2016年3月

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人事の季節は心配の季節でも

東京の桜は21日、開花宣言が出されました。週末頃には寒の戻りがあるそうですが、やっと長かった冬も終わりに近づいているようです。これからは日一日と暖かくなります。健康と春を満喫するためにおおいに散歩に励みたいと思っています。若いころは秋が好きでしたがいつのころからが春が好きになっていました。これも歳のせいなのでしょうか。 この季節は人事の季節でもあります。この間一緒にふるさと回帰運動に取り組んできた人たちも移動になります。もちろん同じ職に留まることは人事の停滞にもなり、好ましいことではないが、担当が変わることによって一気に運動が停滞するケースをいくつか見てきました。都市から地方への移住・定住は、政府の取り組みもあって、時代のトレンドになろうかという段階に来ています。この流れを日本社会に定着させることは、21世紀の新しい流れ作ることになり、再び日本が活性化に向かう力になっていくはずです。私の友人であるスーパー公務員といわれる小樽市役所出身の木村俊昭氏は自分の関わるまちの首長にお願いしている3つの約束の一つに「町の重要政策に関わる職員は5~10年は移動させないこと。5年で移動しても、再度、戻っていただき、専門官としてともに養成のこと」と提言しています。その理由は「ひとがまちの最大の宝もの」だから、と言っています。是非、一考をお願いしたいと思っています。 先週末もセミナーが目白押しでした。ただ、集客に差が出ているところがありました。聞けば、10日前にチラシができ、開催に踏み切ったとのこと。これまでもこうしたケースがありましたが集客ができませんでした。年間300回以上の回数を数える現状では、どうしても早くからの告知、参加してみたいと思われる企画が不可欠と言っていいでしょう。それなりに人気の自治体でも手抜きの準備ではどうにもなりません。担当に移住政策の前進がなければまちが沈んでいくという思いがなければ、やればいいセミナー開催になってしまいます。成功させるためには、せめて1カ月前からの周知は必要と言っていいでしょう。セミナーは開催することに意味があるのではありません。セミナーを開催し、一人でも多くの移住希望者に来ていただき、移住先としてわが町を選んでもらうことこそが一番重要なことです。今後は駆け込みで、準備も十分ではなく、やっつけのセミナー開催はお断りすることもあると思ってください。ふるさと回帰運動は7月の45県が集まる全国ネットの移住相談センターのオープンを前に、今一番重要な時期に来ています。「まち・ひと・しごと創生本部」の立ち上がりもあってふるさと回帰運動は国家的なプロジェクト、失敗は許されない運動になってきています。"予算が余ったからセミナー開催でも"ではなく、移住希望者にわが自治体のこうした取り組みを紹介したい。そして一緒になって地域づくりをやっていきたいという自治体のセミナーこそ開催していただきたいと思っています。 18日夜は松本市が昨年6月以来2回目のセミナーを開きました。30組の予約があり、さすがの人気自治体というところでした。また、福島県も「ふふふカフェ-FutureFromorFukushimaCafe―現役復興支援員・地域おこし協力隊がやってくる!」と銘打って地域おこし協力隊の募集セミナーを開催しました。事前予約が18名、当日参加を入れて約30名。19日も新潟県糸魚川市が初めてのセミナー「就職・就農・くらしフェア~仕事・住まい・暮らし相談会」を開催。12組15名の参加。初開催としては健闘したといっていいでしょう。北陸新幹線も入り、これからが期待されます。

