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8月の移住相談3666件、7月に続き過去最高に

今年の中秋の名月はことのほか美しかった。関東は一点の雲もなく、中天で煌々と銀色に輝いていた。身が洗われるような美しさであった。生きている喜びを感じ、わが国の四季の移ろいの確かさを想った。 英国のエリザベス女王が亡くなられた。70年7ヶ月に及ぶ献身的な君主としての振る舞いに国民は大いに励まされ、救われたことも多かったのではないかと思う。チャーミングな方でもあった。ご冥福を祈りたい。翻ってわが国の前総理の国葬儀は賛否両論、手続き論や法制度上の懸念などいくつか整理が必要な問題も指摘され、議論が尽きないようだ。 前回でも取り上げたが移住セミナーの開催が順調に推移している。1月から7月までの移住セミナーの開催数が2021年比で135%増の343回となっている。健闘している県は更に開催数を伸ばし、そうではない県は相変わらず低迷、格差は拡大傾向。残念なことである。人口減が著しい地方において、せっかくの地方移住の盛り上がりをみすみす見逃していいのだろうか。是非、移住セミナーなどを計画して、地域への移住希望者の積極的な受け入れに努力されたい。希望があれば相談に乗ります。 8月分の移住相談件数が明らかになった。総数は3666件と過去最高の相談件数で7日間のお盆休みを考えると善戦したと言える。7月に続き、2ヶ月連続で過去最高となった。頑張った県は、熊本・広島・群馬・愛媛・長野の順となった。熊本県のトップはオンラインによる移住セミナーで197名を集客したことが大きかった。また、本気度の高い電話・Eメール・面談の件数は、広島・福岡・山梨・熊本、長野・静岡は同数の順であった。 取材・来客は、7日は読売新聞パブリック戦略部にあいさつ、総務省地域力創造審議官、大臣官房審議官、自立応援課長が視察及び打ち合わせに。9日は日経新聞取材。13日はダイヤモンド社取材。14日は放送開始からほぼ半年のNHKの「いいいじゅー!!」について、制作社と打ち合わせ。 先週は地方移住セミナーを16回行った。 9月7日は富山県 が「とやま 移住者 スカウト セミナー」と題して、人材募集のセミナーをオンライン開催。射水市のシェアキッチンと、氷見市の継業希望の2店舗の、それぞれの周辺地域の様子、設備、条件などを案内。平日の昼間のためライブでの参加は2名だったが、後日アーカイブご希望が4名。 8日には福島県が「これから生まれるゲストハウスの一員になりませんか?地域で汗かくお手伝い募集!」をオンンラインで実施。人々に居場所を提供したいという思いから、現在立ち上げ中の2つのゲストハウスのオーナーを迎え、設立の経緯などを聞いた。20代で起業して怖くないかという質問に、確かに怖い面もあるが、それがエネルギーにもなっていると答えてくれた。同時に苦労もあるが、自分が楽しむ事が一番で、そうでなければその活動に意味がないと言い切る。こうした思いの詰まったゲストハウスが増えていく事はとても楽しみだ。参加者は24名。 10日、和歌山県は「わかやまアウトドアLIFE」をオンライン開催。移住者を含むゲスト3名をお迎えし、海も山も川もある和歌山県の自然の魅力やアウトドアライフ、移住後の暮らしについて話を聞いた。近年のアウトドアブームもあってか、幅広い年代からの参加があり、参加者合計は速報値で125名となった。 山形県西村山地域は「女性移住者に聞く!家族で幸せ山形ぐらし」を5市町(寒河江市・河北町・西川町・朝日町・大江町)の合同開催。子育て世代をターゲットとし、女性移住者2名がオンラインで自然いっぱいの家族との暮らしの様子を紹介した。会場とオンラインのミックスで、20-40代の女性を中心とした19名の参加者があった。 新潟県は「にいがた暮らしセミナーvol.4 新潟の食材で、郷土料理を作ろう!」と題して、食文化を通じ新潟県を学ぶ体験型セミナー、笹団子を作る料理教室をオンライン開催。27名の参加。蒸している時間に、講師から移住体験や地域の食についてトークをしてもらった。試食タイムでは参加者より「新潟に興味がでた」「新潟に行ってみたくなった」という前向きな言葉が聞かれた。 福島県は「副業・兼業で広げる“ふくしまの輪”」を会場で開催。県内の経営課題を解決したい事業者と、福島県への想いを持ち県内で複業したい人材をつなぐ「福島県複業人材マッチングサイト」に登録し、成果を上げた3人をゲストに、彼らの働き方や課題解決事例を紹介。参加者は、個人事業主や大手企業勤務者など幅広く、福島と関わりたい、自身の専門分野を活かして貢献したいという意思をもっている方が多い。セミナー終了後に懇親会も行われ、主催者との関係性を深めた。参加者14人。 群馬県は「ぐんま地域おこし協力隊募集相談会~ぐんまの未来を一緒につくりませんか~」を開催。地域おこし協力隊に募集検討中の方や群馬県へ移住をしたい方へ向けた、県内市町村と直接オンラインで相談ができる会。実際に活動をしている現役隊員とOBOGをゲストに迎え、移住相談員からの問いかけで、群馬を選んだ理由や活動内容、退任後の定住化に向けた具体的な話を聞くことができた。24名が参加した。 広島県は「ひろしま瀬戸内移住フェア2022」として県の東部地域の移住フェアを開催。人気の尾道はじめ、瀬戸内の自治体や、転職・起業支援の窓口が集合。会場・オンライン合わせて105名が参加、どの相談窓口も相談が絶えなかった。オンラインでも参加可能なセミナーも行い、特に仕事セミナーは人気だった。 静岡県浜松市は「単身×地方都市移住~暮らしと働き方をシフトチェンジ~」をオンライン開催。浜松に移住した3名の単身者に、移住のきっかけや進め方、浜松での暮らしを等身大の視点でお話しいただいた。20代~60代まで13組14名が参加、ほとんどが単身の方だった。 山口県は「【満員御礼・受付終了】<YY!ターンカレッジ第3回>[ワークショップ]山口をあじわう part.2 ~山口県の郷土料理(いりこ出汁の取り方から)~」をオンライン開催。県の郷土料理である「けんちょう」「重ね煮味噌汁」の2品を、ゲストの影山みづき先生の解説でオンライン料理教室のような形で進行。北海道から沖縄まで全国から参加があり、素材の地域的な違い(山口県産の味噌、いりこを事前に参加者に送付済み)や、自宅にある素材を使いながら、やさしい味わいの料理ができることに驚きと発見をされていたようだった。69名が参加。山口県の食の豊かさを感じ、山口県への移住につながることを期待したい。 10日、11日と連日開催したのは、宮城県の「宮城まるごとOnline 移住フェア」。県内全35市町村のリアルな情報をオンラインで紹介する年に一度の大型イベント。午前中は参加市町を3グループに分け、宮城県のライフスタイルやエリア別休日の過ごし方等のテーマで参加者とざっくばらんな交流を行った。その後の「リレートーク」においては、子育てや仕事、自然、食、教育、住まい、交通手段等について、各市町からリアルな情報を提供した。午後は各市町村別にの個別オンライン面談を実施した。オンラインで出入り自由のイベントであり、盛況のうちに終了した。 11日は山梨県が「山を眺めて暮らす・働く やまなしテレワーク生活のリアルトーク」をオンライン開催。ゲストのコワーキングスペースのマネージャーも移住者ということもあり、移住するまでの道のりや現地情報などを聞いた。これから移住や二拠点居住を検討する際に非常に役立つセミナーであったと思う。テレワークの需要は更に多様化する傾向にある。8名の参加。次回は集客に向けて、早期情報発信および発信の方法等、県と取組を強化していきたい。 三重県は「ええとこやんか三重移住セミナー ~農ある暮らし~」をオンラインで。本格的な農業ではなく、「素人でも出来る家庭菜園」をテーマに、津市美杉町と名張市から2名をゲストスピーカーにして話を聞いた。市の地域の作物や制度なども紹介され、自然な形で地域のPRにもなっていた。セミナー内では参加者から事前に募った質問を基に、担当者とゲストスピーカーに答えていただいた。30代~60代の7名が参加者。 鹿児島県は「鹿児島・移住オンラインセミナー2022 vol.1 #離島移住編 ~屋久島の自然の中で見つけた、”そのままの自分”でいられる暮らし~」をオンライン開催した。北海道出身で屋久島へ移住、漁師の暮らし体験宿を営むゲストを迎え、大自然がすぐそばにある日々の生活や移住先での関係性の築き方など、島ならではの話をじっくり聞いた。180組を超える申し込みがあり(申込者は後日アーカイブで視聴可能)、当日参加者は70組だった。 長野県は「楽園信州移住セミナー ソロ移住、はじめの一歩」をリアル開催した。一人で移住する単身男女を対象に、移住の不安や悩みなどを共有し前に進むために企画した。地域おこし協力隊から起業した20代(男性デザイナー)と40代(女性、ジャイロキネシストレーナー)の男女2名をゲストに、起業の経緯、地域のフォロー、移住のポイントをざっくばらんに紹介。市町村PRの後には個別相談を行い、「今回のセミナーでより移住が具体的になった」「一歩進んでみようと力を得られた」という感想が寄せられた。参加者は23名、20代から60代と幅広く、特に30代女性と50代男性が多かった。

国家的な課題が山積、投票に行こう! | その他 VIEW MORE

国家的な課題が山積、投票に行こう!

今回の7月10日の参議院選挙はどうも低調だという情報がマスコミから流れている。ロシアによるウクライナへの侵略もあって、わが国の安全保障や防衛問題、はたまた憲法改正から日常的な暮らしやエネルギー問題など課題が山積しているのにどうしたことかと心配している。選挙は国民の義務と考えるがいかがであろうか。私はここ何十年も選挙だけはしっかり行って投票している。 コロナ禍もあって、各県の移住相談が増加しているが、滋賀県もこの間、相談件数を伸ばし、5月はこの5年間の移住相談の平均値の倍の相談件数になっているとの報告が上がっている。加えて、大阪を取り巻く京都・和歌山・兵庫の各県も過去最高の相談件数を記録している。滋賀県は京阪神の奥座敷的な要素を持ち、自然環境もよく守られ、県民性もよく、かねがね住みやすい地域と思っていたが、これもコロナ禍の影響があるといえる。他に、中京地区を取り巻く、三重県や岐阜県も5月としては過去最高となっている。 こうした状況の中で、移住希望者は「どこで、誰と、何をして暮らす」のかをしっかり考えて、移住相談に来ていただくことが失敗しないためにも大切なことと考えている。受ける側の自治体側は、受け入れ体制を整えて、受け入れていただくことをお願いしたい。 取材、来客は、7月1日は愛知県新城市議会議員の視察があった。2日は唯一政令市で移住相談ブースを開設し、成果を上げている静岡市議会の議長など5名の議員団の視察があり、率直な意見交換を行った。その中では、成果については満足しているとの考えも示された。6日は佐賀県の山口知事が、時間が空いたからと顔を出され、相談ブースを激励された。7日は新潟県糸魚川市米田市長が久しぶりに見えられ、2016年12月の大規模火災からの復興も進み、本格的に移住に取り組みたいということで率直な意見交換を行った。8日は三重県の服部副知事が視察に見えられ、最近の状況などを説明し、懇談した。また、岡山県の町村会長の鏡野町の山崎町長も久しぶりに顔を出され、要望などを受けた。 先週は13回の地方移住セミナーが開催された。 6月29日には、北海道日高地域が「北海道“ひだか”オンライン移住カフェ~初夏編~」を開催。平日昼40分間で開催し、司会と参加市町の掛け合い形式を中心に、気候の話や休日の過ごし方などを伝えた。33名が参加し、「昼の時間を有意義に過ごせた」「わかりやすく端的にまとまっていて情報が頭に残った」と好評だった。バーチャル背景を駆使して町内のスポットを紹介するなど工夫をすることでテンポよく進行できたセミナーとなった。今後も同スタイルで情報発信を続ける予定。 佐賀県は「起業で開くNEXT DOOR ~温泉街に移住して、古道具と洋裁と喫茶のお店、はじめました~」をオンラインで開催した。起業をテーマにした全11回の連続セミナーの4回目。今回のテーマは、「個店・場づくり型」で、「古道具とリメークと喫茶」のお店をオープンした夫婦をゲストに迎え、移住・起業の経緯やお店の様子、今後の目標について聞いた。人との出会いが佐賀県への移住や今の暮らしへつながっているとの話が印象的だった。8名が参加した。 栃木県は「食のオアシスとちぎでテレワークしてみませんか?」をオンラインで開催。矢板市と佐野市にフォーカスを当て、とちぎの食とテレワークについて紹介した。矢板市へUターンし今は移住者のサポートもしている方、佐野市へIターンし佐野らーめんのお店を開業されたご夫婦2組のゲストがそれぞれの体験を語り、トークセッションではチャットで様々な質問が出た。15名が参加した本編はウェビナー配信だったが、その後ミーティングへ移動し質疑応答を受ける時間も設けられており、5名程がそちらへも参加した。 7月2日には、徳島県が「とくしま・丸ごと魅力発見!ハイブリッド型移住相談会をミックス開催した。内容は自然・ネット環境の良さを活かし、阿波徳島ならではの「アワーケーション」推進事業の紹介、移住の極意、個別相談など。徳島へほとんど行ったことがない方から移住決定済みの方まで幅広く参加、会場10名、オンライン11名の合計21名が参加した。 佐賀県は「さが暮らしセミナー Vol.6 ~佐賀県職員として働きませんか?~」をオンラインと会場のミックス開催。「公務員という職種はない」というキャッチコピーで、公務員セミナーの従来の堅苦しいイメージを払拭するようなユニークな視点で開催した。グループトークでは3つに分かれ、先輩職員を交えて活発なトークで盛り上がった。リアル参加は予約された方全員に参加頂き本気度の高さが伺えた。会場参加12名、オンライン参加18名。 愛媛県は「先輩移住者と話すホンネ交流」をオンラインで開催。20代から50代まで幅広い層の9名が参加し、移住の先輩や移住コンシェルジュと話す交流会を行った。就農や農ある暮らし、田舎暮らしに興味がある方が多かったように感じた。園地の借り方や地域の人との距離感などリアルな話がたくさん聞けた。 愛媛県は同日、動画を見ながら地域を紹介する「まるごと紹介!えひめってこんなところセミナー」をオンラインで開催。移住の受け入れに積極的な八幡浜市と新居浜市を取り上げた。八幡浜市は移住体験ツアーに参加し、お子さんと移住した女性、新居浜市は離島・大島に地域おこし協力隊として移住した男性にそれぞれ話を聞いた。愛媛県で同じ海沿いの地域でも、東予と南予で異なる風土や環境があることを紹介できた。26名が参加した。 7月3日には、神奈川県小田原市が、参加交流型トークイベント「小田原の先輩移住者と直接話せる」を会場とオンラインのミックス開催。まず、動画で小田原の景色とそれぞれの暮らしぶりを大画面で紹介(買い物の様子、海遊びやBBQ、ロードバイクや湘南ベルマーレフットサルクラブの応援など)、ワクワクする演出がよかった。フリートークでも参加者から色々な質問が出て、盛り上がった。今回は参加交流型ということで、定員を会場15名・オンライン5組としていたが、満員御礼で当日の欠席もなく参加率100%となった。また、セミナー後のアンケートでは、ほぼ全ての参加者の移住意欲が高くなったという回答がありうれしい結果となった。市民の紹介で移住した人に特典を付与する「リファラル移住制度」がこの7月からスタートし、市民が活動するきっかけになっていくと思われる。これからの小田原移住ブームがどうなるか楽しみだ。 長野県は「起業のノウハウ勉強会 楽園信州移住セミナー」をリアル開催。起業を漠然と考え始めた方をターゲットにし企画。県が運営する創業支援拠点「信州スタートアップステーション」が、県内で実施する起業希望者向けワークショップのショートバージョンとして実施した。ゲストは自分の原体験を振り返り、やりたいことを見える化することが大切と提案。起業体験談として、⻑野県の特産品りんごの残りかすを有効活⽤したりんごレザーを開発し、オリジナルバッグの企画販売を立ち上げたゲストの30代女性が、原体験と経営理念を披露した。これらの話を基本に、参加者は自身の原体験を振り返り、ビジョンを言語化するため感情曲線を書き出し、ビジョン(成し遂げたい世界観)を考えるワークを実施した。中盤は参加市町村(長野市、岡谷市、小諸市、千曲市、箕輪町、小川村)及び、長野県宅地建物取引業協会から5分ずつの起業に向けた補助金や起業実例、サポートする市民の温かさなどを具体的に紹介。後半40分間は個別相談会。7名が参加した。 群馬県は「群馬県職員採用試験説明会」を開催した。社会人経験者試験を受験予定の方及び関心のある方へ向けた、県職員の仕事や採用試験についてのオンライン説明会。実際に本試験を経て入職された県職員による試験対策や、民間企業から公務員を志した理由等を具体的に聞いた。約80名が参加した。 大分県は「おおいた暮らし塾 in 東京 個別移住相談会」をリアルで開催。13の市町と起業、就職・転職、農業、移住全般の話ができる大分県移住相談会。11名の申込に対し10組14名が参加。年代は40-50代が多く男女比は7:3であった。予約制だったが予定より多くのブースで相談をする様子が目立ち、真剣さが感じられた。 愛媛県は、「愛あるえひめ暮らしフェア」と題して、県内の市町や仕事の相談窓口と個別相談ができるオンラインフェアを開催。今回は県庁所在地の松山市が特に人気だった。県の窓口では、コミュニティに入る方法や仕事の探し方、おすすめのスポットなどについて紹介した。漠然と移住を検討し始めた段階でも気軽に相談できるので、移住準備の第一歩に活用していただきたい。

ウクライナへの無差別爆撃は許されない

東京の桜が20日、開花した。昨日、今日と花冷えの寒さで一気に咲き出す感じではないが、待ちに待った開花宣言は嬉しい。31日に、30年間続く友人たちとの花見を兼ねた句会が予定されているがなんとか持ちこたえてくれそうだ。 過日の地震には驚いた。寝入りばなだったので起き出すこともなくそのまま寝入ってしまったが、揺れが長く続き、これは場合によっては被災した地域があるのではないかなどと考えた。案の定、我がふるさとの福島県浜通りなどはそれなりの被害があったようだ。心からお見舞い申し上げます。この影響で、東北新幹線が脱線。当分の間、不通とか。加えてこの地域の火力発電所が止まった関係で、22日から急に節電の要請が出された。昨日、今日と寒さがぶり返したこともあるが、取ってつけたような節電要請は別の意図があるのではなどという人もいる。 ウクライナの徹底した抗戦もあって、ロシアの侵攻が思ったようには進まず、膠着状態に陥っている。結果、無差別爆撃もあって非武装の一般国民の被害が急増し、大変なことになっている。21世紀になり、すでに先の大戦の経験を語る人も少なくなっている関係もあるが、突然戦争が露出し、その悲惨さを目の当たりにし、忘れていた戦争の記憶が蘇り、あってはならないことがロシアによって一方的に行われている現実に驚愕している。歴史は繰り返すとは言われるが、ロシアの20年に及ぶ独裁は結果として、こうした強者の論理が幅を利かせ、独善的な行為に及ぶことはままあることである。第二次世界大戦に突入した経緯のおさらいを、いま現実のものとしている感まである。そして、私は無力さに打ちひしがれてもいる。 この1週間の取材・来客は、22日は長野県立科町の三矢工業来訪、北海道上士幌町竹中町長と懇談。23日は長野県千曲市小川市長来訪、会員になって移住をしっかり頑張りたいと決意を語っていただいた。愛知県の松井副知事2回目の視察。 地方移住セミナーは11回行った。 3月16日は、和歌山県が「わかやまナイトな移住相談会~お仕事終わりに立ち寄ってみませんか?」として、和歌山県内3市町と県庁(移住・就職)がオンラインの個別相談会を開催した。7組10名が参加し、年代・居住地域ともにさまざまで、すべての窓口に予約が入ったが、和歌山市の相談が最も多かった。 長野県松本市は 「やりたいを実現!移住×創業まつもと暮らしセミナー」として、移住して起業を目指す方向けのセミナーを開催。自身もIターン者であるゲストからは起業・創業のアドバイスとともに、移住や起業の決め手や決断の背景などの情報が提供され、移住と起業の両立を目指す参加者には有意義な内容であった。25名が参加した。 17日は、兵庫県洲本市が「起業・テレワーク編 淡路島洲本市から島の恵をお届け! おうちで食べながら島暮らしのぞき見ツアー」を開催。ゲストが起業までの流れやテレワークの実情を伝えた。大阪から仕事を変えずに移住した方は、出勤ストレスがないことや心の余裕が生まれたことを話した。38名が参加し、交流会ではおすそ分け文化や光熱費などについて、さまざまな質問がよせられた。 青森県は「Uターンを意識する女子が知っておきたいお金と仕事のハナシ」を開催。青森に帰りたい気持ちはあっても、お金やお仕事などについて不安を抱える方に向けて、専門家が解説する企画。「お金のハナシ」はFPから、「仕事のハナシ」では就職支援に携わる方から、専門家ならではの視点で話した。交流会では冬の暮らしや移住にかかる費用につて、専門家ゲストと先輩移住者から話を聞いた。 18日は、新潟県長岡市が「長岡市の移住×企業×リモートワークのリアル 首都圏企業と同待遇のリモートワーク『NAGAOKA WORKER』とは?」を開催。長岡で暮らしながら首都圏企業に「完全リモートワーク」で勤める働き方 “長岡ワークモデル”。その実践者である『NAGAOKA WORKER』のゲスト、経営者、現役リモートワーカー、4月からリモートワークを行う学生、移住のプロの4名が、リモートワークのメリット・デメリット、長岡を選んだ理由、支援制度について語った。インターネットの速度や、コワーキングスペースなどリアルな声を聞くことができた。ゲストが多岐に渡っていたので、参加者も自分に近い方の話を聞くことができた。100名が参加し、チャット形式で質問も多く非常に盛り上がった。 19日には、石川県能登地域が「のとにWork!!×行くじぃ~!!~起業や仕事&子育て環境のリアルを紹介~」を開催した。参加市町村の保育・医療・買い物事情が分かる「3市町施設マップ」や、先輩移住者の子育ての様子を紹介した。24名が参加し、アンケートでは「実体験を伺う事ができて有意義な時間だった」「進行役のトークも面白く、最後までとても楽しく話を聞けた」と好評だった。 山口県は「やまぐちYY!ターンカレッジ やまぐち×熱中する仕事」を開催。地域おこし協力隊・創業・継業をテーマに、協力隊を卒業して飲食業と蔵人を兼業している方の起業ストーリーや、継業して地域産業のタコ壺を作っている方の話を聞いた。継業はまだこれからの分野であるように思うが、経験者から話を聞くことができ、有益であった。23名が参加した。 神奈川県山北町は「山北町の暮らし~陽だまりで生きる~」を開催した。山北町職員から町の概要や支援制度の紹介があり、先輩移住者のインタビュー映像も上映した。10名の参加者からは、自治会費や空き家見学ツアーの有無、車はなくても生活できるか、移住後に農業ができるか、小中学校の数や高齢者への支援についてなど、具体的に移住を検討していることが伺える質問が多くあった。 20日には、兵庫県洲本市が 「就農編 淡路島洲本市から島の恵をお届け! おうちで食べながら島暮らしのぞき見ツアー」を開催。就農しているゲスト2名から、それぞれ移住(就農)のきっかけや暮らしの様子を聞いた。同じ就農でも人によりライフスタイルが違うのが興味深かった。初期費用や農地取得についてなど具体的な質問があり、本音の回答が得られ、就農を志す方にも非常にためになる内容であった。 埼玉県は「埼玉ではじめる農ある暮らし ~埼玉で新規就農するぞ!編~」を開催。秩父にある 「いちごの森 赤ずきん」園主をゲストに、農業を始める上での苦労話や、農業や秩父の魅力などを存分に聞いた。50代を中心とした13名が参加した。 岩手県雫石町は「移住×起業応援セミナー 雫石起業のリアル」を開催。移住後、親子カフェの開業をきっかけに、まちづくり支援のNPOを経営するに至った女性をゲストに、雫石町での起業の実態に迫った。物件探しや売り上げ確保に向けた工夫など自身の体験に加え、同NPOに所属しながら、デザイン、動画編集を副業とする2名の若手移住者も登場し、地域での仕事の作り方について解説。地方での収入源としての起業が身近に感じられる内容だった。11名が参加した。  

