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人口戦略会議、2050年に744市町村消滅と報告書

ゴールデンウイークまで、あとわずか。今年のメーデーは27日の土曜日。代々木公園の中央メーデーに参加する。このメーデー、年々参加者の数が減っているような気がする。代々木公園から人があふれるような、勢いのあるメーデーを知っている者にとっては少し寂しい。ふるさと回帰支援センターは2002年の開設以来、毎年参加し、移住相談を受け付けてきた。 24日、民間有識者でつくる「人口戦略会議」は全国の市町村のうち、4割強の744自治体が「消滅する可能性がある」との報告書を発表した。その原因は、子どもを生む中心世代である20から39歳の女性人口が2050年には半減し、人口減少に歯止めがかからないからと指摘。国や自治体の対策が急務であると、改めて警鐘を鳴らした。 かつて、2014年に増田寛也氏が座長を務めた民間団体「日本創生会議」が同様の定義で、2040年には女性の若年人口が半減する896自治体を「消滅可能性」があるとの推計を発表。そのことが同年秋の「まち・ひと・しごと創生本部」の設立につながった。  今回の報告書では744自治体に減ったものの、外国人の増加による影響などもあってのことで「少子化の基調は変わっていない」と説明。10年前の報告書で「消滅可能性」と指摘された自治体のうち239自治体は今回、消滅可能性から脱却しているが、増田氏は「若年人口を近隣自治体間で奪い合うかのような状況も見られる」と語り、日本全体の人口減少の基調を変える取り組みが必要だと訴えている。こうした状況からも、ふるさと回帰支援センターが取り組んできた、都市から地方への人の流れの重要性は色あせておらず、その取り組みの重要性は増していると考えている。 2017年から始めたウェブマガジン「FURUSATO」が話題だ。センター職員が移住セミナーの開催案内や地域おこし協力隊募集、現地ツアー案内、お試し住宅や移住支援金情報、移住者紹介、センター相談員によるコラムなどを掲載している。今年に入ってから1月が308本、2月が243本、3月が173本と、月平均241本の多岐にわたる記事が掲載され、話題となっている。この情報を見て、有楽町の東京交通会館8階のセンターへ足を運ぶ移住希望者も増加しているようだ。  取材、来客は、19日は平和フォーラムの福山氏とランチ、意見交換。愛媛県東京事務所長と意見交換。三重県地域連携・交通部長意見交換。連合群馬副事務局長来訪。相玉県横瀬町副町長懇談。20日は長野県信州暮らし推進センター担当課長と意見交換。23日はいわき市創生推進課長意見交換。24日は和歌山県東京事務所長、和歌山市東京事務所長,紀の川市東京事務所長と懇談。25日山口県議会吉田議員と懇談。法隆寺文化講演会懇親会に出席、古谷管長挨拶。26日は福井市議会議員が2名で視察。新潟県柏崎市長来訪、懇談。静岡県担当部長意見交換。柏崎市元気発信課移住定住促進係打ち合わせ。名古屋高速道路公社松井理事長来訪。  

セミナー報告 4月18日~21日 | セミナー VIEW MORE

セミナー報告 4月18日~21日

4月21日までに7件の地方移住セミナーを行った。 4月18日は、兵庫県が「移住先、どうやって決めるの?~お試し住宅や体験ツアーの利用法~」をオンラインで開催した。GWや夏休みに向けて現地に行きたい方に向けて、どうやって移住先を決めればよいのか?という質問に答えるために開催したセミナー。お試し住宅や体験ツアーの利用法をわかりやすく紹介した。参加者からは「ネットとは違うポイントがわかり役立った」「第一歩を踏み出すきっかけになりそう」との感想が聞かれた。25名が参加した。 20日は岩手県が「岩手暮らしセミナー~『いわてのシゴト』スタートアップセミナー~」を会場とオンラインのミックスで開催した。毎年4月に開催し、好評を得ているセミナーだ。「移住支援金」のほか、県営住宅に月1万円で入居できる「いわてお試し居住事業」などの説明をし、支援を活用して大槌町に移住した先輩移住者の体験談を聞いた。参加者にはオリジナルの「移住プランシート」を渡し、自分のペースで移住と向き合っていただくよう説明した。セミナー後は過半数以上が個別相談を受けた。27名が参加した。 群馬県は「ぐんまちゃんに会おう!~有楽町に遊びにおいでよ♪~」と題して、県の宣伝部長である大人気のキャラクター「ぐんまちゃん」を招いて体験型セミナーを実施した。ぐんま暮らし相談員による暮らしのポイントや車社会についてなど、群馬県に関するトークのあと、ぐんまちゃんが登場。グルメレポートを交えて地域を紹介した。Youtubeに合わせてダンスも踊り、会場一体となり群馬の魅力を知っていただいた。71名が来場し大盛況であった。 21日には徳島県が「徳島県公務員募集相談会」を実施した。徳島県職員、警察官、教職員、移住相談ブースに分かれて対応。それぞれが都内の大学を訪問し、教職員採用試験の東京会場を新設する等、人材確保に注力している。県職員採用試験は今年度から内容に一部変更があり、受験しやすくなった点をアピールした。参加者は2名だったが、終始にぎやかな雰囲気で、希望ブース以外でも話を聞いていただいた。集客に関してはPR媒体を増やしたものの、期待する効果は得られなかった。対策が必要だ。 福井県は「福井県地域おこし募集セミナー」を会場とオンラインのミックスで行った。県庁と4市町の募集内容を紹介するセミナーを開催。県は「地域おこしマネージャー」が県や市町の協力隊をフォロー、サポートする体制を取っているため、安心して協力隊活動に関われることをアピールした。このマネージャーと県協力隊担当職員らにより、セミナー終了後に5名の参加者と個別相談を行った。 兵庫県は「ひょうご暮らし・就職ラボ 何から始める?移住転職のススメ」をオンラインで行った。兵庫県への就職を希望する方向けに実施したセミナー。移住支援金や兵庫県運営の就職サイトなど基礎的な制度・情報の取得法を伝えたほか、県独自の社会人向けインターンシップ制度を紹介。また、転職する場合に面接で聞かれる内容に対しての答え方など、実践的な内容も盛り込んだ。13名の参加者のうち2組はセミナー後の相談も希望した。 三重県は「三重県移住相談セミナー ~移住までの9つのステップ~」をオンラインで行った。今回は「移住を考え始めた方」を対象に、県庁担当者と4つの市の担当者が質問に答える形式で進んだ。移住のステップに加えて、気候や交通、各支援などを織り交ぜながら話したところ、「移住の流れがまとまっていてわかりやすかった」「移住に興味があるが具体的に決まっていない私も参加しやすかった」「移住に一度失敗したが、今度は定住と仕事の安定化に向けて移住をしたい」など前向きな感想が聞かれた。10名が参加した。

移住セミナーの質の向上へ、プロジェクト設置! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

移住セミナーの質の向上へ、プロジェクト設置!

ふるさと回帰支援センターは新年度にあたり、若干の人事異動を行った。新たにセミナー企画・運営・分析の担当を設置し、年間600回を超える移住セミナーのテーマや集客状況の整理などを通じて、移住への理解度を高める有用なセミナー開催につなげるため「移住セミナー改革プロジェクト」を横断的に立ち上げた。 17日に開催したプロジェクト会議では、メンバーの問題意識の共有化を図り、当面、4月下旬から始まる各県との意見交換に向けて、昨年度開催の移住セミナーをテーマや開催方式、時期や曜日別などの項目で集客傾向を整理し、報告することにした。中期的には移住セミナーのテーマ設定の傾向や特徴、参加者の年代や家族構成など多岐にわたる切り口から比較分析し、移住希望者の集客や満足度の向上に資するセミナーの開催をめざすことを確認した。結果については、移住セミナー開催を検討する各県や各市町村に情報を提供し、集客の工夫やテーマ設定などのアドバイス等を行うことを考えている。 18日に開催したセンターの企画会議に出された各県の3月の移住相談件数に大きな変化はないが、地域においては取り組みに格差が出ている。個別的に評価しながら、それぞれの県に対し、対策を相談していきたいと考えている。こうした中で、3月としての相談件数が過去最高を記録したのは茨城・栃木・群馬・埼玉・東京・新潟・石川・福井・山梨・静岡・和歌山・兵庫・鳥取・徳島・高知・佐賀の16都県が成果を上げている。宮城県は2021年にコロナ禍の中で178件と大幅に件数を伸ばした実績があるが、昨年8月以降、3名の相談体制を確保し、前年同月比で倍増の勢いとなっている。また、北関東の群馬・栃木の両県も昨年の移住希望地ランキングで2位、3位を確保するなど取り組みに勢いがある。東京都も移住相談ブース配置3年目に入り、知名度を上げて前年同月比218%の伸びを示している。また、宮城県など8県が100件を超える相談件数を達成した。 取材、来客は、12日は静岡県暮らし・環境部企画政策課長来訪。福岡県企画・振興部長、同総合政策課長来訪。16日はハローワーク飯田橋所長着任あいさつに。(一社)高知県UIターンサポートセンター片岡理事長着任あいさつ。日本生産性本部統括本部山根木上席参与打ち合わせ。17日は北海道むかわ町竹中町長来訪、懇談。移住者受け入れに積極的に取り組みたいと決意を語ってくれた。兵庫県企画部高崎次長ほか来訪。福島県企画調整部ふくしまぐらし推進課長ほか来訪。18日は岩手県移住定住推進担当課長来訪。嶋津顧問意見交換。

福井県、3年連続で移住者が増加中!

4月10日、東京は数日ぶりに晴れ上がった。気温も上がり、20度に届こうかという暖かい春の陽が中天にある。この気候、週末くらいまで続きそうとの予報で、桜の名所はこれから週末にかけて人混みとなるのではないだろうか。 福井県は3月16日からスタートした北陸新幹線福井・敦賀開業にあたり、約180名の移住検討者、ふるさと納税者、福井県人会員等を東京駅発の特別記念乗車に招待した。招待者たちからは、東京圏から乗換なし・所要時間短縮でアクセスが格段に良くなり、また現地に行ってみて実感された福井県の好印象など、反響が高かったようだ。因みに、県が集約している直近の移住者は2020年で1004人、2021年で1018人、2022年で1229人と3年連続で前年を上回っており、この北陸新幹線の福井県までの開通に寄せる移住希望者増加への期待は大きなものあり、今年度の福井県は注目する必要があるようだ 3月の移住相談件数が明らかになった。総計で4,341件と、コロナ禍の2021年から4年連続で4,000件をクリアーしている。移住相談の総計上位は、広島県をトップに、高知・群馬・山梨・福岡と続く。高知県の2位は久しぶりのことで、9日(土)の鳥取県との連携移住イベント「どっちの県も素敵もShow」、10日(日)の「高知のモノづくりを知り、仕事を知るセミナー(クラフトビール編)」、23日(土)の「(一社))高知県U・Iターンサポートセンター主催の『高知の未来を担う!地方公務員個別相談会』」と3回のテーマを変えた移住セミナーが、それなりの集客に成功したことが押し上げた。また、本気度の高い電話・Eメール・面談による移住相談では福岡県がトップで、静岡・広島・群馬・宮城の順となった。 3月には、6年ぶりに日本三大秘境の一つの宮崎県椎葉村が移住セミナー「~地域おこし協力隊が語るむらの魅力~」をオンラインで開催した。参加者は13組15名と健闘した。オンラインだから可能な秘境のトークイベント。秘境と言われる地域のリアルな暮らしぶりを分かってもらうために、あえてパワポなどを用意せずにフリートーク形式行い、参加者からは移住者のリアルな声が聞け、暮らしぶりも分かったと好評を得た。 取材、来客は、4日は和歌山県東京事務所長来訪、鳥取県とっとり暮らし推進局長来訪、懇談。東京新聞取材。都立大山下教授来訪、懇談。5日はオイシックス・ラ・大地の町田、牛島両君が打ち合わせに。農水省都市・農村交流課が農泊との連携で打ち合わせに。山口県吉田県議会議運委員長が表敬訪問。群馬県ぐんま暮らし推進課打ち合わせ。滋賀県岡田総務部長ほか表敬訪問。9日は富山県地方創生局長来訪、懇談。10日はいわき市東京事務所、新所長着任あいさつ。福岡市総務企画局中村理事意見交換。徳島県生活環境部長意見交換。下野新聞取材。  

