2024年2月

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セミナ―報告 2月7日~10日

2月7日~10日は、16回の地方移住セミナーを行った。 7日は、北海道が「北海道の暮らしと仕事セミナー【地図に載る仕事!建設業界編】」をオンラインで開催した。道内の建設会社の代表と、入社2年目の先輩就業者が業界の魅力や仕事内容、体験談を伝えた。先輩就業者は、商学部出身で未経験からの入社だったが、最新技術を活用しながらDX推進などの業務に日々奮闘しており、業界のイメージを変えるような貴重な話が聞けた。9名が参加した。 富山県は「とやま移住セミナー2023 価値観いろいろ。富山の暮らし。~移住後の生活コストを考える~」をオンラインで実施した。先輩移住者2名をゲストに迎え、単身世帯、家族世帯の電気代、ガス代などを具体的な数字で紹介。お金の話に加えて、県がコンパクトで渋滞もないことから、タイムパフォーマンスが良い点も強調。「地方ならではの出費があるか」など、質問も多く、関心の高いテーマであったと思う。19名が参加した。 新潟県上越市は「上越市移住オンラインセミナー 地方移住と起業のストーリー」をオンラインで行った。カフェと食堂を起業した2名の先輩移住者をゲストに迎え、起業した経緯や現在の様子などを聞き、上越市からは支援制度を説明した。フリートークでは、参加者の熱量が高く、移住支援策や中古住宅の探し方、人間関係の作り方など、具体的な質問が多かった。ゲストと参加者が、直接会話するアットホームなセミナーとなった。市内在住者の申込もあり、10名が参加した。 8日は、兵庫県が「移住者がホンネで語る移住セミナー ~地域おこし協力隊編~【淡路島・洲本市】」をオンラインで開催した。協力隊としての仕事や暮らしのほか、家計や活動費のことや、協力隊のメリットデメリットについて、わかりやすく聞ける良い内容だった。7名が参加、協力隊募集ではなかったためか参加者数が伸びなかったのは反省点。 熊本県は「Talk Cafe in 関東(有楽町)」を県庁職員募集をテーマに2部制で開催した(両部とも内容は同じ)。平日の開催だったが、1部3組4名、2部は3組3名が参加。内訳は学生4組、社会人が2組。1対1で1時間半以上話しており、笑顔や笑い声もたくさんあり、和やかな雰囲気だった。公務員になりたい方は一定数いること、学生だと平日も可能であることがわかった。終了後2組2名は移住相談も受けていただいた。 9日、熊本県が「阿蘇地域移住相談会~阿蘇の暮らし」を2部制で開催した(両部とも内容は同じ)。ゲストは起業した30代単身女性で、移住後の生活の大変なことや、地域での疎外感なども話し、参加者も興味を持って聞いていた。阿蘇地域の説明が薄かったのが残念。1部は4名、2部は12名が参加。(2部は実際の移住希望者は4名ほどで、ほかは関係者やゲストの友人など) 栃木県は「【日光市】令和5年度第2回オンライン移住セミナー NIKKOで暮らす」をオンラインで実施した。「起業」をテーマに、日光市が暮らしの魅力や移住者・起業者向けの支援制度を紹介した。またUターン起業し、自然を身近に感じる働き方を実践するゲストを迎えて日光市での暮らしについて聞いた。3名が参加した。2名は移住に向けて具体的に繋がっていきそうであり、少人数に向けて密度の濃いセミナーとなった。 長野県は「キャンプからひろがる田舎暮らし 楽園信州移住オンラインセミナー」をオンラインで開催。日頃からキャンプを楽しんでいる層をターゲットにし、幅広く参加を募るカジュアルな移住セミナーとして企画。