ロシアがウクライナへ侵攻!岡山・鳥取が過去最高の相談件数

やっと3月になった、と思うほどに今冬は寒かった気がする。歳のせいもあることは承知しているが、梅の開花も遅かった。スマホで1年前、2年前の写真が表示されるが、それぞれ満開の梅が写っているが、今年はちらほらであった。それでもここ最近は急に暖かくなってきている。春は近いのだ。 ロシアのウクライナへの侵攻には驚いた。一挙に攻め込むなど、信じられないことだ。1968年のソビエトのプラハ侵攻を思い出した。この間、アメリカは侵攻が秒読みに入ったと報道していたが、まさかの感じは否めなかった。1989年ベルリンの壁が東側から崩れて33年。以降、かつて東側に属していたポーランドやチェコ、バルト3国などのNATO加盟により、ジワジワと西側からの圧力が強まり、同じ民族とも言えるウクライナがNATO加盟を志向するなど、ロシアにとっては耐えられないことだったのかもしれない。だからといって軍事侵攻はあってはならない。クリミア半島の併合では、それほど大きなリアクションも起こらなかったことから、少し問題を軽く見たのかもしれない。また、18年にも及ぶ独裁体制により、側近をイエスマンで固めたことが、今回の侵攻に繋ったかもしれないし、状況を甘く見たのかもしれない。長期政権は往々にして最後は判断ミスをして自滅するケースが多い。一方、今朝の朝刊によると、ウクライナ在日大使館が義勇兵を募集し、男女70名を超える志願があったという。予断を許さない状況となっているようだ。それにしても、この時代に強行侵攻とは、信じられない暴挙で、このまま許すわけにはいかないのは自明のことだ。ウクライナ国民の徹底したレジスタンスに期待するしかないのか。ウクライナから目が離せない。 昨年来、各県での移住相談が増加しているが、比較的苦戦していた岡山県が2月は過去最高になり、鳥取県も1月は移住相談が過去最高を記録した。徐々にではあるが両県とも増加している。丁寧な、相談者の立場に沿った対応が実を結びつつあることは確かだ。 この1週間の取材・来客は、26日はエリア担当新採者面談。3月1日は新たに相談員を配置する県の新採者面接、日生協伊藤執行役員が退任あいさつ。2日は佐賀県嬉野市村上市長が再選あいさつ。また、11月に予定されるNPO設立20周年記念誌製作の第1回打ち合わせがあった。 地方移住セミナーはオンラインを中心に20回行った。 22日は、愛媛県が「地方移住”ホンネ”サロン#14」えひめのグルメで移住ミートアップ!〜美味しいものを楽しみながらZoomで気軽に移住を語り合いませんか?~」を開催。愛媛の美味しいものを事前に自宅へお送りし、「リモート飲み会」のような参加型の形式で食べながら盛り上がった。22名の参加者の満足度等はこれから検証予定だ。 24日は群馬県「群馬と関わる時間~群馬の給食を生中継で作ります!~」を、学校給食をテーマに開催。郷土食(給食スタイル)を料理研究家の方が生中継で調理される様子を見ながら、群馬県平野郡・前橋市・伊勢崎市・玉村町の話を聞いた。Uターン移住者の料理研究家からは、経緯などを詳しく聞いた。51名が参加し、チャットで積極的に意見交換していた。 広島県は「地方移住に不安がある "あなた" に聞いてもらいたい。あの時の私の悩み、そして今」と題して先輩移住者2名をゲストに迎え、移住の準備期間中の悩みや、どのように解決したのかなどについてパネルトーク形式で開催。センター相談員からは、窓口の利用方法などを紹介。後日個別相談も設定しているため、センターの利用を促進できるセミナーとなった。 25日は宮崎県が「リラックスサーフタウン 宮崎県日向市 サーフィン移住相談会」を開催。サーフィン移住した子育て世代のゲストを迎えて、日向の暮らしを知るセミナー。農業、林業、仕事相談の担当者も登壇し、参加者はブレイクアウトルームを自由に移動して話を聞いた。ゲストは移住前と後の暮らしの変化や家、仕事探し、サーフィンについてもオープンに話し、25名の参加者からも積極的に質問が出た。 長野県平谷村は「平谷村農山村親子留学 説明会~まだ間に合う!ちいさな山の学校で親子留学 一期生募集~」を開催し、先輩移住者、集落支援員、移住相談員が様々な質問に答えた。4名の参加者からは「夏休みに子供が住める場所はあるか」「図書館はある」「親子留学用の住宅はペットOKか」など、具体的な質問が多数寄せられ、本気度が感じられた。 福井県は「福井移住・就職相談会(夜の部)」として就職と移住を併せて相談できる個別相談会を開催。今回は福井県にゆかりがある3名が参加。就職相談員、移住相談員らと面談した。福井県の就職活動で役立つ片道交通費助成や割引制度なども活用するよう促した。 26日は埼玉県秩父市が「暮らす秩父、働く秩父」を開催。秩父市の地元企業で働いて暮らす複業インターン「秩父でプチ移住体験」の参加者3名が、ゲストとして体験談を話した。集落での狩猟体験やキャンプ施設の仕事などを通して、地元の人と関わる楽しさや自然の恵み、暮らす目線で秩父のリアルが紹介された。22名が参加した。 石川県は「いしかわの農林漁業~能登・加賀編~」を開催。農業・林業・漁業に従事しているゲストと、それぞれの支援機関が、石川県の一次産業について話した。ゲストからは異分野に挑戦するに至った経緯や活用した体験制度、移住後の生活の変化、「能登の祭りをきっかけに林業と地域に興味を持った」「未経験でも体験・研修できる制度があったことが移住先との縁になった」などの具体的な話が聞かれた。 岐阜県各務原市は単独のセミナー「Gallery 各務原 ~かかみがはらの魅力発信と移住相談セミナー~」を開催。市名の読み方から、市内の名物スポット、移住者が取り組むリノベーションイベント、職員の撮影した秘蔵ショットの紹介など、短時間で各務原市を幅広く理解できる内容で、Uターン・Iターン問わず参加者の深い頷きぶりが印象的であった。7名が参加した。 鹿児島県は「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(南国暮らし編)」を、薩摩川内市・霧島市・十島村・屋久島町・天城町・鹿児島県北薩地域振興局が開催した。霧島市へのIターンと屋久島町へのUターン先輩移住者がゲスト。42名の参加者は20代~80代までと幅広く、個別相談の予約も多くあった。 愛媛県は「えひめとつながるオンライン移住セミナー  えひめ移住の職探し ゼロから林業・漁業始めてみませんか?」を林業、漁業をテーマに開催。Iターンで未経験から従事した2名をゲストに迎え、今の仕事に携わるようになった経緯や、支援制度ついて、1日のスケジュール、漁の種類などについて聞いた。7名の参加者からは、チャットを使って多くの質問も寄せられた。林業・漁業は1次産業の中でも農業ほどセミナーも多くないため、仕事の幅を知ることができる貴重な機会になったと思う。 同日に愛媛県が「~好きが仕事に!愛媛ならではの働き方編~」を、働き方をテーマに開催。ゲストは趣味や好きなものをきっかけに、愛媛ならではの仕事についている2名で、内子町で和紙や印刷に携わる仕事をしている方と、宇和島育ちで現在は伊方町で『裂き織り』に携わりつつ民泊をされている方。毎回の傾向ではあるが、すでに愛媛に移住をされている方や、就農をされる予定の方など本気度の高い方が参加され、質問も多く飛び交いリアルな『えひめ暮らし』を知ることができた。 27日は沖縄県が「りっか沖縄移住相談会 ~沖縄で保育士として働こう~」を開催。沖縄県の保育市支援センタ-や、4市の保育園の方々が参加し、沖縄の保育士の現状や支援制度、やりがいや園のPR等を行った。園で働く方々は皆元気いっぱいで、明るい陽ざしと半袖姿に東京との環境の違いを感じた。沖縄らしい仕事、ということで保育士を勧めるのも良いと思った。14名の参加者からの質問も多くあり、優しく丁寧な受け答えで不安が解消されていたように感じた。 新潟県は「新潟で、はじめる。ゆったり子育て!」を開催。Iターンで子育て中の女性のゲスト2名のクロストークの後、ブレイクアウトルームにて少人数で自治体と繋がれる企画。ゲストの親しみやすい語りから、セミナーの雰囲気も良く14名の参加者は、それぞれ個別市町村の部屋で相談をされていた。 長野県諏訪地域は「ググれない!? 諏訪圏×空き家・小商い・冬の暮らし」を開催。諏訪湖・八ヶ岳エリアのリアルを知りたい人向けインターネットでは検索できない、ここでしか聞けないリアルな“諏訪湖・八ヶ岳エリアの日常生活”を伝えるという内容。諏訪湖・八ヶ岳エリアの紹介や空き家・小商い・冬の暮らしについてのプレゼンを行った。30名の参加者からは様々な質問が寄せられ、後半のブレイクアウトルームにも多くの方が参加し盛り上がった。30代~40代参加が多かった。 神奈川県は「ちょこっと田舎な神奈川で暮らそう~二宮・湯河原編~」を開催。湯河原町は、ワーケーションにも適したリトリート施設と、ゲストが家族で満喫する湯河原での暮らしぶりを写真で紹介。二宮町は、吾妻山からのリポート動画と3名の移住者ゲストのトークセッションで生活の様子を紹介した。11名が参加した。 島根県は「島根暮らしセミナー」を開催、関東方面から県内各地に移住した3名のゲストが、移住前との違いを語った。それぞれ仕事や家族構成は違うが共通しているのは「車が必須であること、コミュニティが密であること、歩いている人が少ないこと」など。どれもマイナスに捉えられがちであるが、3名のゲストは、プラスにとる心の柔軟性や理屈で説明できない肌感覚を大事にされているように思った。26名が参加した。 岡山県は「つながりづくり!ОKAYAMA~ネットだけじゃなく、ヒトにもききたくないですか?~」を、コロナ禍で関心が高まっている【二地域居住】をテーマに開催。二地域居住で活躍中の3名と、都市と岡山をつなげる活動をする2名をゲストに、行く側・受け入れる側両面から話を聞いた。それぞれの滞在スケジュールや、交通手段、メリットデメリット、継続するコツなどについて聞くことができた。受け入れる側の意見も聞けたことで、多角的に見ることができる機会となったと思う。39名が参加し、チャットを使用しての質問も多く出て、大変盛り上がった。 香川県は「島ぐらしの手引き~家×お金編~」を開催。土庄町と小豆島の担当者がそれぞれの地域の家探しやお金について話した。家探しで都市部との違いは、ネットやメールが使えないので直に不動産屋に足を運ぶことが大事だそう。また、物件資料の見方や設備関係(ガス、トイレなど)の説明など、島暮らしを希望する方にとって大変丁寧な内容であった。第二部の参加者は、ブレイクアウトルームに分かれて、より具体的な質問タイムをとった。

東京23区、初めて「転出超過」に!

1月28日、総務省は2021年の人口移動報告を発表した。その中で東京都から転出した人数は、コロナ禍もあって41万4734人と20年から約1万3000人が増加し、転入した数が2年連続で減少した。とくに23区は比較可能な2014年以降で初めて、域外からの転入者が転出者を上回った。また、東京に埼玉県、千葉県、神奈川県の3県を加えた「東京圏」では30から34歳で比較可能な2014年以降、初めて転出超過となっている。その関係でマスコミから今後の見通しについて、コメントを求める取材があった。今後の動向については、ふるさと回帰支援センターに参加して、本気で移住者を受け入れ、地域の再生をめざす自治体が今は476自治体に留まっているが、この数を倍増させることができれば、移住希望先もその分増加し、選択肢もそのことに比例して多様化し、増加すると考えられること。また、コロナ禍もあって移住相談が20年は「関東圏」が、21年はそれが全国に拡大している中で、希望した移住生活が実現できた好事例を集約し、事例集などにまとめ、社会化できれば、地方移住の波は更に拡大していくと考えられる、と応えている。 多くの自治体の広報誌がセンターに送られてきているが、この程、静岡県浜松市の「広報 はままつ①」が目についた。①とナンバーリングが打ってあるから新年号なのかもしれないが、【<特集>求む、移住者!~「ハマライフ」オススメします~】とあって4ページにわたって移住を取り上げている。内容は、Uターン者と中山間地へのIターンの具体的な事例報告、市役所内の移住者支援窓口の紹介、移住コーディネーターの紹介、UJIターン就職寄り添い相談の紹介、はじめようハマライフ助成事業の紹介、コミュニテイビジネス等起業資金貸与などの情報が紹介されていて、移住者受け入れの市役所の熱意が伺われるものとなっている。往々にして自治体の広報誌は自治体側からの最低必要な情報が載せられているものが多く、必要なことや知りたいことがなければあまり読む気にならないが、浜松市の広報誌は読ませる工夫があって、好感が持たれた。住民に読まれてこそ意味ある広報誌、是非読まれる広報誌をめざしてほしいものである。 この1週間の取材・来客は、27日に読売新聞取材。28日神戸市東京事務所長来訪、懇談。毎日新聞取材。2月1日東京交通会館営業と打ち合わせと8階視察。2日は地域活性化センター椎川理事長と打ち合わせ、日テレ取材。 地方移住セミナーは19回、すべてオンラインで開催された。1月27日には、広島県は「地域"芸能"をデザインする ~広島神楽の課題とインバウンドの可能性~」を開催した。新しい関係人口をつくるという発想のもと、地域の賑わいづくりの中心にある「神楽」の現状と課題、今後の方向性について語り合った。「神楽のまち」を掲げる安芸高田市の職員、日大藝術学部の教授、広島県を拠点にした海外向け観光コンサルタントをゲストに、講義と質疑を組み合わせて行った。現地ツアー開催前の前哨セミナーとして、安芸高田市の郷土への誇りが伝わる内容であり、神楽を通して市を応援するにはどうすればいいかといった質問もあった。47名が参加した。 北海道檜山地域は「“北海道檜山(ひやま)”でのんびり・やさしい暮らし“ひやまで働く”」と題したセミナーを、昼休み等に気軽に見てもらえるよう、平日のランチタイムに開催した。管内全7町が参加し、「働く」をテーマに先輩移住者が各々の移住のきっかけや仕事の様子等を紹介。道内、首都圏の他、関西から計15名の参加があった。 愛媛県は「地方移住”ホンネ”サロン 私達はなぜ20〜30代で愛媛に戻ったのか? ―Uターンを考えはじめた人へのヒント―」を開催。愛媛に縁があって移住した20~30代の移住者3人をゲストに、ファシリテーターを加えた計4人で、「移住初心者向けに頭の整理やヒントになる場を提供する」というテーマで開催した。「移住」という言葉を軽やかにとらえる若者ならではの体験談やトークが展開され、「重たく考える必要はない一方で、1年過ごしてみると自分に合っているか否かの判断基準もできる」など、移住検討中の人に響くキーワードが聞かれた、本音の聞けるセミナーだった。 28日は、北海道根室地域が「自然とともに北海道で働く!釧路・根室で酪農を始める相談会」を開催した。釧路市の酪農ユーチューバーと、東京から羅臼町に移住して酪農家になった移住者を迎え、釧路根室地域の酪農の魅力を伝えた。信頼できる現地担当者と出会えたことが、羅臼への移住と酪農の研修、就農に結びついたと経緯を紹介。「暮らしの理想や目標を持ったうえで、規模ややり方を考えることは大切」と話していた。14名が参加し、13市町との個別相談も実施した。 茨城県那珂市は、「いぃ那珂-農ある-暮らしミーティング移住・地域おこし協力隊オンライン相談会」を開催。市内で代々農業を営むゲストを迎え、栽培品目や土壌の特徴のほか、人的なネットワークづくりの重要性などを話した。参加者は5名と少なかったが、真剣に検討しているからこその質疑が交わされた。 鹿児島県は「かごしま連携中枢都市圏 移住かごトーク!!」を開催。鹿児島県内4市(日置市・いちき串木野市・姶良市・鹿児島市)の担当者が参加し、各地域の魅力PRのほか、参加者からの質問に答えた。27名の参加。生活の利便性や、桜島の火山灰や台風といった鹿児島ならではのことまで多様な質問が寄せられ、各担当者から本音とユーモアを交えて丁寧に回答があった。 山梨県は「やまなしU・Iターン 企業研究フェア」と題し、山梨県出身者、山梨県で新たなチャレンジをしたい人と地元企業とのマッチングイベントを開催。学生を対象に、就職活動が本格化する前の企業研究の第1歩として、地元企業49社と県の就職担当者が参加者の個別相談に応じた。36名が参加した。 福島県は「ふくしまで移住体験してみない?~ほとんどを地元の人で呑んでしまう貴重な地酒で乾杯!パワフルな商店街と酒蔵のオンライン見学会~」を開催した。本宮市地域ディレクター2名をゲストに迎え、現地で共にお酒を酌み交わしているような雰囲気で、本宮市の魅力を知るセミナーで11名が参加した。オンラインで現地商店街や酒蔵の見学を交えながら、ゲストのパワフルな地元愛が込められたトークに、「本宮市に行ってみたい」という参加者の声が聞かれた。 29日は、石川県が「北陸の冬ってどうですか?」と題して、石川県への移住を検討する際に気になる降雪量や冬の過ごし方をテーマに開催した。加賀地域・中能登地域・能登地域に分かれて、地域の様子紹介。農業従事者、伝統工芸の継承者、カフェ経営者など様々な暮らし方をする5人のゲストから移住した経緯や、たった今経験している「冬暮らし」について良さと大変さを正直に伝えた。20~60代と幅広い年代の35名が参加した。 山形県遊佐町は「ゆざを楽しむ愉快な仲間達@オンラインvol.2」を、単独で開催した。遊佐町に地域おこし協力隊としてUターンし、カメラマンとしても活躍する先輩移住者をゲストに、 Uターンのきっかけやクリアした課題、現在の仕事などを紹介した。自身が撮影した四季折々の写真のほか、遊佐町クイズやチャットでの質疑応答などを通じて参加者を巻き込み、遊佐の魅力を伝えた。10名が参加した。 長野県安曇野市は「曇野市移住セミナー 移住で気になる シゴトの話」を開催。大阪出身で移住後に電機メーカーに勤める方と、ITコンサルタント会社に勤務しながら芸術家としても活躍する方の2名をゲストに迎えた。移住までの経緯や仕事を見つけるまでの過程、二地域居住の生活の経験などを語った。地方就職の際のポイントをハローワークの担当者が説明するなど、参考になるセミナーとなった。43名の参加者は40代以上が比較的多かった。 富山県は「おうちでとやまさんぽ~冬の富山はこんな感じ~」と題して、参加市町を訪れて散歩をしている気分を味わっていただくセミナーを開催。小矢部市は冬の雪かきのコツをストーリー仕立てにして紹介したり、南砺市は雪の中でテントサウナを楽しむ様子を、黒部市はスノーアクティビティや地元食材で鍋を作る様子を伝えた。富山の冬の暮らしがリアルにイメージできる内容で、25名の参加者にも十分伝わったのではないだろうか。 鹿児島県さつま町は「おいしいお湯割りの作り方講座と移住相談会」を始めて単独で開催。コロナの影響でリアルでの開催は断念したが、オンラインを活かし自宅に焼酎をお送りして、乾杯でスタート。美味しいお湯割りの作り方だけでなく、ゲストの堀之内酒店さんが尽力する焼酎を通した地域活性の取り組みの話も聞けて、町のよさが伝わってきた。4名という少人数でしっぽりと和やかな時間となった。次回は、ぜひ町を訪れていただきたい。 新潟県は「にいがた・くらし・はっけんオンラインセミナー“GATA LIVE -ガタリブ-”」と題して、幅広い方に新潟暮らしを知ってもらうことを目的に開催した。新潟在住芸人2名によるトークショー、相談員が新潟暮らしの気になることに答えるコーナー、新潟クイズバトルというプログラム構成で、楽しく新潟暮らしを紹介した。90名が参加し、チャットでは終始活発で多くのコメントが寄せられ、「新潟に行きたい」や「相談員に会いに相談窓口に行ってみたい」など次につながるコメントもあり、盛況であった。 30日は、北海道函館市が「はこだて暮らし×西部地区 ~観光地で生活してみて~」を観光地域である西部地区で暮らし、働くことをテーマに開催した。仕事を持ってUターンしてきた人、やりたい仕事を求めてIターンした人、函館の街が気に入って移住した人という3人がゲスト。三者三様の暮らしや働き方と共に、西部地区で暮らすことの良い点や困りごとを共有した。特に冬場の光熱費や雪かき事情などは参加者からも質問が相次いだ。23名が参加し、関東圏在住、40代以上の方が多かった。 香川県は「香川県UJIターン就職・転職セミナー」を3部構成で開催した。第一部は3人の転職活動者の生の声を動画で配信。それぞれのライフスタイルに合わせた転職の事例を生の声で聴けるので非常に説得力があった。第二部はプロフェッショナル人材戦略拠点による県内企業の紹介など。うどんのテーブルマークなどを手掛けるニッチトップな企業が多数あり、正社員の求人倍率も関東を上回る倍率で、香川県の転職移住を考える方の後押しをする内容であった。第三部は個別相談会で8名が参加した。 山口県は「<やまぐちYYターンカレッジ>やまぐち×農ある暮らし」を開催。県内で唐辛子の6次化に携わっている方や、トマトとお米の農家の方、農業法人で活躍されている方の3名がゲスト。(全員Iターンの移住者) 自営就農と法人就農の日常スケジュールなど違いや、農業大学校などの研修制度について聞いた。三者三様、農との関わりがあり、可能性を感じることができるセミナーだったと思う。32名が参加、グループトークにも10名相談者の方が参加し盛り上がった。 静岡県は「静岡まるごと移住フェア」を開催。8日間にわたり「相談WEEK」と銘打ち、静岡県内35市町が参加する大規模な移住相談会。センターの静岡県相談員は20代~40代5組の移住相談を受けたが、内容の濃い質疑で真剣度の高さを肌で感じる内容であった。 神奈川県は「かながわ西エリア~先輩移住者に聞く!本音の話~Part.1」を、県内で“ちょこっと田舎”をイメージしやすい県西エリアの小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町、湯河原町が参加して開催。各市町より先輩移住者が登壇し、移住までの経緯で苦労した点や移住にかかった費用や、移住の決め手などを紹介した。東京の隣県にも「自然と共に暮らす」ことを実現できる地域があり、移住者を積極的にサポートする先輩移住者の存在が心強さを感じさせるセミナーであった。35名が参加した。

