2013年8月

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9回目のふるさと回帰フェア 

東京はここ数日、めっきり朝夕涼しくなってきました。暑かった夏が通り過ぎようとしているようです。日中の暑さは相変わらずですが、やっぱり暑さの質が違うようです。 今年のふるさと回帰支援センターは早稲田大学の都合で例年より2週間ほど繰り上がり、9月7日(土)前夜祭、8日(日)の両日です。お間違いのないよう日程のチェックをお願いします。 http://www.furusatokaiki.net/fair/2013/ 内容は盛りだくさんで1日だけではもったいないようなものとなっています。 見どころは、メインの「ふるさと暮らし自治体相談コーナー」です。このコーナーには東京・大阪あわせて42都道府県から300団体が参加となりました。北海道から九州まで、これだけの自治体が一堂に会する田舎暮らしのイベントは他にありません。 田舎暮らしは地域ごとの楽しみ方もあります。どのような暮らしが可能なのか、ブースめぐりも楽しいかもしれません。また、今年の特徴は話題の若者が集合し、それぞれの分野での活動を語ることです。近年の若者の田舎暮らし希望者の増加を反映した企画です。きっと田舎暮らしを検討している方の参考になるはずです。 具体的には、前夜祭には石川県羽咋市のローマ法王に羽咋市のお米を食べさせたスーパー公務員として有名な高野誠鮮さん、それにNHKのニュース番組でコメンテーターを務めるコミュニティーデザイナーの山崎亮さんが出演し、「地域おこしの仕掛け方について」をめぐってデスカッションします。 8日の本番では各地の若手の起業家が「地域の未来つくる働き方」をテーマに語り合います。コーディネーターは自らも起業家として知られるナカムラケンタさんです。また、もう一つのコーナーでは「農的ライフを始めよう」をテーマに新規就農者や半農半Xの実践者が、農家のこせがれネットの宮地勇輔さんをコーディネーターにトークセッションを行います。 どちらも、田舎暮らしの内容をさらに豊富化するために欠かせないテーマであり、申し込みも相次いでいます。ふるさと市場の特設ステージでは、ゆるキャラショーのほか、地元仕事着コレクションという農作業や地域産業の作業着に身に纏った、地域のこれからの担い手たちが、地域や産業への魅力を語ります。なんと、朝の連続テレビ小説でも話題の「あまちゃん」のふるさと、岩手県久慈市から現役高校生あまちゃんも登場予定です。 この辺が、現在のふるさと回帰運動の到達点と言ってもいいでしょう。最近のふるさと回帰運動の盛り上がりを反映した中身の濃いフェアを目指しますので、乞うご期待です。 先週の日曜日は、今年で5回目の開催となる観光甲子園に出席するために、神戸夙川学院大学に行きました。初回から審査委員を仰せつかっている関係からの出張でした。北海道から沖縄までの75校が参加し、本選には予備選を勝ち抜いた10校が出場し、グランプリの文部大臣賞、観光庁長官賞を争いました。 年々、レベルが上がり、今年も激戦でした。それぞれの審査委員の着目点が異なる面も在り、票が割れ、いずれも甲乙つけがたく、大変でした。そして、文部科学大臣賞は鳥取県立智頭農林高校、観光庁長官賞には愛知県立愛知商業高校がめでたく選ばれました。地域の文化や歴史、地域の伝統野菜や観光資源などを組み合わせ、高校生ならではの観光企画は郷土愛にあふれたものも多く、ふるさとや地域の見直しにも繋がる素晴らしいものでした。この取り組みがさらに拡大していくことを願わずにはいられませんでした。