新年度、新規自治体加盟100をめざす | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

新年度、新規自治体加盟100をめざす

東京も桜の開花宣言が出され、なんとなく落ち着かない日々を送っている。しかし、今年は数日の周期で天気が崩れ、「花に嵐」と例えられる典型のような年となっている。 今年は2日が新年度の初日となり、恒例の全員参加の朝礼を開いた。私からは、センター設立22年を迎える中で、出来たこと、出来なかったことを整理し、今年の目標を明らかにした。 出来たことでは、コロナ禍の中3年連続で移住相談が右肩上がりで上昇し、2023年は5万9,276件に達したこと。移住セミナーも636回開催できたこと。職員についても103名と、信頼できる移住相談を展開する体制がさらに拡充できた。こうしたこともあって、マスコミ等の取材が277回に達した。出来なかったことでは、移住希望者の期待に答えるための受け皿となる市町村の会員化が遅れており、1718市町村のうち、会員自治体が615自治体(2024年4月1日現在・暫定値)で36%であること。47都道府県すべての移住相談ブースが確保できなかったこと。 また、年間の会員化の目標については、100自治体の加入とした。移住相談件数は7万件、移住セミナー開催も700回とすることなどを明らかにし、総力戦で目標達成のため努力することを要請した。 取材、来客は3月26日山形県鶴岡市本間市議視察、青森県青森市工藤市議視察。27日は長野県山浦担当課長と打ち合わせ。宮崎県日南市議会視察団来訪。地域活性化センター林﨑理事長、椎川顧問打ち合わせ。28日は日本生産性本部上級参与、顧客価値創造センター部長が視察に。4月2日は地域活性化センター理事長打ち合わせ。3日は一般財団日本みち研究所専務理事打ち合わせ。日本経済新聞取材。

離島の首長に会い、運動参加を要請

東京の桜は開花宣言が遅れている。暖冬だったが、3月は寒暖の差が激しく、昨年より遅れている。でも、桜はいい。季節もあるが、いよいよという気にさせられる。3月も下旬になると、東京交通会館は例年、桜が咲いたような賑わいを見せる。12階のイベントホールで各種専門学校などの卒業式が執り行われ、きれいに着飾った卒業生が集まるからだ。さあー、これからはいよいよ社会に出ていくのだ。頑張れと心からの声援を送りたい気持ちになる。今年もそうだった。 26日は広島県大崎上島町に日帰りで行った。平成の合併で大崎町、東野町、木江町が合併して20年となることから記念式典での講演を頼まれた。町長の谷川氏は元の県庁の移住担当者で、その頃から親交がある。当日は生憎の雨。夕方からは広島空港が中国山地の中にあることから霧が出て、飛行機が遅れた。しかし、過日「100万人のふるさと(情報誌)」で対談した全国町村会吉田会長や全国離島振興協議会副会長の大山鹿児島県三島村町長、箕野北広島町長などとお会いでき、良かった。全国の町村の置かれている現状を考えるとき、ふるさと回帰運動の重要性は自ずと明らかだが、残念なことに、926ある町村の中でふるさと回帰運動参加の町村は25%の229に過ぎない。この運動への参加を要請し、さらにこの運動の輪を広げたいと切に思った。 3月の移住セミナーは今のところ50回。昨年の69回に比較すると少ない。23日の「やまなしで暮らす移住相談会~気になる山梨のこと1日でまるわかり~」はなんと59組83人の参加で、セミナールームは人であふれた。参加自治体は10自治体、企業が8団体で、前段にミニセミナー「空き家の再生」、「山梨での暮らし」、「参加自治体のリレーPRタイム」のテーマで行い、個別相談会につないだ。春先に移住を考える人が増える傾向があってのことだが、企画が良かったようだ。24日は奈良県が「奈良で働くセミナー相談会~奈良で働いてみませんか、暮らしてみませんか~」を開催。参加者は単身者から子育て世帯、セカンドライフの方まで多様であった。土日に奈良県の就職相談を直接受けられる機会で、相談枠は早々に満席となった。県はセンターにブースを開設してないが、こうしてセミナー開催の実績を積み上げてもらうことは嬉しいことで、集客もあって次につながることを期待したい。 取材、来客は15日に栃木県の下野新聞の取材があった16日群馬県議会大和議員が視察。日テレの「news every.」が取材。19日は山口県の観光政策課木安審議官が上京、あいさつ。午後は福島県副市長会でふるさと回帰運動の現状を報告。福島県は14あるすべての市の会員化を達成している。その後、県町村会事務局長にあいさつ、意見交換した。22日は若井、豊岡両監査と打ち合わせ。24日は公明党福重衆院議員が視察に、令和6年度からの移住関連予算の概況を聞いた。長野県南木曽町移住担当と懇談。3名体制で移住者の受け入れに対応していると報告を受けた。テレ朝取材。議員視察。奈良県人材活用推進室補佐とあいさつ。

セミナー報告 3月12~17日

3月12日~17日は、9回の地方移住セミナーを行った。 12日は、愛媛県が「愛媛県の魅力…お伝えします‼ ~愛媛県にしか住んだことのない生粋の愛媛県民が語る“愛媛の魅力”~」をオンラインで開催した。東予・中予・南予地域の映像を見せながら、それぞれの地域の特徴を紹介。いつものセミナーではあまり語られない一歩踏み込んだ話題を、ゲストの実体験に基づきながら展開し、19名の参加者からは事前質問を含め多くの質問が寄せられた。 15日、群馬県が「大きい村と小さい村を巡るオンラインドライブツアー in 吾妻エリア 高山村&嬬恋村 『楽しいだけじゃない』田舎移住~冬編~」をオンラインで行った。吾妻郡の端から端の風景が一気に分かるドライブ動画と、エリアの両端に構える高山村民と嬬恋村民のトークセッションを実施し、『子育て』『仕事』『住まい』をテーマに、村暮らしのリアルについて伝えた。28名が視聴した。 東京都青梅市は「青梅市移住・定住セミナー~街と里山が交わる陸の汽水域~」を会場とオンラインのミックスで開催。都心への通勤も可能であり豊かな自然と歴史の色濃く残る青梅市で何ができるのだろう?をテーマとした。ゲストは音楽家の金井さん。3年前に都心から移住したきっかけや現在の活動、暮らしについて語った。質問には市職員、移住者、それぞれの目線での回答があり内容の濃いセミナーとなった。参加者は6名。 16日、福島県は「田舎がいいの?地方都市がいいの?学びと交流の3時間 地方で子育てを考えはじめたひとのはじまりのセミナー」を開催した。あえて「福島」を前面に出したり、いわゆる「支援」をPRせず、移住希望者が共通して知りたいと思うテーマを打ち出した。目の前の数年ではなく数十年先のことも考えて移住を検討してほしいという思惑から、地域で子育てをするゲストと、その環境で育った子供をゲストを招き、経験談を語ってもらった。参加はキャンセルが相次いだ結果、夫婦1組となったが、参加者の満足度は非常に高かった。 宮城県名取市は「なとり移住・定住リアルトークフェア ~何でも便利で子育てしやすいまち~」を開催した。1名のみの参加だったため、予定していたゲーム大会は中止し、名取市の紹介および移住相談会を実施した。相談者からは具体的な居住場所についての質問などが出た。担当者の人数(3人)の方が相談者を上回る形となってしまったが、終始和やかな雰囲気で進んだ。告知期間が2週間と短かったことと、内容に目新しさがないことが結果につながらなかった要因と考えられる。市の担当者との連携が必要だったと反省する。 新潟県魚沼市は「地域おこし協力隊募集セミナー&移住セミナー」を開催した。現役の隊員が、現状説明をおこない、市からは協力隊新規募集案内と市の支援策説明をおこなった。参加者は1名で、魚沼の魅力や市の移住支援についてざっくばらんな意見が出て、移住希望者目線の要望などをじっくり聞くことができた。 長崎県は「食の宝庫 長崎県 ~雲仙市×壱岐市×対馬市コラボセミナー~ 『食』を通じて地域を知ろう!」を実施した。知らない、行ったことない地域を知ってもらうには、『食』が面白いのではと思い設定。市の担当者(U・Iターン者)に話を聞いた。急きょ壱岐市の担当者の出張が入った為、現地の夕陽と海を見てもらいたいと考え、海の近くから中継してもらった。座談会では、雲仙市の湯せんべい、対馬市の蜂蜜、壱岐市のシモン茶を試食。個別相談会では堅苦しくなり聞けない事も、座談会になるとざっくばらんに話ができ、担当者と直接話すことで長崎県民の人柄が伝わったと思う。参加者は20代~70代の10名。 17日、北海道函館市が「函館市バス運転手合同就職相談会@東京」を開催した。これまで函館で現地開催してきた相談会を、今回は東京会場(センター)と同時開催。首都圏在住者をターゲットに、道外からの移住・就職につなげることが狙いであった。相談会には道南に拠点のあるバス会社8社が出展。東京会場(センター)と道南会場をオンラインで繋ぎ、バス会社の担当者との個別相談を実施。参加人数こそ少なかったものの、3名中2名が現役でドライバーの仕事に従事している方で、本気度の高さを感じた。 長野県飯山市は「北信州・飯山市で地域おこし協力隊と新規就農者大募集! 説明会&個別相談会」を開催した。2024年度18名募集する応募条件や報酬、採用までの流れの紹介と新規就農の支援内容の紹介を中心に構成。新規就農8年目の30代による農業経営の具体的な内容の話もあった。6名の参加者は地域おこし協力隊と就農について真剣に検討している方ばかり。具体的な生活や地域とのつながりづくりなどの質問が出た。

2月は比較的に移住相談が多い!!! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

2月は比較的に移住相談が多い!!!

三寒四温を繰り返しながら、春は確実に近づいている感が強い。今年は桜も早いようだ。過日の新聞にJRの東北旅行のキャンペーンTOHOKUの全面広告が載っていた。山頂に、雪を残した岩手山をバックに小岩井牧場の満開の一本桜が写っている写真だ。これから東北が最も輝く季節。気がつけば、10年以上も春の東北には行ってはいない。時間を作って訪れてみたいと写真を見て、強く思った。 2月の移住相談の実績がまとまった。総数は4,867件で、コロナ禍が始まった2021年2月の4,125件以降、22年2月は4,363件、2023年は5,490件。コンスタントに4,000件を超えており、1年で一番寒いこの時期に有楽町まで足を運んでいただけることに移住ニーズの底堅さを実感している。本気度の高い電話・Eメール・面談による移住相談は広島・群馬・福岡・北海道・山梨の順となっている。広島県の移住相談の月間ランキングのトップは、昨年は8回と健闘している。セミナーを含む合計では群馬・山口・静岡・富山・栃木の順となっている。今年も群馬県のダッシュが効いているようだ。 取材、来客は8日に福井県定住交流課長が視察に、挨拶した。また、2013年から4年間センター事務局長を引き受けていただいた全中の大森君が退職の挨拶に見えられた。彼は、高校時代は神奈川県立多摩高校の野球部のエースで鳴らした快男児。同世代に東海大相模の原辰徳選手がいて、甲子園には出場できなかったようだ。9日は山口県山陽小野田市長が来訪。ラーメンで知られる山形県南陽市長が来訪。12日は時事通信の取材。ふるさとのいわき市出身ということで話が弾んだ。13日は鳥取県東京事務所の山本君が定年退職であいさつに。東京駐在は3期18年に及んだとか。今後の健闘を祈る!