連日、マスコミ取材が・・・

1月も残すところあと僅か。厳しい寒さが続いている。こうした中、オミクロン株によるコロナは急激に拡大し、26日現在、34都道府県に「まん延防止等重点措置」が出された。また、総務省の人口移動報告が28日に明らかになることから、コロナ禍による地方移住の実態はどうなっているのかと、マスコミの取材が多くなっている。地方移住の実態を掌握するためには時間がかかるが、コロナ禍の中、昨年11月は24県が過去最高の相談件数を記録し、12月も15県が過去最高の移住相談を記録するなど、確実に地方移住の相談件数は拡大していることは確かで、地域にばらつきはあるが、西高東低の傾向が明らかとなっている。 また、オミクロン株によるコロナが全国的に急激に拡大していることもあって、この間視察が予定されていた自治体議員団の視察が全てキャンセルとなっている。仕方がないことであるが、今年こそは、と張り切って新年を迎えただけに寂しさは否めない。ここはじっくりと腰を据えて、これからのふるさと回帰支援センターのあり方や会員拡大の戦略を練り直そうと考えている。 この1週間の取材・来客は、20日に共同通信取材。21日時事通信取材。25日はNHK取材。26日は日経新聞、東京新聞取材。また、この日は山口県岩国市市長が2重マスクで来訪、地方移住の現状について懇談した。 地方移住セミナーは21回、ほとんどがオンラインで開催された。20日は、福島県が「福島で起業を考えてみない?第4回先輩移住起業家に体験談や成功の秘訣を聞いてみよう!」を開催。昨年10月から4回にわたって開催してきたセミナーで、最終回は、会津で飲食店を立ち上げた先輩移住者をゲストに、10名参加して体験談や成功の秘訣を聞いた。移住前の準備や課題の解決法を具体的に紹介し、起業を目指す人にとっては大いにヒントになる内容だった。 広島県は、「歴史情緒あふれる竹原で “本業+α” ワーケーション」と題して、空港に近く、歴史ある街並みが人気の竹原市でのワーケーションや2地域居住をテーマに開催。43名が参加した。東京が本社で竹原市に拠点を構えた企業に勤め、2地域居住を実践している先輩移住者と、家業を継続する一方、地域づくり事業を展開する先輩Uターン者をゲストに、竹原市で働く魅力や、仕事やライフスタイルの広がり、可能性について紹介した。 21日は福井県が「福井移住・就職相談会_夜の部」を開催した。相談者は20代男性2名、50代男性1名。3名とも転職活動中で就職相談がメインであっただが、2名はIターンとの事で移住相談も盛り上がっていた様子。金曜夜(仕事終わり)の個別相談はニーズが高いように感じる。 広島県は、「“ツナガル”尾道体験セミナー」を開催した。移住先として人気の尾道。その人気を支える「人」にフォーカスしたセミナーで、56名が参加した。移住者を”繋げる人”と”繋がった人(移住者)”が一斉に登壇し、繋がり方の実例や繋がるポイントは「『好きなこと』・『やりたいこと』を伝える」ことにあると紹介があった。現地訪問の際に「この人に会いに行こう」と目的が“人”と“繋がる”事へ自然と流れを作っているからこそ、多様な暮らしを楽しむ人が集まる場所なんだと感じるセミナーだった。 京都府は「京都府しごと&くらしお悩み相談会」を実施。農家を目指す若い単身女性、地域づくりのスペシャリスト、日本の伝統文化を海外に発信したいというドイツから帰国予定のご夫婦(奥様が日本人)などバラエティに富んだ相談者の方々で、相談対応もハードルが高めであったが、それぞれの方が密度の濃い相談内容であった。 21~22日には、兵庫県洲本市が2日間にわたって「淡路島 洲本市 おせちを食べながらちょっと遅めの新春移住交流会」を計5回実施、合計で43組57名が参加した。参加者に淡路島産食材を使用したおせちをあらかじめ送付し、食を楽しみながら視聴していただいた。ゲストは最近大阪より移住したリモートワーカーや子育て世帯の方などで、参加者からの質問も活発に寄せられた。それぞれにネットでは分からない地域情報を語って頂き、満足度の高いセミナーであった。 22日は新潟県が「新潟で、はじめる。ゆったり子育て!~にいがた暮らしセミナーVol.7」を開催。東京から新潟県長岡市にUターン移住した夫婦をゲストに迎え、ご主人様は農家、奥様は会社員として働く様子や、子育てしやすい環境などについてうかがった。後半は希望の市町村に直接質問ができる個別ルームで参加者とコミュニケーションすることが出来た。22名が参加した。 静岡県は「伊豆地域移住セミナー~伊豆で見つけた私の暮らし方~」と題して伊豆半島南部の6市町が参加し、移住者ゲストによるライフスタイル紹介をメインとしたセミナーを開催。11名が参加。40~50代がメインの参加者からは、伊豆半島での暮らしや就業に関する質問が多く寄せられ、伊豆半島への移住に意欲的な様子がうかがえた。 北海道は「北海道・オホーツクで暮らそう!オンライン移住セミナー&相談会~“オホーツクール”な移住生活~」を開催。ゲストは地域おこし協力隊や七面鳥生産組合の3名。オホーツク地域の新しく挑戦できる環境や、今後スタートさせたい事業などについて語った。また、移住の際に感じたマイナスポイントなども率直に伝え、参考になる内容だった。17名が参加した。 宮城県は「宮城まるごとOnline Meetup!第2回 ~宮城だからできる暮らし」を開催。第2回となる今回は、県内8市町が参加した。移住の先輩でもある担当者が、住んでみて分かったことや地域ならではの習慣などを紹介。その後、9名の参加者が数名ずつに分かれてのグループトークを実施し、参加者と地域が交流を深める機会があった。 佐賀県佐賀市は「先輩に聞こう!佐賀市への移住・転職セミナー」を開催。佐賀市の暮らしやすさや仕事の探し方を紹介するセミナー、19名が参加した。先輩移住者をゲストに、地元のエージェントや企業の紹介などもあり、どんな企業があってどんな働き方ができるか等、具体的にイメージできるようなセミナーであった。 愛媛県は、同日にセミナーと交流会を開催した。「えひめとつながるオンライン移住セミナー~ときめきはココにある、えひめの海暮らし山暮らし」では、観光船の船長をしている方と、久万高原町で移住定住支援員や農に携わっている方、海と山、それぞれの地域で生活する移住者をゲストに、リアルな暮らしについて話を聞いた。50名が参加し、気候や地域との交流などについて多くの質問がチャットで寄せられ、理解が深まるセミナーとなった。「田舎暮らしの極意はセンパイに聞け!移住者と話すホンネ交流会~今こそ知るべきワーケーション編」は、毎回好評の移住者と話すホンネ交流会の今年初セミナー。今回はワーケーションをテーマに、コワーキングスペースを運営する2名の方をゲストに迎えた。新居浜・大三島での生活を軸に、リモートでの働き方なども含めてざっくばらんにお話いただいた。5名が参加。本気度の高い参加者もいて、地域のことなど具体的な質問も出て盛り上がった。 23日は、山形県の「やまがたハッピーライフカフェ(置賜地域)~おきたま暮らしのススメ」が行われた。県の南の玄関口・置賜(おきたま)地域にある8市町(米沢市、長井市、南陽市、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町)による地域紹介と、先輩移住者3名によるトークセッションの2部構成。地域紹介では現地中継を交えるなどの工夫があり、トークセッションでは、ご近所づきあいや子育て環境など、身近な話題で盛り上がった。13名が参加した。 岡山県は「赤磐市・和気町・瀬戸内市 合同移住相談会」を会場とオンラインのミックス開催。18名の参加者は関東を中心に関西や中国地方の方も。内容は、子育て世帯の移住者先輩による移住体験談、移住担当者による推しスポットや生活インフラについてなど。詳しく街や移住後の生活を知っていただくきっかけとなったと思う。最後の個別相談では、移住をしたい地域が決まっていない方も多く参加し、地域選定のヒントになったという意見も聞かれた。 岩手県は「いわて暮らしセミナー~いわてさんりく移住女子会~」を開催した。ゲストに宮古市、釜石市、大槌町へ移住した女性3人を迎え、移住までの経緯や今の暮らしについて語ってもらった。参加者は6名で、内陸の暮らしとの違いや方言の壁、震災後の町の様子、人間関係の築き方など紆余曲折ありながらもゲストが今の暮らしを楽しむ様子を聞いた。3市町に加え陸前高田市、山田町も参加しており、それぞれが相談窓口を紹介した。 長野県は、「長野県移住者交流会を のぞき見するオンライン会 楽園信州移住セミナー」を開催し、43名が参加した。今回は移住者の本音がききたいという方向けに、「のぞき見する感覚で聞かせてもらう」というテーマ。子育て世代のパパグループでは子どもの小学校の雰囲気について、単身移住グループでは友達作りになるサークルが意外に多いこと、田舎暮らしグループでは宅配便は職場に届く、など地域や地元のリアルな意見や田舎あるあるなど移住者同士での会話を聞くことが出来、盛り上がった。 群馬県は、「私達“○○○○○○○○”ので、『たのふじおか』に移住しました。」というユニークなタイトルのセミナーを開催。藤岡市・神流町・上野村へ移住したゲストを迎え、群馬県神流町恐竜センターから中継にて実施した。藤岡市と上野村からは地域おこし協力隊が参加。神流町からは、恐竜センターへの訪問を機に、地域の自然に魅せられ移住し、今は神流川森林組合に勤務される方が登壇した。39名が参加。恐竜センターへ関心があったのか中学生の参加もあった。 神奈川県は「三浦市移住セミナー 海沿いの暮らし-三浦市の住宅環境-」と題して、二地域生活やリモートワーカーに人気の地、三浦市の単独セミナーを行った。市からトライアルステイの運営と空家相談事業を請け負う不動産事業者と、コロナ過でリモートワークになった方をゲスト迎えた。三浦市の住環境について、地域情報に精通している不動産事業者目線で説明があった。リモートワーカーからは「理想の物件を見つけるコツ」と「移住後に地域の方と馴染む秘訣」について実体験を交えた紹介があった。官民連携が移住者受入実績に繋がっていることが実感できるセミナーで18名が参加。 福島県は「ちょっとディープなふくしまを知る~世界中を旅して開業したゲストハウスオーナーの想いを聞くvol.2」と題して、昨年好評を得たセミナーの第2弾を開催。世界中を旅して福島県内にゲストハウスを開いた2人の先輩移住者が、それぞれの体験談やグローバルな視点からの福島県の魅力、今後の夢などを語った。17名が参加、関東だけでなく大阪や奈良からの参加もあり、グループトークでは移住の悩みやゲストハウスを運営するためのノウハウなども共有し、満足度の高いセミナーとなった。

福島県、この4ヶ月で33回セミナー開く!

今年もだいぶ押し迫ってきましたが、今秋以降、福島県の移住セミナー開催が活発だ。9、10、11、12の4ヶ月でなんと33回の多さで、東日本大震災から10年ということもあるのか、10年ぶりに突然、目覚めたようだ。福島県は2010年までの3年間は、連続して移住希望地ランキングでトップを占めていた。しかし、東日本大震災がおき、東京電力の原発事故で浜通りの12市町村などが放射能で汚染され、住民の方々は全国各地に避難した。現在まで、地域にもよるが浜通りを中心に20数%の避難者しか戻っていない地域もある。久方ぶりに福島県の動きが活発になっていることは出身者としても嬉しい。内訳を見ると県が中心で開催したセミナーが4回、民間企業の協力を得て県が開催した起業セミナーなどが8回、県内の7カ所ある振興局が広域で開催したセミナーが9回、市町村が連携して開いたものが5回などである。 11月の移住相談件数が明らかになった。その合計は5,715件と過去4番目の多さである。コロナの感染者数が下火になっているとはいえ、先月の6,181件もすごいが、11月の5,715件も驚くような件数である。全国的に地方移住希望者が増加し、自治体の地方移住希望者受け入れの取り組みが活発化していることを表していると言って過言ではあるまい。総計のトップは初めて北海道で2016年にブースを開設して5年、初めてのことである。以下、群馬・長野・富山・福島の順となっている。これらの各県は移住セミナーでの集客が影響した。また、電話・メール・面談の本気度の高い相談件数では広島・福岡がワン、ツーで、岐阜・静岡・山口県が同数で並んだ。これも初めてのことで、努力している県が確実に結果を出している。 12日、東京交通会館12階で開かれた「高知暮らしフェア2021冬」は県下すべての34自治体(1自治体がオンライン)が参加して開かれ、141組215名の参加と健闘した。昨年はハイブリット型で開催し、51組の参加。2019年は186組の参加と徐々にコロナ禍前に戻りつつある。高知県は全国に先駆けて取り組み主体を一般社団法人高知県移住促進・人材確保センターにして、特徴を出している。 9日発行の全国農業会議所の「iju info 2021冬号」は「都市と農山漁村を結ぶ!ふるさと回帰支援センター」を特集している。購読したい方はふるさと回帰支援センターまでご連絡ください。無料で送付いたします。 この1週間の取材・来客は、9日に青柳元文化庁長官、高橋伴明・惠子夫妻、山田顧問などと懇談。10日は三重県今井県議と意見交換。12日は高知県フェアで挨拶。 地方移住セミナーは23回開催した。8日は、群馬県が「『テレワーク』と『複業』でライフスタイルを豊かにする方法」と題し、中之条町、みなかみ町の先輩移住者をゲストに迎え、オンライン参加者55名で開催した。それぞれの経験談、各町でテレワークに利用できる施設や利用実態のほか、ワーケーションなど様々な働き方についても紹介。参加者からの質問も多く、関心の高さがうかがえた。 広島県は、「瀬戸内でおしゃべり会~フリーランスのお仕事と地域とつながる私の時間~」を今週開催中の「ひろしまU・Iターンフェア2021」のコンテンツの1つとして開催。三原市、尾道市、福山市にそれぞれ移住し、フリーランスで働く女性3人をゲストに、暮らしや働き方についての体験談を聞いた。移住までの経緯や仕事の見つけ方、移住する際の不安やその乗り越え方など、三者三様の思いや移住先での暮らしの楽しみ方を共有した。 9日は、引き続き広島県が「KENZO Paris Japanの元トップが挑む 広島での企業ブランディング」を開催。広島に移住して老舗企業のブランディングに携わるゲストと、その企業担当者が登場。東京や世界で活躍した人材を受け入れて挑戦する現状について語り合った。センターからは、東京の相談窓口と県庁が連携して相談者と企業をマッチングした経緯を紹介。ゲストは「移住して今のキャリアを広島で生かしてほしい」と呼び掛けていた。 10日は、千葉県旭市が「クリエーターなワタシが旭市で働き続ける理由(わけ) ~海辺のまちの『ちょいなか暮らし』移住セミナー ~」を開催。来春オープンの生涯活躍のまち「みらいあさひ」が、シニア・子育て世代が暮らしやすいコンパクトシティとして紹介された。また、雑貨屋を会場に、移住者でオーナーのゲストから4年間の歩みをお聞きした。現在はお店でワークショップを開くなど、客同士の交流が活発になっていることに喜びを感じているそうである。参加は6組8名で女性がほとんどであった。 福島県は、「地域おこし協力隊オンライントークセッション『卒業』⇒『定住』した隊員たち」と題し、卒業後に定住して県中地域で働いている元協力隊員を迎えてのトークセッションを、ウェビナー形式で配信。協力隊としての経験や地方での暮らし、働き方について語っていただいた。県中地域における地域おこし協力隊の募集に関する説明もあり、「活動地を決めるには現地を訪問してほしい」というアドバイスが語られた。オンラインで10名が参加。 愛媛県は、「<瀬戸内海・離島暮らしのリアル>上島町セミナー『島暮らしへのセカンドステップ 住居編』」を会場開催。地域おこし協力隊をゲストに迎え、空き家の見つけ方を中心に展開した。移住にあたり気になることのひとつである住宅事情に関するセミナーということで、6名の参加者は熱心に聞き入っていた。 広島県は、「ひろしまU・Iターンフェア2021海・山・都市で楽しむアクティビティ×キャンプ」として、まちと自然が近接する広島県ならではの暮らしの魅力を、3人のゲストによるトークで紹介した。写真や映像を多用し、アクティビティとキャンプを組み合わせた一日の楽しみ方や広島県の穴場スポットが次々に登場し、広島でこんな楽しい生活がしたいという気持ちを喚起させるようなセミナーであった。 11日には山形県が「山形県西村山地移住セミナー『雪降るまちの積もる話』」として降雪地域の冬の暮らしをテーマにしたセミナーを開催。先輩移住者2名の体験談と、西村山地域にある5市町(寒河江町、河北町、西川町、朝日町、大江町)のPR&グループトークの2部構成で展開した。雪のある暮らしの実態のほか、雪があるからこその楽しみを紹介し、地域の魅力を伝えた。4名の参加者からは、子育て環境や現在の積雪の様子など、さまざまな質問が寄せられた。 岩手県雫石町は、「田舎の住まい探し~家探しの選択とチェックポイント~」を1年以上ぶりにリアル会場を含むハイブリッド形式で開催、15名が参加した。宅地建物取引士で、地域おこし協力隊として空き家対策に取り組む先輩移住者をゲストに、町内の住宅事情や住まい探しの実態を紹介。空き家の事例や物件を見る際のチェックポイントなど具体的な助言もあり、参加者は熱心に聞き入っていた。 新潟県は、「にいがた暮らしセミナーvol.6地域とつながる、私のしあわせ」と題し、オンラインセミナーを開催。糸魚川市へUターンし、駅北広場の運営に携わる方と、三条市へ移住しウコン農家・ものづくり企業の企画業務を行う方の2名をゲストに、まちづくりや地域コミュニティの再生、継業、農業の6次産業化などについて語っていただいた。それぞれの地域に対する思いと地域の文化や暮らしを受け継ぎながら、新たな交流を生みだしている様子が印象的だった。 和歌山県が「わかやま林業体感セミナー2021」の2回目をリアル会場で開催、14名が参加した。1部は「林業の基礎知識と和歌山県の林業」の紹介、2部は林業従事者によるトークセッションが行われ、参加者からは「ボランティアなど手伝いをしながら山の事は勉強できる」という質問や「雨の日の作業内容」について質問があった。1回目から継続参加している方、昨年から複数回参加している方、ミドル世代の女性2名の参加も印象的であった。終了後も個別で相談している方が多く、相談者の熱量の高さを感じた。 静岡県は、「どぼくっておもしろい!伊豆って最高!~建設業と伊豆の魅力をお届けします~」と題し、伊豆エリアの建設業の魅力とともに、リゾート地での暮らしぶりを伝えるオンラインセミナーを開催。建設業に従事するゲストからは、建設業・暮らし・移住について幅広く語っていただいた。9名の参加者からは「建設業への転職の心構え」「女性の働きやすさ」など踏み込んだ質問が見られた。 奈良県は、「奈良で働く相談会 -女性でも男性でも活躍できる奈良-」をオンライン開催。女性の働きがいや起業支援制度の紹介を中心に、働く女性のインタビュー動画を交えた構成で進められた。事前申込のあった12名全員が参加し、関心の高いテーマであったことがうかがえた。 静岡市は「静岡市職員採用オンラインセミナー出没!シズ街ック天国」をオンライン開催。毎回多数の参加者でにぎわう恒例の静岡市職員採用セミナーで、今回も申込時点で100名に達した。参加者の殆どが20代で、学生が大多数を占めていた。人気TV番組を模して静岡市役所の仕事ぶりをランキング形式で紹介し、職場の雰囲気の良さが存分に伝わる内容であった。 宮城県は「宮城まるごとOnline Meetup!宮城で自分らしく働く」を参加者7名でオンライン開催。参加市町は気仙沼市、栗原市、登米市、仙台市、丸森町、南三陸町の7市町。2グループに分かれて参加者に地域情報を紹介した。市町側にはUIターン者もいたため自身の経験を語り、参加者へPRしていた。 宮城県石巻市は「宮城県いしのまき移住フェア<しごと・働きかた編>」をリアル会場で開催した。11名の参加者は、学生を含む20-40代の参加者が中心。Iターンしたゲストが、暮らしの変化にポジティブに対応し暮らしを楽しむ様子を語った。参加者は個別相談や座談会グループに参加して交流を深めた。参加者からは「聞きたいことを直接聞けて良かった」と好評だったようだ。 12日には、和歌山県「わかやま移住相談会~わかやまで“あたたかい”暮らしをはじめよう~」を会場とオンラインのミックス開催。ミニセミナーとして和歌山市他の紹介のあと、有田市・田辺市・串本町・県庁のブースを設けて個別相談会を開催、12名参加した。全市町に申込があり、和歌山県の移住人気が伺えた。 滋賀県は、「そうか、滋賀があったか!滋賀ぐらし万華鏡(かれいどすこうぷ)~滋賀のパワースポット編~」を20名の参加者とともにオンラインで開催した。滋賀のパワースポットをテーマに、滋賀県各地の神社・仏閣・明智光秀縁の坂本城などから、サンショウウオまで歴史的な伝承と共に紹介された。また京都から滋賀県大津市の比叡平に移住された2組のゲストは、いずれも京都の狭い住宅から大津の広い庭のある住宅へ移住し、のびのびと田舎暮らしを満喫している様子を語っていた。 島根県は、「島根移住ステップセミナー 第4回『暮らし編』:どこに住む?まちなか・山あい・島の暮らしと住まい探し」として、「住まい」をテーマに各地の住まいと暮らし方を紹介した。ゲストは東京出身で仕事を失ったことを機に移住を考え、全国の空き家バンクから島根県を選ばれた方。移住後に大変な思いをされたそうで、その様子を忌憚なく語られた。空き家バンクで住まいを探されている方の参考になる内容であった。7名が参加した。 広島県は、『ひろしまU・Iターンフェア2021~ポストコロナ、Well-Beingな暮らしのはじめ方~』の最終回をオンラインで開催。第1部はワークショップ形式で広島風お好み焼きを作る内容を実施。講師にオタフクソース株式会社のお好み焼きのプロをお呼びし、お好み焼きの歴史や、おいしく作るコツを教えていただいた。チャットで質問も飛び交い、盛り上がった。2部では、エンディングトークとして広島出身のお笑い芸人『アンガールズ』さんと瀬戸内隠れ家リゾート代表の高掛氏から、「Well-Being」な暮らしについて伺った。こちらもチャットでも感想が寄せられ、大変にぎわった。 群馬県高崎市は「親子で参加!クリスマスツリー作りワークショップ~ぐんまな日々・地方都市のファミリー編~」をオンライン28組46名参加でにぎやかに開催した。市内で親子コミュニティづくりをしている移住者ママ2名が、布のクリスマスツリーづくりを紹介。参加者には事前にキットが送られており、配信を見ながら一緒に布のクリスマスツリーを完成させた。参加者は親子が大半。ボランティアによる交流活動の紹介や元気に遊びまわる子供たちの様子も中継され、地方都市高崎市での暮らしが伝わった。 高知県は、冒頭でも触れたとおり、「高知暮らしフェア2021」を開催。コロナ対策として、3部制としたほか、1度に入場できる人数に制限を設けるなど徹底していた。セミナー会場では、高知県の特色紹介や、移住者交流会、地域おこし協力隊セミナーなども行った。県内全自治体が参加し、個別相談ブースでも随時相談が行われ、盛り上がっていた。

