2014年9月

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宇沢弘文教授のご冥福を祈る

明日で9月も終わり。朝夕すっかり秋めいて、かすかに金木犀の香りがするようになってきた。こころなしか庭の木々の色づいてきたようだ。夕方も6時になるとすっかり暗くなってきた。秋はいつの間にか身辺に忍び寄ってきているようだ。 そうしたなかで、最近、訃報が多いような気がする。昨日は社民党の土井たか子氏が逝った。1990年の参議院選挙では「山が動いた」と勝利宣言をしたことを昨日のように覚えている。護憲派の論客でメリハリの聴いた発言が記憶に残る。その数日前には宇沢弘文教授も逝った。先生の社会的共通資本論は自治労的には納得できる理論でよく講演にも来て貰った。あれは何時だったか、宮古島で自治研究集会を開催し、記念講演は宇沢先生だった。満天の星空の元で何人かで先生を囲んで語り合った。ノーベル経済学賞にも御せられた先生であったが、偉ぶったところのない先生であった。連合時代には衆院選の投票率を上げる取り組みを行い、いまは無くなった新宿厚生年金会館で講演会を開き先生にも来て頂いた。あれが最後だった。終了後、隣の水炊きの「玄海」で食事会を開いたが、隣に座った加藤登紀子さんを捕まえて、「なんだ、ただのおばさんじゃないか」といきなり言い放った。加藤さんは、「あらー先生、いやだー」と恥ずかしがった。率直なものの言いようは、素直な性格の表れだったのか、理論と行動が一緒で、思い立ったらすでにチャレンジしていたように思う。三里塚問題でも尽力され、その結果、過激派に狙われ,SPを連れていたときもあった。健脚で、半ズボンにリックを背負い、どこへでも歩いていったりもしていた。新宿ゴールデン街にも出没。酒がまためっぽうに強かった。尊敬できる学者であった。心からご冥福を祈りたい。合掌   先週の土曜日には和歌山県と山形県のセミナーが開催された。和歌山県は大阪で月1回は定期的にセミナーを開催するなど精力的にふるさと回帰運動に取り組んでいるが東京での開催は久しぶりであった。近畿圏では早い段階からこの運動に取り組み、全国で唯一、定住センターを南紀・古座川町に置くなど、受け入れ態勢も調っている県で、近年は移住者を対象にした起業家の支援事業で成果を上げている。この日は32名の移住希望者が参加した。県からは課長以下も参加し、次年度以降への更なる取り組み強化を決意していた。また、その後に開催された山形県には12名が参加。鶴岡市、飯豊町、朝日町がブースを構え、移住相談を受けていた。山形県は、かつてはブースを構え積極的な受け入れに取り組んでいたが、最近の急激な移住希望者の増加に対応し切れてないような感がある。食文化の豊かさでは知られた県である分、もったいない。事実、ふるさと回帰支援センターの裏、銀座1丁目のアンテナショップのレストランは開店4年目に入ったがいまだに予約が出来ない状況である。   成功裡に終わったふるさと回帰フェア2014から1週間。一山越えた感があるものの、マスコミを含め人の動きはあわただしい。すでに次年度の会場の仮予約も行われている。参加自治体へのアンケートもメールで出させていただいている。結果も速やかにご連絡するようにしたい。会計報告もまた同様にしたい。都市と農山漁村の交流・移住の取り組みは政府も動き出し、これから数年が社会的に定着し、人口減が急速に進むなかで地域社会が生き残れるのか否かをかけた正念場を迎えることになりそうである。心して取り組みたい。 大阪でのフェアでお会いしましょう。

