2015年8月

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今年も観光甲子園の審査委員に

8月も残すところあとわずか。前半は暑い日が続いたが、後半はそうでもなく、これで今年の夏も終わってしまうのではと思った。台風15号は石垣島で風速71メートルと観測史上最速を記録したようだが、この台風、一度は小さくなったが、再び盛り返し、大型化した。これも温暖化の影響ともいわれている。持続可能な形でこの地球を次世代に引き継ぎたいものです。 22日には「ふるさと回帰フェアIN大阪」が開催された。120自治体・団体がブースを開設し、2140人の移住希望者が参加。昨年に比べ参加人数は減ったが冷やかしが減り、真剣に移住を検討している人が多く、中には明日にも現地訪問したいという相談者も居たと、参加自治体はそれなりの手応えを感じていたようであった。東京でのフェアに比べ、大阪はスケールが小さく、集客が伸びていない面があるが、確実に移住希望者は増加の傾向にあるようだ。 大阪フェアでのこぼれ話をひとつ。フェア会場の奥に目つきの鋭い人が2名、何もせずにじっと立っているが何者だろうと主催者側で話題になった。そこで、参加自治体へのあいさつ回りのついでにこの二人に声をかけた。そうしたら、なんと徳島県立那賀高校の校長、教頭の二人。来年から那賀高校にあらたに「森林クリエイト科」が開設されるので、その生徒募集に来たとのこと。那賀町の出展ブースが狭く座れないので会場の隅に陣取って客が来たら話に入ることになっているということだった。那賀町は徳島の南部に位置し、豊かな森林に囲まれた中山間地で阿南市の隣りに位置する自治体。那賀高では9月19~21日の日程で体験型林業イベントを開催予定。農業高校は聞くが、林業高校はあまり聞かない。ましてや林業の専科は珍しい。県外からの入学生も受け入れるとのこと。是非注目したい高校だ。 今年7年目を迎えた高校生観光プランコンテスト。通称「観光甲子園」が23日大阪市内の追手門大学で開催され、審査員を務めた。このコンテストの参加高校の多くはふるさと回帰運動に参加している県の高校が多く、今回のグランプリ(文部科学大臣賞)は青森県立名久井農業高校が選ばれた。その他、高知県や和歌山県、福井、岐阜、島根、三重の各県の高校などが本選に出場し、好成績を収めていた。観光立県を標榜する県は多いが、高校から人材育成を行っている県は少なく、こうした中期的戦略を持った人材育成は将来に差がつくのではないかと思った次第である。 うれしい話をひとつ。東京都の認定NPOの更新について、審査が通ったと連絡があった。NPOの認定については、数年前から従来の国税庁から自治事務となって各県に認定の判断がゆだねられることになったが、各県ごとに基準が微妙に違うようであり、かえって認定を得ることが困難となったのではないかと危惧している。さらに最近の国を含めた行政関係者の多くは、現場の声を聞かず、すべて文章だけで判断しようとしているのではと思わされる部分もある。結果、官僚的な対応が目立つような気がするがいかがであろうか。ふるさと創生の成否はNPOなどの新しい公共といわれるセクターをいかに使って進めるかがポイントと思っているが、このままでは難しいような気がするがどうであろうか。

好事魔多し

 お盆休みも終わり、今年の後半戦ともいえる日々が始まった。職員たちは皆さん元気はつらつ、休養十分という感じである。一人ひとり声をかけ、ご機嫌伺いをしたが、ポケットが膨らむ一方であった。それはいつの間にか、私が甘いものが好きということになっているようだ。それで、それぞれが帰省した折にそれぞれの地域のお菓子をお土産に買い求め、それが私にもとなる次第である。こちらは、お盆はどこにも出歩かずに自宅でごろごろ。甲子園と読書に費やした。野球もラクビーも早稲田が強いと盛り上がるといわれるが、今年の甲子園も早実というか、清宮君で盛り上がっている。バッテングも超高校級だが、顔が小熊のようで可愛い。誘惑に負けず大成することを望む。読書はいま話題の直木賞の「流」を読んだ。北方謙三曰く、「20年に一度の傑作」とのことだが、そこそこの出来だった。青春ものだが、舞台は台湾というところが味噌。失恋するシーンは40年も前の忘れていたことを思い出させられた。後は読んでのお楽しみ。  今週末には大阪のふるさと回帰フェアが行われる。センター開設から7年目。近畿圏は首都圏と比べると人口の規模も小さく、ふるさと回帰運動も爆発力に欠けるところがあるようだ。しかし、北海道から九州まで、120自治体が参加。「地域は決まってへん、でもいなか暮らししたい会(座談会)」とニッポン全国ふるさと市場も予定されている。多くの出会いがあることを期待する。東京の今週のセミナーも目白押しで、21日の金曜日には長野県駒ヶ根市と佐賀県の港北町。土曜日は能登の穴水町、三重県、江北町。日曜日は会津地域振興局、栃木県、青森市と続く。年間250回の開催も夢ではなくなっている。  安保法制反対の動きはいまや燎原の火のように全国に広がっている。高校生までが渋谷でデモをやったという。来年の参議院選挙から選挙権が18歳に下げられるということから言えば、高校側も政治活動禁止とばかり言って入られないのではないか。26日には小沢元民主党代表が憲政記念館でタウンミーテイングを開催するという話が飛び込んできた。戦後70年、それが一体なんであったのかが問われているようだ。安倍内閣は引くに引けず、一方反対派はある種存在を賭けた戦いになろうとしている。学者は学者の、団塊世代は団塊世代の、そして政治家は政治家としての。解釈改憲で集団的自衛権を強行しようとしたのは国民を見くびりすぎたのではないだろうか。いや戦後民主主義をといってもいいだろう。好事魔多し。政治は、一寸先は闇。政治から目が離せない。そして己自身も問われているような気がする。

相談件数、新記録更新!