所信表明、地方創生に言及なし!

6日、第207回臨時国会が始まり、総理の所信表明演説が行われたが、地方創生に関する記述はどこにもなかった。地方創生総合戦略5カ年計画の2期目以降はどうなるのか、今後の展開をしっかり注視していく必要があるようだ。内閣が変わるたびに新たな政策が話題になるが、現在進行中の政策は一体どうなるのか、固唾を飲んで見守るだけでは納得できないこともあると思うがいかに。過日、若かりし頃よく飲みに行った新宿ゴールデン街のスナックでよく一緒になった知り合いが訪ねてきた。どうもテレビか何かに出演したところを見たようだ。近くに来たので寄ったということだった。スナックでは個人的に話した記憶はない。世代は同じで、東京教育大(現筑波大)を出て、都立高の教員をやっていたが、辞めて長野県茅野市に移住。有機野菜を栽培し、注文を受けて宅配で都内のお客さんに届けて生業を立てているとのこと。当時はそうした事するようには見えず、アイビールックが似合いそうな優男であった。時代の先端、流行が似合うということから「今も地方移住で有機農業という時代の先端をいってるね」と言ったが、期せずしてそうなったのか、そうしたことが様になる男なので、茅野市での活躍を期待したい。 昨日、8階の移住相談センター内を歩いていたら「神戸くらしなんでも相談窓口」で相談員と目があった。20~21年の実績・業務報告がまとまったというではないか。神戸市は昨年4月、兵庫県と並んで移住相談ブースを41番目として、ふるさと回帰支援センターに開設。順調に推移し、昨年、今年とそれぞれ4回の移住セミナーを開催。2月には同じ政令市の静岡市とコラボで「静岡市✕神戸市 どっちの移住ショー」を開催するなど話題になった。移住相談実績は20年4月-11月と今年21年4月―11月でなんと255.6%増と大きな成果を上げたようだ。内訳はIターンが53.1%、Jターンが27.7%、Uターンが19.2%。最近のコロナ禍でしっかり発信すれば成果はついてくることは証明されたようだ。 この1週間の取材・来客は、3日にいわき市東京事務所が来訪。4日は青森県企画政策東部長、同次長、地域活力振興課長代理が来訪。最近、移住相談件数が伸びていることを巡って意見交換を行った。7日は宮城県企画部地域振興課総括補佐と意見交換。8日は農協中央会が、担当が変更になったことから挨拶にきた。 先週は19回の地方移住セミナーを行った。12月3日は、福島県県南地方が「地元工務店が解説!リアルな空き家で学ぶツアー」をオンライン開催。地元の工務店と共に、空き家バンクの登録物件を巡り、購入の際の注意点や改修費について学ぶセミナー。特徴のある物件の隅々までカメラで映しながら解説し、改修費といった必要経費がかかるのか等具体的にイメージしやすいものとなっていた。 北海道南空知地域は、「『北』にあるけど『南』そらち 北海道南そらちを知るセミナー」をオンライン開催した。8市町村(夕張市・岩見沢市・美唄市・三笠市・南幌町・由仁町・栗山町・月形町)が参加し、それぞれの市町の特徴や魅力を紹介。12名の参加者は30代を中心に幅広く、関西や中国地方など遠方からの参加もあった。 愛媛県は「瀬戸内海 離島暮らしのリアル@上島町―島暮らしへのファーストステップ 準備編―」をリアル開催した。2週連続の上島町初の単独移住セミナーで、第1回目は、協力隊員から島暮らしの基本情報、先輩移住者のリアルな島暮らし事情をじっくり話していただいた。8名が参加し、相談会が終わった後も自治体とのコミュニケーションが活発に行われた。 千葉県鴨川市は「カモ活のすすめ~千葉県鴨川のコミュニティ、のぞいてみませんか?~」を8名の参加でオンラインで実施した。参加コミュニティは「鴨川市農林業体験交流協会」、「特定非営利活動法人・大山千枚田保存会」、「農事組合法人・鴨川自然王国」とバラエティに富んでおり、移住計画の進捗状況や求める暮らし方によってコミュニティを選択肢できる事が伝わる内容だった。 12月4日は、青森県が「青森県関係人口交流会~関係人口に教わりたい!関係人口のつくり方~」をテーマに、他県で関係人口に関わる活動をしているゲストを招き、課題や思いなどを共有した。具体的に「遊休施設(空き家など)の活用」「地域コーディネーターなどのサポート体制」について事例を交えて意見交換した。関係人口に関心がある参加者にとっては青森とのかかわり方について考える機会となった。会場とオンラインで16名が参加。 福島県は「福島の有機農家と郷土料理を体験 ! 地ビールとワインを味わうオンラインセミナー」を14名の参加者で開催。県北、特に二本松市で活躍する農家、ワイナリー経営者、料理人が日頃の活動や思いを語った。参加者は、手元にあらかじめ届けられた特産品のワインや地ビールを味わいながら、ゲストの話に耳を傾け、暮らしに関する質問をチャットで書き込むなど和やかな雰囲気だった。 三重県「みえの企業とつながろう 正規雇用転職支援セミナー」をオンライン開催。三重県への移住を機に正規雇用で就職できる支援について、県内4つの企業の話を聞いた。参加者は3名と少ないながらも、車通勤や二拠点居住での就業といった地方への転職ならではの質疑が出された。 栃木県は、「地域おこし協力隊市町オンライン合同募集セミナー」をオンラインで実施した。足利市、真岡市、矢板市、那須烏山市、市貝町、塩谷町が協力隊の募集内容について紹介。ゲストに地域おこし協力隊を招き、活動内容や3年間任期の使い方、任期後のビジョンがあると有効的な時間の使い方が出来るなど、5名の参加者は真剣に内容に聞き入っていた。 長崎県は「長崎県で働こう!U・Iターン転職個別相談会」として、今年度2回目の個別就職相談会を会場で実施。5名の参加者は UIターン共に20~30代の若者が多かった。新規相談のほか、継続相談もあり、就職相談員と対面でしっかりとしたコミュニケーションも取れていた。 山口県は「YY!ターンカレッジ公開講座『やまぐち×のびしろ食材』」を24名の参加者とオンライン開催。ゲストに、萩市に移住し古民家カフェをオープンした方を迎え、地域の食材を活かした料理や、食材の可能性についてお話いただいた。実際に料理を作るところを中継したほか、猟友会の話など、興味深い内容であった。ゲストを囲んだグループトークでは、地域との交流など質問も多く出て盛り上がった。 岡山県倉敷市は、「くらしきで暮らす移住相談会」を開催。卒業間近の地域おこし協力隊員3名をゲストに、仕事のやりがいやリアルな生活などについて忌憚なく語っていただいた。後半は交流会を行い、岡山が大好きな大学生やシニアのご夫婦など様々な属性の4名の参加者とゲストが熱心に語り合った。3名のゲストは卒業後も倉敷市で起業、就職など引き続き定住されるそうだ。 宮城県気仙沼市は「朝ドラの舞台であなたの移住プランを一緒に作ろう! オンライン移住相談会」を開催。朝ドラの舞台となった東北3市(宮城県気仙沼市、岩手県久慈市、福島県福島市)による、初の合同セミナー。動画や中継で市の魅力をPRした後、移住プランを作成するワークショップを少人数のグループに分かれて実施した。11名が参加し、「移住について考えるきっかけになった」との声もあるなど好評を得た。 静岡県は「フリーランス直伝!富士山の見える静岡県でかなえる自分らしい暮らし」を17名が参加してオンライン開催。静岡県に移住しフリーランスとして活躍する3名をゲストに迎え、暮らしや仕事ぶりを聞いた。トークセッションに多くの時間をさき、フリーランスへのステップや仕事の探し方、収入のことなど誰もが関心のある話題がでて、大変参考になった。 5日は、北海道十勝地域が「とかちの暮らしにズームイン!~広い大地でうららかに~」と題したオンラインセミナーを開催。広尾町と浦幌町の担当者が映像を交えながら町の魅力や特徴を紹介した。両町が力を入れるワーケーションスタイルのほか、広尾町からは働きながら地方の暮らしを体験できる「ふるさとワーキングホリデー」の制度も紹介。「十勝クイズ」など、楽しみながら参加できる工夫もあり、質問も多く寄せられた。30代を中心に、首都圏などから24名が参加した。 広島県は「オープニングトーク『移動が持つ価値について』先輩移住者訪問バーチャルツアー」を行った。前半は「移動が持つ価値について」を広島県出身の予防医学研究者の石川氏に語っていただいた。移動を人間の特性と定義し、移動の多い人の方がよりクリエイティブで「Well-Bing」であるという理由について、新鮮な切り口で見ることができた。後半は、「先輩移住者訪問バーチャルツアー」を実施。竹原市で地域活性化に携わる方や、尾道市でアクティビティ事業に携わる方などから自身の取り組みなどを聞いた。 熊本県は「イジュ活!熊本移住活動Vol.10 人生とキャンプの共通点とは」を10名の来場者とオンラインのミックス開催。熊本県への移住とキャンプ・アウトドアライフを絡めたユニークなテーマのセミナー。熊本県出身の人気芸人ヒロシさんを交えたトークコーナーでは、参加者が大きく頷くような熊本の良さが伝えられ、個別相談会も参加自治体すべてで相談が行われるなど盛況であった。 神奈川県は「ちょこっと田舎な神奈川の湘南エリアで暮らそう」と題して、17組の参加者とともにオンラインで開催。エリア内で特色が違う事がプレゼン方法から伝わった。茅ヶ崎市は日常の買い物スポットや海を動画で紹介。お洒落な街並みの様子が伝わった。寒川町は、先輩移住2名と小学1年生が登壇。小学1年生のお子様から「12月に向日葵が見れて、色んな学年のお友達と毎日公園で遊べて楽しく、二宮が好き」とのエピソードがあり、和やかな雰囲気が伝わった。

三井グループが取材に!!

気がつけば師走。気分的にもなんか落ち着かない。セミナーは22日の完全オンラインによる群馬県の移住セミナー「市民ライターから学ぶ地域の情報発信方法」まで58回も予定されている。年末までしっかりと頑張ることになりそうである。最近、各方面からの取材のアクセスが多くなったとこれまでも紹介してきたが、12月3日にはなんと「シニア雇用とキャリア活用推進~地域社会で活躍するシニア~」をテーマに、三井グループの「三井業際研究所」の2名の課長が朝から話を聞きたいと来訪。この研究所、三井グループにおいて、異業種間の業際分野における知識集団として機能を果たすこと目的に1978年に設置されているようだ。 この1週間の取材・来客は、26日には高知県の(一社)高知県移住促進・人材確保センターの辻理事長他が来訪し、懇談。28日は12階で開催された山形フェアに来られた(一社)ふるさと山形移住・定住推進センターの駒林専務理事他が来訪、打ち合わせを行い、今後の連携強化を確認した。この打ち合わせにはふるさと総研の玉田社長も同席した。3日は読売新聞長野支局取材。 先週は地方移住セミナーを16回開催した。 24日は佐賀県が「佐賀の魅力を徹底チェック!”佐賀暮らスイッチ”検証スペシャル」と題したオンラインセミナーを実施。雑誌などを手掛けるアスキー社との共催シリーズで、仕事、生活環境を掘り下げた。コワーキングスペースやワーケーションなどの拠点、お試し住宅も紹介。YouTube配信中は参加者からのコメントも入り、佐賀暮らしの良さを共有した。 25日は、徳島県が「地域おこし協力隊起業のリアル TOKUSHIMA地方で未来を創る」を開催。会場とオンラインで20名が参加した。地方での起業に関心のある方に向けて、徳島県内での創業支援施策や、地域おこし協力隊として移住後に創業したゲストの体験談を聞いた。参加者を交えた活発なディスカッションが行われ、本気度の高さがうかがえた。 26日は、群馬県「『自然』の香りとマインドフルネスで 自分を癒す方法」を開催、オンライン参加者40名、会場参加者10名と健闘した。トレッキングガイドや、アロマブランドの代表ご夫婦をゲストに迎え、移住のきっかけや、地域資源を活用した暮らしについて話を聞いた。参加者は30~50代が多く、女性が8割。セミナー後にゲストと話した方も多かったようだ。 長野県は「ながので楽しむ農ある暮らし~秋冬物語~楽園信州移住セミナー」をリアル開催。8名が参加した。長野県の「農ある暮らしアドバイザー」が、秋冬の暮らしぶりについて写真を使って紹介。9市町村・団体のPRと個別相談も行われた。久しぶりのリアルセミナーだったが、話を聞く雰囲気や閉会後にも自治体の方が話をされる様子から、参加者の真剣度が伝わってきた。 兵庫県と神戸市は「週末に考える 農ある暮らしのファーストSTEP 兵庫×神戸」をオンラインで開催した。丹波篠山市、神戸市北区、淡路島でそれぞれ農業を営むゲストの移住の経緯と移住後のよかった点、苦労した点を忌憚なくお話していただいた。まずは地域の人と仲良くなって繋がりを作ることが大事との事。参加者は20名で男女比半々であった。 27日は、福島県が「南会津で働く『南郷トマト農家と林業者』」をオンラインと会場のミックスで7名の参加で開催。南郷トマト生産を営むご夫婦と、林業を営む方をゲストに迎えたトークセッションでは、移住までの家探しの苦労や雪、農業経営について詳しく伺った。代々家業として木こりをされている方は、会津の林業について熱く語られた。後半の個別相談は、どの参加者も時間いっぱいまで熱心に相談した。 鹿児島県志布志市は、「移住者Presents 田舎暮らしのリアルトーク」を会場とオンライン合わせて16組18名の参加で単独のセミナーを開催。先輩移住者2名をゲストに、移住前後のエピソードや実生活のリアルを聞いた。会場参加者とオンライン参加者が一体となって参加できるようにコミュニケーションを工夫しており、とても和やかな雰囲気だった。 岡山県は「岡山県津山圏域移住・定住フェア」として、岡山県北の6市町の紹介と、子育て世代に焦点を当てた、『子育てセミナー』を実施した。会場・オンラインで6名が参加したセミナーでは、先輩移住者家族とオンラインでつながり、子育てについて現状を聞いた。現地の公園や鉄道館からの生配信などの工夫もあり、その後個別相談でも疑問にもお答えするなど、満足度の高い内容であった。 群馬県は、2市5町が「太田・邑楽・館林地域移住相談会 ~都心から約1時間…緑と水辺のある暮らしをあなたに~」をオンラインで開催、12名が参加した。ゲストは、館林へ移住後も首都圏通勤をしている方と、無農薬野菜の農家になったご夫婦。移住後のライフスタイルの変化についてトーク。首都圏にも近く、大型ショッピングモールや買い物スポットの選択肢が多いことなど利便性の高さをPRしていた。 北海道は「北海道とつながるBar ~酔い処 ほっかいどう~」をオンライン開催。今回は「お酒」をテーマに、日本酒の蔵元と、クラフトビールレストランの店主をゲストに迎えた。酒造りの歴史や地域の特産品を使った取り組みを紹介。17名の参加者は50代が最も多く、北海道内からの参加もあった。町に興味がわき、実際に訪問してみたいという人もいて、地域に関心を持ってもらうためのセミナーとして、よい試みだったと思う。 岩手県は「いわてで農業をしよう!(酪農・トマト編)」をミックスで、参加者13名で開催。畜産業を支える酪農ヘルパーと、Uターンでトマト生産を始めた新規就農者にスポットをあて、各々の仕事や暮らし、就農までの道のりなどを具体的に紹介。農業公社の担当者は就農支援制度や活用実態についても紹介した。本気度の高い参加者が多く、個人面談にもつながった。 新潟県は11月27日、28日「にいがたU・Iターンフェア2021」をオンラインと会場のミックスで開催、58名が参加した。会場では、モニターでの配信プログラムの視聴や、現地の市町村・団体等とつないでの個別相談が行われ、会場、オンラインともに充実した2日間となった。 28日には、和歌山県が「わかやま林業体感セミナー2021(第1回)」をリアル開催。県庁担当者による林業の基礎知識のレクチャーに加え、ゲストの「きのくにフォレスター」2名に日々の仕事内容や面白さ・やりがいなど語っていただいた。後半はレイアウトを変更してゲストを囲んで質問タイム。さまざまな質問が飛び交い、盛り上がった。申し込み20名に対し参加者18名と和歌山県の林業の人気がうかがえた。 静岡県は「自分らしいライフスタイルを実現したい!プロに聞くときめく空き家の見つけ方!」をオンライン開催した。住まい探しのスペシャリスト2名をゲストに招いたセミナーで、14名が参加。空き家の見つけ方や想定すべき費用等、実践的な内容が多く、質疑内容もポイントを深掘りする話で盛り上がり、真剣度の高い参加者が集まったと言える。 香川県は「かがわUIターン就活シンポジウム」と題し、東京近郊の大学生(就活生)で香川県に関心のある方を対象としたセミナーをリアル開催。就活スタート講座では、就職活動のノウハウを伝え、パネルディスカッションでは県外大学から香川県内の企業に就職した若手社員から就職の決め手などを共有した。最後に先輩社員を囲んでグループ講座を行い、個別の疑問にも答えた。質問も多く出て盛り上がった。18名が参加した。 山形県は「くらすべ山形! 移住・交流フェア」をリアル開催した。県内全市町村がオンライン又は直接会場で移住相談に対応。住宅相談、仕事相談(看護や福祉介護、一次産業)の相談も実施した。Uターンや何かのご縁がある方の相談が多い中で、理想の暮らしのイメージに合う場所を探すIターン者も。ラ・フランスのお土産も功を奏し、会場は200名の参加者で大いに賑わった。

北海道、移住・交流フェアに483名参加!!