ゲストにキャンプ好き移住者、キャンプ場運営者、専門ライター、を迎え、長野県のおすすめキャンプ地や移住した生活のようすを伝えた。5市町村も自慢のキャンプ場と移住の支援内容を紹介。普段の生活にアウトドアのエッセンスがあるとどれだけ充実したものになるのかが分かりやすく伝わったようだ。13名が参加した。 福島県は「ちょっとDeepなふくしまを知る クリエイティブな浜・中・会津の楽しみかた」をオンラインで開催した。Uターンした4名の女性ゲストが、移住して再発見した地元の魅力や自身の暮らしぶりについて発信した。「デザイン・写真・食」で地域を盛り上げる若きクリエーターたちが、地域に根差した働き方から観光物産情報まで、幅広い情報を聞き手に届けた。関係人口創出に特化したセミナーとなった。25名が視聴した。 10日には、山形県が「やまがたの明日をつくる!山形県職員セミナー」を会場とオンラインのミックスで開催。第1部は県職員紹介動画を上映後、具体的な仕事内容を職種ごとに解説。第2部は、オンライン、会場に分かれ、現役の県職員と個別相談会、座談会を開催した。参加者は少数だったが、全員が出身者で、大学3年生も数人いたため、具体的な応募方法や個別の職種の仕事内容、やりがい、残業時間など具体的な質問が多かった。5名の参加。 神奈川県秦野市と山北町は「丹沢ライフ座談会」をオンラインで開催した。神奈川県西の山エリア、丹沢の暮らしを楽しむ先輩移住者をゲストに招き、移住のきっかけや経緯、現在の暮らしの様子について聞き、参加者も交流できる会。秦野市は弘法山から、山北町は丹沢湖からの中継が入り、景色も楽しめた。定年後の田舎暮らしを検討している夫婦や、子育てファミリーの参加もあり、充実した暮らしぶりを知れて楽しかったという声が聞かれた。ペットとの生活についても触れられ、丹沢の水はおいしいので飼っている犬が水をたくさん飲むようになったという話が印象的だった。 三重県は「ええとこやんか三重 移住相談セミナー ほどよく便利な地方都市ぐらし」をミックスで行った。自然の豊かさと、ある程度の便利さの両方をほどよく持ち合わせる四日市市と亀山市の担当者が、暮らしや仕事事情をテーマに話した。「駅の近くであれば車の無い生活もできるが、やはり車社会なので車があると活動エリアが広がる」「空き家バンクの物件が少なくても地方都市であれば、地域によって不動産屋が多いので利用することができる」などの話を聞くことができた。6名が参加。 続けて、三重県が「ええとこやんか三重 移住相談セミナー ~伊勢志摩の協力隊のリアルを知る~」を伊勢志摩地域を県外に知ってもらう事を目的に開催。テーマは地域おこし協力隊で、鳥羽市の元協力隊隊員と志摩市・度会町の隊員に、移住までの経緯や実際の生活などについて聞き、その後個別相談をおこなった。協力隊の方が今後宿泊施設の立ち上げていく計画について話したので、移住をしてゲストハウスをしたいという目標がある参加者が、丁度よい事例を聞くことができて喜んでいた。7名が参加した。 愛媛県は「愛媛県庁就職セミナー ~中途採用の職員に聞くホンネ座談会~ 愛媛県へのUターン移住」をオンラインで開催した。公務員試験(教養・専門試験)のない採用枠の周知を目的とした。首都圏でIT企業勤務の後、愛媛県庁へUターン転職をした職員が登壇。「生まれ育った愛媛県を強くしたい」「地元に貢献したい」という決心が伝わった。また座談会では中途採用者と新卒採用者の待遇面の違いや、中途採用者の様々な職歴が話題の中心となった。20代の学生の方から40代まで幅広い9名が参加頂いた。    