NHK「いいいじゅー!!」、4月からはBSへ

3月に入って、天気が周期的に変わるようになってきた。寒さがゆるんだと思ったら、また寒くなる。季節が動いていることが実感される。3月は学校の入学などを前に、人が動く季節。多くの出会いや別れがある。若者たちは、どのような気持ちで近づく春を待っているのだろうか。 一昨年から始まったNHKの「いいいじゅー!!」が4月からBSに引っ越すことになった。時間帯は毎週金曜日の12時(正午)からの29分番組の予定。これからも、しっかり地域に根ざして頑張る移住者が登場するのか楽しみである。登場したい移住者は自薦、他薦でセンター広報へ連絡してほしい。 集計に手間取り、例年に比べ1週間ほど発表が遅れた「移住希望地ランキング」だが、発表後の問い合わせがマスコミを中心に5日までに約30件に届こうかという勢いである。地方移住がそれだけ関心を持たれ、社会に定着しつつあることの表れであると喜んでいる。センターを立ち上げた22年前には考えられないことで隔世の感があり、原点に立ち返り、一人ひとりの移住希望者に寄り添った移住相談を心がけようと思わせるものがある。 2月の移住セミナーは例年、年間を通して最高の開催数となる。年度末が近く、新たな出発をと決意する人も多いことからなのか、昨年も80回と最高の開催数であったが、今年も77回と多かった。その中で目を引いたのが、秋田県能代市が12階の「カトレアA」でセンターとの共催で開いた「のしろの暮らしと仕事フェア」。2019年11月の由利本荘市の「まるごと移住相談会」以来、4年ぶりに秋田県の自治体が開き、参加者は67名と市単独としては多くの集客でにぎわった。来年も是非、継続開催したいと担当は喜んでいた。 取材、来客は、地方議会開催中とあって、自治体関係者の来訪がなく静かであった。そうした中で、27日は弁護士の小島敏郎氏とこれからのセンターのあり方を巡って意見交換。3月1日は嶋津顧問と藤田和芳副理事長の激励会。この季節、やっぱり春がまたれる。  

2月20日~25日 セミナー報告

2月20日~25日は20回の地方移住セミナーを行った。 20日は、山口県が「山口の魅力発見!地元愛溢れる3人が語る「山口市」とは?」をオンラインで開催した。今年、米ニューヨークタイムズ紙で、山口市は「西の京」と称され、観光公害の心配が少なく、コンパクトな都市だと紹介された。セミナーでは、先輩移住者と地元の方をゲストに、市の魅力を現地の視点から紹介。参加者の関心も高く、セミナー開始から終わりまでチャットが止むことがなかった。42名が参加し、大盛況であった。 福島県は「ふくしま相双地方移住セミナー わたしの居場所みつけた~素敵な里山の暮らし」をオンラインで実施した。浜通りに位置する相双地域は「海がある暮らし」のイメージが強いため、里山暮らしを営める中山間地域があることはあまり知られていない。今回は中山間地域へ移住した女性ゲストが集まり、郷土料理を囲みながら里山暮らしのリアルや魅力を語り合った。「田舎暮らしはデメリットをあげればきりが無い、それを楽しみながら暮らしていくことが重要」というメッセージが強く印象に残った。参加者17名。 愛媛県は「今から移住を考えるあなたへ~【東京・大阪】愛媛のリアルな話どこで聞けるの?」をオンラインで実施。東京と大阪の移住コンシェルジュが、自身の経験をもとに実際にあった相談内容や、愛媛県の情報収集の仕方などを紹介した。就職や住まいの事から子育て環境まで幅広く質問があった。移住に関して、まだ具体化していない方の参加が多いようだった。参加者は19名。 北海道深川市は「北海道深川市移住交流フェア~私たち移住者が感じた深川の冬の暮らし~in東京有楽町」を20日の夜の部、21日の昼の部と2日間連続でのリアル開催。北海道の暮らしを語る上で不安の大きい「冬の生活」について、移住者である市の担当者3名が丁寧に解説。資料が分かりやすく、動画も交えながらリアルな情報が詰まっていた。20日は2名、21日は5名が参加。若い世代や子ども連れでの参加があり、メインターゲット層の集客に成功していた。2日間の開催を通して女性の参加者が目立ったのが印象的。天候の影響もあってか、当日キャンセルが発生したのは残念であったが、次につながる良いセミナーであった。 21日は、富山県から富山市、黒部市、小矢部市、立山町が参加し「富山の”冬の”過ごし方~移住に向けた冬支度~」をオンラインで行った。富山への移住において、冬の生活や雪への向き合い方は避けて通れないテーマ。とは言え、地域によってもかなり違いがある。必要となる雪グッズの紹介、車の雪かきの仕方など、生活に必要なポイントを伝えた。初めに県全体の話、その後市町村ごとの細かい情報などを話すという構成で、わかりやすかった。途中の離脱者もいなかったので、参加者は最後まで熱心に聞いていただけたと思う。19名が参加した。 福井県は「福井県庁ジョブセミナーin東京」を行った。UIターンを検討している転職希望の社会人や学生を対象に、福井県庁の業務内容・勤務条件・採用試験等を紹介。学生7名、社会人1名が参加した。学生にとっては就活を本格化する時期として、都合の良い開催時期だったようだ。3月から社会人向け募集先行枠も新設されるので、もっとアピールして社会人参加者を増やしたかったところである。 22日は、福島県が「福島県東白川郡4町村合同移住セミナー ~地域おこし協力隊と語ろう~」を実施した。東白川郡4町村(棚倉町・塙町・矢祭町・鮫川村)による初開催セミナー。地域おこし協力隊の活動から各町村の暮らしを知ってもらうことをテーマとした。参加者は3名で、全員第2部の交流会で個別相談をして満足度は高かったようだ。今回は矢祭町がメイン担当として音頭を取ったが、4町村とも来年度以降も継続的に実施していきたい意向がある。 和歌山県は「移住キャリアアドバイザーが教える『お試し移住』完全ガイド!」をオンラインで開催。人気お試し移住プログラム「しごと暮らし体験」について、これまで多くの移住希望者をサポートしてきた和歌山県の移住&キャリアアドバイザーが、活用ポイントや裏話、自分に合った「お試し移住」の見つけ方などを紹介した。木曜の夜開催ということでリアルタイム視聴者も多く、お試し移住に興味を持っていただける内容となった。44名が視聴した。 24日、栃木県足利市は「あしかがトーク2024 ~のびのび、すくすく、子育てのまち足利~」を行った。足利市で小俣幼児生活団(保育園)を経営する大川園長を迎え、園の特徴であるモンテッソーリ教育とアドラー心理学の “いいとこ取り” 保育について話を聞いた。終了後も参加者の多くがその場にとどまり、大川園長や市担当者と話し込む姿が見られ、参加者からも満足の声が高かった。15名が参加した。 兵庫県は「職人としての移住ーCreator iju lifeー」を会場とオンラインのミックスで行った。兵庫出身で、佐賀の有田窯業大学校にて陶芸を学んだ後、Uターンして窯を開いた「豪人窯」の野村豪人さんをゲストに迎え、陶芸家になったきっかけや手に職をつける生き方の醍醐味、丹波地域の魅力など職人としての生き方を語ってもらった。野村さんの作品が表現する、経年劣化や計算された化学反応の美しさについて、作陶秘話も聞くことができ興味深かった。8名が参加した 三重県「人気の伊勢志摩エリアで楽しむ仕事と暮らし」を開催した。観光地でも有名な伊勢志摩地域の企業が集まり、観光地ならではの職種や、それ以外の職種など幅広く紹介。また、地域の魅力を知ってもらうため、暮らしの魅力や、歴史や文化などについても説明した。20~30代の6名が参加、「より三重県に興味を持った」という感想が聞かれた。 千葉県は「ちばで一歩を踏み出そう!~あなたの就農、サポートします。長生農業独立支援センター~」を開催した。長生地域(一宮町、長生村、白子町)における、新規就農希望者を対象にしたセミナーと個別相談会。食品メーカーから転身し、たまねぎ農家となった新規就農経験者がゲストとして登壇。地域の品評会で最優秀賞を受賞するまでの道のりや、利益を出す経営手法、地元農家との関わり方など、農業の面白みと厳しさを交えながらリアルに語り、参加者全員がメモを取りながら熱心に耳を傾けていた。セミナー後、3町村、長生農業独立支援センター、県内農業漠然相談の5つのテーマで個別相談を展開。終了時間ギリギリまで真剣に相談する参加者の姿が印象的だった。20~50代の9名が参加。 千葉県成田市は「成田市×成田国際空港(株)移住セミナー」を成田国際空港株式会社とのコラボで開催。国際空港という基幹インフラを携えた国際色豊かな成田市の住まい、子育て環境、教育等について同市職員が紹介。その後、成田国際空港株式会社の職員にバトンタッチし、空港内の幅広い職種、職場環境などが紹介された。個別相談タイムでは、あえて相談デスクを設けず自由なスタイルで語りあえる場とし、登壇者と参加者が、オープンにコミュニケーションが取れる機会となった。参加者からは「観光地としてではなく、移住地として成田市に目を向けてみたい」「空港で働くイメージがわいた」との声が聞かれた。4名が参加した。 佐賀県は「佐賀で湯ったり温泉暮らしセミナー」をオンラインで開催した。暮らしのそばに名湯ぞろいの温泉地がある佐賀県。都会生活にストレスを感じ、自然豊かな環境でゆったりと日々を過ごしたい方に向けた内容とした。ゲストにカリスマ温泉ソムリエの資格を持つお笑い芸人スギちゃんと、古湯温泉に暮らす先輩移住者を迎え、良質な温泉が身近にある暮らしとその魅力、推しの温泉までをたっぷりと紹介してもらった。ゲストが移住した際、地域の方が背中を押してくれたエピソードは参加者の心に響く内容だった。19名が参加した。 25日、熊本県熊本市は「くまもと移住ラボ ~まずは気軽に聞いてみよう!昼会編~」を行った。半導体、IT部門の専門の先輩移住者が登壇し、個別相談では専門的な質疑応答が行われていた。35名が参加、折しも前日が話題の半導体の工場の開所式で、大々的にテレビも流れ、タイムリーだったので集客があったのかもしれない。熊本のセミナーにしては珍しく、子ども同伴が4組ほどあった。半導体の関心から若い世代が増えている。 鳥取県は「車に乗らない生活in鳥取&ワークショップ」を開催した。車を持たなくても移住を実現できる県内の地域に着目し、その地に移住することを決めたプロセスや生業について先輩移住者が語った。ワークショップでは、地域の伝統工芸品「流しびな」を簡単にアレンジした「恋びな」を参加者と一緒に制作。参加者アンケートでは、時間、内容ともにちょうど良かったという反応が多く、次回もこのようなワークショップを開催してほしいという要望が多かった。参加者は40~60代の6名で全員女性だった。 新潟県柏崎市は「ワークショップ型移住セミナー ~ソロ移住で気になる 雪のある暮らしを大公開~」を開催した。第一部はゲストが自宅の周りの写真を見せながら、雪のある生活を解説。除雪にかかる時間や車の運転など、実際の生活に即した話で雪国生活を解説した。第二部は、場所を移して、みそ玉作りのワークショップを実施。みそ玉をつくりながら、ゲストと交流した。有料セミナーであったが、参加者もとても楽しそうであった。10名が参加した。 埼玉県は「埼玉東部・北部そして秩父の先輩移住者が有楽町に集合!埼玉ではじめる農ある暮らしセミナー ~農ある暮らし交流編~」をミックスで開催した。Uターン移住や二地域居住をしながら、農ある暮らしに関わる地域活動をしているゲスト3名を迎えた。ゲストそれぞれに興味深い移住ストーリーがあり、終了時間が延びてしまうほど参加者からは熱心な質問が寄せられた。12名が参加したが、当日天候が悪かったこともあり、キャンセルが多かったのが残念だった。 秋田県能代市は「のしろの暮らしと仕事フェア」を東京交通会館12階で開催した。セミナーは能代市で実施している移住支援のお金の話など具体的な内容で、能代市を移住先候補として検討している方には、役立つ内容と思われた。企業ブースへの導線もスムーズで、装飾もしっかりして相談しやすい雰囲気づくりがなされており、来場者はじっくりと滞在し回遊していた。67名が来場した。市単独開催イベントとしては規模も大きく、終始ほどよく賑わいが感じられた。