11月も下旬。今週は典型的な冬型の気圧配置で日本海側は大雪のようだ。JR有楽町駅前の街路樹はもう一枚の葉っぱも残していない。1年は早い。10月、11月とセミナー開催も多く忙しい月であった。そして、個人的なことだが、信じられないことに74歳となった。実感はないが遥かに遠くまで来てしまったという感が強い。ふるさと回帰運動はまだ道半ばだが、10月の「ふるさと回帰フェア2021」、76回に達する11月の移住セミナー開催実績等を見ると、コロナ禍の中にありながら、それなりの手応えは感じている。 特に、11月14日の北海道移住・交流フェア2021や21日の「南信州トークイベント『ペアで移住~私・家族・地域の幸せな時間の過ごし方~』を見ると、参加人数もさることながら、しっかり頑張っていることが感じられるフェアなりセミナーになっていると思う。北海道は367名の予約に対し、483名の参加と多くの参加者を結集でき、主催者(一社・北海道移住交流推進協議会・会長上士幌町竹中町長)を喜ばせた。道内179自治体のうち道央、道北を中心に62市町村等がブースを置き、12自治体がオンラインでの移住相談を行った。移住相談は各ブースとも20組を超える相談があったとの報告を受け、これまでの地道な取り組みが成果を上げつつあることを感じさせられる。セミナーも上士幌町や美瑛町、浦河町など自治体主催や地域おこし協力隊員の経験談、北海道で活躍する企業、仕事の探し方やお金の話など8回と盛りだくさんのテーマで開き、立ち見もでる盛況ぶりであった。長野県のトークイベントも23市町村の参加に124組が参加、トークライブも2組の移住者がそれぞれの経験を語った。 この1週間の取材・来客は、19日は京都府農村振興課移住促進係主事が来訪。20日は鹿児島市移住推進室長他と懇談、いい意見交換ができた。福島県相双振興局長と浜通りの震災復興を巡っていい意見交換ができた。24日は和歌山県担当局長、同課長と打ち合わせ、読売新聞大阪本社取材。25日は愛知県豊橋市企画部木和田部長が来訪、大分県玖珠町議会大野議長視察。テレビ朝日の取材。26日は石川県能美市議会沢田議員と懇談、高知県の(一社)高知県移住促進・人材確保センター辻理事長、県移住促進課長他が来訪、胸襟を開いた意見交換ができた。 地方移住セミナーは、オンラインを中心に16回行った。 富山県は1週間、毎日テーマを変えて富山での暮らし方、働き方、楽しみ方を紹介するオンラインイベントを開催中。17日(4日目)は「普通の会社員・公務員の富山移住計画」と題して、夫婦でIターン移住をした先輩移住者の体験談を紹介した。移住というと起業や就農という事例が多い中、普通のサラリーマンの移住についての考え方や移住までの道のりの話は、これから移住をしようという人にとっては身近に感じられる内容だったと思う。28名の参加者があり、質問も相次ぎ盛り上がった。 18日は、福島県が「福島で起業を考えてみない?第2回 地方で生きていく!起業について深掘りしてみよう。」を19名参加でオンライン開催。会津若松市出身の(一社)日本ビジネスインキュベーション協会理事の新城榮一氏が平易で分かりやすい言葉と具体的事例を用いて、地方で起業して⽣きていくためには何が必要か解説した。 19日には、福島県が「ふくしま相双地方移住セミナー」を会場来場者4名とオンラインのミックスで開催。被災地域への移住を促進するセミナーで、浪江町、楢葉町、葛尾村、相馬市で活動するゲスト4名が、地域の方々とともにやりたいことを見つけて暮らす理由を熱く語った。参加者からの「現地の世話役はいるのか」との質問に対し、ゲストが「まだ不十分なので私がやります」と答える場面もあり、今後の受け皿づくりの重要さも認識させられた。 千葉県海匝地域(匝瑳市・旭市・銚子市)は「ちばのとっぱずれでくらす 千葉県海匝地域移住セミナー」と題し、毎年開催しているセミナーを8名の参加でオンライン開催。ゲストからは「東京にあって地域に無いもの」を悲観的に捉えるのではなく、「作り出すチャンスが誰にでもあり、有るものの見方を変える」など暮らしの楽しみ方の紹介があった。 富山県は一週間にわたって開催しているイベントの一環で「オンラインde相席富山」を20組の参加で開催。「子育て世代の生活」と「富山の冬」をテーマに、地元で情報発信をしているゲストがにぎやかにトークを繰り広げた。ゲストの子育てや家族の暮らしに密着した映像で、リアリティのある暮らしぶりを伝えたり、クイズを取り入れたり飽きない工夫がみられた。 20日には8本のセミナーを開催。先に述べた北海道、長野県のほかに、京都府が「『私、一人で移住しました。』~仕事も暮らしも満喫中♪~」と題して、会場とオンラインのミックス開催。ゲストが「20代女性の単身移住の暮らし」をテーマに、京丹後町の人と食の魅力や、仕事・暮らしについて語った。会場には男女各2名の参加者が来場、観光地以外の京都の魅力をしっかりと伝えることができたようだ。 福島県は「カレーを通じて地方とつながるオンラインクッキング 第2回 伝統発酵食品358(さごはち)のいい話とスパイスカレー」を開催。カレー作りを通じて、食と暮らしの魅力を伝える趣向で、参加者には事前に食材が届けられた。当日は伝統発酵食品358や、カレーライス専用米の生産者、シェフとのトークセッションを楽しみながらカレー作りを体験した。26組32名が参加し「農園に食材を買いに行きます」「これからも福島と関わりたい」など、食材や料理への感想のほか地域への想いも聞かれた。話を聞くだけのセミナーではなく、こうした五感をフルに使うイベントは参加者の満足度も高いと思われる。移住にどのようにつなげていくのか、次の施策が期待される。 石川県、金沢市、能登地域交流協議会(羽咋市・中能登町・七尾市)、穴水町の共催で「担当者にきく!『移住のキホン』」として、オンラインで実施。12名が参加し「移住を考え始めたときにまず何をすれば良いか?」「冬の生活は?」「生活コストは?」という誰もが気になる質問に各自治体の担当者がざっくばらんに本音で答えた。参加者からも冬場の車の運転、移住後のコミュニティに関することなど様々な質問が寄せられ、今後の検討材料として大いに役立つと思われた。 静岡県は「静岡まるごと移住フェア しずおか知っトクDAYS ~静岡県の「ザ・リアル」大公開~」をオンラインにて行った。静岡県への移住を後押しする企画として、先輩移住者座談会、トークライブ配信のほか、県内各市町が個別相談会をオンラインで開催した。静岡県への移住をよりリアルに感じられる工夫がなされ、参加者には有意義な情報収集の機会となった。 富山県は、前日に続き「とやま移住転職 WEEK」の最後のセミナー。「立山登山」をテーマに登山メディア『YAMA HACK』編集長、剱岳の山岳ガイド、主婦ハイカーをゲストに迎え、富山県での登山ライフの魅力・楽しみ方などを聞いた。登山初心者も上級者も楽しめる内容で、こうした趣味や関心に特化したコンテンツは、特定の層には非常に魅力的であろう。ほかの地域にも工夫を期待したい。 山口県は、リアル開催するには今しかない!と「YY!ターンカレッジ『やまぐち×自分らしく働ける場所』」を急遽開催した。周防大島町への移住者をゲストに迎え「自分らしく働ける場所」をテーマにトークセッションを行った。宇部市、山口市、光市、柳井市、周防大島町の5つの市町が、それぞれ地域紹介のほか、個別相談会も行った。久しぶりのリアル開催であったが、24組33名が来場と大盛況。満足度の高い内容になったかと思う。 栃木県は「栃木で見つける理想のくらし オールとちぎ暮らしとしごとフェア」をオンラインで開催。県内全25市町及び企業10社の個別相談ブースに加え、移住や子育て、結婚、就職、就農情報などのブースが出展。先輩移住者によるオンラインセミナーでは、自然の中で暮らしている方や、転職、テレワーク経験者など、様々な立場の方の話を、トータルで100名の参加者が聞いた。それぞれ自分ごととして捉え、移住後の暮らしや事前準備について思いをはせていたようだ。 オンライン個別相談会を企画したが残念ながら直前に参加者キャンセルとなり、参加者がゼロとなった自治体もあった。反省点として、まだ知名度の低い地域では、個別相談会は参加のハードルが高いため、漠然層も広く参加しやすい内容を企画し、地域の魅力を伝えることから始めた方がよいと担当者とも話し合った。

10月、18県が過去最高の相談件数達成!!

例年、秋口はふるさと回帰フェアが開催されることもあり、ふるさと回帰支援センターは1年を通して一番忙しい時期を迎える。夏以降、コロナのワクチン接種が進んだこともあって感染者が急激に減少している。こうしたことから、移住セミナーも10月は久しぶりに60回に達し、1月から10月までで395回と、昨年の年間を通した開催実績の394回を超えた。また、11月は昨年、一昨年とコロナ禍でも月64回、68回とそれぞれ年間最高の開催数に達している。今年も39道府県が76回の開催を予定し、過去最高になる。 さらに、10月は電話・メール・面談等による移住相談件数も青森・岩手・福島・栃木・神奈川・新潟・富山・愛知・滋賀・和歌山・島根・広島・山口・徳島・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島の18県が過去最高の相談件数になったことが18日の企画会議に報告された。10月の「ふるさと回帰フェア2021」以降の、潮が満ちるようにジワジワと地方移住への広がりが全国化してきているようだ。この広がりを、しっかり受け皿を作って受け入れに努力していただきたい。この動きは全国各地に拡大している感がある。 このように、移住セミナー開催実績から見ても、そして、移住相談件数が地域に偏りなく広がっていることを見ても、昨年来のコロナ禍に背中を押されるように地方移住希望者は確実に右肩あがりで推移している。 11月に入って全国各地の自治体の首長さんたちの来訪も増加し、「時間が空いたので寄りました」という首長さんや、17日には「昨夜、平河町の餃子屋で知り合い、地方移住の話しから回帰センターの話しになった」と福岡県香春町長が北海道妹背牛町長を連れて視察に見えられるなど、地方における移住の取り組みの輪の広がりを感じさせるように増えている。 この1週間の来客は11日が「まち・ひと・しごと創生本部」に出向していた電通の奥泉氏が転職挨拶、宮城県大崎市伊藤市長がJA古川佐々木専務と表敬訪問。12日はFP協会白根理事長と対談、新潟県土田担当課長と懇談、富山県蔵堀副知事と懇談、和歌山県かつらぎ町中坂町長、新潟県魚沼市内田市長挨拶。13日は北海道上士幌町長と懇談、群馬県担当課長と挨拶、全国県議会議長会会長に就任した秋田県議会議員柴田議長と懇談。14日は山口県岩国市担当部長、三重県地域連携部長と挨拶。北海道移住・交流フェア2021に参加した池田町安井町長と懇談。16日は佐世保市副市長、愛知県豊橋市長、兵庫県県議会議長、福岡県直方市長、愛知県総務部長、岡山県美咲長青山町長、長野県山ノ内町竹櫛町長が来訪。豊橋市は翌日、自治体会員の連絡があった。17日は滋賀県甲賀市長、宮城県女川町長、秋田県男鹿市長、長崎県松浦市長、愛知県東三河総局新城設楽振興事務所長の各位が見えた。18日は福島県矢祭町長、同石川郡各町村長、栃木県足利市長と懇談。19日は、都島しょ振興公社事務局長ほか打ち合わせ、岡山県鏡野町長懇談、岩手県定住推進・雇用労働室安藤室長と懇談。以上33自治体関係者とお会いし、懇談した。取材は、毎日新聞福岡本部と読売新聞大阪本社の記者から「地方移住」について、問い合わせがあった。 移住セミナーは、先週も20回開催した。9日は福島県が「NEW LIFE in FUKUSHIMA『地方で起業するということ」をオンライン実施。南相馬市・喜多方市・西会津町で起業した3名の先輩移住者をゲストに、トークセッションを1時間たっぷりとり、起業までの具体的な道のりや地域の方のサポートなど、聞きごたえのあるものとなった。20代~60代まで幅広く参加いただいた。 11日は広島県も起業をテーマに「『好きな地域』で『やりたい』を実現!起業×移住のススメ」をオンライン開催。2名のゲストが移住と起業を本音で語ったほか、移住相談と県の創業サポートの紹介もあった。参加者からは移住と起業の心構えや経験談への質問が相次ぎ、当センターへの相談希望の声もあがるなど、早速行動に移す様子が見られた。 12日には宮崎県串間市が「くしまのリアル」と題して、会場とオンラインのミックスで11組15名が参加して開催。職員や先輩移住者との交流を通じて串間市の良さを知ってもらい、移住体験ツアーの参加につなげる目的で、自治体職員も馬の被り物をかぶって大健闘。セミナー終了後すぐ、参加者から体験ツアーの申込があった。 群馬県桐生市とみどり市は「群馬と関わる時間~桐生みどり地域で自分らしく輝く暮らし~」を40組の参加者を集めてオンライン実施。地域おこし協力隊で活躍する方、協力隊OBの方をゲストに、移住のきっかけや現在の生活について聞いた。ゲストの話が分かりやすく、参加者から質問も多く出て、盛り上がったようだ。 福島県会津地域は、オンラインと会場合わせて19名が参加し「ちょっと会津に来てみない?若者移住者に行く!会津暮らしのコツ~よかったこと、困ったこと」と題してトークセッション。「農業」「起業」「伝統工芸・地域おこし協力隊」をテーマに、ゲストが体験談や熱い思いを語った。自分のやりたい事を実現しつつ地域に馴染んでいる様子がうかがえ、参考になった。 13日には北海道上士幌町が「田舎ってどんな仕事があるの?町で起業した人にきいてみよう!~北海道十勝 上士幌町暮らしセミナー~」を8名参加で久々にリアルで開催。会場装飾などに主催者の“おもてなし精神”があふれ、竹中町長も参加して取り組みをアピール。先輩移住者からは、町の魅力だけでなく不便に感じている面なども語られたほか、仕事紹介もあり、移住を検討している人の役に立つ内容だった。 岐阜県は「美濃和紙にふれよう~ランプシェード作り~」を11名の参加でオンライン開催した。先輩移住者である美濃和紙職人をゲストに、岐阜県への移住ストーリーを聞きながら、美濃和紙ランプシェードづくりワークショップを行うユニークなセミナー。オンラインながら、現地で手を動かして会話しているような臨場感ある演出が印象的であった。 岩手県宮古市の「好きなモノとの暮らし方~宮古市移住相談会~」は、移住して好きなことを仕事にした2名(ゲストハウスの運営者、三陸鉄道の運転手)の体験談をメインに据えたが、残念ながら参加予定者が欠席となってしまった。ゲストには体験談をお話いただき、動画を録画。今後の広報や相談の中で活用していくことを確認した。 香川県は「香川県UJIターン就職・転職セミナー in 東京」を8組参加で、久しぶりにリアルで開催。セミナーでは、人材会社による香川県の就職の現状とコロナ禍での就職について聞き、県の支援策や、プロフェッショナル人材戦略拠点の担当者からお話しいただいた。その後個別相談も行い、参加者も熱心にメモをとる姿が見られた。 山梨県は「やまなし移住相談会~夢を叶える!やまなし暮らしへの第一歩を始めよう~」を会場参加13名+オンラインで開催。ゲストは韮崎市で古民家を改修し指圧院を開業した方、富士河口湖町で富士山アウトドアミュージアムを設立した方の2名。夏と冬の移住体験談に加え、自分から住民の方に自己開示をする大切さや、地域への思いを聞いた。会場参加者は漠然と移住を検討している方から、移住前提で住まいを探している具体的な方まで様々だった。 14日は福島県が「NEW LIFE in FUKUSHIMA親子でのび~るのび~る子育て」をオンラインで開催し、10名が参加。シリーズ最終回は子育てをテーマに、矢吹町に暮らす子育て中の先輩移住者2人をゲストに迎えて日常の子育てと暮らしを聞いた。進学や医療、地元住民との関わりなど実体験を交えて温かい視点で今の暮らしを語るゲストの姿に、安心を感じる参加者も多かったのではと思われる。 静岡市は「静岡市オンライン移住体験ツアー ぷ・ら・り途中下車の旅in静岡市」を実施。静岡市移住コンシェルジュが静岡鉄道に乗車し途中下車をしながら、沿線各エリアの魅力をライブで伝えるというユニークなセミナー。16名がオンラインで参加し、チャットには家賃相場やエリアごとの地形・気候など、暮らしに関する多数の質問が寄せられ、市内での居住地絞り込みに大変役に立つ内容であった。 神奈川県は「自然豊かな神奈川でちょこっと田舎暮らし~神奈川の山エリアをご紹介~」を行った。8名参加のウェビナー形式で、清川村、秦野市、箱根町、中井町が暮らしや移住サポートを紹介。山エリアをテーマにしており、どうしても写真や動画が似てしまうところだが、対話形式で飽きさせない工夫もあった。お試し住宅は、人気で予約が取れないところもあるようだ。 兵庫県の「ひょうご暮らし・就職ラボ」はシリーズの第一回。ゲストに先輩移住者2名を迎え、移住のきっかけや関東と関西の生活の対比などを伺いながら兵庫の就職事情についてトークセッションを行った。その後、地元の魅力企業を紹介。会場参加は40代男性1名とさびしかったが、会場の就職相談員などとも真剣に話をし、満足度していただけたようである。 和歌山県は「本州最南端の町 串本がいま、アツい」と題して、先輩移住者に海底熟成ワイン、ロケット、古民家再生それぞれの「地方創生ビジネス」について「熱い!」ところを語っていただいた。会場参加7名のうち、女性6名と圧倒的に女性が多く、和歌山で起業を検討する若い女性が多いことに頼もしさを感じた。 千葉県は、「南房総市&館山市コラボ移住セミナー ~移住で気になるお金の話、ぶっちゃけます!~」を開催。先輩移住者はオンライン参加。会場には16組27名が参加し、大盛況であった。テーマは「移住に伴うお金事情」で、予測家計簿や、不動産情報検索時のポイントの紹介もあり非常に勉強になった。参加者の温度感の高さが感じることができ、アンケート回収率も100%!参加者さん同士で談笑もあり、会場開催の魅力を再確認できた。 山口県は「やまぐち農林漁業オンラインセミナー はじめの一歩!」オンラインで開催し5名の参加。第一部の新規就業セミナーでは、県内の一次産業について担当者より、必要な準備や資金、研修制度詳しく語っていただいた。第二部はトークセッションを行い、参加者の方にもざっくばらんに話され、充実のセミナーとなった。

10月移住相談過去最高の6181件、セミナーは60回も

寒冷前線が大陸から張り出し、東京は昨日、冷たい雨が降った。有楽町駅前の広場の街路樹も紅葉し、散りはじめ、秋の深まりを教えてくれる。10月は「ふるさと回帰フェア2021」もあったが、それ以外にここに来て、各県や各市町村主催の移住セミナーが増加している。その数が、なんと60回に達した。その内訳は、30道府県(各県の市町村単独開催含む)が開催し、広島・愛媛の両県が5回と健闘した。福島県が4回。山形、石川県が3回と頑張った。また、北海道・岩手・山形県などは広域での開催も行った。 10月の移住相談件数は6,181件と過去最高を記録した。頑張った県は島根・石川・広島・和歌山・佐賀県の順となっている。これは、島根県が30、31の両日にオンラインで開催した「しまね移住ワンダーランド」に1038人を集めたこと。石川県は9日に「いしかわUJIターン大相談会」に600名近くを集めたこと等によるものである。電話・メール・面談による本気度の高い相談は広島・宮城・福岡・岐阜・静岡県の順で、岐阜県の健闘が目立った。 取材・来訪については、11月7日に12階カトレアで開催された岡山県の「暮らしJUICY!岡山フェア」に参加した知事と名刺交換。9日は茨城新聞取材。10日はかんぽ生命人材開発部と移住者が地域のかんぽ生命で働くことの可能性について意見交換。 先週はオンラインを中心に20回の移住セミナーを開催した。11月5日には北海道日高地域が「北海道“ひだか”オンライン移住カフェ『秋のくらし編』」を、夏の開催に続き秋をテーマに14名の参加で実施。秋の海産物や紅葉スポットの写真を交えてPRしたほか、地元の仕事紹介を行い、旬を感じられるセミナーとなった。 福島県は「NEW LIFE IN FUKUSHIMA 地域で生きる!『地域おこし協力隊』」と銘打ち、桃農家、和紙制作、農福連携などの分野で活動中の隊員とOBをゲストに「協力隊のいま」を聞いた。後半は質問タイムを設け、地域おこし協力隊を目指している方には非常に有益なセミナーであった。 6日は山形県最上地域8市町村が参加し「やまがたハッピーライフカフェ最上『最も上質なくらしとしごと』」を10名参加でオンライン開催。前半のバーチャルツアーでは、秋の深まりを感じる風景や、雪国の手仕事文化などを紹介、参加者からは自然の暮らしの豊かさを感じ取れたとの声が上がった。後半のワークショップでは終始なごやかな雰囲気のなか、地域の代表的な手仕事である“わら細工づくり”を楽しんだ。 静岡県浜松市は、オンラインで「意外とイイじゃん 浜松でRe Start!」を開催。当センターを経て浜松市に移住したご夫婦をゲストに、体験を具体的かつリアルに語ってもらった。14名の参加者は、ゲストと同年代の30代の方が多く、参加者の質問に対し即時に対応する移住サポート体制の手厚さが印象的であった。 新潟県は「自分にジャストフィットな暮らしに還(かえ)ろう!Uターンで叶える、わたしの暮らし」をオンライン開催。新発田市出身、都内で映像関係の仕事を経て、現在は新発田市のPR映像制作に携わる方と、長岡市出身でカナダでの酒イベントにて、地元のお酒を紹介したことをきっかけに吉乃川酒造に転職した2名のUターンの方がゲスト。転職を決意した思いや、地元だからこそできること等を語ってもらった。9名の参加者は、20代~30代前半の若い参加者が多く、盛り上がったようだ。 愛媛県は同日に2つの異なるオンラインセミナーを開催。「想いを引き継ぐ!移住と事業承継のセミナー」には、なんと93名が参加。事業承継と移住の組み合わせへの注目の高さがうかがえる。えひめ産業振興財団の担当者から事業継承の種類や、愛媛県ならではの特徴が紹介された後、実際に後継者を募集しているコンビニ店主の方からの話を聞いた。具体的な質問も多く、参加者の本気度が感じられた。夕方には「田舎暮らしの極意は先輩に聞け!移住者と話すホンネ交流会~地域おこし協力隊偏」として、毎回好評の先輩との交流会を開催。今回は地域おこし協力隊として活動されているゲストを迎えた。愛媛に行ったことのない方から、Uターン希望の方まで10名の幅広い層が参加した。 鹿児島県は「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(自然の恵み編)」を19名が参加してオンラインで開催。県内8市町村と、鹿児島県農業・農村振興協会が中心となり、各地域から生産日本一の特産品のアピールや、仕事探しの選択肢としての農業・畜産業の紹介があり、一次産業になじみのない人にも、検討してみようかなと思える内容であった。 7日には、青森県が「青森県域移住・就農相談フェア」を17名で会場とオンラインで実施。当初リアル開催のみの予定であったが、定員を上回る申し込みがあり、急きょミックス開催に変更した。第1部は先輩移住者のトークセッションと、青森市周辺の5市町村のPR、2部は個別相談会を行った。参加者の半数以上が個別相談にも参加し、手ごたえが感じられた。 三重県は「ええとこやんか三重移住セミナー ~みえ空き家Deリノベーション~」をオンラインで開催。三重県内で空き家をリノベーションして暮らすゲスト4名を迎え、居住地、年代共に幅広い9名が参加。ゲストからは、セルフリノベーションの体験談のほか、適切にプロの支援を受けると良いなど実践的な経験が語られ、大変参考になる内容であった。 神奈川県小田原市は「移住者どうしでつながった3組によるリアル小田原ライフ」をミックス開催。ゲストにテレワーカー2組と雑貨セレクトショップのオーナーを招き、あらかじめ聞いた「先輩移住者目線で事前に検討すべき課題」をキーワードにトークセッション形式で行った。26名の参加と大健闘、うち6名は個別相談にも参加。本気度の高い相談が多く、現地訪問につなげる工夫も見られた。 島根県はシリーズ3回目の「しまね移住ステップセミナー#3しごと編」を開催。東京から津和野にIターンして自然農を始めたゲストから、移住までの経緯や現地での暮らしについて聞いた。農薬・肥料なしの自然農を始めた当初は、かなり苦労されたようだが、ユーモアを交えた語り口に悲壮感はなかった。9名の参加者は男女ほぼ半々。40代以上が多く、海外からの参加もあった。 徳島県はミックスで「とくしま・丸ごと魅力発見!ハイブリッド型移住相談会」を実施した。漠然と移住を検討している方から、徳島県への移住を希望している方まで、16名の幅広い層に対して、移住支援策や先輩移住者からの極意などを伝えた。個別相談会にも、会場・オンラインともに、積極的に参加されていた。  