北関東2県の健闘が目立つ!

東京は今日、気温が18℃まで上昇すると気象庁は予報を出している。まだ2月も中旬。暖かくなるのは嬉しいが、それも程度の問題。温暖化を防ぐために本気で生活の見直しに取り組まなければと改めて思う。 前回のブログで書いた人口移動報告について補足すると、首都圏への転入超過はコロナウィルス流行前の19年の85%まで戻ったとあるが、別に驚くに当たらない。なぜなら、政府は経済復興のために地方から都市へ若者を集め、戦後復興を成し遂げてきた。1960年代の三橋美智也などの流行歌は、東京へのあこがれを歌ったものが多かった。ふるさと回帰支援センターの初代理事長で栃木県出身の立松和平君はよく、そのようなことを言っていた。私や彼を含めて、そうした流行歌に少なからず影響され、早稲田へと進学したことは否定できないと思う。近年、状況が変わったとはいえ、そう簡単に地方から東京への人の流入が変わるわけではない。この間移住した多くの方が地方での生活や暮らしに見切りをつけて戻ってきたということなら問題ではあるが、NHKの「いいいじゅー!!」で紹介されている通り、移住者は地方暮らしを謳歌している。地方移住は、確実に社会化しつつある。さらに10年、20年この運動に取り組めば、確実に日本社会に定着していくと自信を持って答えることができる。 このほど、1月の移住相談件数がまとまった。合計は、残念ながら4000件を割り込み3978件と、1月としてはコロナ禍の21年1月の3618件以来の少なさとなった。この原因は、23年は22年に比べても移住セミナーが48回と7回も開催実績が少なかったことなどが挙げられる。しかし、宮城・福島・群馬・東京・福井・静岡・和歌山・兵庫・島根・高知・福岡・佐賀の12都県が1月としては過去最高の相談件数を確保した。特に、福井・島根などが動き出したことは希望が持てる。福井は3年前に導入した「移住サポーター」が46名に増員され、オンラインによる移住相談に応じ現地案内も行うなど、受け入れ態勢が整備されたことが大きいようだ。 セミナーを含む総計では、群馬・広島・福岡・宮城・栃木の順となり、とくに1月は1位の群馬県の頑張りが目立った。本気度が高いとセンターが考える面談・電話・Eメールでの移住相談でも、群馬・福岡・広島・宮城・栃木の順となった。ここで目立つのは、群馬・栃木の北関東の両県だ。コロナ禍で「3密」を避ける移住希望者が増えたことも影響したが、移住希望者の受け入れに向けた体制の強化が挙げられる。敬意を評したい。 取材、来客は、9日はUR都市機構と意見交換。13日は岐阜県高山市議会の水門議長他10名の議員の視察。地方移住の現状について意見交換。14日はセンターの九州地区相談員と意見交換。15日は東海大熊本キャンパス長他と農業分野への移住者の傾向などについて意見交換。神奈川県政策局同行で、昨年から移住者の受け入れに取り組み始めた横浜市政策局と意見交換。横浜市の移住受け入れの参加は、ふるさと回帰運動が大きな転換期に入ったことを予感させる。16日は山形県山辺町安達町長の視察。

31道府県で人の流出が拡大!総務省の人口移動報告 | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

31道府県で人の流出が拡大!総務省の人口移動報告

1月末に発表された総務省の人口移動報告によると、31道府県で人の流失が前22年よりさらに拡大し、首都圏の茨城、山梨が3年ぶりに転出超過となったようだ。一方、日経新聞などによると、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県が東京圏での転入超過となっている。都道府県別では、転入超過は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、滋賀県、福岡県など7都府県のみとなっており、東京、神奈川、大阪では22年より転入が上回っている。転出超過は40道府県で、そのうち転出超過の拡大が31道府県で、22年の22道県よりさらに増加している。東京圏への流入は20年のコロナ禍で鈍化したが、23年の転入超過はコロナウィルス流行前の19年の85%まで戻った。こうした中で政府は、従来からの東京圏と地方からの転出入を均衡させる目標を24年度から27年度に先送りしている。 東京圏への一極集中が地方の衰退を意味するのであれば、これはなんとしても避けなければならない。とりわけ、バブル崩壊以降の諸政策が、結果として地方にしわ寄せするような形で展開され、都市と地方の格差、少子高齢化や過疎化の進行、人口減などの多くの諸課題が地方に存在している。この間の地方創生の取り組みや22年に及ぶふるさと回帰運動に取り組んできたセンターとしては引き続き、非営利のNPOとして右往左往することなく、しっかり腰を据えて、30年先のわが国のあり方を展望しながら引き続き「継続は力なり」と、一喜一憂することなく、地域からこの国の再生を展望する決意を固めている。地方移住の取り組みは5年や10年の取り組みなどで決着がつくものではない。運動はまだ始まったばかりだ。 取材、来客は、2月2日は大分県佐伯市議会議長来訪、懇談。秋田県あきた未来創造部橋本次長、同真鍋課長と意見交換。3日は初代センター理事長立松和平君の14回目の遠雷忌を入谷の法昌寺で挙行、出席。時の流れの速さを実感。5日はJOINと夕方から意見交換。6日は大阪府阪南市水野市長、未来創造部長と意見交換。移住推進をしっかり取り組みたいと決意が述べられた。現在、大阪府は阪南市と岬町が自治体会員となっているのみ。長崎市移住支援室長が来訪。次年度から会員となってしっかり移住に取り組みたいと決意を述べられた。夜は連合副事務局長の山根木氏の激励会。7日は福岡県岡垣町門司町長来訪。福岡市と北九州市の中間程に位置し、人口減もあって移住の重要性を認識。センターの運動に参加し、移住者を受け入れ活性化を図りたいと決意を述べられた。8日は岐阜県関市の山下市長が来訪。