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移住希望地ランキング発表!群馬が2位に

例年、2月に公表している「ふるさと回帰移住希望者ランキング」が発表された。 結果から言うと、2020年のコロナ禍以降に明らかになった東京圏を取り巻く各県の健闘ぶりは相変わらずといっていい。窓口相談では、静岡県は20年以降4年連続でトップとなった。この結果は実力といっていいようだ。静岡市の健闘が大きい。2番には初めて群馬県が入った。県下35全自治体がセンターの自治体会員となり、しっかり移住者の受け入れ態勢を整え、さらに移住セミナーもダントツの51回も開催。取り組みが光った。このようにジリジリと順位を上げるための努力が功を奏したと言っていい。3位は昨年に続き栃木県。「ライトレール」開通などの話題性に加え、宇都宮駅東口に22年12月から宇都宮駅の宇都宮市移住定住相談窓口「miya come(ミヤカム)」をオープンするなど、今や北関東の台風の目になっているような取り組みである。4位は長野県。しっかりと揺るがない人気ぶりとその実力を発揮している。5番は宮城県。コロナ禍の21年以降、札幌・仙台・広島・福岡など、地方の大都市への移住人気の高まりもあって、この間実力を発揮してきている。県下各自治体の受け入れ態勢をさらに充実させて取り組めば、さらなるランクアップも夢ではない。6位は福岡県。コロナ禍以降の地方の大都市の人気が依然として継続していることもあって健闘している。7位は北海道で、相変わらずの札幌市への人気と旭川市に隣接した東川町、帯広市のコンスタントな個別相談会の開催などで相談件数を伸ばした。函館も人気が高い。また、大きくランクアップしたのは、9位の山口県(前回15位)。デジタルマーケテングに取り組み、Iターン移住者への働きかけを行ない、成果を上げた。  取材、来客は、17日は鹿児島県塩田知事が「鹿児島&佐賀コラボ『移住ライフ推し会』」へ参加するために来訪、挨拶した。午後には福島県会津若松市室井市長が視察に来て、懇談。20日は島根県安来市議会議長が視察。広島県大崎上島長谷川町長が来訪。合併20周年で記念講演を要請。22日は北海道石狩振興局長来訪。24日は栃木県足利市地域創生課長害獣セミナーで来訪、あいさつ。宮城県気仙沼市人口減少対策統括官他1名が東京交通会館地下1階に2021年から福島市、久慈市など3市で開設した「おかえり館」閉館であいさつ。

セミナ―報告 2月7日~10日

2月7日~10日は、16回の地方移住セミナーを行った。 7日は、北海道が「北海道の暮らしと仕事セミナー【地図に載る仕事!建設業界編】」をオンラインで開催した。道内の建設会社の代表と、入社2年目の先輩就業者が業界の魅力や仕事内容、体験談を伝えた。先輩就業者は、商学部出身で未経験からの入社だったが、最新技術を活用しながらDX推進などの業務に日々奮闘しており、業界のイメージを変えるような貴重な話が聞けた。9名が参加した。 富山県は「とやま移住セミナー2023 価値観いろいろ。富山の暮らし。~移住後の生活コストを考える~」をオンラインで実施した。先輩移住者2名をゲストに迎え、単身世帯、家族世帯の電気代、ガス代などを具体的な数字で紹介。お金の話に加えて、県がコンパクトで渋滞もないことから、タイムパフォーマンスが良い点も強調。「地方ならではの出費があるか」など、質問も多く、関心の高いテーマであったと思う。19名が参加した。 新潟県上越市は「上越市移住オンラインセミナー 地方移住と起業のストーリー」をオンラインで行った。カフェと食堂を起業した2名の先輩移住者をゲストに迎え、起業した経緯や現在の様子などを聞き、上越市からは支援制度を説明した。フリートークでは、参加者の熱量が高く、移住支援策や中古住宅の探し方、人間関係の作り方など、具体的な質問が多かった。ゲストと参加者が、直接会話するアットホームなセミナーとなった。市内在住者の申込もあり、10名が参加した。 8日は、兵庫県が「移住者がホンネで語る移住セミナー ~地域おこし協力隊編~【淡路島・洲本市】」をオンラインで開催した。協力隊としての仕事や暮らしのほか、家計や活動費のことや、協力隊のメリットデメリットについて、わかりやすく聞ける良い内容だった。7名が参加、協力隊募集ではなかったためか参加者数が伸びなかったのは反省点。 熊本県は「Talk Cafe in 関東(有楽町)」を県庁職員募集をテーマに2部制で開催した(両部とも内容は同じ)。平日の開催だったが、1部3組4名、2部は3組3名が参加。内訳は学生4組、社会人が2組。1対1で1時間半以上話しており、笑顔や笑い声もたくさんあり、和やかな雰囲気だった。公務員になりたい方は一定数いること、学生だと平日も可能であることがわかった。終了後2組2名は移住相談も受けていただいた。 9日、熊本県が「阿蘇地域移住相談会~阿蘇の暮らし」を2部制で開催した(両部とも内容は同じ)。ゲストは起業した30代単身女性で、移住後の生活の大変なことや、地域での疎外感なども話し、参加者も興味を持って聞いていた。阿蘇地域の説明が薄かったのが残念。1部は4名、2部は12名が参加。(2部は実際の移住希望者は4名ほどで、ほかは関係者やゲストの友人など) 栃木県は「【日光市】令和5年度第2回オンライン移住セミナー NIKKOで暮らす」をオンラインで実施した。「起業」をテーマに、日光市が暮らしの魅力や移住者・起業者向けの支援制度を紹介した。またUターン起業し、自然を身近に感じる働き方を実践するゲストを迎えて日光市での暮らしについて聞いた。3名が参加した。2名は移住に向けて具体的に繋がっていきそうであり、少人数に向けて密度の濃いセミナーとなった。 長野県は「キャンプからひろがる田舎暮らし 楽園信州移住オンラインセミナー」をオンラインで開催。日頃からキャンプを楽しんでいる層をターゲットにし、幅広く参加を募るカジュアルな移住セミナーとして企画。ゲストにキャンプ好き移住者、キャンプ場運営者、専門ライター、を迎え、長野県のおすすめキャンプ地や移住した生活のようすを伝えた。5市町村も自慢のキャンプ場と移住の支援内容を紹介。普段の生活にアウトドアのエッセンスがあるとどれだけ充実したものになるのかが分かりやすく伝わったようだ。13名が参加した。 福島県は「ちょっとDeepなふくしまを知る クリエイティブな浜・中・会津の楽しみかた」をオンラインで開催した。Uターンした4名の女性ゲストが、移住して再発見した地元の魅力や自身の暮らしぶりについて発信した。「デザイン・写真・食」で地域を盛り上げる若きクリエーターたちが、地域に根差した働き方から観光物産情報まで、幅広い情報を聞き手に届けた。関係人口創出に特化したセミナーとなった。25名が視聴した。 10日には、山形県が「やまがたの明日をつくる!山形県職員セミナー」を会場とオンラインのミックスで開催。第1部は県職員紹介動画を上映後、具体的な仕事内容を職種ごとに解説。第2部は、オンライン、会場に分かれ、現役の県職員と個別相談会、座談会を開催した。参加者は少数だったが、全員が出身者で、大学3年生も数人いたため、具体的な応募方法や個別の職種の仕事内容、やりがい、残業時間など具体的な質問が多かった。5名の参加。 神奈川県秦野市と山北町は「丹沢ライフ座談会」をオンラインで開催した。神奈川県西の山エリア、丹沢の暮らしを楽しむ先輩移住者をゲストに招き、移住のきっかけや経緯、現在の暮らしの様子について聞き、参加者も交流できる会。秦野市は弘法山から、山北町は丹沢湖からの中継が入り、景色も楽しめた。定年後の田舎暮らしを検討している夫婦や、子育てファミリーの参加もあり、充実した暮らしぶりを知れて楽しかったという声が聞かれた。ペットとの生活についても触れられ、丹沢の水はおいしいので飼っている犬が水をたくさん飲むようになったという話が印象的だった。 三重県は「ええとこやんか三重 移住相談セミナー ほどよく便利な地方都市ぐらし」をミックスで行った。自然の豊かさと、ある程度の便利さの両方をほどよく持ち合わせる四日市市と亀山市の担当者が、暮らしや仕事事情をテーマに話した。「駅の近くであれば車の無い生活もできるが、やはり車社会なので車があると活動エリアが広がる」「空き家バンクの物件が少なくても地方都市であれば、地域によって不動産屋が多いので利用することができる」などの話を聞くことができた。6名が参加。 続けて、三重県が「ええとこやんか三重 移住相談セミナー ~伊勢志摩の協力隊のリアルを知る~」を伊勢志摩地域を県外に知ってもらう事を目的に開催。テーマは地域おこし協力隊で、鳥羽市の元協力隊隊員と志摩市・度会町の隊員に、移住までの経緯や実際の生活などについて聞き、その後個別相談をおこなった。協力隊の方が今後宿泊施設の立ち上げていく計画について話したので、移住をしてゲストハウスをしたいという目標がある参加者が、丁度よい事例を聞くことができて喜んでいた。7名が参加した。 愛媛県は「愛媛県庁就職セミナー ~中途採用の職員に聞くホンネ座談会~ 愛媛県へのUターン移住」をオンラインで開催した。公務員試験(教養・専門試験)のない採用枠の周知を目的とした。首都圏でIT企業勤務の後、愛媛県庁へUターン転職をした職員が登壇。「生まれ育った愛媛県を強くしたい」「地元に貢献したい」という決心が伝わった。また座談会では中途採用者と新卒採用者の待遇面の違いや、中途採用者の様々な職歴が話題の中心となった。20代の学生の方から40代まで幅広い9名が参加頂いた。    

北関東2県の健闘が目立つ!

東京は今日、気温が18℃まで上昇すると気象庁は予報を出している。まだ2月も中旬。暖かくなるのは嬉しいが、それも程度の問題。温暖化を防ぐために本気で生活の見直しに取り組まなければと改めて思う。 前回のブログで書いた人口移動報告について補足すると、首都圏への転入超過はコロナウィルス流行前の19年の85%まで戻ったとあるが、別に驚くに当たらない。なぜなら、政府は経済復興のために地方から都市へ若者を集め、戦後復興を成し遂げてきた。1960年代の三橋美智也などの流行歌は、東京へのあこがれを歌ったものが多かった。ふるさと回帰支援センターの初代理事長で栃木県出身の立松和平君はよく、そのようなことを言っていた。私や彼を含めて、そうした流行歌に少なからず影響され、早稲田へと進学したことは否定できないと思う。近年、状況が変わったとはいえ、そう簡単に地方から東京への人の流入が変わるわけではない。この間移住した多くの方が地方での生活や暮らしに見切りをつけて戻ってきたということなら問題ではあるが、NHKの「いいいじゅー!!」で紹介されている通り、移住者は地方暮らしを謳歌している。地方移住は、確実に社会化しつつある。さらに10年、20年この運動に取り組めば、確実に日本社会に定着していくと自信を持って答えることができる。 このほど、1月の移住相談件数がまとまった。合計は、残念ながら4000件を割り込み3978件と、1月としてはコロナ禍の21年1月の3618件以来の少なさとなった。この原因は、23年は22年に比べても移住セミナーが48回と7回も開催実績が少なかったことなどが挙げられる。しかし、宮城・福島・群馬・東京・福井・静岡・和歌山・兵庫・島根・高知・福岡・佐賀の12都県が1月としては過去最高の相談件数を確保した。特に、福井・島根などが動き出したことは希望が持てる。福井は3年前に導入した「移住サポーター」が46名に増員され、オンラインによる移住相談に応じ現地案内も行うなど、受け入れ態勢が整備されたことが大きいようだ。 セミナーを含む総計では、群馬・広島・福岡・宮城・栃木の順となり、とくに1月は1位の群馬県の頑張りが目立った。本気度が高いとセンターが考える面談・電話・Eメールでの移住相談でも、群馬・福岡・広島・宮城・栃木の順となった。ここで目立つのは、群馬・栃木の北関東の両県だ。コロナ禍で「3密」を避ける移住希望者が増えたことも影響したが、移住希望者の受け入れに向けた体制の強化が挙げられる。敬意を評したい。 取材、来客は、9日はUR都市機構と意見交換。13日は岐阜県高山市議会の水門議長他10名の議員の視察。地方移住の現状について意見交換。14日はセンターの九州地区相談員と意見交換。15日は東海大熊本キャンパス長他と農業分野への移住者の傾向などについて意見交換。神奈川県政策局同行で、昨年から移住者の受け入れに取り組み始めた横浜市政策局と意見交換。横浜市の移住受け入れの参加は、ふるさと回帰運動が大きな転換期に入ったことを予感させる。16日は山形県山辺町安達町長の視察。

