の無責任な対応にふつふつと怒りがわいて来るのを抑えられなかった。やってはいけないことをやって、居直り、誰も責任を取らず知らん顔をするなんて言うことがまかり通れば、この国は荒廃の一途をたどるだろう。   ところで最近読んだ公益社団福島原発行動隊のSVCF通信8月2日号に慶応大小熊英二教授の発言が紹介されていた。「原発というものは、最悪の場合には誰かに死んでもらう命令を出さなければならないものであり、日本にはその仕組みがない、ということは指摘しておいていいことだと思います。原発を維持するなら、死ぬ可能性がある命令に従う技術集団をどこかにつくらないと、制度的および倫理的な欠陥、情緒論ではなくロジカルな意味での倫理学的な欠陥があることになります。だからマイケル・サンデルなども、福島の事故の直後に、原発議論は民主主義の究極の試金石になる哲学的課題だと述べたわけで、これは地方と東京の格差関係といった民主主義の枠内で解決が探れる問題とは少し別のことです。」 ズバリ本質を突いた鋭い指摘です。この認識のない企業に原発を動かす資格がないといっていいでしょう。

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