 お盆に入り、さすがに今日は電車が空いていた。そして、うっかりして乗り越してしまった。こんなことってめったにないので、乗り越した自分にショックを受けている。暑かった数日前がうそのようで、ここ数日は若干涼しいような気がします。蝉もなき、甲子園も佳境に入っているのに、なぜか今年の夏は山を越したような気がするのはなぜでしょう。  ふるさと回帰支援センターは明日から17日までお盆お休みです。青森や東北担当者など地方出身者は帰省しているようで顔が見えません。帰れる彼女たちがうらやましくも思います。自分が夏に帰省しなくなってもう幾年になるのか。この時期の帰省で思い出すのは、常磐沖で取れるかつおのアブラののった刺身のうまさだ。大皿一枚くらいはぺろりと食べたものだ。しかし、3・11の原発事故以降はそれもかなわなくなった。かつおが風評被害もあって小名浜などに水揚げされないのだ。残念でならない。秋刀魚だってしかりだ。こうした状況にあるのに、昨日から薩摩川内市にある原発が稼動し始めた。福島原発だって、その事故に対する責任は誰も取っていない。地域住民はその影響で自慢の魚も食べられない。そうした結果を招いたことに対しても東電は何の挨拶もない。原発事故はこうした食文化すら失わせるのだ。漁業者は保証金をもらってそれで終わりかもしれないが、地域住民はそうではない。このように原発事故の影響の大きさは計り知れない。九電は事故が起きた時は、はっきり責任を取れるのかそのことを聞きたい。責任の取れないことはやってはいけないのはこの世の常識なのだ。電力だって足りているのに。  連休前に、7月の移住相談者の来訪記録が明らかになったが、なんと2619件と6月に比べ、さらに伸びた。その理由はセミナー参加者が1200人にも達していることがある。今週末は休みですが、週末は各自治体主催のセミナーが目白押し、これが移住相談者の数を押し上げているようだ。  遅れていた情報誌も連休明けには発行できそう。フェアのプログラムは今日出来上がってきた。これから関係団体等に配布される。乞うご期待。それにしても気になるのは安保法案のゆくえ。30日には100万人行動が呼びかけられているが、どうなることか。今年の長崎の慰霊祭は日曜日だったのでTVで見ていたが、田上長崎市長は「日本国の平和憲法は辛く厳しい経験と戦争の反省の中から生まれた。戦争をしないという平和の理念は永久に変えてはならない原点」と訴えた。この訴えに対し安倍総理は記者会見で「今回の法制化は戦争を未然に防ぐためのもので、国民の命、平和な暮らしを守るために不可欠」と語り、まったく考え方はすれ違うばかりであった。そのための具体的根拠も明らかにしていない。何を言われても、何を聞かれても棒をのんだような答えばかり。これでは国民は納得しないはずだ。少しでも大学などで憲法を習った人なら誰でも集団的自衛権は認められないことは常識のことで、歴代自民党内閣はその考えを踏襲してきた。なのに、ここで解釈改憲に踏み出すなどということは正気の沙汰とは思えない。国が、政治がゆれている。日本よ!しっかりせよ。

お盆はお休みいたします

 8月に入って東京は連日熱帯夜で、新記録とマスコミは騒いでいるが実感がない。通勤電車は心持空いている感がある。学生がいないからなのだろう。来週になればお盆の休み。ふるさと回帰支援センターも13日~17日まで休みに入る。ふるさと回帰を言っている以上、お盆の休みくらいは休みにしてそれぞれのふるさとに帰ってもらおうとNPO発足以来、お盆はしっかり休みにしている。かつては、お盆の休みになると上野駅は東北や上越方面に帰る乗客でごった返していたが近年はそうしたことも遠い昔のことになった。インターネットなどで指定席を取って新幹線などに乗ることが普通のことになったことによるものだろう。こうしたところに時代の変遷を感ずるのは私だけではあるまい。また、地方からの上京者がみんな田舎に帰るお盆は東京の空はきれいになる。高村智恵子が読んだ安達太良山の、山の上に広がる本当の空が東京の上にも広がるのだ。この空は何らかの事情で帰らなかった人だけが楽しめ特権だ。  昨年あたりから高知県が県下の市町村の商店街の空き家で若者の起業を「チャレンジ・ショップ」と銘打って取り組んできているが、今度は広島県が今年11月頃に「広島で小商いに挑戦しませんか」と呼びかけている。先週の土曜日には上下町と呉市の御手洗地区限定の小商いショップを有楽町で2日間開店した。小商いのこころは、小時間・小収入・小空間・小経験・小感性にあるとか。起業家育成の具体的取り組みとしてユニークな取り組みといえる。  各地のセミナーも相変わらず、いい企画なのに人の集まりがもうひとつというところもあるが、こつこつ積み上げていくことも重要である。そのことを実践しているのが山形県で先週の日曜日には置賜地方の米沢市など3市5町が勢ぞろい。花笠踊りも飛び出す盛り上がりだったとか。この間、山形はハッピーライフ・カフェと銘打って毎月のようにセミナーを開催し、実績を積んでおり、今後が期待される。岩手県も葛巻町がセミナーを開催し、具体的な移住希望者も居り、それなりの成果があったと報告があった。  今日午前、広島県のカープ色のブースに若い女性が一人。大崎上島に移住するとのこと。知り合いも移住したのでとのこと。軽いタッチで移住を決める。そういう時代なのだと一人納得した次第。

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