浄土真宗本願寺派が視察に

 3月11日は、あの東日本大震災から5年目であった。ふるさと回帰支援センターのある有楽町の隣、東京・銀座では2時46分に道行く人も立ち止り、黙祷を捧げたようです。私たちふるさと回帰支援センターも、5階の東日本・6階の西日本エリアで、それぞれで移住希望の相談者を含めて黙祷を捧げました。もちろん、私も黙祷しました。目をつぶったら故郷・福島の太平洋がまぶたの裏に浮かびました。早いもので、もう5年になるんですね。しかし、現地は復興には程遠く、日暮れて途遠しの感があります。まして、福島第一原発は原子炉の廃炉については何も始まっていないといっていいような状況です。にもかかわらず、政府は原発の再稼働をめざしています。福島の現実を見て見ぬふりをしているとしか言いようがない。過日の大津地裁の高浜原発の判決は、司法に対する信頼を醸成するものでした。あの原発が事故を起こせば近畿圏の水がめ琵琶湖が汚染され、大変なことになります。事故が起きてもだれも責任を果たさない無責任な原子力行政、電力会社の体質を考えれば、あの判断は何物にも代えがたい尊い判決と言っていいでしょう。水が飲めなくなれば人間は生きてはいけないのです。福島県出身の私から言わせていただければ、原発推進派は福島の現実を直視していないし、わかってはいない。なにものよりも人よりも資本の論理を優先する原発推進者の考えは信じられないことと言わざるを得ない。  今日、浄土真宗本願寺派宗務所の過疎地域対策担当の方3名が訪ねてきた。前に一度近くに来たのでとお尋ねいただいており、2回目であった。私のほうから最近の移住情報を説明させていただいた。その中で、空き家情報に係り、空き家の提供が進まない理由のひとつに仏壇が置いてあることを挙げる人が多いことを指摘した。浄土真宗として、宗務所から協力要請の文書でも出せないかとお願いしたが、組織としてはそれぞれが自立して活動しているのでなじまない。しかし、各自治体が個別的にお寺に仏壇を一時的にお預かりしていただけるようにお願いしたらどうでしょうか。すでに、そうしたことを実践しているお寺もあるとのことであった。ふるさと回帰運動が拡大の一途をたどり、ついに宗教界からも現状の視察が来ることは、また一歩運動が前進していることを感じさせる。最後に、今後とも連携できるところは協力していきましょうということになった。空き家に関して、13日に愛媛県がプロの技×DIY=理想の住まい~えひめ空き家改修セミナーを開催した。このセミナーには22組30名も参加。廃屋改修の体験談、成功例や失敗例、必要経費などの報告もあり、おおいにもりあがった。この日は、静岡県小山町も小山町DAY!!「移住+就職」相談会を開催。県内屈指の受け皿だできているところで13組17名の参加。御殿場のハローワークも同行。94件の求人情報の提供もあり、盛り上がった。

空き家を活用したCCRCの検討も

3月に入り、急に春めいてきました。すでに沈丁花も匂いはじめ、20日過ぎには東京は桜が咲くのではとの予想も出ています。女子サッカーのなでしこはサッカースタイルがいつのまにか自分たちが意識する間もないうちに古くなっており、残念な結果になりました。さすが人気の出てきた、勢いのあるスポーツです。日進月歩、一瞬の油断がこうした結果になるというのが第一戦のオーストラリア戦を見ての感想です。 今日、ひょっこり徳島県三好市長が議会議長を伴って来てくれた。聞けば陳情のついでに寄ったとのこと。高齢者の地方移住の一つの手段としてCCRCが話題になっているが、それに取り組みたいとのこと。それも空き家を活用したCCRCの実証実験をやりたいということであった。地方には空き家は山ほどある。それをいまはやりのCCRC事業で活用するとのこと、知恵が出ていると感心した次第である。 セミナーは年度末に向かってフル回転の勢い。4日は金曜ながら5階、6階でそれぞれセミナーが開かれた。5階では長野県大町市が10代から30代の若者14、5名を集め、グループ討論。ふるさと大町を語り合い、地元愛を確認した。6階では山形県米沢市が年1回のセミナー「たどり着いた米沢暮らし」を開催。こちらも14、5名の参加。今年は雪も少なくすごしやすいとのことであった。 5日は前のブログでも紹介した長崎と佐賀県が合同の就職・移住相談会を初めて開催。参加者は39組49名が参加。佐賀はふるさと回帰支援センターに相談員を配置していないこともあって移住などの相談の機会がなく、佐賀への移住相談が多かったようだ。参加者は佐賀でも長崎でもよく、二つの県が合同で開催するのは面白いと好評であった。7月からは佐賀も、隣りの福岡も相談員を置くことで検討が進んでおり、6月12日には有楽町の東京交通会館で全九州7県合同のセミナーも開催することがすでに決定されている。乞う!ご期待というところ。最近、人気が高くなってきた九州、目が離せない地域となってきている。 6日は福井県も「ふくい”幸せ移住”セミナー”私”のU・Iターン」を今年度7回目で開催した。今回はUターンをテーマにし、普通に転職した人に来てもらって、”転職は普通のこと”として転職を行うことの意味などを語り合った。毎回20名前後の参加とか、今回も13名。数年前までは、福井が北陸では独り勝ちであったことがあり、これからのさらなる健闘が期待される。 ちょっと古くなったが2月22日、芝・増上寺で「岩手わかすフェスin東京」が開かれた。このフェス、岩手にかかわりたい東京在住者の集まり。当日は500名が参加。さまざまな企画があり、移住ルームも用意され、そこでは移住相談ブースも設置された。また、移住予備軍決起集会なども開かれたようである。さらに、なんと移住女子の小部屋まであって、秘密の本音トークが繰り広げられたとの情報も寄せられた。