ふるさと回帰フェアに1万人以上が参加

ふるさと回帰フェア2014が無事、成功裡に終わった。当日は快晴の秋晴れ、絶好のお出かけ日よりとなり、大勢の移住希望者が会場の国際フォーラムに押しかけた。昨年来の移住相談の急増ぶりからそれなりの集客は見込んでおりましたが、それにしてもの集まりでした。前夜祭には344人、展示ホールの自治体相談コーナーには1万721人、前夜祭やロビーギャラリーを含めると1万4117人に達しました。一度国際フォーラムで開催したいと思っていましたが、NPOには手の届かない高い会場代ということもありました。しかし今回は10回目という記念すべきフェアで、ひとつの節目になる年での開催ということで清水の舞台から飛び降りる気分で、参加自治体にもそれなりのご負担をお願いし、開催しました。結果は上記の通りで参加自治体からもおおむね好評で、来年も是非、この場所で開催してほしいとの声や相談内容が従来と異なり、具体的な内容が多く、収穫も多かったとの声も寄せられました。石破担当大臣も公務の合間を縫って視察に訪れられ、1時間もかけて丁寧に会場を回られ、出展者や移住希望者、各自治体ブースの移住経験者に話しかけ、現状を視察されていました。また、囲み取材も行われ、その中ではこうした取り組みも応援していきたいと心強い話しもされていました。今回の大臣の視察はマスコミも注目し、テレ朝、日テレ、東テレなど多くのテレビニュースで取り上げられ、センターには友人や会員から冷やかしを含めた多数の電話が殺到しました。 昨日のフェアを受けて、今日は朝から来客が続き、忙しくしております。昨日のフェアに参加した自治体、来年から参加しようかと視察に来ていた自治体などです。最近人口減で話題になった静岡市も課長以下が訪ねてこられ、最近の動向や具体的にふるさと回帰運動を展開する上での必要な取り組みなどを熱心にヒアリングして帰られました。また、四国の中でも取り組みが遅れている愛媛県の松山市の若手の職員が意見交換に来られました。こうした県庁所在地の自治体が始めて相談やヒアリングに訪ねていただくことは運動の広がりに弾みがついていることを実感させてくれるので大歓迎です。 フェアも終わり、増加する移住希望者のニーズに応えるために、手狭になったセンターを拡充する決意を固めています。この交通会館内でさらに広い場所を確保して各自治体のブース開設の要望に応える準備に取り掛かります。現在、ブース開設についての各自治体へのニーズ調査を行っております。これにご協力いただきたいと思います。 最後になりましたが、今回のフェア開催にご協力いただいた団体・個人のかたがたに心から御礼申し上げます。参加いただいた1万4117人の来場者に御礼申し上げます。 忙しい中、視察いただいた石破担当大臣ありがとうございます。ますますのご活躍を祈念いたします。

ふるさと回帰フェア2014に来てください

ふるさと回帰フェアまであと2日になった。事務所の中はてんやわんやの騒ぎ。例年の事ながら念には念を入れて準備に当たっても取りこぼしは出てくる。ただ今年は国際フォーラムイベントホールでの開催のため、相談コーナーは分散せずに1箇所に収まりそうである。そのため例年よりは混乱は少なくてすみそうだ。ただ230自治体が一堂に会するので、参加自治体は目立つ仕組みをどうするのかがポイントになりそうだ。のぼりなどは必需品になるのではないだろうか。それに加えて、仕事や空き家の情報も多めに用意してはどうだろうか。月間1000件の相談件数の実績から類推すると昨年よりは多数の移住希望者が集まる予感がする。また、従来にもまして具体的な相談件数が増えていることから体験ツアーの企画も必要なことだと思う。旅行業法との関係もあるので、どういうことが可能なのか農協観光と詰めてみたいと思っている。 昨日は東京新聞にふるさと回帰フェア2014開催の記事が大きく取り上げられ、見城理事長が午前8時過ぎからラジオ出演し、PRを行ったこともあり、朝から問い合わせの電話が鳴り止まなかった。うれしい悲鳴が上がっていた。また、ふるさと回帰フェア当日はふるさと創生会議担当の石破大臣の参加が政府内で検討されているとの情報が来ている。是非、参加いただいてここまで来たふるさと回帰運動の広がりを確認していただきたいと思う。当日は町村会会長の長野県川上村の藤原忠彦村長も出席し、参加自治体関係者に連帯のメッセージを発する予定だ。全国市長会の新潟県長岡市長の森民夫市長はあいにく公務が入っており、メッセージ参加だ。前夜祭もすでに事前予約は400名を越え、順調に集客されている。交流会も各地の特産品が届き始め、例年のような華やかな交流会になりそうだ。山梨市からは市長の参加と特産の巨峰の差し入れがあるやに聞いている。本祭の予約が必要なプログラムはそれぞれ予約が定員いっぱいになるところまで来ている。早めの予約をお勧めしたい。 雑感をひとつ。今日の朝日新聞を読んでいて驚いた。新聞下段の週刊誌の広告欄に朝日叩きのめちゃくちゃな報告が載っていた。これを見て戦後70年のマスコミがそれなりに座標軸としてきた戦後民主主義的な考え方がぐるりとひっくり返ったような感じがする。朝日新聞にもおごりはあったのだろう。唯我独尊的な思い上がりもあったのだろう。しかし、攻める方にはこの際一気にひっくり返そうという意思がありありだ。危険なことだ。やはり、戦後民主主義のような付け焼刃的な考え方なんて、70年くらいで賞味期限が切れてしまうのかもしれないと思った。ここらで、100年以上は揺るがない自前の価値観を構築する必要があるようだ。