小平市の中学生が社会勉強で来訪

ここに来て、首都圏のコロナ感染者が激減している。先週はハロウインで渋谷に若者たちが繰り出し、大変な人混みになったとマスコミが報道していた。しかし、コロナがリバウンドしたとは聞かない。このまま収まってくれればいいと思う。衆院選挙は自民党の勝利で自公の連立内閣の継続となった。ただ、自民党甘利幹事長や石原伸晃氏、立憲民主党の小沢一郎氏や中村喜四郎氏などが選挙区で落選するなど世代交代を予感させる結果となったところもあった。また、日本維新の会の予想外の比例区での健闘も目立った。当初のマスコミ報道とは若干異なる結果になり、立憲民主党の枝野代表は責任をとって辞任することになった。ただ今回の総選挙ではっきりしたことは二大政党による政治ではなく、多党分立型の勢力地図が明らかになり、新しき「こと」の始まりを予感させる面がでたような気がする。 取材・来訪については、29日は三重県移住促進監が顔を出され、意見交換した。岡山県県民生活部那須部長ほかが見えられ、取り組みが少し失速気味な面があることから率直な意見交換を行った。午後は福島県避難地域復興局長が顔を出され、意見交換した。前職が会津振興局長とかで熱意を感じさせる方であった。11月2日は鹿児島県担当課長が初めて来られ、意見交換した。静岡新聞の取材もあった。4日は和歌山県の仁坂知事が突然、視察に見えられた。知事とは古座川町に全国で唯一の県の移住支援センターがあり、その運営を10年に渡り、業務委託を受けた関係もあり、何回となく率直な意見交換をさせていただいてきた。今回は突然ではあったが、コロナ禍の移住状況などについて意見交換させていただいた。5日は東京都小平市の中学生6名が、10月に来た三鷹市の中学生に引き続いて、社会見学で企業や警視庁などの中からNPOのふるさと回帰支援センターを選んで、勉強に来た。こうしたことは社会状況を反映しているものと評価している。成り立ちや現在の取り組み状況等を説明した江森事務局長も力が入り、熱弁をふるったようだ。この日は他に月刊テーミスの電話取材、茨城県にある常陽銀行の常陽産業研究所が茨城県、栃木県の移住政策の取組状況について電話取材があった。内閣府の「いいかも地方暮らし」というウェブサイトの取材があった。

自治体関係者の来訪が急増!

緊急事態宣言が解除されて以降、徐々にではあるが銀座周辺の人の流れが増えているようだ。24日には銀座4丁目にある長野県のアンテナショップがリニューアルし、そのセレモニーに呼ばれ、テープカットにも参加したが、大変な人混みであった。コロナの感染者はいまのところ抑えられ、この間東京の感染者は二桁だ。このまま、抑え込めたらと思う。しかし、専門家は、6波はかならず来ると警戒をといてはいない。こうしたことはワクチンの接種率が70%を越したことが大きいようだが、マスク着用をはじめ各自がしっかり感染対策を行っていることも大きいのではと思う。 19日に公示された衆院選は終盤に入り、熱を帯びてきている。日本は国のあり方として大きな曲がり角に差し掛かっていることは確かなことで、何よりもまず、大事な1票を行使していただきたい。 ここに来て、各自治体からの来訪が急速に伸びてきている。率直な意見交換が行えることは喜ばしいことである。考えるに、率直な意見交換ができる関係にある自治体は成果を上げており、相談件数も順調に伸びているように思う。42道府県2政令市がブースを構え、相談員を配置しているので、それぞれの自治体と取り組みや経験を共有化し、課題解決に向けた取り組みなどに活かすことができれば、この運動は飛躍的に拡大すると思っている。 この程、静岡県が7月中旬から8月上旬にかけて実施した「移住に関する意識調査」の概要が明らかになった。その中で、移住を考えた動機については「自然豊かな環境」が複数回答可で61,0%、「地方・田舎の暮らしに関心」が47.6%、「住まい」が42.3%、「都会生活の疲れ」が36.6%などとなっている。また、「移住の決め手」については、「仕事が決まった」が36.4%、「東京圏に近い」が28.8%、「移住相談窓口の担当者が親身になって対応してくれた」が22.7%などとなっている。ふるさと回帰支援センターでの移住相談にあたっては「移住希望者に寄り添う対応を行っていること」が評価を受けていることが明らかになっている。 取材・来訪については、20日は山口県防府市長、同地域交流部長が来訪、広島県竹原市長の来訪があった。21日は産経新聞の電話取材があった。23日は朝日新聞の「50代からの働き方発見EXPO2022」の周知イベントでの講演。24日は長野県アンテナショップ「GINZA長野」のリニュアルオープン参加、山形県南陽市長来訪。26日は埼玉県の担当課長来訪。27日は国土交通省地域振興課係長が二地域居住の推進調査のため来訪。静岡市田辺市長が来訪、滋賀県三日月知事、愛知県松井副知事も来訪していただいた。28日は農水省の都市農村交流課農泊推進室長が一緒に取り組めることがないか意見交換に見えられた。他に読売新聞、静岡新聞、テレビ朝日の取材があった。

フェアに野田大臣出席、本気の移住希望者が急増!

テレビでは、今回の寒さを連れてきた前線を「衣替え前線」と呼んでいたが、ふるさと回帰フェアが終わって、急に冷え込んできた。気がつくと、周りはもう秋本番という感じ。 今日、19日に衆院選が公示された。コロナ禍もあって、改めて政治の果たす役割の重要性がクローズアップされている。そして、欧米に比べ、我が国の政治の有り様が相対化されたような気もする。コロナ禍という非日常の中で、国民がどのような判断を下すのか興味が持たれる。その前に、なによりも「投票に行くこと」が重要であることを、学んだように思う。 第17回のふるさと回帰フェア2021は無事、終了した。当日は明後日に衆院選を控えた野田聖子地方創生担当大臣も駆けつけ、参加自治体を激励した。参加者は16日の前夜祭が1082人(来場者400人+常設サイトのユニークユーザー682人)、17日のホールでの207自治体が参加した相談コーナー等が6947人。コロナ禍が深刻で、9月末まで6ヶ月、緊急事態宣言下にあり、しかも2年ぶりのリアル形式のフェアでコロナ感染は大丈夫なのかという声もあった。こうした中で、会場内はソーシャルディスタンスの確保が求められた関係で223自治体しかブースの確保できず、参加自治体も今回は会員自治体に限定させていただいた。その後、コロナ感染が心配という理由でキャンセルが21自治体もでた(追加申し込みは5自治体)。こうした限られた条件の中でのフェア開催であったが、ほぼすべての県の窓口の相談員からは異口同音に「本気度の高い相談が多かった」との声が寄せられ、それも5割から7割にも達していたようだ。また、「1年から3年以内に移住したい」「漠然層がなく、次につながる相談が多かった」との声もあった。年齢層は30代から40代が多く、東北の一部を除き、Iターンが多かった。各県の相談件数はすべて二桁にのり、20件を超えたところも多かった。各参加市町の相談件数もほぼ二桁にのった。 主催者として、間にコロナ禍をはさみ、2年ぶりにリスクを覚悟してフェア開催に踏み切ったが、従来とは違って、開会から終了まで人並みが途切れないなど、大いなる手応えを感じた。コロナ禍で地方移住が増えてきたという実感を持っていたが、今回のふるさと回帰フェアはそのことを裏付けるものであり、新たな地平を切り開いたかもしれないという予感を感じさせるものとなった。参加自治体からも、東京ではコロナ禍で地方移住が増えているとのことだが、想定したよりも移住相談が多く、そのことの一部が実感できたとの声もあった。

岸田首相、所信表明で地方創生に触れず!

国会が解散し10月31日の衆院選投開票に向けて、何もかもが選挙一色になるようだ。コロナも東京では二桁台に落ちているが、決して予断は許されない状況にある。さらに、岸田首相の所信表明演説を確認すると「地方創生」という言葉がどこにも見えない。総選挙を意識するあまり、政策が総花的で具体性に欠き、「まち・ひと・しごと創生本部」を軸にこの7年間取り組んできた、地方移住を始めとした地方創生の取り組みはどうなってしまうのか、一抹の不安が感じられるものとなっている。目先のことにとらわれ、コロナ禍によって問われた内政の要とも言うべき東京への一極集中の是正や都市と地方の関係などが、見失われてしまうのではないかという恐れが出てきている。とくに、地方移住の推進は、コロナ禍の全国的感染拡大の中で、改めてその重要性と必要性が、従来からの価値観の転換とも相まって、クローズアップされている。日本の地方移住の取り組みは、世界でも例のない形でNPOふるさと回帰支援センターの努力によって、19年の長きに渡り展開され、一定の成果も勝ち取られてきた。さらなるステップアップの取り組みが視野に入ってきており、岸田政権においても何らかの形で政策の継続性を明確にしていただきたい。 9月の移住相談件数が明らかになった。コロナ禍の中で4402件と4000台をクリアしたことは大きい。特に、面談による移住相談が960件と今年における最高の件数に達していることは評価できる。全体の相談件数では広島・群馬・長野・福島・愛媛の順となっている。特に群馬が2番目にランクされたのは初めて、セミナーへの参加者が多かった。また、コロナ感染が拡大する中でメールによる移住相談が拡大の傾向にあり、9月は1493件もあった。また、最近各県とも移住相談が増加傾向にあるが、青森、和歌山、佐賀が9月としては過去最高を記録した。特に青森は8月中旬に三村知事が東奥日報に「青森で待っているよ!」との新聞折り込みを大々的に展開し、話題になっている。 来客・取材等は、12日に山梨県道志村のふるさと振興課長ほか2名が来訪された。13日は、秋田魁新報の電話取材。15日には東京都三鷹市の中学生が総合学習の一環で、視察とヒアリングに来た。 移住セミナーは週末の16、17日とふるさと回帰フェアが予定されていることから少なかった。報告は、執筆者の事情で当分の間お休みにさせていただいています。

ふるさと回帰フェア、野田担当大臣が出席

10月に入り、東京もすっかり秋めいてきた。1日から緊急事態宣言が解除され、ふるさと回帰支援センターへの来客は、全国の自治体関係者をはじめ、見学者や移住相談者がじわりと増えてきた感がある。JOIN主催の「移住・交流&地域起こしフェア」(1~3日)を、今回初めてのぞいてみた。「ふるさと回帰フェア2021」の参考になった。 「ふるさと回帰フェア」は来週の16、17の両日、2年ぶりに有楽町の国際フォーラムで開催する。こちらもリアルで、対面での開催。コロナ感染の心配があるが、都の基準に従い、しっかり守って、コロナ対策には万全の構えで望むことにしている。また、前夜祭は、夕方から同じ国際フォーラムの「ホールB7」で開催し、ウェブでの同時配信も行う。是非、視聴していただきたい。講演は都立大の宮台真司教授。パネルは、初めて政府から「まち・ひと・しごと創生本部」の高原総括官、地域活性化センターの椎川理事長、と私の3人で「コロナ後の生き方・暮らし方・地方創生を考える」テーマに、現場で何が起こっているのかなど、臨場感のあるパネル討論を目指すので是非参加いただきたい。 17日の本番には、冒頭の開会セレモニーに新任の野田担当大臣の出席、会場視察が行われることになった。フェアまで1週間に迫ったが、コロナによる参加のキャンセルがいくつか出ている。一方、岐阜県八百津町などが新たに参加したいと連絡があり、急遽、参加になった自治体もあり、例年とは異なる動きも出ている。また、司法書士連合会から、ふるさと回帰フェアが会場の関係から会員限定になったことから、来年度のフェア参加を目標に会員化を検討したいと連絡があるなど、従来とはまた異なる動きも見られる。さらに、今年度の農業白書に2ページにわたって、ふるさと回帰支援センターが取り上げられているとの情報が、山田俊男参議院議員から寄せられた。これも画期的で意味あることである。農業分野を対象にした白書に移住が取り上げられるということは、それだけ市民権が確立してきているということだと思う。 来客・取材等は、1日に福井県定住交流課の前田課長が、2日には兵庫県の地域調整局川井局長が顔を出された。6日には宮城県の河北新報の電話取材があった。7日には朝日新聞社会部の取材も。さらに8日には農業会議所の「iju info」40号の特集記事「昨今の移住状況と今後の展望(仮題)」の取材があった。 移住セミナーは16回と多かったが、執筆者の事情で当分の間、お休みとさせていただく。

山形、オンラインセミナー過去最高を記録

29日に行われた自民党の総裁選挙は岸田氏が勝った。宮沢喜一内閣以来、保守本流の宏池会が30年ぶりに政権を担うことになった。前政権、前々政権のような乱暴な政権運営はないと思うが、課題は山積、まず国民の政治に対する不信感を払拭することに取り組んでいただきたい。そのためにはしっかりと説明責任を果たすことが必要だと考える。 コロナはここに来て、急速に感染者が減り、9月いっぱいで緊急事態宣言が解除された。今回の宣言は2度の延長もあって長い宣言であった。これが解除されると、一気に開放されたということで街に繰り出す人が増え、リバウンドする事になりかねない。全国で宣言と重点措置が発令されていない状況になるのは4月4日以来、半年振りとなる。 実は、26日の朝、事前収録したNHKのラジオ深夜便が流された。そうしたら、なんと53年ぶりに学生時代の同級生から電話があった。最初は誰だかわからなかったが、同じクラスの数名の友人の名前が出され、思い出した。他にも複数名の方から連絡があった。朝の4時、そんなに早い時間から起きてラジオを聞いている人がいる事に驚くとともに、NHKの影響力の大きさにも驚いた。また、29日午後にはかねてから依頼があった日本郵政での講演を行った。オンラインでの講演で少し戸惑ったが、時間通り終えることができた。きっかけは6月発行の日本郵政グループ労組の「JP総研Research」という情報誌のインタビューに応じたこと。その後、日本郵政の常務がセンターにお見えになり、意見交換をしたことで、今回の講演に繋がった。地方の過疎化・高齢化によって、郵政事業も少なからず影響を受けており、社内に地方創生部を置いて対応を検討しているようだ。そうしたことから移住に関心を持っていただき、さらには郵政グループとしてなにかできることはないのか、ということになったようだ。講演では、地方移住の現状と課題などについて話した。これをきっかけに連携が一歩前に進むことになれば、ふるさと回帰運動の受け皿が充実し、この運動に参加する自治体の輪がさらに大きく広がることになると思っている。 来客等は、28日に東京都産業労働局雇用就業部就業推進課の方が見えられ、来年の女性の就業推進のイベントへの協力要請があった。さらに、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」の新所長が見えられ、親しく意見交換した。10月1日は和歌山県橋本市長が視察に見えられた。 移住セミナーは8回と少なく、すべてのセミナーがオンラインで行われた。 22日はまず福島県が「ふくしまで移住体験してみない?~農村体験編(国見町・大玉村)~」を6名の参加で開催。ゲストは地域の魅力をよく知る直売所の店長と地域おこし協力隊で、農村での四季の暮らしを紹介した。このセミナー、県北の国見町と大玉村で予定されている短期移住体験「ふくしまチャレンジ」をPRするために開いた。昨年はコロナ禍でオンライン開催となったプログラムだが、10月以降、現地で開催できることに期待を寄せ、応募を呼びかけている。 25日は人気の長野県飯山市が「東京生まれ、東京育ちの田舎満喫!雪国ライフ」と銘打って、田舎暮らしの経験ゼロから飯山市に単身移住したゲストが写真などを使い、雪国での暮らしを説明した。除雪の仕方や寒さ対策などの工夫、大変さだけでなく雪の魅力や雪を楽しむ様子が紹介された。座談会では、毎年100名を越える移住者を集める飯山市の移住者数や仕事についても質問があった。神奈川県は「ちょこっと田舎で自然豊かな神奈川で暮らそう~ワーケイションの話も聞けます~」を松田町・茅ヶ崎市・逗子市・相模原市の参加で開催。参加者は21組29名。まず参加自治体から、それぞれの地域の自然を楽しむライフスタイルが紹介された。市民が海岸でゆったり過ごす様子や親子のグループが山遊びを満喫する姿が動画で紹介された。また、コロナ禍で関心の高いワーケイションやコワーキングスペース、家の探し方といった情報も紹介。参加者に、参加自治体での暮らしを具体的なイメージが描ける形で提供した。埼玉県は「みやしろ初めてツアー~みやしろの自然と暮らす たくさん遊んで みんなで笑って~」を3組4名の参加で開催。このセミナー宮代町の初めての単独セミナーで、東京まで最短40分で、雑木林や里山風景が広がる宮代町を自撮り動画で、オンラインツアー形式で紹介。ゲストは「地域でハブステイションを運営する女性」と「脱サラし新規就農した男性」、「森のようちえん運営女性」、「地域のママのサードプレイスを運営する女性」の4名で、駅と買い物スポットの距離感や休日子どものプレイスポットなどを紹介した。参加者は40代の男性が多く、内容的には子育て中のママやファミリー向けの内容で、ミスマッチの傾向があったようだ。和歌山県は「田中理恵のjust for you!わかやまオンライン移住フェア2021」を61組78名の参加で開催。和歌山出身の元体操選手の田中理恵さんが有田市にある移住者が経営する「ヤビツビレッジ」を訪問し、4名の先輩移住者(台湾出身の協力隊員、千葉出身の現役格闘家でジビエハンター、神奈川出身のシェフ、大阪出身のビレッジ経営者)とトーク。ゲストからは憧れの生き方を求めて和歌山を選んだきっかけや実際に移住してわかった和歌山の魅力などを紹介。録画とトークライブを数回に分けて行うなど飽きない構成であった。盛り上がった。三重県は「三重県UIターン就職情報セミナー 企業の採用者から聞く みえの就職・業界事情」を尾鷲市2社・四日市市1社・伊勢市1社の県内4社が参加して開催。参加者は20代を中心に10名。事業計画等参加企業への質問だけでなく、移住支援制度約らしに関する質問など、県内への移住・転職をリアルに捉えた質疑が交わされ、盛り上がった。 26日は山形県が「庄内さ、いGO!~秋こそ楽しむ庄内暮らし~」をなんとオンラインセミナーでは過去最高の27組34名を集めて開催。集まった理由を担当に聞くと、「地域の自治体を集め、セミナー開催を重ねてきたことの成果が出てきたのでは」との回答。この形のセミナーはまだまだ続くと決意を語った。また、鶴岡市や遊佐町、酒田市など庄内地方は根強い人気もあるところだ。セミナーの内容は、ぶどう園、お試し暮らし住宅、旅館をイノベーションしたカフェなどから中継を行い、各市町の担当者が、芋煮や鳥海山、移住者交流会の様子など、移住したらどの様な暮らしが待っているのかを臨場感を持って報告した。 福島県は「ちょっとディープなふくしまを知る~世界中を旅して開業したゲストハウスオーナーの想いを聞く~」を22名の参加で開催。ゲストは世界中を旅して、福島市といわき市にそれぞれ移住し、ゲストハウスを開業したオーナー2名。地域の魅力やゲストハウスに込めた想い、今後の展望などを聞いた。ゲストハウスの開業や地域づくりに興味のある参加者もおり、質問も活発で盛り上がった。