31道府県で人の流出が拡大!総務省の人口移動報告 | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

31道府県で人の流出が拡大!総務省の人口移動報告

1月末に発表された総務省の人口移動報告によると、31道府県で人の流失が前22年よりさらに拡大し、首都圏の茨城、山梨が3年ぶりに転出超過となったようだ。一方、日経新聞などによると、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県が東京圏での転入超過となっている。都道府県別では、転入超過は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、滋賀県、福岡県など7都府県のみとなっており、東京、神奈川、大阪では22年より転入が上回っている。転出超過は40道府県で、そのうち転出超過の拡大が31道府県で、22年の22道県よりさらに増加している。東京圏への流入は20年のコロナ禍で鈍化したが、23年の転入超過はコロナウィルス流行前の19年の85%まで戻った。こうした中で政府は、従来からの東京圏と地方からの転出入を均衡させる目標を24年度から27年度に先送りしている。 東京圏への一極集中が地方の衰退を意味するのであれば、これはなんとしても避けなければならない。とりわけ、バブル崩壊以降の諸政策が、結果として地方にしわ寄せするような形で展開され、都市と地方の格差、少子高齢化や過疎化の進行、人口減などの多くの諸課題が地方に存在している。この間の地方創生の取り組みや22年に及ぶふるさと回帰運動に取り組んできたセンターとしては引き続き、非営利のNPOとして右往左往することなく、しっかり腰を据えて、30年先のわが国のあり方を展望しながら引き続き「継続は力なり」と、一喜一憂することなく、地域からこの国の再生を展望する決意を固めている。地方移住の取り組みは5年や10年の取り組みなどで決着がつくものではない。運動はまだ始まったばかりだ。 取材、来客は、2月2日は大分県佐伯市議会議長来訪、懇談。秋田県あきた未来創造部橋本次長、同真鍋課長と意見交換。3日は初代センター理事長立松和平君の14回目の遠雷忌を入谷の法昌寺で挙行、出席。時の流れの速さを実感。5日はJOINと夕方から意見交換。6日は大阪府阪南市水野市長、未来創造部長と意見交換。移住推進をしっかり取り組みたいと決意が述べられた。現在、大阪府は阪南市と岬町が自治体会員となっているのみ。長崎市移住支援室長が来訪。次年度から会員となってしっかり移住に取り組みたいと決意を述べられた。夜は連合副事務局長の山根木氏の激励会。7日は福岡県岡垣町門司町長来訪。福岡市と北九州市の中間程に位置し、人口減もあって移住の重要性を認識。センターの運動に参加し、移住者を受け入れ活性化を図りたいと決意を述べられた。8日は岐阜県関市の山下市長が来訪。

セミナー報告 1月23日~28日

1月23日~28日は、21回の地方移住セミナーを行った。 23日、山口県は「山口の絶景海岸線!第2回:4組の海好きが語る周南の海とは」をオンラインで開催した。海に惹かれて移住したゲストから、その魅力を聞く人気企画。今回は周南市から4組のゲストを迎えた。33名の参加者からは、海の魅力はもちろん、「移住の際、生業を考えないといけない」「子供の教育・通学についてはしっかり想像しておいた方がいい」「移住する人も受け入れ側もお互いに知り合うことが大切」などのメッセージが参考になった、という感想が寄せられた。 24日、栃木県は「栃木県オンライン移住セミナーvol.5『とちぎ移住×就農』」をオンライン開催した。新規就農を経験したゲスト二人から「移住」と「就農」のリアルを聞くセミナー。農地の探し方や成功のポイントについて聞き、多くの質問が寄せられた。具体的な資金について質問する熱心な参加者もいた。33名が参加した。 鹿児島県は「鹿児島移住セミナー #移住で叶える二拠点生活編」をオンラインで実施。霧島市竹子(たかぜ)地区と東京の二拠点生活を送り、鹿児島と東京の“つなぎ役”として活躍するゲストを迎えた。地域おこし協力隊としての活動や、東京大田区でスタートしたアンテナショップの取り組みなど盛りだくさんの内容だった。霧島市には鹿児島空港があり、二拠点居住の候補地となるケースが多い。事前申込みは98組、リアルタイムでは55組が参加し、二拠点居住への関心の高さを実感するセミナーとなった。(事前申込者は後日アーカイブ視聴可能) 25日は群馬県が「【がっこう群馬科2023・9限目】最終話・ 夫婦でつくる地域のミライ学」と題して、全10回セミナーの最終回をオンラインで行った。2組の夫妻が登壇、移住の決め手、成果や課題について聞いた。アメリカと前橋の二拠点で生花販売のネットワークを構築し成功させた夫妻(GISぐんまイノベーションスクールのコンクールで優勝)と、高山村でアパレルブランドを立ち上げ起業した夫妻。魅力ある内容のセミナーとなった。71名が参加した。 広島県は「The Rewards of Living Sustainably in Rural Japan :How to live with nature and renovate a traditional Japanese house(日本の田舎でサステナブルに暮らす~自然と共生し、伝統的な日本家屋をリノベーションする方法)」をオンラインで行った。昨今外国人の移住希望者が増えているため、広島県に移住した3名の外国人ゲストを迎えて、すべて英語のみで行った。移住当時の日本語のレベルや現地の方の雰囲気など、細かな情報まで伝えるため、質疑応答の時間を長く設けた。空き家の購入費用など具体的な質問が多く寄せられ、移住への関心の高さが伺えた。168名が参加した。 26日は、北海道南そらちが「北海道の冬 南そらちで雪と暮らそう」と題して、道内でも指折りの豪雪地帯「南空知」の冬の暮らしオンラインセミナーを行った。冬の楽しみ方や、朝と昼の路面状況をリアルに紹介するなどした。栗山町は移住者が自身の家の庭に作ったかまくらの中から中継。アイスキャンドル(氷を使ったキャンドル)を灯し、ご当地の名産やアイスクリームを食べて場を盛り上げた。リアルな感じがとてもよく伝わる内容だったので、もっと多くの雪国初心者に参加して欲しかった。19名が参加。 静岡県静岡市は「学生の皆さま・既卒者の皆さま 静岡市で一緒に働きませんか? Work@SHIZUOKA」をオンラインと会場のミックスで行った。首都圏に隣接し、若者の人口流出が最大の課題である静岡県の就活イベント。メタバース同時配信を行い、総数22名の参加があった。狙い通り参加者は20歳から21歳の学生の会場参加11名、メタバース参加11名。属性は約80%が男性で、女性の参加が少なかったことが残念であった。座談会では参加者の熱意が非常に高く、リアル会場もメタバース空間でも大いに盛り上がり、時間が足りなかった。今後は座談会時間をしっかりと取り、会場では席替えもして、様々な先輩職員とコンタクトを取れるようにすると、更に良くなるのではないかと思った。 岡山連携中枢都市圏は「おかやまぐらしオンライン移住ナイター座談会」を実施。県内7市町が参加する座談会形式での交流型セミナーで、申し込み5名全員が参加した。座談会では、移住後に叶えたい暮らしのイメージを共有するアイスブレイクから始め、参加市町から「我こそは」とPRや情報提供を行った。参加者全員の質問に答え、参加者から「有益な情報を得られた」との嬉しい声が聞かれた。 27日、佐賀県神埼市は「山も街も楽しみたい!~一緒に新しいふるさとを作りませんか?~」をオンラインで開催した。佐賀市内中心部や福岡都市部へのアクセスが良好というバランスが取れた神埼市。中山間地域となる脊振(せふり)の暮らしを、地域おこし協力隊のゲストが臨場感たっぷりに紹介した。四季折々の自然、新鮮な農産物、大らかな人柄、地域全体で行う特色ある子育て、山暮らしの大変さも含めて子育て世代の参加者にも響く内容だった。5名が参加した。  群馬県は「ぐんま暮らし交流会~2024年移住希望者と県内企業との交流会 ~ぐんまの魅力ある企業を知ろう編~」をミックスで開催した。県内企業3社と群馬県ブースが出展し、就職希望の学生、一般の参加者との交流をおこなった。相談者と企業・団体が一定時間でシャッフルしての話し合いで、若い参加者からしっかりとした質問がでるなど積極的な姿勢が目立った。38名が参加した。 和歌山県は「二地域で暮らしてみたリアル」をオンラインで実施した。2名のゲストに二地域居住をはじめたきっかけや生活の様子を話してもらった。後半は、わかやま移住定住支援センターの戸口さんがクロストークを進行し、さらに具体的な話を深掘りすることができた。地方での仕事の作り方や人間関係の作り方など、二地域生活に限らず、移住検討者の参考になる内容となった。51名の参加者があった。 兵庫県は「~上場企業含む5社~ひょうごのUIターン歓迎企業が集結!就職座談会」を県内企業5社が参加してミックスで開催。各社の人事担当者に、UIターン就職の際に気になることを質問できる内容で、参加者からは「内定後どれくらいで転居する必要があるか(待ってもらえるか)」、「UIターン者に面接で聞く内容」、「転居費等の配慮があるか」といった具体的な質問があった。細かい質問にもそれぞれ回答があり、参加者には収穫だったと思われる。28名が参加し、オンライン参加者(19名)の約半数が学生であった。 宮城県栗原市は、「私たち栗原でこんなに大きくなりました」を2部構成で行った。第1部は、栗原市の魅力を写真と動画で紹介したのち、両親とともに5歳のときに移住した高校1年生のゲストが、里山での暮らしや子供ながらに感じた「栗原での生活あれこれ」を話した。その後、現地の子育て世代のお母さん方と中継でつなぎ、それぞれ感じている田舎暮らしの良さや悩みなどを聞いた。第2部は会場レイアウトを変更し、栗原市の職員との個別移住相談が行われた。現地のお母さん方と5名の参加者とのフリートークも弾むなど、終始なごやかな雰囲気で進んだ。最後は全員(中継チーム含む)で記念撮影をして終了した。 愛知県は「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう~東三河で始める趣味」をミックスで開催した。海も山もある東三河で趣味を楽しんでいる移住者から、移住のきっかけや今の暮らしについて聞いた。豊橋市と新城市で、趣味を通じて地域の活性化にも貢献している2名がゲスト。テーマは「趣味」だったが、田舎で兼業・副業をしたいと思う人にとってもヒントになるような内容だった。会場参加は2名、オンライン参加が7名、それぞれ活発に質問が出て、有意義なセミナーになった。 続いて28日も愛知県が「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう~東三河で叶える兼業・副業」をミックスで開催した。地方では、多様な仕事を組み合わせて働くことや、都会と地方の二地域で仕事をするなど、スキルを活かして仕事の幅を広げることも可能である。今回は、首都圏で仕事をしながら、豊橋市の酒造メーカーと日本酒のPRに挑んでいるゲストが事例を紹介。ゲストの話は大変興味深いものであったが、PRや広告の世界になじみのない人にとっては、どれほど役に立つ情報が得られたか疑問も残った。6名が参加した。 香川県は「香川県UIターン就職・転職セミナーin東京」を行った。県内の仕事、暮らしや行政の支援事業などの基本的な情報を紹介し、ゲストの経験談を交えて、就職・転職活動の進め方やノウハウを紹介した。20代の大学生から70代までの幅広い層10名が参加し、7組中6組が個別相談を希望。終了時間ぎりぎりまで熱心に話を聞く相談者が多かった。個別相談は有意義なものであったと思う。 徳島県は「地域おこし協力隊募集相談会」をミックスで開催した。隊員募集中の市町村、協力隊OG、徳島県地方創生推進員との個別相談会で、1回20分の個別相談を3ターン実施した。相談枠に空きがあるブースにも積極的に案内し、地域の情報収集・交流の場として活用してもらった。4名の参加者、市町村ともに満足度の高い相談会となった。 千葉県香取地域は「チバでよくばり田園生活 香取地域移住セミナー&相談会」をミックスで開催した。香取市、神崎町、多古町、東庄町の4市町による合同セミナーで、リアルとメタバース空間のハイブリットで展開する新しい試みとなった。トークコーナーでは、各市町からユニークな移住者4名(地域おこし協力隊、農家、ドローンによる起業検討者、地元FM開設者)が、街の魅力や移住後のギャップ等をいきいきと語った。セミナー後の個別相談会では、終了間際まで積極的に質問する参加者が目立った。参加者は10名で、30~60代がバランスよく参加した。 青森県は「青森冬の暮らしセミナー ~青森の冬まるごと体験会~」を交通会館12階で開催した。冬を楽しく過ごすための知恵と工夫を伝えるイベント。県内19市町村がブース出展したほか、伝統工芸こぎん刺し体験、地元ホームセンター協力の雪道運転・雪対策グッズの紹介、雪かき体験コーナー、地元スーパー協力の県民のソウルフード紹介など、雪国ならではの暮らしの魅力を伝える企画が盛りだくさんであった。開催前からSNS等で反響があり、昨年別会場で開催した際の倍以上の81名が来場。漠然と青森移住に興味がある人から本格的に検討している方、移住が決まっている方まで来場し、「楽しく青森のことが学べてよかった」と好評の声が聞かれた。