フェア参加者は、午前中からの参加を

この3日連休、土曜は出たが、2日は休んだ。散歩を精力的にこなしたが、もう自然界はすっかり秋模様。彼岸花がもう咲き出していた。 9月20日、21日の10回目のふるさと回帰フェア2014まで1週間を切った。例年のことになっているが落ち着かない。お客さんは来ていただけるのだろうか、何か忘れていることはないだろうか、参加していただいた全国各地の自治体の皆さんには参加してよかったと評価していただけるのだろうかと心配ばかりが先に立つ。今年は初めて45都道府県から約300の自治体・団体からの参加を得ることができた。これは最近のふるさとへの移住者の増加を受けてのことと理解している。ここにきて有楽町のセンターへのブースの出店希望に関する問い合わせが増えているが、これも移住希望者が急増していることによるものだ。いい意味での好循環が確立し始めていると思っている。 今回のフェアは、初めて有楽町の国際フォーラムで開催することにした。天気は今のところ雨模様とのことだが、無理をして屋内開催としたので、今年は全く問題はない。ただ、参加各団体には参加費の値上げをお願いし、ご迷惑をかけた。昨年までの早稲田大学に比べ、足の便は駅から近いこともあり、よくなった。参加者の大幅増を見込んでいる。見どころはやはり、出展の自治体が今年初めて沖縄県が参加するなど、さらに充実したことだと思う。また20日午後1時から有楽町のよみうり会館7階のホールでの前夜祭には話題の人口減による「消滅可能性都市」を論文で発表された増田寛也氏の記念講演が見逃せない。増田氏は最近立ち上がった政府の「まち・ひと・くらし創生本部」のメンバーでもあり、今後の創生本部の考え方も聞けると期待している。その後のシンポジュウムも話題の論客だ、これから10年のふるさと回帰運動の可能性を熱く語ってもらう予定にしている。今年も交流会を予定し、パネリストの方々も参加いただくことにしている。また、ふるさと回帰運動に力を入れたい自治体の首長も何人か参加予定だ。率直な意見交換が楽しめるのではないかと期待している。21日も移住実践者の報告や例年のふるさと市場が開設される。 13日の土曜日には久しぶりに鳥取県のセミナーが開催された。今年、子育てにやさしい県を売り込み、平井知事が任期の4年で2000名の移住者の確保を目指し取り組み、3年で2172名の移住者を確保したが、子育て世代を中心に10組17名が参加。キッズコーナーも用意し、話題となった。出来ることなら1年1000名を達成したいと担当者は意気込む。大いなる成果を期待したい。移住希望者を絞り込んでアピールする方法は大いに参考になると思う。 フェアの成功にご協力をお願いしたい。当日は混雑が予想され、ゆっくり相談したい移住希望者は午前中からの参加をお願いしたい。