各県の移住サイトが面白い

やっと3月。しかし今朝は寒かった。3月だと思うからなお寒く感じたのかもしれませんが、それにしてもの寒さだった。北海道は猛吹雪とか、札幌の北海道ふるさと回帰支援センターに電話したら、もう陸の孤島状態と言っていた。気のせいか、最近は爆弾低気圧というような台風並みの低気圧がよく北海道に発生するような気がするがいかがでしょうか。これも温暖化の影響なのであろうか。 ふるさと回帰支援センターに参加する各県のHPが面白い。今回の移住希望地人気ランキングで18位から6位に急上昇した広島県の理由のひとつが移住サイト「HIROBIRO」の斬新さがあったといわれている。ほかに秋田・和歌山・三重・宮崎の各県も最近リニューアルし、話題になっている。日進月歩で進む各県の移住推進に向けた取り組み。移住希望者のニーズの変化(①Uターンが前年比10ポイント強の増加。② 20、30、40代が全体の67%に達する。③地方都市への移住希望が30%に。)をしっかり踏まえた情報発信が何よりも求められているようだ。各県の移住サイトにはふるさと回帰支援センターのHPを開き、フロアマップの各県をクリックすると入ることが可能です。ぜひ、アクセスしてみてください。 各県のセミナーもさらに具体的なものになってきている。この間、成果が出始めている秋田は2月27日、子育てカフェを杉並区の上石神井において定員30名で開催、3名のスピーカーはそれぞれ秋田出身者で満員の盛況であった。同日、福島も15名の予約制で「移住×ナリワイ~地方で広がる、広げる、私の可能性~」セミナーを県と福島出身の女性の集まりである「ふく女の会」主催で開催し、12名が参加。移住後のナリワイの可能性などについて実践的なワークショップでシュミレーションした。28日には人気の山梨が「富士の国やまなし甲斐適生活相談会」を開催。県および3市1町と13の民間業者が移住相談に応じ、160名の参加とにぎわった。銀座で移住フェアを秋田市・三種町・大館市・鹿角市など8市町が参加して開き、20代から60代までの幅広い参加者で賑わった。昨年の実績を継承しているようだ。新潟もシングルマザー&にいがた暮らし相談会を開いた。これには22組28人が参加。キッズコーナーも大賑わいという状況。新潟は27年度予算で「新潟県はひとり親家庭等のU・Iターンを支援します!」として、積極的にシングルマザーのU・Iターンを呼びかけ、県奨学金や引っ越し費用支援、U・Iターン就職・転職等支援、住宅支援などきめ細かな支援を行っている。シングルマザー支援については島根県浜田市が有名だが県としては新潟が画期的な取り組みを行っている。 3月1日は1年間、ふるさと回帰支援センターでインターとして活躍した法政大の室岡君が地元の愛媛県内子町への就職が決まり、帰ることになったので、彼の総括報告会と追い出しコンパをやった。また一人、ふるさと回帰運動の志を学んだ若者が旅立った。今後の活躍を心から祈念する次第です。

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