何だか嫌なムードになってきたようですね
総選挙は自民・公明の圧勝となりました。3年前は民主党の圧勝、さらにその前は自民党の圧勝。やはり選挙制度に問題があるのではないでしょうか。 それにしても3・11の影響による福島原発事故という歴史的な事故後の総選挙にもかかわらず、原発推進の党が政権の座に就くとは一体どうしたことでしょうか。すでに、原発事故は風化してしまったのでしょうか。あるいは毎週金曜日に官邸前に集まって脱原発の声を上げている人々の動きが敬遠され始めているのでしょうか。脱原発もパフォーマンスの域を出ず、誰も真剣に脱原発など思ってはいないのでしょうか。 これによって消費税の増税も計画通り進められるでしょうし、自主憲法も前回の安倍内閣時に教育基本法が強行されたように、一気に強行されるのではないでしょうか。 誰かが言っていたが、今回の総選挙が将来あの時の総選挙が分岐点だったといわれかねない選挙になる可能性が否定できない結果となってしまった。 国の帰すうを決定しかねない重要な政策課題が山積みの中での総選挙にもかかわらず、政策論争は全くなく、できもしない美辞麗句の羅列で議員が選ばれていくこの現実を、何とむなしいことか、とため息が出てくる。 国政に比べ、東京都知事選は友人の猪瀬候補が石原前知事に勝るとも劣らない得票で当選した。国会議員の当選者の訳のわからないコメントに比べ、彼のコメントは具体的でわかりやすい。5年にわたる副知事の経験が十分に生かされているものだった。政治は「口より実行」を絵に描いたよう人物で、今後に期待できる。同じ団塊世代でも、この国家の過渡期に引退する人があると思えば、新たにデビューする人もいる。 この選挙結果は、何かを団塊世代に問うているような気がしてならない。老いてはいられないぞと思った次第である。