セミナー報告 1月23日~28日

1月23日~28日は、21回の地方移住セミナーを行った。 23日、山口県は「山口の絶景海岸線!第2回:4組の海好きが語る周南の海とは」をオンラインで開催した。海に惹かれて移住したゲストから、その魅力を聞く人気企画。今回は周南市から4組のゲストを迎えた。33名の参加者からは、海の魅力はもちろん、「移住の際、生業を考えないといけない」「子供の教育・通学についてはしっかり想像しておいた方がいい」「移住する人も受け入れ側もお互いに知り合うことが大切」などのメッセージが参考になった、という感想が寄せられた。 24日、栃木県は「栃木県オンライン移住セミナーvol.5『とちぎ移住×就農』」をオンライン開催した。新規就農を経験したゲスト二人から「移住」と「就農」のリアルを聞くセミナー。農地の探し方や成功のポイントについて聞き、多くの質問が寄せられた。具体的な資金について質問する熱心な参加者もいた。33名が参加した。 鹿児島県は「鹿児島移住セミナー #移住で叶える二拠点生活編」をオンラインで実施。霧島市竹子(たかぜ)地区と東京の二拠点生活を送り、鹿児島と東京の“つなぎ役”として活躍するゲストを迎えた。地域おこし協力隊としての活動や、東京大田区でスタートしたアンテナショップの取り組みなど盛りだくさんの内容だった。霧島市には鹿児島空港があり、二拠点居住の候補地となるケースが多い。事前申込みは98組、リアルタイムでは55組が参加し、二拠点居住への関心の高さを実感するセミナーとなった。(事前申込者は後日アーカイブ視聴可能) 25日は群馬県が「【がっこう群馬科2023・9限目】最終話・ 夫婦でつくる地域のミライ学」と題して、全10回セミナーの最終回をオンラインで行った。2組の夫妻が登壇、移住の決め手、成果や課題について聞いた。アメリカと前橋の二拠点で生花販売のネットワークを構築し成功させた夫妻(GISぐんまイノベーションスクールのコンクールで優勝)と、高山村でアパレルブランドを立ち上げ起業した夫妻。魅力ある内容のセミナーとなった。71名が参加した。 広島県は「The Rewards of Living Sustainably in Rural Japan :How to live with nature and renovate a traditional Japanese house(日本の田舎でサステナブルに暮らす~自然と共生し、伝統的な日本家屋をリノベーションする方法)」をオンラインで行った。昨今外国人の移住希望者が増えているため、広島県に移住した3名の外国人ゲストを迎えて、すべて英語のみで行った。移住当時の日本語のレベルや現地の方の雰囲気など、細かな情報まで伝えるため、質疑応答の時間を長く設けた。空き家の購入費用など具体的な質問が多く寄せられ、移住への関心の高さが伺えた。168名が参加した。 26日は、北海道南そらちが「北海道の冬 南そらちで雪と暮らそう」と題して、道内でも指折りの豪雪地帯「南空知」の冬の暮らしオンラインセミナーを行った。冬の楽しみ方や、朝と昼の路面状況をリアルに紹介するなどした。栗山町は移住者が自身の家の庭に作ったかまくらの中から中継。アイスキャンドル(氷を使ったキャンドル)を灯し、ご当地の名産やアイスクリームを食べて場を盛り上げた。リアルな感じがとてもよく伝わる内容だったので、もっと多くの雪国初心者に参加して欲しかった。19名が参加。 静岡県静岡市は「学生の皆さま・既卒者の皆さま 静岡市で一緒に働きませんか? Work@SHIZUOKA」をオンラインと会場のミックスで行った。首都圏に隣接し、若者の人口流出が最大の課題である静岡県の就活イベント。メタバース同時配信を行い、総数22名の参加があった。狙い通り参加者は20歳から21歳の学生の会場参加11名、メタバース参加11名。属性は約80%が男性で、女性の参加が少なかったことが残念であった。座談会では参加者の熱意が非常に高く、リアル会場もメタバース空間でも大いに盛り上がり、時間が足りなかった。今後は座談会時間をしっかりと取り、会場では席替えもして、様々な先輩職員とコンタクトを取れるようにすると、更に良くなるのではないかと思った。 岡山連携中枢都市圏は「おかやまぐらしオンライン移住ナイター座談会」を実施。県内7市町が参加する座談会形式での交流型セミナーで、申し込み5名全員が参加した。座談会では、移住後に叶えたい暮らしのイメージを共有するアイスブレイクから始め、参加市町から「我こそは」とPRや情報提供を行った。参加者全員の質問に答え、参加者から「有益な情報を得られた」との嬉しい声が聞かれた。 27日、佐賀県神埼市は「山も街も楽しみたい!~一緒に新しいふるさとを作りませんか?~」をオンラインで開催した。佐賀市内中心部や福岡都市部へのアクセスが良好というバランスが取れた神埼市。中山間地域となる脊振(せふり)の暮らしを、地域おこし協力隊のゲストが臨場感たっぷりに紹介した。四季折々の自然、新鮮な農産物、大らかな人柄、地域全体で行う特色ある子育て、山暮らしの大変さも含めて子育て世代の参加者にも響く内容だった。5名が参加した。  群馬県は「ぐんま暮らし交流会~2024年移住希望者と県内企業との交流会 ~ぐんまの魅力ある企業を知ろう編~」をミックスで開催した。