2015年2月

blog blog

パネル71枚、ブースが出揃いました。

2月も明日で終わります。「まち・ひと・しごと創生本部」が交付金を各自治体に配布したことにより、各自治体が一斉にブース開設に動き出し、その対応で今月は忙しい日々を過ごしました。最終決定ではないが、今日現在でいまのところ、スペースを確保し専従相談員を配置するのが12県1政令市。専従相談員を配置するのが5県。パネル展示によるブース開設が7県4市2町。企業のパネルブースが2社。参加団体は合計34県1政令市4市2町2社となり、パネル展示は71枚となる。これが有楽町の東京交通会館5階の東日本エリアと6階の西日本エリアに並ぶ。想像するだけでも壮観な空間となる。NPOとして2002年にスタートしてから12年。期待と責任の重さに身のしきしまる想いです。 いくつかの県からブースや専従相談員の配置希望が寄せられましたがスペースの関係でお断りさせていただいたところもあり、この場をお借りし心からお詫び申し上げます。4月1日から正式にスタートし、早い県は3月中旬からトレーニングを含めて出展を考えているところもあるようです。 営業日や時間については、4月にスタートする総務省所管の「全国移住促進センター(仮称)」に準じて休日を日曜日から月曜日に変更させていただきますが、よく連携を取りながら移住促進に取り組めれば、と思うしだいです。一声、「成果を挙げるために休日は揃えましょう」と呼びかけたらどうだったでしょうか。今回の創生本部の取り組みは、NPOなど多彩なセクターへの働きかけが少ないように思いますがいかがでしょうか。ことの重要性から言っても失敗は許されません。政府と自治体間には温度差もあるように感じますがいかがでしょうか。 今月の24・25日と和歌山市に行ってきました。沿線の梅や菜の花が花盛りで一句詠むこともできました。「田舎暮らし応援県わかやま推進会議」と摂南大学「地域資源に基づく持続的社会の形成」研究報告の共催フォーラムに呼ばれたのですが、学生たちが地域に入り、さまざまな活動を通して地域貢献に取り組みながら学ぶ姿は熱いものがあり、大いに学ぶところがありました。このフォーラムには羽衣国際大学や地元の和歌山大学からも参加があり、和歌山大学の4回生が4月から県庁で働くことになったと報告するや会場から大きな拍手が寄せられるなど、大いに盛り上がりました。地元でがんばる決意をした学生を拍手で励ます姿はこれからの時代を予見させるものがあり、感じ入ったしだいです。 20、21日と高知県にも行ってきました。地方自治研究センター主催の「人口減対策を考えるシンポジウム」に出席したのですが、ここ3年ほど積極的な移住促進に取り組む高知県らしく、多くの参加者もあり、参加者からの発言もあり、大いに盛り上がりました。 先ほど、2年前に埼玉から奄美大島に移住した浅香さんが久しぶりに上京され寄ってくれました。奥さんと子どもの3人で移住。4月からは農業を始めるとのこと。パッションフルーツに取り組むそうです。前職は消防士。消防団に入り地域貢献していると笑っていました。小学校のPTA会長もやらされそうとのこと。地域に入れば若者は何でもやらされます。でも、こうしたことを嫌がらずにやることは地域になじむための早道でもあります。がんばってください。

鹿児島県 志布志市で新しい活動が始まる

昨日は二十四節気の雨水とか、雪が雨になる季節という。うれしいですね。歳だからなのか、すっかり寒さには弱くなってしまった。つい数年前まではやせ我慢もできたはずなのに、近頃はやせ我慢なんてとてもとても、という感じである。 一昨日、マリ・クリスチィーヌさんが事務所を訪ねてくれた。彼女とは観光甲子園の審査会で毎年1度会う関係だ。ただ、3年前になるが、彼女が応援する宮城県の「復興の桑プロジェクト」をふるさと回帰支援センターが実施した復興六起(第1次産業の6次化で起業することで東日本大震災からの復興をめざす取り組み)に応募いただき、合格させたことで、時々その後の取り組みの報告をいただいている。今回は、その桑の葉のパウダーで「復興の桑チョコレート」を今年のバレンタインデーで仙台市の藤崎デパートで販売。なんと人気NO1の売れ上げを記録したとのこと。復興支援型地域社会雇用創造事業はこのように地域で雇用を生み出しながら継続されている。食してみたが大人の味で歯ごたえもあり、おいしいものだった。今度は何に加工し、復興の桑プロジェクトを発展させてくれるのか楽しみである。 もうひとつ、うれしい話を。友人の東京新聞のM氏の紹介で鹿児島県志布志市から来客があった。この2人、なかなかユニークな人で現状の報告やこれからの夢などを語ってくれた。すでに彼らの仲間は全国から40名にも達しようという規模で志布志市に集まっている。東大を初めとした高学歴のかつ多彩な顔ぶれ(バレーダンサー、漫画家あり)が揃っている。そして、手始めに市と連携し、ソーシャルネットワーク複合型の自主メディア「シシガーデン」を開局し、さらに多方面へと活動を拡大することを目指している。活動の中心は(株)ふじやま学校で会長は東大出の坂本君。衣・食・住を基本とした関連事業を考えているようだ。活動を支えているのは地元出身で、19歳で渡米し、英国にも滞在した北本邦子さん、アサーションマネージメントならびにステノグラフィーの国内第一人者とか。手始めに始められた「衣」の事業収益金で賛助企業会員になって帰られたが、今後の活躍が楽しみである。新しい形のふるさと回帰運動の次のステップを踏もうとしている集団が志布志に出来つつあるといっていいだろう。 明日から久しぶりで高知に行く。出身母体の自治労から人口減対策のシンポをやるから来てほしいとお呼びがかかった。2020年に東京でオリンピックを構え、一方で「まち・ひと・しごと創生本部」を展開と、分かりにくい施策の展開だがどこで暮らすのを選ぶのは国民一人ひとり。首都・東京の動きと全国各県の動向を報告してくるつもりです。