島根セミナー10名中9名が女性。 12県がそれぞれ特徴あるセミナーを開催

シルバーウイークというのか、9月中旬の3連休は人の出は多く、仕事に追われていることもあって出勤したが、銀座はこんなに人出が多いのは久しぶりという状況だった。東京は21日のコロナ感染者は253人と3ヶ月ぶりに300を下回り着実に減少している。 来客は少なく、9月15日に共同通信の取材、21日に時事通信の取材とBSテレビ東京の「マネーのまなび」のTV取材があっただけである。 また、ふるさと回帰フェアのプログラムは月末完成予定。情報誌「100万人のふるさと」は10月5日発行で、会員等にはフェアのプログラムと情報誌を同封して送ることになっている。 移住セミナーは13回の予定であったが18日に予定されていた北海道の「北森カレッジ&森林のお仕事ガイダンス」は準備の関係で中止となり、12回となった。北海道はこの間コンスタントに広域でのセミナーを開催し、それなりの成果も出している。さらなる頑張りを期待したい。北海道の特徴は、明治以降全国各地から入植し、開拓に携わった経緯もあり人にやさしく、移住者に対し協力的である。結果として、移住者は地域に溶け込みやすく、移住先としておすすめの場所である。また、先週もすべてのセミナーがオンラインで行われた。 16日はまず広島県が「広島の外食市場を知り尽くしたプロが語る~飲食店開業で押さえるべき3つのポイント~」を開催。ゲストは数々の飲食店を成功に導いてきた専門家で、事業継承にあたってのポイントを解説。居抜きの物件の活用、資金調達、広島ならではの傾向・後継者バンクなどについて語られた。参加者からはキッチンカーについての質問が出るなど、これから広島で飲食店開業をめざす人にとって役に立つ内容であった。 17日は三重県が「ええとこやんか三重移住セミナー~みえde起業して暮らす~」を23組(暫定)参加で開催。ゲストは2名で、一人は3日間の一人旅で訪れた伊勢市で、偶然、飲み屋さんで知り合った地元の人との御縁で移住。BARを創業した女性、もう一人は憧れの山の中にレストランを創業し、さらに映像クリエイターと小さな農業を営む男性。二人からは創業するまでの経緯などが語られた。参加者は関東在住者が多く、年代は20代から50代。それぞれ、自分本位の創業ではなく、地域が求める需要に合った創業を検討することが重要と話した。長野県は「移住女子トークライブ【移住が私の分岐点】楽園信州移住セミナー」を諏訪地域(岡谷市など3市1町1村)、長野市、小諸市、大町市など3町1村が参加して開催。参加人数は24組。ゲストは大きな動機や目的があった訳ではなく受動的に移住したママと10年間のドイツ暮らしを終え、現在は協力隊+ベビーシッター+NPO経営の3役をこなすママで、松本市と長野市の比較やゲストが立ち上げたコミュニティーの活用方法などの紹介があった。ファミリーでも単身でも女性は移住後の自分の居場所に不安を感じやすいので、セミナー参加を繋がり作りの糸口にすればと思ったようだ。 18日は大分県が「就農・就業フェア×大分暮らし塾」を開催。リモートイベントツールRemoを使い、大分県への就農・就業・暮らしについてもまとめて相談できる相談会を開いた。前半はセミナー、後半は個別相談。セミナーでは、国東市で小ネギ農家になった移住者がゲスト。農地を借りる際のサポートが手厚かったことや、頼る人が多すぎて誰に頼ろうか迷ったことなど受け入れ体制ができている大分県の状況が率直に語られた。個別相談では、由布市・豊後大野市・就農全般・しいたけのブース等への相談が多かった。静岡市は「静岡市オンライン移住相談会 静岡市の暮らし、仕事、子育て」を7名の参加で開催。テーマは市内での子育てや保育園事情で、枠いっぱいの参加者で賑わった。全国でも屈指の子育て環境を誇り、静岡市を象徴する子ども未来サポーターや保育コーディネーターが参加、相談者の希望地域に合わせ、保育園の申込み時期や方法など具体的なアドバイスが行われた。岡山県は倉敷市にスポットを当てた「くらしきで暮らす移住相談会 瀬戸内×古民家」を開催した。参加は13名。ゲストは古民家再生に携わっている方で、失敗しない古民家の選び方や瀬戸内海沿いの暮らしの魅力について語った。後半は、参加者の質問にざっくばらんに答える座談会で、先輩移住者も参加し、実際の生活や古民家での暮らしについて生の声を聞くことができて、大いに盛り上がった。鹿児島県は昨年に引き続き、「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(離島暮らし編)」を事前予約満員御礼で開催。参加者は35組45名と大健闘。参加したのは奄美大島(奄美市・宇検村)・沖永良部島(和泊町)・種子島(西之表市・中種子町)・屋久島(屋久島町)・徳之島(天城町)・喜界島(喜界町)・奄美群島広域事務組合など昨年を上回る5島から9市町村。Zoomの他facebookでも配信。ゲストは奄美・喜界島の先輩移住者で、昨年は参加者だったが、今年はゲストとして参加。移住までの具体的な流れや島暮らしの現実が話され、大いに参考になったようだ。途中、参加9市町村からPRタイムも用意され、それぞれの暮らしぶりなどが紹介された。オンラインだからできた離島のセミナーで、ぜひ次年度も開催していただきたいものだ。福島県は「カレーを通じた地方とつながるオンラインクッキング(第1回)郡山ブランド野菜のいい話とスパイスカレー」を20組25名の参加で開催。県産の食材を使ったカレー作りを通じて、食と暮らしの魅力を伝えるセミナー。参加者には事前に食材を届け、オンラインで解説しながら一緒に調理するという形式は今回が初めての試みで、参加者の満足度も高かった。参加者からは現地に行ってみたいという声が上がるなど反響が大きかったようだ。次回開催にも期待したい。 19日は富山県が氷見市・黒部市・小矢部市・南砺市の4市から中継し、「『おうちでとやまさんぽ』~暑い富山の夏編~」を開催し、富山の魅力を語った。小矢部市は地元の「津沢あんどん祭り」の魅力を伝える体験館からお囃子の生演奏や実際に体験できるミニ行燈の絵付けの様子を伝え、南砺市からは市内でも特に豪雪エリアで民宿を経営する方から冬場の生活の様子が語られた。また、参加4市からのクイズを参加者に答えてもらうなど盛り上がり、地域の雰囲気が伝わる内容だった。兵庫県は「ひょうごで働こう!オンライン就職セミナー&個別相談会」を8名の参加申込みの内4名の参加で開催。現地の就職事情をよく知る就職相談員が兵庫の仕事探しの実際と就職支援、また参加者を首都圏在住者に限定したため、兵庫県を知らない参加者のための「兵庫県ってこんなところ」などの話しもあった。島根県は5回シリーズの2回目として「島根移住ステップセミナー#2『しごと編』」を10名の参加で開催。ゲストは東京から浜田市に転職し、Uターンした人で、現地での面接、採用されるまでの様子を詳細に話してもらった。参加者は11名の申し込みに10名の参加で、男性は1名で、残りはすべて女性。県内出身者は1名で他はすべて他県者。そのため、Iターン移住者の話も聞きたいとの希望も出された。女性が多いというセミナーは珍しく、島根県の特徴なのか知りたいものだ。新潟県は、女性限定で「おしゃべり座談会 これからの“地方暮らし”について考えてみる」を26名の参加で開催。ゲストは、ウコン栽培をしている方、デザインの会社の代表者、空き家をリノベーションして宿を経営している方と様々な経歴を持った3名。保育園の園庭が広いこと、美容院の支出が減ったこと、ご近所さんと仲良くなるコツなど、女性ならではの視点から移住について語られ、盛り上がった。

14県が14回の多彩なセミナー開催

政府は、全国的なコロナ感染者の増加状況が収まらないことから、2度目の緊急事態宣言の延長を行い、9月末日までとした。そうした中で、首都圏の感染者は1000人程度まで下がり、やっと減少傾向に入ったようだ。 一方で、今秋に任期切れを迎える衆議院議員は総選挙を控え、菅総理では戦えないと自民党総裁の首の挿げ替えを策し、外堀を埋めて、菅総裁を辞任に追い込んだ。ただ、コロナは相変わらずで、こうした中での自民党総裁選挙とそれに続く衆院総選挙。間が悪いというのか結果次第では政治責任問題に発展することも考えられる。ただ、国民は、いまは緊急事態宣言下ということで、コロナを克服するために耐え忍んで収まることを待つだけである。 取材や来客は先週も少なく、9月8日に読売新聞取材。9日は日経新聞がシニアの移住についての取材。14日は10月のふるさと回帰フェアの広告の一部を地下鉄で配架されているフリーマガジン「メトロミニッツ」で展開することから編集長が表敬訪問。読売新聞夕刊の連載「取材帳 田舎で新生活」が14日から始まった。センターを通して、「地方移住の最前線を追う」そうで次回も楽しみだ。 また、15日にふるさと回帰フェアのポスターとチラシが完成し、順次参加自治体や関係団体に送付される。 移住セミナーは前週も全てがオンラインでの開催で、14回開催した。まず、9月8日は広島県が「瀬戸内の城下町『三原』これからはじまるまちづくり」を開催。ゲストは三原市のまちづくりに取り組む3名の移住者。1人は地域課題の解決に取り組む人、2人目は店舗や古民家のリノベーションを手掛ける人、3人目は古民家カフェ&宿の経営者。それぞれに移住までの経緯や取り組みを語ってもらった。参加者とゲスト、自治体職員が率直な意見交換を行い、疑問やアイデアも飛び交った。これからの三原市のまちづくりのきっかけになるセミナーとなった。今後、10月にはゲストとのオンラインワークショップ、11月にはオンライン現地ツアーも予定されている。参加者は集計中。 10日は群馬県中之条町が「今宵、『古民家BAR久美子』にて」を速報値で33名の参加で開店。中之条町の移住・定住コーディネーターの村上久美子氏が『古民家BAR久美子』のオーナーに扮し、移住後の暮らしや地域との関わり方などを語り合うユニークなセミナーとなった。対話が充実し、参加者の人柄とともに町の雰囲気もよく伝わったようだ。北海道胆振総合振興局が「北海道『いぶり暮らし』オンラインセミナー」を9名の参加で開催。このセミナーは胆振管内10市町の内、代表5市町の暮らしぶりを伝えるセミナー。参加者は関東在住の50代が多数を占め、過ごしやすい気候や優れた交通アクセスといった意外な利点や、胆振管内での農業の情報などが提供された。参加自治体は室蘭市・登別市・壮瞥町・白老町・洞爺湖町。 11日は静岡県が「ウエルカム!子育てファミリー 静岡市・藤枝市の移住者が語る子育てのリアル」を速報値で20名の参加で開催。ゲストは子育て支援が充実した静岡市・藤枝市へ移住した方で、両市での暮らしと子育て事業を紹介した。参加者は20代から60代と幅広く、在住地は東北から九州までとオンラインならではの広範囲からで、静岡県への移住・子育てテーマに対する人気ぶりが垣間見るセミナーとなった。宮城・山形・福島コラボセミナー「~女性目線で見た地域の食~」は初めての開催で、東北の南に位置する3県が合同で企画して開催。東北の南3県での生活を楽しむ移住者をゲストに、女性の視点から、アンポ柿、ほや、芋煮等、地域の食文化について、クイズを交えながら和やかに語り合った。申込みは多数あり、特に20代から40代の反響が大きく42組42名の参加。継続した開催が望まれる。兵庫県神戸市は「神戸でのびのび子育て!自然×都会 神戸だからこそ叶う子育て移住セミナー」を4組5名の参加で開催。今回は子育て移住をテーマに、2組の子育て中のゲストと市職員、市移住相談員がクロストーク。都市部から海も山もすぐに行ける立地。広々とした子育て施設、子育てサークルの多さ、医療施設の多さや技術の高さなど魅力あふれる神戸の状況や、待機児童問題などデメリットも率直に話され、盛り上がった。終盤には本気度の高い移住希望者からの質問が相次いだ。北海道檜山振興局は「北海道『檜山(ひやま)』でのんびり・やさしい暮らし」を9組11名の参加で開催。このセミナー、6月に引き続いての2回目。最初は各自治体の紹介だったが、今回は参加自治体への移住者をゲストに、それぞれの町の魅力や体験談を語ってもらい、移住先での暮らしを参加者に、より身近に感じてもらった。参加者からの質問にも丁寧に答え、参考になったとの声も寄せられた。参加自治体は江差町・上ノ国町・厚沢部町・乙部町・奥尻町・今金町・せたな町の計7町。継続したセミナー開催が移住者受け入れの本気度を示すことにも繋がる。 群馬県は「ぐんま地域おこし協力隊 募集相談会」を現役の協力隊員3名をゲストにトークライブと、現在、協力隊員を募集している市町村との個別相談会という構成で開催した。個別相談会は満席の盛況ぶりであった。参加者は24組25名。愛媛県は「【愛媛で働く】地域おこし協力隊で移住セミナー~瀬戸内島暮らしの先輩に聞く、協力隊のリアル~」を46名の参加で開催。地域おこし協力隊の仕事については、OBと現役の2名をゲストにそれぞれの体験などを交えて話してもらった。また、どの様な人が協力隊員に向いているのか、活動内容なども語ってもらい、心構えや地域との関わり方なども知ることができたようだ。チャットを使っての参加者からの、現地での生活やミッションなどについての質問も受けて、全体として、協力隊についての理解を深めることができたと好評であった。長野県は「暮らす・働く 信州まつもと広域まるごと移住相談会」を松本地域振興局・松本市・塩尻市・安曇野市など3市4村の参加で開催した。このエリアは人気のエリアで、ゲストは安曇野に移住し、移住ブログが人気の山下氏と生板村に移住し、林業(特殊伐採)に携わる白井氏の2名。移住を決断するまでを語った。グループトークでは住まい・仕事・移住全般の3テーマに分かれてトークを展開。参加者からも活発な意見が出て、本気度の高さが伺えた。 12日は新潟県が「にいがた暮らしセミナー『自分の人生、自分で創造』」を29名の参加で開催。テーマはリモートワークと起業で、新潟で新しい挑戦や働き方をしている移住者2名。新潟を選んだ理由やテレワークでの働き方を話してもらった。参加自治体からは起業を希望する方やテレワーカー向けの支援制度などの説明があった。質問コーナーでは雷への対策や住まいの探し方など移住するにあたっての様々な質問が出された。茨城県は「第5回いばらき暮らしセミナー『トカイナカのススメ』」を12組19名の参加で開催。参加自治体は土浦市・つくば市・つくばみらい市・桜川市・筑西市・下妻市。冒頭、参加自治体がそれぞれの自治体の概要などを紹介。移住希望者への支援制度や空き家情報などを紹介した。参加者には複数回参加の方もおり、本気度を感じさせる方もいた。福島県は「福島県西郷村・川谷 『畑、使う?』農地と牛が溢れる大自然で地域を開拓しませんか?」を31名の参加で開催。西郷村の川谷地区を紹介するセミナー。自治体の1地域を紹介するセミナーはあまり例がないがオンラインということもあって北海道から関西方面までの31名が参加。20代から40代まで、男女比は半々。福島県への移住者が川谷地区で行った農業イベントやその様子を映像化したものなどを上映した。また、農業体験受け入れ農家もゲストとして参加。地域の魅力や課題も共有し、参加者との交流を深めた。参加者からは「映像から福島の空気が感じられた」などの感想が述べられた。香川県は「第2回香川県UJIターン就職・転職セミナーin東京」を8組11名(集計中)の参加で開催。県が主催する2回目の就職・転職セミナーで、今回は転職時の職務経歴書の記載方法やオンライン面接の際の心構えなど時流にあったアドバイスのほか、移住の際の支援制度などの説明もあった。また、希望者には個別相談も行った。参加者は30代後半から50代後半。シニア層の参加が目立った。

フェア関連チラシ・ポスターは9月中旬発送!

オリ・パラも終わり、季節も秋めいてきて、腰を据えて抱える課題に取り組まなければと思う。政府にも、こうした気持でコロナ禍に立ち向かってほしいと思うが、どうも政治の季節に一気に突入という感じで、コロナ対策はどうなるのかと心配している。 10月16日、17日に開催予定の「ふるさと回帰フェア2021」は順調に準備が進み、ポスター・チラシは参加団体などには9月中旬発送予定。少々お待ち下さい。 8月の相談件数が明らかになった。8月は8日から9日間、長い夏休みを頂戴した関係もあったが3312件と3000件を上回った。しっかり頑張った県は広島・群馬・山口・福岡・愛媛。特に群馬・広島・愛媛は移住セミナーで三桁の参加者を集め、面談も群馬県は在宅でオンライン相談に応ずるほどの盛況となったようだ。移住に対し本気度の高い面談・電話・メールでの相談は福岡・広島・静岡・宮城・山梨となっている。オリ・パラとお祭り騒ぎがあった一方で、緊急事態宣言が出され続けた8月ではあったが、移住ニーズは依然として高いものがあると言っていい1ヶ月であったと思う。 取材や来客は先週も少なく、9月3日に読売新聞取材、朝日新聞の事業への協力要請があった。7日には山口県東京事務所長が見えられ、防府市長の池田さんからの「折れるな志!」と銘打った農業大学生が開発した吟醸酒「六三一」を頂戴し、意見交換した。 移住セミナーは今週も11回開催され、すべてがオンラインで行われた。9月1日は高知県が水曜日の夕方から「第4回 地方でCHANGE キャリアに新しい道を拓く 働き方いろいろセミナー」を5名の参加で開催。このセミナーは6回シリーズの4回目。対面形式からオンラインに変更になったが、予約開始早々に満員になった。今回のテーマは起業・継業(跡継ぎ)。高知における事例、マインド、ビジネスプランの立て方等、地方で成功するための道筋を丁寧にレクチャー。参加者の真剣度も高く、満足度の高いセミナーであった。 3日は福島県県中地方振興局が「ふくしま暮らし体験事業オンライン説明会」を9名の参加で開催。この説明会は、県中地域が実施する2パターンの体験事業を紹介するセミナー。1つは食体験を通じて地域と継続的につながるオンラインプログラム。もう1つは地域交流を大切にした短期移住体験プログラム。短期移住体験はコロナ禍により先延ばしになっているが、こうした体験事業を通じて県中地域とつながる楽しさを伝えていた。体験は現実を知ることにつながる重要な機会だ。 4日は、岐阜県が「第4回 清流の国ぎふ暮らしセミナー ぎふdeみつけた、わたしのシゴト『チャレンジしたい』を仕事に」を速報値で13組の参加で開催。ゲストは県内で陶芸作家、デザイナー、自動車整備士といった希望職種を見つけ、移住した3名。それぞれ移住までの経緯や暮らしぶり、仕事に対する思いを語った。石川県は「わたしの石川くらし~なぜ子育て世代は加賀を選んだか?~」を開催。ゲストは加賀地域に移住した子育て世帯の2名。加賀での暮らしを選んだ理由を移住前後の暮らしを比較し、ざっくばらんに話した。また、自宅や普段子どもと遊んだりしているお気に入りの場所などをライブ中継し、子ども達がのびのびと遊べる環境などを紹介した。栃木県はテレワーク移住に着目し、「意外と近い!テレワーク居住地とちぎの可能性」をテーマに開催。23組の参加。ゲストは、コロナ禍直後は東京通勤していたがテレワークに変更したママと、リモートワークになり、拠点先探しを始めたパパ。移住先を選んだ理由と、東京生活と今の暮らしの時間の使い方の変化を紹介。また、ゲストのママからは「2,5時間子どもと過ごす時間が増えた」など具体的なメリットの紹介があった。テレワークパパからは「移住前に住民との接点を持つことで地域のローカル文化も知ることができた」と物件以外の情報収集、移住相談窓口の活用のメリットなどが話された。佐賀県は「さが暮らしセミナーVol,6 佐賀で起業してみませんか?」を13名の参加で開催。ゲストは佐賀県に進出したベンチャー起業代表と昨年度起業支援金を受給し、唐津市で起業したパドリングスポーツを通して地域での文化づくりをめざす移住者。ゲストからはなぜ、起業地として佐賀を選んだのか、これまでの挑戦、とりわけ起業前や起業後の様々な体験などを語ってもらった。予約の方はほぼ出席され、途中退出も少なく、真剣味の高いセミナーであった。女性の参加者が多かった。長野県は「伊那谷8市町村まるごと体感オンラインセミナー」を上伊那エリアの8市町村の伊那市・駒ヶ根市・辰野町・箕輪町・飯島町・南箕輪村・中川村・宮田村が参加して開催。まず、それぞれの自治体が中継でわが町の風景などを紹介。南箕輪村からは村に本拠地を置くバレーボールチームの選手も登場し、村での生活を語った。移住者4名のトークセッションでは「家族で過ごす時間が増えた」「特別なものはなくても生活に必要なものはそろっているので、安心感がある」など移住者ならではの意見が出された。参加者は速報値で40名。熊本県は「イジュカツ!~くまもと移住活動~vol,4オンライントークイベント/地方で働く、暮らす為のヒント」を25名(速報値)の参加で開催。参加自治体は熊本市・山鹿市・小国町・多良木町・五木村の5市町村。ゲストはTURNSの堀口氏で「地方で働く、暮らすためのヒント」をテーマに「なんのために移住するのか」を明確にする必要があると話した。また、移住がゴールではないので、人生設計の中で移住をどの位置に置くのかということなどを話した。その後、参加自治体や参加者との質疑応答が行われた。 5日は北海道上士幌町が「今だからこそテレワーク移住という選択~北海道 十勝 上士幌町オンライン暮らしセミナー」を10組27名の参加で開催。ゲストはテレワーク移住した子育て世帯で、上士幌での暮らし、仕事、余暇の過ごし方など、具体的な体験談が語られた。参加者は子育て世代が家族で参加するなど若い夫婦が多かった。上士幌はチャレンジする人を応援する風土があり、移住者を受け入れる体制もしっかりしており、世代を超えて活躍できる場があることが発信された。山梨県は「やまなしで林業する。~ゼロから林業を始めるために知っておきたいこと~」をテーマに、県の林業振興課から山梨県の林業についての支援制度、体験プログラムなどが紹介された。また、移住して森林組合に勤務するベテランと若手従業員がゲストで参加し、林業のリアルを語った。参加者は20代から30代が多く、個別相談も満席であった。参加者は11名。新潟県・富山県・石川県・長野県の4県セミナーは「いま、かなえる。ゆる農LIFE 長野×新潟×富山×石川 4県合同移住フェア」をいま、かなえる。ゆる農LIFEをテーマに“ゆる農”の第一人者を講師に招いてポイントセミナーと各県の先輩移住者のクロストークをウエビナー形式で配信した。参加者数(視聴者数)は、104名だった。