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来客が目白押し!

能登半島地震に対する復旧・復興は徐々に進んでいるようで、ボランテイアの本格的な受け入れも始まり、断水なども徐々に解消されているようだ。今日で1月も終わり、明日から2月。 移住セミナー開催は、1月は47回と22年、23年に比べ、若干減少したが、27日に開かれた佐賀県かんざき市オンライン移住セミナー「山も街もたのしみたい!~一緒に新しいふるさと作りませんか?~」は神埼市が初めてオンラインで開催し、地域の特徴を生かしたセミナーだった。神埼市は佐賀市内中心部や福岡県都市部へのアクセスが良く、中山間地域となる脊振(せぶり)などを含めて四季折々の自然や暮らし、地域全体で行う特色ある子育てや山暮らしの大変さなどを臨場感たっぷりにゲストの地域おこし協力隊員が紹介し、参加者を喜ばせた。28日に開かれた「青森冬の暮らしセミナー~青森の冬まるごと体験会~」は県内19市町村がブース出店し、冬を楽しく過ごすための知恵と工夫を伝えたいとの思いで、弱みを強みに変えた逆転の発想で企画。参加者は62組81名と人を集め、盛り上がった。体験コーナーでは、伝統工芸こぎん刺し体験、雪道体験・雪対策グッズの紹介、雪かき体験コーナー、青森県民のソウルフード紹介など、雪国ならではの魅力を伝える企画が盛りたくさんだった。参加者は漠然と青森移住に興味がある人から本格的に検討中の人、移住決定の人までで、主催者は大きな手応えを感じたようであった。 なお、2月の移住セミナーは75回と22年、23年の2月開催を上回る開催が予定されている。乞う!ご期待。詳細はふるさと回帰支援センターHPで確認ください。 取材、来客は、19日は女性誌の取材。一昨年の移住相談の男女比率は女性が46%を占めた。増加していると思ったが驚いた。23日は宮城県栗原市佐藤市長来訪。センター顧問の菅原文太さんの出身地ということで盛り上がった。兵庫県県会議員3名が視察に。24日は静岡県掛川市議会議員3名が視察。山口県下松市国井市長、同企画財政部長他が視察。香川県高松市移住・定住促進室長来訪、会員化を要請。徳島県海陽町三浦町長視察。夜は福島県いわき市応援大使レセプション出席、内田市長と懇談。26日は和歌山県東京事務所長らと懇親会。27日は長野県宮田村村議会議員5名と懇談。28日は自治労秋田県本部小川委員長打ち合わせ。30日は北海道美唄市桜井市長が視察。北大農学部卒の40歳。全道で一番若い市長。会員化を目指すと語る。好青年だった。デジ田吉川事務局長と打ち合わせ。中央労金の座光寺常務理事と打ち合わせ。31日は山梨県富士川町の望月町長と意見交換。2月1日はJOINの椎川顧問と打ち合わせ。群馬県地域創生部新井部長、西副部長、同課長と意見交換。

セミナー報告 1月7日~14日

年明け1月7日~14日は、9回の地方移住セミナーを行った。 7日、福島県いわき地方振興局は「新春!地方都市で子育てがしたい~ママたちのリアルボイス~」を開催した。子育て世代をターゲットとした託児付きの個別相談会。子連れのファミリーが来やすい環境で、他相談会との差別化を図った。予約は3組あったが、2組が事前キャンセルとなり、1家族3名の参加。リアル開催で子育て世代を集客する難かしさを実感した。参加者からは「託児完備で移住相談に集中することができ、内容も移住後のイメージができて大変満足」との感想をいただいた。 長野県は「移住×まちづくり!~人が集まる、住むのが楽しい街づくりを一挙紹介!~楽園信州移住セミナー」を会場とオンラインのミックスで開催した。早稲田大学で建築計画、環境心理、こども環境を専門とする佐藤将之氏の講演と、参加自治体のまちづくりの事例紹介を組み合わせたセミナー。佐藤氏から魅力的なまちづくりの成功のカギは、「幸運な出会いを生み出し楽しむことであること」と提案。自治体からも、移住者が地元住民や古民家と出会ったことで新しい風が吹いたと事例紹介があった。23名が参加した。対面会場では、後半は個別相談を実施。地方創生やまちづくりを学ぶ学生にも聞いてほしい内容だったが告知が行き届かなかった点を反省し、次回以降策を練りたい。 12日、栃木県栃木市と鹿沼市は「ジブンスタイルでゆるやかにつながる 地方移住のMeetup in有楽町~話し合える仲間を見つけよう~」を開催した。地方と関わるきっかけづくりを目的に、座談会形式のリアル開催で実施。当日は栃木市の移住コーディネーターと、各市職員、栃木県専属相談員も輪に加わり、少人数ならではの移住にまつわる少し踏み込んだ話も交えつつ、様々な話題で盛り上がった。参加者は4名。 兵庫県養父市は「養父市地域おこし協力隊 山こえ谷こえ大冒険!!『おもしろい人生の選び方』」をミックスで開催した。神奈川県から兵庫県養父市へ移住した、現役地域おこし協力隊員と兵庫地域おこし協力隊ネットワークの代表をゲストに迎え、手作りのライフラインチャートを使い、どん底期・MAX期・山こえ谷こえ期・上昇期になぞらえて会場で話を聞いた。「熱意が伝わった」「わかりやすかった」などのアンケート結果を得た。14名が参加、次回はさらなる集客に取り組みたい。 13日、青森県は「青森県の指導主事と現職教員との交流会」を開催した。青森県への移住を検討している現役教員の方を対象に、県内の教育現場での経験が豊富な指導主事との交流会を開催。印象に残ったエピソード、青森と首都圏の学校の違い、働き方改革などについてざっくばらんに活発な意見交換が行われた。青森と首都圏では、「県内の小規模校では、保護者や地域の人たちとの距離感も近く、教員も含め地域全体が見守っている」「自然を存分に生かした教育ができる」などの違いがあるそうだ。参加者は4名。中にはこの春に教員としてUターンが決定した方も参加され、これまでの経験を生かし故郷に貢献したいと話していた。 千葉県多古町は「たこぐらし ~移住者・地域おこし協力隊の先輩に聞いてみよう~」をミックスで開催した。地域おこし協力隊の先輩を集めて、移住の経緯、現在の活動や生活ぶりを伝えるセミナー。コミュニティFMにも出演する移住コーディネーターによるテンポ良い進行で、聞きやすくわかりやすい内容であった。参加者の居住地は関東のほか、四国からの参加者もいた。5名が参加した。 神奈川県山北町は「ぶらり山北探訪~『鉄道の町』山北駅前をめぐる~」をオンラインで実施。まずは町を知っていただくためのセミナーとして位置づけた。現地中継を主軸に構成し、かつて鉄道の町として栄えた歴史も紹介した。参加者は5名で、参加者と相互に会話することを想定していたが、実際には担当者からの情報提供にとどまった。県内参加者が8割で、途中離脱もあり、今回の参加者の求める内容ではなかったのかもしれない。中継の移動中に動画共有するなど工夫があり、新しいことに対する役場担当者のチャレンジは良かった。 14日は、福島県会津地方が「会津と南会津の移住大相談会」と題して、移住セミナーと個別相談会を行った。格安空き家物件の取得とセルフリノベーションを雪深い只見町で実践し、民泊施設を開業したゲストによるトークセッションや、住まいの選び方セミナーを実施。また、地域おこし協力隊募集説明会や、空き家コンシェルジュによる個別相談をセミナールームB・C・Dを使用して開催。それぞれ並行して実施し、参加者の希望に合わせて3つの会場を自由に行き来できるようにしたのが良かった。オンラインと会場あわせて18名が参加した。 鳥取県は「とっとり就職&移住BIG相談会」を東京交通会館12階で開催。就職・移住の相談のほか、今回は熱波師(サウナで大きなタオルなどを使って熱波を送る仕事をする人)として活躍する先輩移住者がトークショーにて来場者へ風を送るパフォーマンスを披露し、会場も盛り上がった。インターンや企業説明会が始まる時期と重なり、これから就活に向けて動く学生の参加も多く見られた。最年少は中学生の参加があり、企業ブースにて話を聞く姿も見られた。88名が来場した。

全国町村会長と対談、12月は過去最高の相談件数に! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

全国町村会長と対談、12月は過去最高の相談件数に!