県内企業3社と群馬県ブースが出展し、就職希望の学生、一般の参加者との交流をおこなった。相談者と企業・団体が一定時間でシャッフルしての話し合いで、若い参加者からしっかりとした質問がでるなど積極的な姿勢が目立った。38名が参加した。 和歌山県は「二地域で暮らしてみたリアル」をオンラインで実施した。2名のゲストに二地域居住をはじめたきっかけや生活の様子を話してもらった。後半は、わかやま移住定住支援センターの戸口さんがクロストークを進行し、さらに具体的な話を深掘りすることができた。地方での仕事の作り方や人間関係の作り方など、二地域生活に限らず、移住検討者の参考になる内容となった。51名の参加者があった。 兵庫県は「~上場企業含む5社~ひょうごのUIターン歓迎企業が集結!就職座談会」を県内企業5社が参加してミックスで開催。各社の人事担当者に、UIターン就職の際に気になることを質問できる内容で、参加者からは「内定後どれくらいで転居する必要があるか(待ってもらえるか)」、「UIターン者に面接で聞く内容」、「転居費等の配慮があるか」といった具体的な質問があった。細かい質問にもそれぞれ回答があり、参加者には収穫だったと思われる。28名が参加し、オンライン参加者(19名)の約半数が学生であった。 宮城県栗原市は、「私たち栗原でこんなに大きくなりました」を2部構成で行った。第1部は、栗原市の魅力を写真と動画で紹介したのち、両親とともに5歳のときに移住した高校1年生のゲストが、里山での暮らしや子供ながらに感じた「栗原での生活あれこれ」を話した。その後、現地の子育て世代のお母さん方と中継でつなぎ、それぞれ感じている田舎暮らしの良さや悩みなどを聞いた。第2部は会場レイアウトを変更し、栗原市の職員との個別移住相談が行われた。現地のお母さん方と5名の参加者とのフリートークも弾むなど、終始なごやかな雰囲気で進んだ。最後は全員(中継チーム含む)で記念撮影をして終了した。 愛知県は「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう~東三河で始める趣味」をミックスで開催した。海も山もある東三河で趣味を楽しんでいる移住者から、移住のきっかけや今の暮らしについて聞いた。豊橋市と新城市で、趣味を通じて地域の活性化にも貢献している2名がゲスト。テーマは「趣味」だったが、田舎で兼業・副業をしたいと思う人にとってもヒントになるような内容だった。会場参加は2名、オンライン参加が7名、それぞれ活発に質問が出て、有意義なセミナーになった。 続いて28日も愛知県が「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう~東三河で叶える兼業・副業」をミックスで開催した。地方では、多様な仕事を組み合わせて働くことや、都会と地方の二地域で仕事をするなど、スキルを活かして仕事の幅を広げることも可能である。今回は、首都圏で仕事をしながら、豊橋市の酒造メーカーと日本酒のPRに挑んでいるゲストが事例を紹介。ゲストの話は大変興味深いものであったが、PRや広告の世界になじみのない人にとっては、どれほど役に立つ情報が得られたか疑問も残った。6名が参加した。 香川県は「香川県UIターン就職・転職セミナーin東京」を行った。県内の仕事、暮らしや行政の支援事業などの基本的な情報を紹介し、ゲストの経験談を交えて、就職・転職活動の進め方やノウハウを紹介した。20代の大学生から70代までの幅広い層10名が参加し、7組中6組が個別相談を希望。終了時間ぎりぎりまで熱心に話を聞く相談者が多かった。個別相談は有意義なものであったと思う。 徳島県は「地域おこし協力隊募集相談会」をミックスで開催した。隊員募集中の市町村、協力隊OG、徳島県地方創生推進員との個別相談会で、1回20分の個別相談を3ターン実施した。相談枠に空きがあるブースにも積極的に案内し、地域の情報収集・交流の場として活用してもらった。4名の参加者、市町村ともに満足度の高い相談会となった。 千葉県香取地域は「チバでよくばり田園生活 香取地域移住セミナー&相談会」をミックスで開催した。香取市、神崎町、多古町、東庄町の4市町による合同セミナーで、リアルとメタバース空間のハイブリットで展開する新しい試みとなった。トークコーナーでは、各市町からユニークな移住者4名(地域おこし協力隊、農家、ドローンによる起業検討者、地元FM開設者)が、街の魅力や移住後のギャップ等をいきいきと語った。セミナー後の個別相談会では、終了間際まで積極的に質問する参加者が目立った。参加者は10名で、30~60代がバランスよく参加した。 青森県は「青森冬の暮らしセミナー ~青森の冬まるごと体験会~」を交通会館12階で開催した。冬を楽しく過ごすための知恵と工夫を伝えるイベント。県内19市町村がブース出展したほか、伝統工芸こぎん刺し体験、地元ホームセンター協力の雪道運転・雪対策グッズの紹介、雪かき体験コーナー、地元スーパー協力の県民のソウルフード紹介など、雪国ならではの暮らしの魅力を伝える企画が盛りだくさんであった。開催前からSNS等で反響があり、昨年別会場で開催した際の倍以上の81名が来場。漠然と青森移住に興味がある人から本格的に検討している方、移住が決まっている方まで来場し、「楽しく青森のことが学べてよかった」と好評の声が聞かれた。