岩手山は見えず

2月も残すところ10日あまりとなりました。早いものです。東京も梅がほころび始め、春は近いと思わせる陽気となってきています。先週は日帰りで盛岡に講演に行ってきました。岩手県下の市町村を集め、ふるさと回帰運動の現在を、そして今後の見通しを話してほしいと頼まれ、出かけた次第です。あいにく天気ははっきりせず、楽しみにしていた岩手山の勇姿は拝むことはできませんでした。当日はNPOの認定審査日とバッテングし、どうするのか悩みましたが、運動を優先し、出かけた次第です。岩手は、私の盟友とも言える大地を守る会の藤田和芳君のふるさとでもあり、好きな県のひとつです。付き合ってみてもしっかりと手ごたえを感じさせる方が多いような印象を持っています。遠くは前九年後三年の役の主戦場で、言い方を変えれば最も東北的な感じのする地域だといってもいいと思います。岩手県は移住者希望ランキングでは2010年は4位、2011年は5位と上位につけていた実績もあり、4月以降、本格的に受け入れ態勢を再構築すれば大いに期待できるのではないでしょうか。 昨日、岐阜県古田肇知事が視察に見えられました。盛り上がるふるさと回帰の状況を見に来たというところでしょうか。気負ったり、威張ったりするようなところのない、それでいてこちらの話のツボはしっかり押さえて突っ込んでくる方で好感が持てました。岐阜県は明治大の小田切教授のゼミと毎日新聞の移住者の実績調査でも長野県や島根県の上を行く移住実績を挙げている県で、今後の展開が楽しみな県と言っていいでしょう。 13日には富山県の朝日町の町長が見えられました。前にも訪ねて頂いたのですが今回は新年度から町としてふるさと回帰支援センターにブースを開設する方向で調整が進みそうということで来られた。もし、それが実現すれば初めてのことで大いに話題になるのではないだろうか。市レベルでは、長野県の飯山市や駒ヶ根市、鹿児島県の伊佐市などがあるが町では初。しっかりと受け止めて成果に繋がるようがんばりたいと思っている。伊佐市といえば時代劇俳優の榎木孝明氏のふるさと。その榎木氏が友人に連れられて初めてふるさと回帰支援センターに寄られました。 人口減が深刻な各地の自治体、何らかの起死回生の策が求められていることは確かだ。何でもいいからまず動き出すことから始めたらいかがでしょうか。うまくいかなかったら、見直せばいいのだから。何もせずに立ちつくしているだけが一番だめなのではないだろうか。

HPがダウンしました

 例年、政府予算が固まるこの時期に開催してきた「都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」は2月9~10日の日程で開催された。北海道から沖縄まで91名を越える参加者で熱気あふれるセミナーとなった。特に今年は政府も「まち・ひと・しごと創生本部」を立ち上げ、予算もつけたことから参加者も熱心に聞き入っていた。記念講演は首都大学東京の山下祐介準教授「地方消滅論の罠・・・ふるさと回帰から地方再生へ」と題して行われた。ついで、ふるさと回帰フェア2014の開催をはじめとした活動報告が私の方から行った。関係省庁からの次年度予算案および政策提案は、「まち・ひと・しごと創生本部」参事官、総務省、農水産業省、国土交通省の順で行われた。夜の交流会もほぼ全員の参加者が出席。ふるさと回帰支援センターからも移住関係全相談員、大阪ふるさと回帰支援センターからも所長以下2名の相談員が参加し、熱心な情報の交換が行われた。2日目も早朝からほぼ全参加者の参加で話題提供、事例報告が行われた。事例報告では石川県の「能登定住・交流機構」、高知県庁、千葉県館山市の「NPOおせっ会」から行われた。参加者からは大いに参考になったとの声が多数寄せられた。今年から「まち・ひと・しごと創生本部」も本格稼動することから、今回のセミナーが現場でふるさと回帰運動に取り組む関係者の運度への糧になればと思っている。  このセミナーにあわせて2014年のふるさと回帰支援センターの各種データが公表されるが、そのうち、移住希望地ランキングで一昨年まで3年連続でトップを占めてきた長野県が2位に落ち、山梨県がトップになるなど順位に変更があったことからインターネットのヤフーがトップニュースで流した。そのことによってHPへのアクセスが急増し、ダウンしてしまった。それだけ、田舎暮らしや移住への関心が高まった証であり、うれしい悲鳴となった。その関係で、夕方のテレ朝に私が出ていたようで、幾人ものかたから電話やメールがありました。 10日午後、昨年からふるさと回帰運動に参加した青森県の三村知事がふるさと回帰支援センターを突然訪れた。初会見となったが、機関銃のようにことばがぽんぽん飛び出す方で、一度お会いすると忘れられなくなる人のようであった。6月には知事選があるとか、7月に予定される北東北3県のセミナーには笑って参加されることを心から祈念する次第です。「私も東北出身です」といったら、ご自分の顔をなでながら、顔で分かるよと笑っておられた。好印象を残して去っていった。この会見には見城理事長も同席した。  先週は名古屋で梅が咲いたとの報道があった。この寒さもあと1カ月か。今年も春が待ち遠しい。御身ご自愛ください。

1カ所で全国の移住情報を手に入れられるのは国内で唯一、ふるさと回帰支援センターだけ。
移住先が決まってなくても、相談員があなたにぴったりの移住先をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。

センターで相談する センターで相談する