冬晴れが続く東京。午前中の理事長室からは、朝日に輝くJR有楽町駅のプラットホームが丸見え。たまに、新幹線の黄色いドクターイエローが通過したりする。気持ちを能登半島に転ずれば、被災地の風景が目に浮かぶ。一日も早い復興を祈らずにはいられない。 12月の移住相談件数がまとまった。合計では4,859件と過去最高の件数となり、前年対比では139%。内訳では、電話・メール・面談・オンラインの本気度の高い相談件数では群馬・宮城・広島・山口・福岡の各県が人気だった。それに、移住セミナーを加えた合計では、群馬・栃木・高知・長野・福島の各県となった。群馬県の健闘が目立った。 また、12月として過去最高の相談件数は、北から、北海道・宮城・福島・栃木・群馬・千葉・東京・富山・兵庫・鳥取・山口・徳島・高知の13都道県。100件を超えたのは宮城・栃木・群馬・広島・山口・福岡の6県であった。特に宮城県は8月から相談体制を3名体制にしたことが大きかったようだ。栃木県は女性向けのオンラインセミナーで集客に成功したことが大きかったようだ。ちなみに、女性の移住相談はこの間、右肩上がりで上昇しており、2022年では全体の46.2%に達している。 各会員市町村、センター職員、移住希望者の3者によってオンラインやリアルなどの形式で行われる出張相談デスクは一昨年の501回に引き続き、昨年も503回となっている。ベスト5は静岡県が70回、長野県43回、山梨県37回、北海道35回、岐阜県35回となり、取り組んでいない県が10県もある。移住相談に関しては増加に伴って、移住希望者からの多様なニーズが顕在化しており、取り組んでいない各県も是非、取り組んでいただきたいものである。この間、各県の移住に関する取り組み格差が明らかになっているが、こうしたところにその原因があるようだ。 取材、来客は、12日はいわき市東京事務所長来訪。16日は鹿児島県大塚副知事視察、あいさつ。17日は愛媛県上島町上村町長。子どもの頃に憧れた商船高等学校があることなど会話が盛り上がり、商船学校のある瀬戸内の山口県周防大島町、広島県大崎上島町の3町での合同移住セミナー開催を要請した。ほかの2町の町長とも昵懇にしているので、話題作りのためにも。18日は岩手県議会工藤議長が表敬訪問。全国町村会吉田会長と情報誌早春号で対談。会長から「江戸時代の幡随院長兵衛のようなことをしているんですね」と望外の評価を受け、対談が盛り上がった。是非、読んでいただきたい。19日は集英社の女性誌が取材にきていたので挨拶。移住について特集するらしいので情報解禁になったら告知したい。

能登半島地震、各県知事へ連帯を示す。 | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

能登半島地震、各県知事へ連帯を示す。

元旦の能登半島地震には驚かされた。日を追って被害状況が拡大し、大変なことになっている。石川県の被害状況だけでも(9日現在)死者が202名、行方不明者1名、安否不明者102名、避難者2万6181名(県内405か所の避難所合計)、家屋被害(一部被損含む)1414棟となっている。この中には珠洲市の避難生活に伴う体調悪化などで亡くなる災害関連死の6名も含まれる。 こうした状況を踏まえて、センターとしても5日の臨時企画会議で「令和6年能登半島地震緊急支援募金」に取り組むことを決定し、早速募金箱をセンター内に置き、職員や移住相談に来場した方々に募金を呼びかけている。さらに、今回の能登半島地震で被災した石川県をはじめ、富山県、新潟県、福井県の各知事宛にお見舞い文を送付し、連帯を表明し、激励を行った。 移住相談は、4日から本格的に受け付けているが、移住セミナーも7日(日)から始まった。トップバッターは長野県の「移住×まちづくり!~人が集まる、住むのが楽しい街づくりー挙紹介~楽園信州移住セミナー」と、福島県いわき地方振興局の「新春!地方都市で子育てがしたい~ママたちのリアルボイス~」でスタートした。 楽園信州セミナーはMix(ハイブリット)で行われ、21組23名の参加で賑わった。ゲストは早稲田大学学術院教授の佐藤将之教授で建築計画、環境心理などが専門。昨年、学生を連れてセンターを見学に来たことが今回のセミナー参加に繋がった。先生は魅力的なまちづくりの成功の鍵は、幸運な出会いを楽しむことだ、と提案。参加自治体からも偶然のような必然の移住者と地元住民や古民家との出会いから、新しい風が吹いて活発になった事例が紹介された。オンライン参加は12名で首都圏以外の参加もあった。主催者は、セミナー告知が不十分だった点を反省し、次回以降さらに策を練りたいと今後への決意を語った。 いわき振興局主催のセミナーは子育て世代をターゲットに託児付きの個別相談会形式で、リアルで開かれた。子連れのファミリーが参加しやすい環境を整え、他相談会との差別化を図ったが予約は3組。しかし2組が事前キャンセル。リアル開催で子育て世代を集客することの難しさを実感したようだ。参加者からは、託児完備で移住相談に集中でき、内容も移住後のイメージが出来るもので満足した、との声が寄せられた。 各都道府県の移住相談も始まり、和歌山県ブースには50代の女性で海外での生活の経験のある方がみかん農家をやりながらシェアハウスを経営したいと訪れ、今春に移住する方向で話が進んでいる。 取材、来客は、10日は和歌山県東京事務所所長、ほかが新年あいさつ。パルシステムの新年賀詞交歓会に出席。見城顧問、江森事務局長も参加。11日は6階の北九州市東京事務所所長と面談。

セミナー報告 2023年12月19日~26日

2023年12月19日~26日は、8回の地方移住セミナーを開催した。 19日は、新潟県が、にいがた暮らしセミナーvol.7「現役の地域おこし協力隊が教える!『好き』や『得意』を新潟で活かし、地域コミュニティと関わる方法」をオンラインで開催した。現役の地域おこし協力隊2名をゲストに迎え、十日町移住コンシェルジュのファシリテーションで地域への関わり方を聞いた。リアルな話が聞け、参加者も積極的に質問していた。経験者の話は関心が高く、時間オーバーとなるほどだった。49名の申し込みで34名参加。 22日は、千葉県(銚子市・旭市・匝瑳市)が「千葉県海匝(かいそう)地域移住セミナー『ちばのとっぱずれ』でくらす」をオンラインで開催した。各市移住担当者が街の魅力を紹介した後、現地コミュニティのキーマン、地域おこし協力隊員、保育士ら先輩移住者3名が登壇。移住のきっかけや移住後のとまどい、田舎ののどかな暮らしについて丁寧に語った。中でも、お手製の紙芝居を見せながら展開したゲストトークが好評で、オンライン参加者から多くのリアクションがあった。個別相談会では、現地案内に参加を決めた方もおり、次のステップへつなげることができた。反省点は、開催の周知期間が短かったこと。次回は、周知期間を十分もうけたい。参加者は40~60代の3名。 23日、奈良県が「奈良で働くセミナー相談会 奈良で働いてみませんか、暮らしてみませんか」を実施した。就職相談会と、奈良県全般を紹介する座談会心の移住セミナー。4組6名が座談会と就職相談に参加、全員から「有意義であった」とのコメントが聞かれた。今後は事前告知を早めにしたい。 山形県置賜(おきたま)地域は「やまがたハッピーライフカフェ くらすべ置賜!おきたまぐらし見にきてけろ」を3市4町が合同で開催をした。それぞれの市町が工夫を凝らした映像を使って地域の魅力を紹介した。先輩移住者2名の仕事や暮らしの移住体験談も非常に興味深く、その後のフリートークや座談会も大いに盛り上がった。具体的に移住を検討している参加者も多く個別相談も終了時間ぎりぎりまで行われた。20代から60代まで幅広い年代の14名が参加した。 長崎県は「町長が来る?!長崎県!スローだけどスローじゃない?!いなかのリアルを知ろう!~ひがしそのぎ郡って知ってますか?~」を開催。東彼杵郡3町(東彼杵町、川棚町、波佐見町)を知ってもらうことを目的に企画した。3町の町長が来場し、わが町自慢を発表。クイズ大会では、参加者、町長、ゲストをニックネームで呼び合い、地域コミュニティに参加している感覚を体験した。座談会では特産のそのぎ茶を波佐見焼の湯飲みに入れて、川棚のかりんとう饅頭と一緒に楽しんだ。湯呑セット、小皿も波佐見町からプレゼントされ、参加者全員が笑顔で帰られたのが印象的だった。23名が参加し、満員御礼となった。来年も3町で開催したいと思う。 24日、青森県は「八戸都市圏移住セミナー 私らしく暮らす、生きる」を開催した。ゲストトークでは、「車の維持費にお金がかかる」「飲み会の後は運転代行を頼む」など、なるほどと思えるような内容もあったが、転勤者や特殊な経緯で地元企業に就職した方だったので、仕事面ではもっと相談者に近い立場の方に依頼するほうがより良いかもしれない。当県としては珍しくIターン希望者が多く、二地域居住希望者、Uターン希望のご家族まで、様々な属性の11名が参加した。日程的に集客に不安があったが、思いのほか多くの方に参加いただけた。 石川県は「加賀に移住した“こだわり”の理由」をオンラインで開催した。白山市、能美市に移住した方をゲストに、こだわりの理由を語ってもらった。自然豊かなこの地域に興味を持てるような話で、十分魅力が伝わる内容だった。しかし、日曜日のクリスマスということもあり参加者が4名と少なく、大勢の人たちに加賀の良さを届けられなかったのが残念。 26日は茨城県行方市が「働き方×暮らし方 提案セミナー ~やりがいある仕事×充実の田舎暮らし~」をオンラインと会場のミックスで行った。就職セミナーとして開催し、企業、自治体含め4団体が参加した。それぞれ特徴と募集スケジュールを説明した後、質問を受け付けた。市からは暮らしについて紹介。市の担当者が地元の高校にセミナーを案内したことが集客につながった。8名の参加者は、10代4名を含む高校生から大学生が多く、ほとんどがオンラインの参加であった。

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センター、2024年の仕事始め式ひらく

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 ふるさと回帰支援センターは全員無事に年を越し、4日から通常業務に入りました。今年は元旦からいきなり能登半島地震で年が明けました。どのTVのチャンネルを押しても、地震速報。一体何が起きているのかと思いました。被災された皆様に対し心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興に向けてふるさと回帰支援センターも役割の一端を担い、ご協力いたします。 2日には、羽田空港でのJALと海上保安庁の飛行機との滑走路上での衝突事故。あってはならない事故でこれまた驚きを隠せない。海上保安庁の飛行機は能登半島地震への支援に向かう飛行機だったとか。亡くなられた海上保安庁職員の冥福を祈ります。 前途多難、今年はどのような1年になるのか、不安を隠せない。しかし、今日から業務は開始。44都道府県1政令市の移住相談員・就職相談員にあいさつ回り、香川県や福岡県などには、すでに相談予約が入ったブースも散見されました。幸先の良いことです。   10時からは、全職員を対象に「2024年仕事始め式」を開催しました。①今年は全職員の気持ちを一つにして、しっかり結果の出る移住相談をめざしていくこと。②各県間、各市町村間の取り組みに対する格差が目立ち始めていることから、そうしたことの克服に取り組むこと。③地方移住希望者の増加に伴って、移住生活を失敗しないためにも受け皿となる市町村のセンター会員化に取り組み、当面、過半数の組織化に全力を上げること。④センターの「理念」策定会議で話題となった「私たちが大切にする組織風土」に関し、風通しのよい組織をめざすことを改めて強調し、今年のふるさと回帰運動の前進に向けた決意の一端を明らかにしました。 取材、来客は、4日は読売新聞文化部記者が取材。地域における伝統芸能の継承問題など、移住者が貢献している事例について意見交換。長野県アンテナショップ「銀座NAGANO」所長が年始の挨拶に。

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「理念」策定、1月に公表へ

年末になって、東京もぐっと冷え込んできた。そして、海外からの観光客を含め、銀座は大賑わい、もう今年も残りわずかとなりました。このふるさとブログも今日が最終回。1年間ご愛読いただきありがとうございました。読者の皆様にとって来年も実り多き1年となりますようにご祈念申し上げます。 今年4月からスタートしたふるさと回帰支援センターの「理念」策定会議は月1回ないし2回のペースで、全員参加で行われてきたが、このほどまとまり、新年1月4日付でHPに掲載し、センターのこの運動にかける考え方の一端を明らかにすることにした。全体は、ビジョン、ミッション、組織風土の3本の柱からなり、ビジョンでは「私たちがめざす社会」、ミッションでは「ビジョンの実現に向けた私たちの役割」、組織風土では「私たちが大切にする組織風土」を明らかにし、それぞれ数項目の具体的な考え方を役職員創意のものとしてシンプルにまとめ上げた。是非、関係各位の意見を頂戴し、浸透させたいと考えている。 12月も移住セミナーなどは昨年並みの57回開催され、大いに賑わった。特に、高知県はU・Iターン相談会「高知暮らしフェア2023」を開催し、16日は東京で175組220人、17日は大阪で129組185人の参加者を集めた。全市町村はじめ、林業など産業分野、中山間地域の事業所などが参加。高知を体験するイベントやワークショップも用意したほか、セミナーではANAの女性社員が移住者目線での現地訪問を語った。また、移住者も登場。「よさこい踊りが好き」と、高知でしか体験できないことを求めて移住した経緯や、移住後の生活を語った。17日には愛媛県が「えひめまるごと移住フェアin東京」を県内20市町が参加して開催し、こちらも158組217人を集めた。トークイベントでは家族で移住した先輩移住者が愛媛暮らしの豊かさを話し、参加者の共感を与えた。また、相談コーナーでは移住者に人気の松山市と今治市にそれぞれ30組を超える相談が集中するなど手応えのあるフェアとなった。 今年最後のセミナーは、26日の茨城県行方市のセミナー「働き方×暮らし方」で、ハイブリット形式で開催。就職セミナーとして開き、市の広報が地元の高校にまでセミナーを紹介したことから高校生から大学生まで、8名がオンラインで参加。参加企業は自治体を含め4企業で、それぞれの企業が具体的な仕事の内容や募集スケジュールなどを紹介した。 取材、来客は、21日は兵庫県県民局長や東京事務所長など12名が視察に訪れ、意見交換した。22日には熊本県南阿蘇村議会広報委員会が2年ぶりに視察に。懐かしい顔もあって再会を喜んだ。午後、宮城県東松島市長、同市議会議長が表敬訪問、意見交換した。広島県移住相談ブースに若手起業たちの「マチビトキタル」のメンバーが来て、あいさつした。26日はデジタル田園都市国家構想実現会議参事官と意見交換。次年度予算で地方創生関係予算は1000億円が確保されそうとの感触を得た。広島県大崎上島町長谷川町長来訪。27日は鳥取県江南町白石町長来訪、意見交換。全国町村会事務局次長と打ち合わせ、1月に情報誌で全国町村長との対談を行う予定。

11月、移住相談は過去2番目の6234名!