セミナーの内容が充実、良い展開となっている

今年の夏はなんか、重苦しい雰囲気が漂う夏だった。8月に入って、西日本を中心にした集中豪雨と長雨。コロナ禍でオリンピックも盛り上がらず、やる意味があったのか、誰のために開催するのかがわからないまま、パラリンピックとお祭りが続いた。気がつけば、日本中の33都道府県に緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が出され、身動きができないような状況となっている。感染症対策の専門家が指摘していたことが現実のことになっているが、こうした事態になったことに対し、誰も責任を取ろうとはしていない。 ふるさと回帰支援センターの動向は、セミナー開催数が8月は前年比で6回増加し、30回となっている。コロナ禍でも移住希望者のニーズに応えるかたちでしっかり働いている。また、例年8月に温暖化の影響を受けて豪雨が西日本を襲っていることから、一部地域では移住相談の際に、「ハザードマップ」を見せてほしいと言われるケースもあるようだ。 取材や来客はまず、8月25日に高齢者の介護移住の取材があった。26日は都庁の行政部振興企画課などの視察があった。27日は都立大の宮台教授と意見交換、午後は日経ヴェリタスの取材。31日は(一財)地方自治研究機構のヒアリングがあった。 移住セミナーは今週もすべてがオンラインで行われた。24日は山口県の「YY!ターンカレッジ第2回『やまぐち×自分らしく暮らせる場所』」を59名の参加で開催。「山口県って意外にいいかも!?」という視点で生活などを紹介した。ゲストはIターン者2名。「自分らしく暮らせる場所」を切り口に、山口県の写真等を使って暮らしぶりなどを紹介した。 25日は、高知県が「地方でCHANGE キャリアに新しい道を拓く 働き方いろいろセミナー」をシリーズ3回目、ノウハウ編として4名の参加で開催。テーマは「管理スタッフにキャリアチェンジするには」。人事総務から企画開発まで管理業務を細分化し、それぞれの適正、有利な資格、狙い目等についてコーディネイターが解説。最後に「サーベイ」テストを参加者に対して実施し、自分のタイプを確認した。 26日は京都府が「就職&移住 個別相談会」を開催。参加者は2名。京都府は毎月土曜日にブースで移住就職個別相談会を実施。毎回満員と盛況で、土日に参加できない人のために平日夜間のオンライン開催を行うことにし、今回が2回目。予約3名。相談2名。それぞれ本気度の高い人だった。 27日は北海道が「北海道“ひだか“オンライン移住カフェ『夏の暮らし編』」を日高振興局が初めて開催。管内7町が参加して開催。昼休みに気軽に参加できるように、平日昼に開催。参加者は18名と健闘した。管内7町村が連携し、移住者したばかりの人も交えて、夏の気候、遊び方、食べ物等、日高の夏の楽しみを語り合った。秋にも開催予定で期待が高まっている。群馬県は「群馬と関わる時間~勝手に、おみやげ討論会~」を60組67名の参加で開催。県内に移住した先輩移住者と県出身者から一押しのお土産の、群馬県での日常生活や移住前の暮らしなどを紹介。お土産の紹介から意外な地域の特徴や特産品を知ることができ、移住後の生活をリアルにイメージできた。お土産という身近なテーマを用いることで参加者も共感でき、チャットでは質問やコメントも多く出された。広島県は「映像クリエイティブは地方がおもしろい~森ガキ監督が語る映像屋のこれから~」を開催。県出身の森ガキ監督をはじめ多くの関係者が参加した。広島での映像制作の現状やこれからの協力体制、場つくりなどの話があり、地方だから作れる映像作品や、クリエイターとして地方での活躍をめざす方へのバックアップの仕組み・仕事のチャンス等についてそれぞれの立場から熱く語られた。 28日は滋賀県が「そうか、滋賀があったか!滋賀ぐらし万華鏡(かれいどすこうぷ)~滋賀のパワースポット編~」を予定していたが、コロナ禍でゲストが集まれなくなったために中止。日を改めて開催となった。新潟県は「自分にジャストフィットな暮らしに還ろう~久々のにいがた暮らしは、まずここから~」を新潟市・十日町市・三条市・長岡市が参加して、都会暮らしに疑問を感じている方、新潟で自分らしく働きたいという方を対象に、Uターンして新潟の酒造メーカーに転職した方をゲストに開催した。参加者は速報値で30名。ゲストからは移住に至った経緯や転職活動の様子などが語られた。移住相談員からは県としての支援制度や、コロナ禍ならではの就職活動の進め方などのアドバイスを話された。参加自治体によるクロストークではそれぞれの自治体が一番盛り上がる季節の話しや祭り、さらには冬の過ごし方などの質問も出され盛り上がった。和歌山県は「わかやま 夏の夕涼み移住相談会」を、10組を越える参加者で開催。参加自治体は和歌山市・田辺市・高野町・湯浅町で、仕事・県総合のブースあわせて6ブースが出た。参加者は20代から50代でと幅広く、大阪、京都、三重など関西圏在住者が多かった。移住全般や田辺市、仕事のブースが人気であった。北海道は「北森カレッジ&森林のお仕事ガイダンス」を北海道立北の森づくり専門学校の主催、北海道庁林業木材課の共催で開催。このセミナーは北海道の林業について紹介し林業の現状、学校の魅力、カリキュラムのほか、林業従事者とカレッジの現役学生をゲストにやりがい、苦労、夢などを語ってもらった。参加者は6組7名と少なかったが質疑応答も活発で充実したセミナーとなった。愛媛県は28日、29日の両日、「えひめオンライン移住フェア」を開催した。このフェアはZoomを使っての相談会で、16自治体と県、就職関係の関連団体が8団体が参加。参加者は37組47名。県ブースには漠然層、それなりに移住先が決まっている参加者は各自治体と相談。人気自治体は松山市、西条市。就職相談も人が集まった。また、事前にメールで相談できる「かんたん診断」を実施し、おすすめ自治体を個別に紹介し好評であった。 29日は佐賀県が「さが暮らしセミナーVol.5 白石町いちごトレーニングファーム」を新規就農希望者を対象に開催し、5名の参加。ゲストは白石地区イチゴトレーニングファームの専任講師、卒業生の2名。イチゴ専業農家になるためのファームでの研修の内容や、白石町での暮らしなどの話しがあった。また、実際にかかる初期費用や返済プランなどリアルな話も聞けて、わかりやすく参考になる内容であった。長野県は「ナガノで農林業 第1次産業はこう変わる!?~会社員から転身~楽園信州移住セミナー」を29組31名の参加で開催。参加自治体は長野県、上田地域定住自立圏の2市1町1村、須坂市・伊那市・茅野市のほか2町2村。ゲストは長野で新規就農、就林をした2名で、これまでの経緯や移住後の暮らしなどについて語られた。県の農政部や林務部からは、ドローンなど最新技術を活用した農林業について動画や写真を使って紹介した。参加者は20代から50代までで、熱心に聞き入っていた。

移住相談、セミナー、盛夏の中で盛況

8月中旬の天候不順から、ここに来て夏が戻ってきたかのような8月下旬らしい暑い陽気となっている。一方で、海の向こうの中東、アフガニスタンでは、1975年のベトナム・サイゴンを彷彿させるような事態が起こっている。20年に及んだアメリカのアフガニスタンでの戦争が、アメリカの想定を超えて、一気にイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、国を捨てる多くの人々が空港に殺到し大混乱に陥っているのだ。ミャンマーでは軍事クーデターによる混乱と血なまぐさい騒乱が続いており、収拾の兆しは見えない。 国内的には第5次の緊急事態宣言が発出されているが一向に収まる気配はなく、新たに8道県も追加される事になった。そうした中でパラリンピックも始まった。一方、菅総理が肩入れした横浜市長選挙は大差で野党連合が勝利する事態となっている。 なんとも形容のしようがない苛立ちを含めた、先の見えない焦燥感のようなものが世の中を覆っている。 こうした中で、ふるさと回帰支援センターはコンスタントに、若者が目立つ移住希望者の来訪が続いている。8月8日から9日間の夏休みを挟んで6日から22日までの17県19回のオンラインによる移住セミナーを開催し、各回ともそれぞれ工夫をこらした内容で、それなりの参加者を集めた。 まず、長野市が8月6日、7日の両日、「地域起こし募集協力隊セミナー」を開き、6日は「現役隊員に聞く!協力隊のリアル」を取り上げ、2日目は「元隊員に聞く!協力隊退任後のリアル」をそれぞれ語ってもらった。初日は長野県の県民性や現在募集中の協力隊員のミッションとその地区の紹介。ゲストは協力隊員で、なぜ協力隊員に募集したのか、なぜ農業を選択したのか、なぜ長野市なのかなどの話しを聞き、協力隊員の現状についての認識を深めた。2日目は元協力隊員で、3年間に渡りジビエの振興と有害鳥獣対策に携わり、その後、個人事業者としてジビエの加工施設の運営や農業を営むいまの生活について、実践編として語ってもらった。これから協力隊を募集しようという参加者には参考になったようだ。参加者は初日6名、2日目は3名。埼玉県は「埼玉県移住支度金セミナーアンド個別相談会」を本庄市・ときがわ町・東秩父村など動画参加を含む8市町村が開催した。担当者が参加した3市町村の座談会では移住先での物件探しや就農準備に関する質疑もあった。ただ移住支度金の説明のセミナー参加者が3名と少ないのが気になり、課題として残った。大分県は「未経験からIT業界に転職して大分に移住する!」を7名の参加で開催。県では大分に移住し、IT企業への就職・フリーランス起業を希望する方を対象にIT技術スクールの無料受講、大分までの交通費・宿泊代、その後の移住・就職・起業までをワンパッケージで支援する取り組みを始めている。参加者からは仕事の内容や大分の交通事業などの質問も出るなど双方向の意見交換があった。 7日は香川県が「うどん県ゼロから始める農業セミナー2021」を緊急事態宣言が発せられたことにより、MIX形式からオンラインに変更して開かれた。参加者は13名。ゲストは三木町に移住し、イチゴ農家を経営している方と県農業経営課の職員。移住者からは農業を始めたきっかけや研修など、率直な経験談が語られた。県職員からは香川県の代表的な作物や支援機関や制度などの紹介があった。参加者からも積極的な質問や意見も出され、盛り上がった。和歌山県と兵庫県は初めて「わかやま×ひょうご トカイナカ暮らしセミナー」を開き、11名の参加。ゲストはそれぞれから出て、和歌山はバリ島への海外移住を考えていたが断念し、和歌山の海や田の風景がバリに似ていることから移住した人。この人の場合、大阪までの距離が近く、仕事を変えずに移住できたことも大きかったようだ。もう一人のゲストは淡路島の洲本市に地域おこし協力隊で移住し、東京と洲本市の生活費の違いを詳細な家計簿の公開で明らかにし、リアルな生活の実態を明らかにした。参加者は12名。40代が多く、女性がやや多かった。熊本県は「イジュカツ!熊本県移住相談会&トークイベント」を県・八代市・御船町・美里町・甲佐町の参加で、今年度初めて開催。参加自治体から暮らしの情報や支援制度が紹介された。ゲストは若手俳優の坂ノ上茜さん。阿蘇からの良質な水、温泉、景色、食べ物など熊本の魅力と思い出を若者の視点で語っていただいた。チャットでの質問も多く盛り上がった。参加者は集計中。佐賀県は「さが暮らしセミナーVol,4地域おこし協力隊大募集~多彩なミッションで明日の佐賀をつくる~」を開催。参加者は大学生から50歳代まで幅広く、真剣度の高い人が多かった。途中退場者もなく、今年度一番の盛況なセミナーとなった。参加者は集計中で40名は越えたようだ。 18日は山口県が恒例の「やまぐち暮らし 夜の相談会2021③」を完全予約で行った。予約者2名。1組は現在ハワイ在住で、光市へUターンを考えている方。もう1名は継続相談で、現在国産バナナの栽培事業に取り組み、新規事業用地を探している方。最近、オンライン相談が可能になり、海外など所在地を限定せずに相談ができるようになり、ターゲットが広がったという印象があるとのことであった。 19日は、広島県の福山市が「都市×自然×コミュニティとつくる『親子ワーケーション』」を開催。ゲストは福山市でワーケーションやまちづくりに関する事業を行う5名で、ワーケーションとはなにか?という説明から始まり、「親子のワーケーション」の良さ、ワーケーションのその先にある二地域居住・移住などについて語ってもらった。このセミナーを通して、参加者には都市と自然の両方が味わえる福山市の魅力も伝わったようだ。 20日は島根県が「島根移住ステップセミナー第1回『基礎編』島根ってどんなところ?―島根を知れば好きになる!―」を、移住を考え始めた人をターゲットに、移住に向けた準備のステップを踏んでいく全5回のセミナーの第1回目。島根出身者が気候風土、地形、文化、地域ごとの暮らしや特徴などを、写真を共有しながら説明した。参加者は12名。今後の展開が期待される。群馬県は「群馬の古墳de大コーフン!夜の博物館リモートツアー」という企画を提案し、普段は入ることが出来ない夜の博物館のオンラインツアーを切り口に、暮らしのすぐそばに「古墳」がある群馬の特徴的な地域性を紹介。群馬県への興味を喚起するセミナーをめざした。参加者は速報値で115名。企画が当たり、大成功のセミナーとなった。 21日は徳島県が2部構成の「とくしま農・林・漁業オンライン相談会」を開いた。テーマは1次産業で、1時間半のセミナーを2巡。それぞれのエキスパートが農林漁業(農業:きゅうり塾、林業;スマート林業など)の特徴や支援制度などについて説明した。その後、業種別の座談会を行った。参加者は6組7名。愛媛県は「移住者と話すホンネ交流会~住まいのなぜなぜ賃貸VS空き家編~」を開催。このシリーズは定期的に開催。移住者と話すホンネ交流会シリーズ。今回は住まいにスポットを当て、松山市の賃貸マンションに暮らす移住者と内子町の古民家で暮らす地域おこし協力隊に話を聞いた。この中では地方都市での交流スタイルや古民家に住みながら地域との交流のアレコレを話してもらった。参加者からは生活費やペットを飼うことの有無、通勤での混雑状況など、具体的な生活のアレコレについて質問があった。愛媛県は「えひめ×起業セミナー~えひめとつながるオンライン移住セミナー~」を49名の参加で開催。ゲストは大三島でサイクリスト向けの総合施設を運営している方、創業支援を行っている方とビジネスアシスト四国の代表。愛媛県での起業の方法や支援制度について説明の後、それぞれのゲストから初めて起業を考えている参加者にそのポイントについて話があった。ゲストからは物件探しに苦労したことや行政や銀行の人たちが協力的であったことなどが紹介された。起業した後も日々、勉強して新たなサービスを仕掛けていることなども語られた。福島県はいわき市が「ふくしまプライド!『食』がつないだ人とまち」をテーマに開催。市内にあるトマトのテーマパーク・ワンダーランドファームから生中継し、「食」に繋がる人と町の姿を紹介するオンラインで紹介。食を通じて人と人が繋がり、新たなプロジェクトやコミュニティが生まれているいわき市の魅力をアピールした。参加者は集計中。 22日は茨城県が「第4回いばらき暮らしセミナー『スポーツライフのススメ』」を開催、県央エリアの水戸市・茨城町・城里町・笠間市・石岡町・かすみがうら市の参加。参加各自治体がそれぞれをPRした。今年度4回目となるセミナーで第1回から参加の方が1組いたが、自治体のPRからセカンドアクションをどう提案するのかが問われているように感じた。大分県は今年度4回目の「第4回おおいた暮らし塾in東京」を緊急事態宣言下ということでオンラインの完全個別相談会形式で6名の参加で開いた。参加自治体は佐伯市・豊後高田市・国東市・日出町・中津市・日田市・九重町・玖珠町・就農・就職・移住全般の12ブースが参加したが首都圏は、急増するコロナ感染者の影響もあり、人流が抑えられ、残念な結果となった。再度のチャレンジをぜひ要請したい。

9月末にNHKラジオ深夜便に出演します

オリンピックも後半戦に入った。金メダルが4日現在19個と過去最高。色々あってもアスリートにはなんの責任も、問題もない。1年の開催延期などコンデションを維持するのには苦労したと思う。勝った人、敗れた人、それぞれに頭が下がる。もっといい環境で、何ものにもとらわれず精一杯頑張ってほしかったと思う。一方で新型コロナは一向に収まる気配がない。デルタ型の変異株が猛威をふるい、緊急事態宣言は8月いっぱいに延長されている。しかし、取り巻く条件は悪く、子どもたちの夏休み、お盆の休みと1年で一番心が開放される時期で、従来どおりの対策ではこの危機を乗り越えることは出来ないのではないか。ロックダウンくらいの思いきった手を打たないと、すでに緊急事態宣言も4回目なので、慣れてしまい、人の流れを止めることは出来ない。中間的にこれまでを総括するとやはり政治家がこの事態を正確に理解せず甘く見て、なんとかなるのではと場当たり的施策を小出しにしてきたことに尽きるようだ。事態を正確に理解し、想像力を働かせ、先を見通した対策を立てることが出来ない為政者は国を誤らせる、その典型例と言えるのではないだろうか。 先週あたりから朝の通勤が楽になった。子どもたちが夏休みになったこともあるのだろうがそれだけではない空き方だ。相変わらず、来客も少ない。28日は月1回の税理士との収支のチックを行う月次報告会。29日は東京交通会館営業担当と会館の空き状況等の意見交換。30日はWebで新潟県との意見交換会に出席。ふるさと回帰運動へのさらなる参加を要請した。また、NHKラジオ深夜便(毎夜11時5分~)への出演を頼まれた。出演予定は9月26日の午前4時から。「明日へのことば」というインタビューコーナーでこれまでの人生を振り返り、いまの想いを語るようです。 移住セミナーは、先週は9回の開催。7月下旬から8月上旬ということで一番暑い盛り、こんなものかと思い、調べたら昨年の7月はコロナ禍で24回しか出来なかった。一昨年は56回と健闘した。そして今年は53回の開催で、しっかり頑張ったと言えよう。しかも、それぞれのセミナーが工夫をこらしたものになっている。セミナーを開催してみようと考える自治体にとっては参考になる内容になっていると思う。 27日はまず、長野県南信州地域が「ゲストハウスを3倍楽しむセミナー~知る×つながる×暮らす~」を飯田市・松川町・高森町・阿智村・平谷村・下條村・売木村・天龍村・泰阜村・豊丘村・大鹿村の1市2町8村の参加で開催。参加者は26組29名。ゲストは南信州地域で活躍しているゲストハウスオーナー(移住者)で、それぞれのゲストハウスを中継で繋ぎ、南信州の概要の紹介、館内の様子やゲストハウスを生業にすることになったきっかけなどを話してもらった。ゲストは気さくな方ばかりで踏み込んだ質問(儲かるのか)にも答えていただき、参加者にゲストハウスオーナーを希望する人も複数名いたので参考になるセミナーであったようだ。 30日は千葉県鴨川市が「Youは何しに鴨川へ?~移住者が語る 半農半Xの暮らし方偏~」を11組12名の参加で開いた。鴨川市は「かもくらセミナー(農家と交流型の農体験イベント)」を従来から開催。このセミナーを経て移住し、農家資格を取得した2名の半農半X 実践者がゲスト。ゲストからは「半農半Xのしごとの探し方」や「畑の借り方」、「就農でなくて半農の理由」など、わかりやすく説明があった。また、「あなたの1日、ついて行ってイイですか?」と密着動画も紹介。時間の使い方がわかる内容で、参加者には参考になったようだ。セミナーは20回以上の年間プログラムを予定しているので、参加者にとっては、農家の方との交流で人脈ができる点も魅力だ。 31日は山形県天童市が「真夏のてんどう、どうでしょう~家族でお出かけスポット編~」を9組15名の参加で開催。ファミリー層向けに、夏休みに家族で楽しめるお出かけスポットをオンラインで紹介する移住体験ツアーだ。果樹園、子育て未来館など市内6箇所をライブ映像でつなぎ、現地の様子を紹介。車で移動しながらの中継や家族連れへのインタビューなど、工夫をこらし、緑豊かでのびのびした子育てができる天童の魅力をアピールした。オンラインならではのセミナーで、県内各自治体主催のセミナーへと繋いでいただきたい。米沢市は第9回米沢市ふるさと暮らしセミナーとして、「目指せ農業遺産!米沢から紅花を発信!~紅花生産者や米沢織の職人と交流しよう~」を昨年秋のオンライン芋煮会に続いて開催。今回は紅花をテーマに開き、地域おこし協力隊が案内人となり、紅花生産者や米沢織の工房、古民家暮らしの移住者によるピアノ演奏をリレー中継で繋いだ。若い世代の参加が多く、リピート率も高い。回を重ねるごとに取り組みの輪が広がっているように感じた。移住希望者の受け入れ先となる各自治体に目を向けた山形県の取り組みは基本的なことで、今後に期待したい。北海道は「第1回北海道・渡島(おしま)地域の暮らしセミナー『住みたいまちを見つけよう!』」を函館市・北斗市・福島町・知内町・木古内町・七飯町・鹿部町・森町・八雲町・長万部町の10市町村の参加で開催。地域の紹介、移住までのステップ、東京から移住して森町で地域おこし協力隊として活躍するデザイナーがその体験を語った。また、当センターのセミナーがきっかけで孫ターンした方が木古内町の移住担当となっており、参加した。今秋にもセミナーが予定され、多くの参加を期待したい。埼玉県飯能市は「埼玉ではじめる農ある暮らし~“農ある暮らし”『飯能住まい』編」を13組14名の参加で開催した。このセミナー、飯能市が提供する土に親しむ生活環境をサポートする独自制度『飯能住まい』を紹介し、この制度を活用して移住を実現した先輩移住者からは、自然環境、農、利便性、子育て環境などから農的暮らしを希望するファミリー層に参考になる体験が語られた。 8月1日は神奈川県が「ちょこっと田舎な神奈川で農ある暮らし」を大井町・山北町・湯河原町・愛川町の参加で、14組15名を集めて開いた。ゲストは愛川町に移住した非農家出身者で、有機農家のスタッフとして指導を受けた経験を持つ先輩移住者。愛川町は都心まで1時間という立地条件を活かし、大消費地をターゲットにするメリットなどの話しがあり、就農後の生計確保のイメージが語られた。宮崎県は「宮崎市 MIYAZAKI LIFE 体験ツアー」を昨年に引き続き、宮崎市の単独開催で36組40名(速報値)の参加で開催。市職員が撮影・編集した宮崎市の紹介動画のクオリティが高く、海の綺麗さやバイクの風をきる音など、臨場感があって、宮崎の良さが伝わり好評であった。現地からのライブ映像は天気が良くなかったがレポーターの元気な様子が好感を持てた。参加者は30代から50代で、夫婦連れの参加も多く、外国人の参加も見られ、和やかな雰囲気行われた。北海道は「町中ぶらり散歩と井戸端会議」を北海道・新ひだか町・美幌町の参加で24名が参加して開かれた。このセミナーは札幌・新ひだか・美瑛の3地域からリアルな北海道暮らしを紹介するもので、移住者の先輩でもある現地スタッフが町を歩きながらライブ中継を行い、移住者の暮らしぶりや町の様子を伝えた。移住者の生の声を数多く紹介したこともあって、参加者の満足度も高かったようだ。

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