四万十川から鮎が消えた

立秋も過ぎ、お盆休みも終わったが東京はまだ暑い。過日は、ついに国内の最高気温が更新された。その記録を更新した四万十市を流れる四万十川から名物の鮎が姿を消したとのこと。調べると川の水温が上がりすぎて、支流からの冷たい水が流れ込む上流に鮎が逃げたとのこと。この鮎、ふるさと回帰支援センターが入っている東京交通会館の裏、銀座1丁目にある高知県のアンテナショップの2階の「おきゃく」というレストランで、炊き込みご飯で食することができる。季節限定で、ちょうど今が旬、一度試したらいかがでしょうか。思わず掻き込みたくなるほどうまい。 7月の問い合わせ件数が明らかになった。その数、悲願であった月1000件をクリアした。一口に1000件と言っても、関係者にとっては夢のような数字である。10年前を思い出すと月20~30件という時代が続いた。それが近年は急増しているのである。しかし、1000件は夢の数字だった。 7月は相談件数が多いのはこの間明らかになっていた。今年、ついに1000件を越えた理由はいくつかあるが、①はセミナーの開催が多かったこと。しかも人気の岡山が250名以上を集めたことが大きい。ふるさと暮らし情報センターで開催されるセミナーだが相談者からも自治体からも人気が高く、すでに予約件数が昨年度を上回り105回に達している。うれしい悲鳴というところである。②しかもこの間、明確な形で田舎暮らしを希望者する人が増えていることは、わざわざ有楽町の事務所まで足を運ぶ人が増えていることからからも明らか。現場にいると、それがはっきりとわかるように状況である。しかも、それがなんとIターンがUターンの3倍もの数になっているのである。都会暮らしに見切りをつけて田舎暮らしを目指す、田舎に戻るのではなく、である。これははっきり言って文明論的観点から何かが始まったのではないだろうかとすら考えてしまう。喜ばしいことである。もうこの辺りで、物質的豊かさを絶対とした価値観を見直す段階に入ってもいいのではないだろうか。 ここにきて今、北陸地方が熱い。2015年春の新幹線の乗り入れを前に、いかにして首都圏から人を呼び込むのかに知恵を絞っている。思うに、北陸地方はその豊かな暮らしがあまり知られていない。その豊かさをもっともっとアピールしてもいいのではないだろうか。富山県の北陸新幹線のキャンペーンのキャッチフレーズがいい、「映画一本の時間で、映画のような世界へ」だ。新幹線が入れば富山まで2時間7分で繋がることからのコピーだ。写真は冬の富山湾の向こうに雪をかぶった真っ白な立山連峰。一度有楽町にそのポスターを見に来てほしい。

芸術・文化の町づくりもある

 8月に入って、猛暑が続いている。40度を超えるというのははっきり言って異常気象と言っていい。中国も上海など南部は猛暑で、黒竜江省など北部は大雨で洪水だそうだ。日本も各地がゲリラ豪雨に見舞われ、被害が出ている。総じて、日本海側の各地がやられているようだ。一方、太平洋側は日照り続きのようで、一般的に雨の多い紀伊半島も水不足が深刻なようで、和歌山県の定住センターがある南紀の古座川町も日照りが続いており、大変だと過日の業務報告にあった。  過日、石川県の2年先に新幹線が入る石川県の対策会議に参加させていただいた。北陸3県の内、石川県だけが私どものふるさと回帰支援センターと本格的な連携が取れていなかった。富山や福井と比べ、金沢を抱えるだけに求心力があり、別に取り立ててふるさと回帰運動に参加しなくても何とか形がついているという認識のようであった。しかし、ここ数年、様子は少し異なってきている。ふるさと回帰運動が活性化してきているようだ。さらに能登を中心に県内も過疎が深刻になり始めてきた。加えて、いよいよ2年先には新幹線が入り、首都圏と2時間半で結ばれる。このチャンスを逃がす手はないと、やっと重い腰を上げ始めたのである。金沢を抱える石川県はなんといっても加賀100万石、文化の香りがする町だ。かつては、団塊世代なら知らない人がいない、かの五木寛之氏も金沢に住んだ時代があり、ちなんだ小説も何冊か書いている。文化を売りにするだけで十分に売りになる。この特徴を生かした暮らし方を提案することは新しいタイプの取り組みになる。県の観光プロデューサー氏も対策会議では「観光の先に移住がある」と話しておられた。  そういえば、10日の朝日新聞のBeに古くからの友人である北川フラム氏が取り上げられていた。40数年前からの知り合いで、懐かしき人である。新潟県の妻有で大地の芸術祭を提案し、成功をおさめ、最近では瀬戸内ビエンナーレを仕掛け、大きな成果を上げている。芸術や文化を媒介にした地域活性化は大きな可能性を含んだ取り組みであると考える。全国各地で、芸術家を受け入れながらの地域再生で成果を上げているのは、最近では徳島県の神谷町がそうだ。 友人の活躍がマスコミに登場することはうれしいことだ。よし、もう少し頑張ってみようかという気になる。さらなる活躍を期待したい。  明日からふるさと回帰支援センターはお盆の休み、頼まれている観光甲子園の審査会の資料を読むことにしている。お盆はふるさとが近くなる時期だ。それぞれのふるさとを考えて見るにはよい機会だ。

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