政府の地方再生に期待する

このまま夏が行ってしまうのかと残念がっているのは私だけなのでしょうか。今年の夏は雨ばかりだったような気がする。今年の夏は気分を変えようと麦わらのような素材のボルサリーノを被って出勤したが、これが以外に愉快で、さらにこのボルサリーノ、風が吹きぬけるので快適だった。上着は麻のジャケット、それも薄いピンク色を誂えた。これを3日も着ると気にならなくなり、ある種の開放感も感ずるようになった。いい感じであった。齢66歳。若干の疲れと老いを感じ始めたら、少し派手目の格好で出勤するのも精神衛生上いいようだ。ご同輩にお勧めしたい。 6日の土曜日、4月からブースを構え、6月からは専従の相談員を配置した青森県が始めてのセミナーを開催した。参加自治体は県が県内のモデルにしたいと目論む弘前市と十和田市が参加した。相談員は初めてのことで心配のあまり、よく眠れなかったらしいが、蓋を開けてみたら30名の参加。上々の滑り出しで関係者は一様にほっと胸をなでおろしていた。参加者には真っ赤な「津軽」という早生のりんごと自慢のりんごジュースが配られた。青森は本州の北の端、3方を海に囲まれ、海の幸も豊富。真ん中には岩木山がそびえ、青森市の後方には八甲田山が控える。果物も多く、りんごの出荷量は日本一。津軽三味線など文化度も高く、太宰治をはじめとした文学者や棟方志功などの芸術家も輩出されるなど個性豊かな県民性は魅力である。こうした個性をしっかり前に出した取り組みに心がけ、移住、定住に取り組まれることを希望したい。7日の日曜は山梨県の富士河口湖町がセミナーを開催。こちらも20名近い参加者。風光明媚なところで、別荘地としても知られた町であり、単独開催としてはよく集まったと評価したい。20名という数字はじっくり話し込むには適当な人数である。 9月は例年相談件数が頭打ちになる月である。理由はいくつかあるが、下旬にはふるさと回帰フェアも予定され、セミナー自体の開催希望が減る。 東京の事務所、最近の増田寛也さんの2040年の消滅可能性都市の可能性を指摘した論文の影響もあり、各県から「ブースを出したい」「専従相談員を配置したい」「スペースを確保し、移住と就職を一体的に取り組みたい」との要望が寄せられてきた。しかし、この間、手狭な状態で十分に各県や市町村自治体の希望にこたえ切れなかったが、なんと空き部屋が出るようだとの提案が交通会館から出てきた。次年度をめどにスペースを確保し、ふるさと回帰のより本格的なセンター化を目指す方向で検討に入ることにした。折から政府も「まち・ひと・しごと創生本部」立ち上げ、本格的に地方再生に取り組む方針を出した。よく意見交換を行い、ふるさと回帰を通した地方再生に向けて連携した動きを強めたいと願っている。

ふるさと回帰フェアまであと20日

今日は、2週間ぶりの快晴と呼べるような青空。うれしい気持ちになります。しかし、朝夕はすっかり秋めいて、時の流れの速さを実感しています。気のせいか鈴虫すら鳴いているような気がします。東京のセンターには相変わらず来客が引きも切らずに来ていただいております。昨日も青森県の副知事がお見えになりました。月30万円コースのブースを4月から開設し、さらに専従の相談員を6月から配置していることもあり心配になったのでしょう。「活気がありますね」と感想を述べられていました。こちらからは来春に予定する北東北3県の合同セミナーへの参加を要請しました。すでに、達増岩手県知事は参加の意思表明をしており、着々と準備は進んでいます。過日、長野、山梨、静岡の3県合同のセミナーを開催しましたが、人気の長野、山梨の両県に引っ張られるように、当日は静岡にも多くの移住希望者が集まりました。この成功体験を今度は北東北3県でもと計画している次第です。乞うご期待! 9月20日~21日のふるさと回帰フェア2014まで,あと20日足らず。問い合わせの電話が増えてきました。今年は初めて有楽町の国際フォーラムで開催します。前夜祭は20日の午後1時からこれまた有楽町の読売会館7階のよみうりホールです。基調講演はいま話題の、人口減社会によって2040年には約900の自治体が消滅可能性都市になるとセンセーショナルに問題提起している増田寛也元岩手県知事・元総務大臣が“ふるさと回帰運動とストップ『人口急減社会』”と題して行います。これを受けて、4名の論者が(甲斐良治・現代農業増刊号編集長、曽根原久司・NPOえがおつなげて代表理事、藤田和芳・大地を守る会会長、高野孟・インサイダー編集長)これまでの10年間のふるさと回帰運動とこれからの10年間のふるさと回帰運動についてバトルトークを行います。時間をとって是非お越しください。終了後は出演者を交えた交流会を会費3000円で行います。各地のお酒やつまみなど持ち込み大歓迎です。参加県は45都道府県から約300自治体・団体が参加します。きっとあなたにあった移住先が見つかりますのでご参加ください。

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