2016年6月

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国民投票の功罪が露わに

英国のEUからの離脱には驚いた。日本の株式も1200円以上暴落した。今日あたりのTVのワイドショウでは、英国国民はEU離脱という結果に逆に驚いていると報じていた。しかも、国民投票のやり直しを求める署名がすでに350万も集まっているとか。離脱したらどうなるかということも考えずに、ブリテンファーストというキャッチフレーズに踊らされ、離脱に投じたともいえるようだ。英国は暗闇に飛び込んだような有様でまったく先が見えないのではないだろうか。国民投票の功罪が露わになった。また、金融資本主義のネットワークがこれほどまでに世界に張り巡らされていることには改めて驚かされ次第。 この間、各自治体の首長の来訪が続いた。大分・豊後高田市の永松市長、長野・宮田村の小田切村長、長野・立科町の舟橋町長、広島・北広島町の箕野町長など、それぞれが移住政策の重要性を強調されていた。豊後高田市では空き家の提供に関わって、仏壇を引き払う場合は市がお経代を負担することもやっているとのこと。宮田村は最近人気の伊那谷に位置し、南アルプスや中央アルプスに囲まれた立地にあり、水がよく、ウイスキー作りにもチャレンジしている。これまで取り組みが遅れてきたが、今年度はしっかりやると決意を語っていた。 移住実績について、子育て世代に人気の岡山県は2015年度で県内移住者は1854人。これは前年度比117人増。津山市は前年度比126人と大幅増。県内人気自治体は岡山市がダントツの588人、次いで倉敷市の169人、美作市の160人、真庭市、津山市が続く。 福島県西会津町にある西会津国際芸術村でデザイン・アートを担当する地域おこし協力隊を募集したら1名の枠に11名が募集。採用に至らなかった1名が移住を決め、もう1名は隣町の協力隊に採用されたとのこと。さらに、この芸術村に昨年から「西会津のある暮らし相談室」置かれ、情報発しと移住サポートを行っていたこともあってこの半年で4組6名の移住が決まったとのこと。久しぶりに会津の元気な報告があった。 セミナーも順調に開催されており、26日は愛媛県の「愛あるえひめ暮らしフェア」が初めて3階のグリーンルームで開催された。松山・今治・宇和島の県内人気の3市が参加したこともあり、周知の期間が短かったが55組67名の参加とにぎわった。愛媛県は8月、12月にもグリーンルームでセミナー開催を予定。同日、鳥取県が12階で「I・J・UターンBIG相談会」を開催。15市町村と47の企業が参加し、移住と就職両方の情報を提供。移住相談が就職相談よりも多かった。参加者の傾向は県内の「森の幼稚園」の頑張りもあってか、子育て世代が多かった。また、人気の長野・安曇野市もセミナーを開催。32組56名の参加。市内にお試し住宅を準備し、利用スタートにつなげるようにしたことも多くの人を集めたようだ。

夏至が来て、スイカが届き、キャンドルナイトがありました。

今日、鳥取県東京本部から大栄のスイカが届きました。そんな季節になったんですね。昨日は夏至で、夕方から雲も切れ、一日遅れのストロベリームーンを拝むことができました。ふるさと回帰支援センターの設立団体の一つ、大地を守る会は恒例になった芝・増上寺でのキャンドルナイトを昨夜も開催したようです。地球温暖化防止の取り組みの一環として夏至の日の夜は電気を消し、キャンドルを灯しながら地球のことや家族のことを語り合おうというイベントです。今日から参議院選挙も始まり、午前中からJR有楽町駅前にある東京交通会館横のITOCiA前の広場は立候補の届け出をした候補者が入れ代わり立ち代わり街宣車を乗り付け、選挙演説を始めています。与党はアベノミクスなど経済対策の評価を問うが、野党は安保法制や改憲反対を掲げ、論戦が深まっていないように見える。 各県主催のセミナーは先週も花盛り。長野県は諏訪圏の茅野市や岡谷市などが一堂に会し、わくわく交流会を開いた。内容は一方的にゲストが話すのではなく、ワークショップ形式でテーマごとに語り合った。石川県の穴水町も年1回のセミナーを開催。能登半島の真ん中にある穴水町は根強い人気のある町で一定の参加者を確保して実績を積み上げている。また、新潟県の糸魚川市も「ジオのまち・糸魚川の子育て!新潟県唯一の海洋教育」として開催。相談者の多数は中学生と保護者で、少子化による学生数減に対応するために出張説明会を開いたもの。県立海洋高は学生によるサバ缶などの商品開発がTVで取り上げられるなど話題になっており、中学生と保護者12組も参加していた。今年も入学生80名のうち16名が県外出身者。うち県内を含め31名が寮生活を行いながら通学している。こうした独自の教育課程が若者を引き付け、地域再生につながっていくと思われる。 今週末の24、25、26日もセミナーが目白押しで10回の開催が予定され、さらに7月1、2、3日も10回の開催が予定されている。今週末は長野県松川町、同小海町、山形県遊佐町の町単独のセミナー開催が目を引く。町村の単独開催はより具体的な田舎暮らしの提案が目玉で、それぞれが単独で開催できるまでに受け皿が整備されてきたということで大いに期待できる。遊佐町のテーマは「行きづらいけど、生きやすい。遊佐町暮らしセミナー」、ちょっと顔を出したいセミナーである。7月1日は金曜日にもかかわらず、館山市、松本市、静岡県中部地域5市2町主催のセミナー、こちらも新しい試み。乞う!ご期待。さらに9日土曜日は昨年に続く、北東北3県セミナー。テーマは「きっと見つかる!あなただけのスローな暮らし」これも外せない企画だ。ふるさと回帰支援センターは日々、成長していることがこうしたところでも感じられる。