東京は、今日は朝からどんよりとした雲が空を覆い、なんとなく気が重い感じであった。どうしたことか、気分が落ち着かない。1週間前から風邪気味ではあったが熱はなかったので適当に過ごしていたが、身体がきしむように痛い。今朝は有楽町のセンター着がラッシュの関係もあって10時となり、いつもの時間と比べ30分以上遅かった。 集めた訳ではないが理事長室に広報担当、事務局長、西日本担当部長が集まって、フリートーキング。多岐にわたる課題について勝手に率直に話し合うのは嫌いではない。そういえば、現在進行中のふるさと回帰支援センターの「理念」策定の中に、風通しのいい組織風土をつくろうとあった。NPOのような理念を大切にする運動は、こうしたことはとても重要なことだと思っている。 振り返ってみると、11月は年間を通して最高に忙しかった。毎週のように週末には各県主催の移住フェアなどが9回も12階のイベントホールで開かれ、あいさつをさせていただいた。お陰様で11月は3日の文化の日のみの休みとなった。11日の「北海道移住・交流フェア2023」は537人の集客があり、大いに賑わった。 月ごとの移住相談件数が明らかになったが、11月は上記のような状況もあり、2019年11月の「NHK・ドキュメント72時間」でセンターが取り上げられ、過去最高の6870人を集めて以来の6000件を超える6234人を集客した。電話・Eメール・面談など本気度の高い相談件数では広島・群馬・同数で宮城と栃木が並び、福岡の順となった。セミナーを含むランキングでは600件の北海道が、私の記憶では初めてトップとなり、次いで群馬・宮城・新潟・富山と上位5県をこれまた、初めて東日本が独占した。東日本はコロナ禍による東京圏を取り囲む茨城・栃木・群馬・山梨・静岡などが従来以上に相談件数を伸ばしていることもあってのことである。 取材、来客は、8日にはダイヤモンド社取材。12日は読売新聞取材。13日は長野県飯山市移住担当係長と意見交換。16日は高知県最大のU・Iターン相談会「高知暮らしフェア2023冬」に出席。19日はNHK取材、静岡市交流レセプションに出席、難波市長と親しく懇談、市長として視察に来ていただくよう要請。20日は埼玉県市民フォーム議員団10名と意見交換。

セミナー報告 12月6日~10日

12月6日~10日は、16回の地方移住セミナーを開催した。 6日は、群馬県が「群馬科2023(8限目) スパイス学 」を会場とオンラインのミックスで開催した。県の山間部で “食の可能性” を探求している起業家の夫妻をゲストに、限界集落の生活、アーティスト活動、ブランディング、新たなビジネスモデル紹介と話題がぎっしりで時間が足りない展開だった。事前予約200組を超える人気で、当日は会場参加19名、オンライン213名。会場参加者には水沢うどんが出されスパイスとのマッチングを試した。活気あるセミナーとなった。 鹿児島県さつま町は移住トークバラエティ「さつまトーク」を開催した。役場職員と地域おこし協力隊員2名の愉快なトークを中心に、移住して良かったことや困ったことのベスト3をクイズ形式で披露し盛り上がった。さつま町の地域ブランド「薩摩のさつま」のお茶とお饅頭が振舞われ、会場参加9名を交えて和やかに交流し、「人」がきっかけの移住が多いさつま町の魅力に触れる楽しいひとときとなった。 同日、鹿児島県は「【鹿児島移住セミナー2023】#地域で楽しく子育て編」をオンラインで実施。生まれ故郷の奄美大島・瀬戸内町に移住し、大自然に囲まれた環境で子育て中の方をゲストに迎えた。移住者やシングルマザーが地域とのつながりを深めるためのコミュニティ立ち上げや、地域に根ざした情報を発信する「せとうちラジオ放送」の運営など、地域密着型でエネルギッシュに活動する長井さんに、質問が多く寄せられた。事前申込みは59組、リアルタイムでは26組が参加した。(申込者は後日アーカイブ視聴可能) 静岡県静岡市は「移住者さんと転職エージェントさんが登壇。静岡移住×転職セミナー2023」をオンラインで開催した。静岡の転職事情に強いキャリアコンサルタントを講師に招き、静岡転職の実態を伝え、静岡市へのUIJターン就職を促すことが目的である。ゲストの先輩移住者の現実的な話に対して、活発な質問もあった。プラス面もマイナス面も伝え、参加者の満足度も高かったようだ。16名の参加があり、途中離脱者もほぼいなかった。20~30代が中心で、この年代の地方移住の関心の高さが伺えた。 8日、沖縄県が「沖縄ぐらしの住ゝめ(すすめ)冬の移住相談会&座談会」を久米島町と合同で開催した。うるま市、就職相談窓口のりっか沖縄、県の教育委員会も参加し、暮らしと仕事両面での相談を受けた。平日の開催にも関わらず事前予約を上回る参加があり、20代~60代の幅広い年齢層が集まった。本気度の高い相談者が多く、同時に実施した座談会では、暮らしの様子を具体的に教えてほしいと、活発な意見交換がおこなわれた。 宮崎県は「移住・継業セミナー&相談会 ~移住者のための失敗しない継業のススメ~」をミックスで開催。宮崎県毎年度恒例(7回目)の継業セミナーで、後継者を探す事業所の紹介とともに継業の基本的な考え方や留意点を詳しく説明した。これまで以上に踏み込んだ内容もあり、会場参加者は特に熱量が高く、当日3枠の個別相談が満席になるなど好評を得た。12名が参加した。 福島県・栃木県・群馬県・新潟県は4県合同オンライン移住セミナー「移住してできた、自分らしい暮らし ~休日編~」を開催した。20代から40代を対象に、移住者の休日にスポットを当てた各県の暮らしの魅力を伝え、ゲストトークでリアルな日常や体験を話した。参加者プレゼントとして4県の「ちょっといいものセット」を抽選で30名に用意した。参加者の途中離脱も少なく、各県の暮らしに興味を持てるセミナーになった。51名が参加した。 9日は、栃木県那須地域が「那須地域定住自立圏移住合同セミナー~NASUっぴんREAL~」と題して、4市町(那須塩原市、大田原市、那須町、那珂川町)の移住セミナーをミックスで開催。先月に続き2回目。ゲストの移住者から住まい探しや田舎暮らしの良い点、大変な点を聞いた。セミナー終了後も自治体移住担当者と話し込む参加者も目立ち、少人数ながらも満足度の高いセミナーになったと思う。15名が参加した。 大分県は「【対決!海の暮らし・山の暮らし】 & 【お仕事&移住 大相談会】」を開催した。参加自治体は、佐伯市と竹田市で、海暮らし代表の佐伯市と、山暮らし代表の竹田市の対決をテーマにして掛け合い方式でのセッションを実施。ざっくばらんな感じが良かったとの感想が上がった。第2部は、自治体、就職、事業継承、キャリアカウンセラー、移住全般での大相談会。参加20組のうち13組までがこれまでも相談歴があり、移住へのモチベーションの高さを感じた。 群馬県は「ぐんまでKIKORIになろう~次世代に森をつなぐ林業実践者に学ぶ~」をミックスで開催。ゲストには、長野県から群馬県高崎市へ移住をして林業事業体へ勤めている方と、群馬の都市部出身で桐生市で森林組合で勤めている2人。「山での仕事に憧れを抱いてスタートしたが、受け入れ先の社長からしっかり研修を受けるようにと叱咤激励を受けた」「実際の作業や危険性を把握してから従事した」との話から、山に入るには、技術や精神面での心構えが重要なのだと感じた。12名が参加した。 奈良県橿原市は「先輩移住者に聞く!かしはら暮らしのホンネ 関東と比べて奈良は・・・」を開催した。関東から橿原市に移住した先輩移住者との座談会がメインの移住セミナー。「住まいの探し方」「クルマの無い暮らし」「他地域の比較検討」などの質問があがり、橿原市を有力な移住先候補地としている様子が伺えた。7名が参加した。 長野県茅野市は「中古物件のリアルな話~数百万円で中古物件って本当に買えるの!?」を開催した。攻めたタイトルで中古物件のリアルを知ってもらうことが目的。ゲストは中古物件を購入した移住者2組と不動産業者。トラブルになった事例や良い物件に巡り合うポイントなど質問が相次ぎ時間を30分延長しても足りないほど盛り上がった。参加者は50代の夫婦を中心に30代から60代で、購入を考えている真剣度の高い人が多かった。23名が参加した。 10日、静岡県は「静岡県職員採用セミナー~私たちと一緒に、より良い静岡県を創りましょう~」をミックスで開催。Uターンして入庁した30代の職員2名から話を聞くセミナーで、学生から50代まで幅広い層の参加があった。試験・選考の概要、民間企業や市町の役場との違い、県庁で働くことのやりがい、異動、リモートワークや産休の取りやすさなどについて聞いた。2人とも学生時代を東京で過ごしたため、首都圏と静岡県の生活環境の違いまで、リアルな話を聞くことができた。25名が参加した。 香川県は「オンライン移住相談会」を2週にわたり、県内の全市町の移住担当者とオンライン相談を実施。相談4組中、香川に来たことがない方が3組いたが、「瀬戸内」のイメージの良さから移住候補地として選ばれているようだ。今回の参加者の中で一番遠くは、石川県からだった。昨年に比べて、全体の相談件数が減ったことが残念だったが、遠方からの相談が可能であることはオンラインの良さだと実感した。 徳島県は「おひとりさまのとくしま移住」を開催した。近年相談が多い単身・40代~50代をターゲットに設定。移住を考え始めた人から移住を決めた人まで幅広く参加できる個別相談会形式とした。参加者のほとんどが単身で移住予定。フェア等で相談済みの方が多く、継続的な相談に繋がっている様子。セミナー部分を短縮して相談時間を延長するほどであった。8名が参加した。 北海道胆振地域は「北海道『いぶり暮らし』オンラインセミナー」を実施した。エリア紹介の後、参加者の関心が高い「移住後の仕事」「夏、冬の過ごし方」「子育て、教育環境」「移住先、住まいの決め方」について、ブレイクアウトルームに分かれてトーク。人数が少ない分、各担当者が十分に発言することがきた。「ぜひまちを訪れたい」「地域おこし協力隊」への応募を考えたい等の声があがるなど、大変盛り上がり手ごたえのあるものとなった。11名が参加した。

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