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来客が目白押し!

能登半島地震に対する復旧・復興は徐々に進んでいるようで、ボランテイアの本格的な受け入れも始まり、断水なども徐々に解消されているようだ。今日で1月も終わり、明日から2月。 移住セミナー開催は、1月は47回と22年、23年に比べ、若干減少したが、27日に開かれた佐賀県かんざき市オンライン移住セミナー「山も街もたのしみたい!~一緒に新しいふるさと作りませんか?~」は神埼市が初めてオンラインで開催し、地域の特徴を生かしたセミナーだった。神埼市は佐賀市内中心部や福岡県都市部へのアクセスが良く、中山間地域となる脊振(せぶり)などを含めて四季折々の自然や暮らし、地域全体で行う特色ある子育てや山暮らしの大変さなどを臨場感たっぷりにゲストの地域おこし協力隊員が紹介し、参加者を喜ばせた。28日に開かれた「青森冬の暮らしセミナー~青森の冬まるごと体験会~」は県内19市町村がブース出店し、冬を楽しく過ごすための知恵と工夫を伝えたいとの思いで、弱みを強みに変えた逆転の発想で企画。参加者は62組81名と人を集め、盛り上がった。体験コーナーでは、伝統工芸こぎん刺し体験、雪道体験・雪対策グッズの紹介、雪かき体験コーナー、青森県民のソウルフード紹介など、雪国ならではの魅力を伝える企画が盛りたくさんだった。参加者は漠然と青森移住に興味がある人から本格的に検討中の人、移住決定の人までで、主催者は大きな手応えを感じたようであった。 なお、2月の移住セミナーは75回と22年、23年の2月開催を上回る開催が予定されている。乞う!ご期待。詳細はふるさと回帰支援センターHPで確認ください。 取材、来客は、19日は女性誌の取材。一昨年の移住相談の男女比率は女性が46%を占めた。増加していると思ったが驚いた。23日は宮城県栗原市佐藤市長来訪。センター顧問の菅原文太さんの出身地ということで盛り上がった。兵庫県県会議員3名が視察に。24日は静岡県掛川市議会議員3名が視察。山口県下松市国井市長、同企画財政部長他が視察。香川県高松市移住・定住促進室長来訪、会員化を要請。徳島県海陽町三浦町長視察。夜は福島県いわき市応援大使レセプション出席、内田市長と懇談。26日は和歌山県東京事務所長らと懇親会。27日は長野県宮田村村議会議員5名と懇談。28日は自治労秋田県本部小川委員長打ち合わせ。30日は北海道美唄市桜井市長が視察。北大農学部卒の40歳。全道で一番若い市長。会員化を目指すと語る。好青年だった。デジ田吉川事務局長と打ち合わせ。中央労金の座光寺常務理事と打ち合わせ。31日は山梨県富士川町の望月町長と意見交換。2月1日はJOINの椎川顧問と打ち合わせ。群馬県地域創生部新井部長、西副部長、同課長と意見交換。

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