先週末は九州・沖縄、高知など、セミナーが花盛り

紫陽花が盛りのようで、各地の名所案内をそこかしこで目にする。雨に濡れている紫陽花は風情がある。好きな花の一つだ。7月15日からの1週間かけた8階への引っ越しに向けて落ち着かない日が続いている。そうした中で12日は力の入ったセミナーが目白押しだった。まず、昨年に引き続く九州+沖縄合同セミナーは8県で62自治体・団体の参加で71ブースが並んだ。昨年の7県合同の参加者214名を大幅に上回る218家族334名と120名増であった。 7月からふるさと回帰支援センターに相談員を配置する福岡・佐賀は福岡市・北九州市・久留米市・八女市など7市1村が、佐賀県も佐賀市・唐津市・伊万里市・武雄市・有田町・江北町と4市2町がブースをだした。東京交通会館12階の会場に入った瞬間、ぐーとくるものがあり、各県・各自治体の移住にかける思いのようなものを感じた。この熱気を一人でも多くに関係者や移住希望者に伝えたいと思うが私の筆力ではどうにもならない。このセミナーは今秋にも予定されている。乞う!ご期待というところか? この日、近年、移住への取り組みに力を入れ、結果を出している高知県も同じ12階でセミナーを開催。9市13町2村と15企業、その他農林漁業、福祉などの団体も参加する力の入れようだ。そこに154家族205名が参加した。高知県は2015年度実績で移住専門相談員が26市町村に37名、県からの委嘱の地域移住サポーターを16市町村に77名を配置し、受け入れ態勢も充実している。移住実績も高知市の128家族227名をはじめ、黒潮町30家族43名、土佐清水市29家族44名、安芸市の25家族54名と続く。その他、四万十市・宿毛市・香美市・越知町・土佐町と20~40名の移住者を受け入れている自治体続く。あわせて、1階のマルシェコーナーでは奥四万十博のキャンペーンを坂本竜馬脱藩の道沿いの梼原(ゆすはら)町が展開した。 その他、11日には岩手県が八幡平市など5自治体参加で移住相談会。長野県の佐久市が26家族49名、12日は大町市が15家族20名とセミナー開催。山梨県も韮崎市が市長参加のセミナー開催。17家族24名の参加と盛り上がった。参加者には旬のさくらんぼが振る舞われていた。今年のさくらんぼは春先暖かかったこともあり、出来が早いとのことであった。 13日は初の各自治体移住・定住業務新任担当者研修会をふるさと回帰支援センターで開催した。この研修会、担当が2~3年で変わることによって、せっかく積み上げた経験がまた元に戻ることによって、ふるさと回帰運動自体が賽の河原の石積みとなってきたことを少しでも食い止めようと始めたもので、16道府県23市6町1村から46名の出席。ワークショップを行ったので、適正規模といっていいようだ。今回も申し込みが多く、お断りした自治体もあったので、2回目の開催も含め、次年度以降も開催したいと考えている。

ふるさと回帰フェア2016、受付1週間で締切に。

東京は梅雨入りしたが、まだ本格的な雨にはなっていない。しかし、東京の水がめ、利根川水系は雪が少なかったことや5月の雨量も例年を大幅に下回ったことから、すでに水量は50%を切ったとのこと。久しぶりに今夏は水不足という事態も想定されるようだ。 今年のふるさと回帰フェアはすでにご案内の通り、有楽町の国際フォーラムの改装工事もあって、例年の9月開催が10月22日開催に約1カ月程度後ろにスライドしている。この程、そのフェアへの参加募集を行ったところ、なんと1週間で満杯。募集受付を締め切る事態となっている。近年の移住を取り巻く環境の変化や相談者の急増ぶりもあって、今年は会場を例年の1.5倍の広さに拡大したものの、この有様となっている。日常的に行っているいつものセミナーもそうだが、地方移住の波は確実に拡大しており、各地方自治体の移住に寄せる期待は大きくなるばかりである。 セミナー開催状況も賑わっている。4日は富山県がセミナーを行い、南砺市、礪波市、氷見市、上市町がブースを構えた。約40名の移住相談者が参加。氷見市へ移住し、結婚式の引き出物の開発を行っている移住者が氷見暮らしの実践編を語り、参加者を賑わせていた。また、この4月から総務省から担当課長に出向してきた課長も参加し、やる気のあるところを見せていた。この日は山形県の西村山地域の寒河江市、大江町、朝日町、西川町、河北町が参加したセミナーを開催。ゲストは空き家を改修し、レストランを開業した移住者が移住経験と山形暮らしのポイントを紹介した。参加者は14名。5日の山梨県北杜市のセミナーには23組36名の相談者が押し掛けた。移住相談は予約制で行ったがすぐにいっぱいになった。溢れた予約者のために4日も移住相談を行ったがこちらにも7組10名も集まるという人気ぶりであった。北杜市に住んでみたいという希望も多いことから、5月からお試し住宅も開設している。 4月から産経新聞が日曜日朝刊で移住のススメという囲み記事をふるさと回帰支援センターの全面協力で連載中。掲載自治体からのお土産が抽選で当たるということもあって、応募者が2000名超えという回も出るほどの人気。当面、9月いっぱいまでとのこと。ふるさと回帰支援センターとしては継続を要請中である。 過日、長野県飯島町の副町長が来訪。移住者に人気の駒ケ根市、松川町などのエリアにあり、2014年には111名の移住者を確保、昨年度は73名と健闘している。地域おこし協力隊も10名もおり、この程、2つ目の道の駅も回転する運びとか。しっかりと結果を出している自治体がここにもあるという長野県の懐の深さを見た。この長野県の移住実績は2013年が510名、2014年が763名、2015年が927名と着実に伸ばしている。また、前提の移住者の定義についても、①田舎暮らしをしたい、②転職(転勤を除く)・起業、③就職(新規学卒者を除く)、④子育て、⑤親の介護、を理由とした移住者とすると決めた。

移住者の作ったパッションフルーツ届く

7月中旬の8階への移転に伴う相談員配置の県の面接が佳境に入っている。相談員は、それぞれの県の顔になる人たちで選択を間違うと大変なことになる。結果、こちらも大いに緊張する。1回の面接で人となりなどわかるものではない。一日10人も面接するとどっと疲れる。面接の一番のポイントは相談員という仕事に対する熱意をまず見ている。事前にそれぞれの県の移住政策やふるさと回帰支援センターなどについてHPを見るなど調べてないような人は問題外だ。次に、移住相談は1回で決まることはないことから、何日か過ぎてまた相談したくなるような人を選びたいと思っている。出来得れば、それぞれの県の匂いのようなものを感じさせる人であればなおさらである。それでも人選びは難しい。68年間生きてきて、数多の人とさまざまなことに取り組んできたが、それでも難しい。ただ、印象からいうとどうも最近の若者は面接していても手応えのようなものを感じることが少ない。ふわふわとしてとらえどころがない。職歴をみても派遣や嘱託、アルバイトなどが多い。仕事も転々としている。時代なのかもしれないが、使い捨てにされている人が目立つ。これでは経験が蓄積されず、仕事が身に付くということもない。資源に乏しい日本は人が財産なのに、その人が大切にされず、使い捨てという昨今の風潮は何かが間違っている。この国の行く末が案じられる。 過日、福岡県の方がお土産を持参してくれたが、これには驚いた。羊羹黒ダイヤと羊羹白ダイヤ。羊羹にダイヤのようなカットが施されている。製造地は筑豊の飯塚市。あの小説「青春の門」の舞台になったところである。かつて、石炭は黒いダイヤと呼ばれていた。その名残か。白ダイヤは石灰岩、セメントの材料ということになるようだ。高度成長期の日本に不可欠な資源であったもの。味も一級で、みんなでおいしくいただきました。また、事務所に奄美大島の加計呂麻島からパッションフルーツが届きました。3年前に埼玉県から奥さん・子ども1人で移住した方からでした。試行錯誤の結果、島初のビニールハウスによるパッションフルーツ栽培に挑戦、今回初出荷することになり、それをふるさと回帰支援センターにもということで送っていただいた次第。担当した宗像相談員は大喜びで、日頃の苦労がいっぺんに癒されますとのこと。成功することを願わずにはいられません。 1日、中央公論7月発売号で前文化庁長官の青柳正規さんと対談しました。青柳さんはローマ史の権威、東大副総長などを歴任した日本を代表する知識人、大いに学ばせていただきました。この企画、7月の事務所のリニューアルに向けた広報戦略の一環。13県市町の協賛を得て実施。その他の広報も順次行われる予定。

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