2015年11月

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ふるさと回帰支援センターフル回転中

 ジャーナリストとして活躍された時事通信のNさんがひょっこり訪ねてきた。4年前から栃木県と東京の二地域居住を実践しており、薪ストーブを炊きながら田舎暮らしを満喫しているとか。今回は二地域居住するにあたって不動産物件取得を考えておられたので、大学の先輩のふるさと情報館の佐藤社長(当時)を紹介したお礼に近況報告に来たということであった。話しは、その不動産物件取得の場合、月に一回以上住んだ証明(電気料金支払い書など)があると不動産取得税等の減免があるということ。本人も知らなかったようで、親切な市職員に教えてもらったそうです。Nさんも10万円単位で減免されたそうです。名付けて「セカンドハウス税制」。是非、こうした場合は役所に行って交渉してほしい。役所というところは、年金もそうですが掛けたからもらえるわけではなく、必ず社会保険事務所に申請に行かないともらえません。ご注意ください。  11月は来客が多いようだ。入れ替わり、立ち替わり来客がある。過日は、富山県朝日町の自治会の会長さん10名が各自治会のPRポスターをそれぞれ持って来てくださった。数多ある町村の中で、北海道の上士幌町と朝日町の2町のみがふるさと回帰支援センターにブースを開設。ふるさと回帰に賭ける意気込みを感じさせられた。町村では滋賀県の蒲生郡の日野町・竜王町の町議会の議員の方にもお訪ねいただいた。滋賀県は他県に比べ、取り組みが遅れているが、東近江市が動き始め、今回の蒲生郡も、うけ皿に手を上げようとしている。近畿ブロックは、京都府、兵庫県も次年度からの本格的取り組みに向けて、検討を始めたようでいよいよという感じになっている。  青森県弘前市が面白い移住促進媒体を考えた。「連続移住小説 ヒロとサキ」と銘打っている。ヒロ(男性)とサキ(女性)が登場人物。ヒロは美大出のアーティスト。下北沢在住。サキは弘前市出身のパン職人。二人は3年半交際している。年齢は二人とも30代。「空気も水もおいしいところでパンを作りたい」サキはUターン。そのサキを追ってヒロも弘前市へ。というストーリー。現在、第3話まで進行中。さて、どういうことになるのか?各自治体の創意工夫をこらしたキャンペーンに当分、目が離せないようだ。  和歌山県は20、21、22日間を「わかやま移住3days」として、移住・起業・わークショップを日を変えて展開。3連休とあって参加はもう一つであったが、確かな手応えを感じ取ったようだ。21日は人気の長野県安曇野市もセミナーを開催。30名を超える参加者を集めていた。22日は初めて和歌山県と三重県がジョイントセミナー。初めての試みながら紀伊半島の東と西が揃って開催することに意味がある。ふるさと回帰支援センターは今日もフル回転中です。

山梨・小菅村へ子どもが20名移住

 立冬も過ぎ、冬が確実に近づいているようです。先週末、学生時代の友人たちと恒例の句会行ってきました。今回は那須塩原温泉。亡くなった友人の立松和平がよく行っていた旅館で、今回は10年ぶりでした。廊下に彼の色紙が飾ってあり、「人は花と棲むべし」とあったが、懐かしいものでした。何を思ってそう書いたのかを考えてしまいました。帰りに那須高原を通ってきましたが、紅葉がばらばらと舞いながら落ちていました。すでに那須高原は冬に向かってカウントダウンが始まっているようでした。  先週末のセミナーは、ここに来て移住促進に力が入っている幾つかの県のセミナーがありました。まず、12階では全体の1/3のスペースを借りて先週も紹介しましたが群馬県が県内35自治体のうち18自治体が参加したセミナーを開き、49組66名の参加。若者やシニアの就職や就農・林業就業相談、不動産物件相談までも出来て、勢いを感じさせるものとなった。同じ12階では静岡・山梨・長野の3県合同のセミナーも開催され、人気の3県ということで122組173名と、多くの移住希望者を集めていました。山梨県では富士吉田市がこたつを持ち込み、それに入って移住相談を企画し、話題になっていました。小菅村では年間で8家族35人が移住。子どもが20名ということで過疎化が進む村に新しい風が吹いてきたと喜んでいました。  数年前、同じ県内の早川村では移住者が増えたことによって、数年間行われなかった小学校の入学式が再開されたとインターネットで話題になったが、県内各地域での地道な取り組みが成果を現し始めているようです。山梨県の担当者はここまで来るのに3年かかりましたと率直な感想を述べていました。まさに移住促進の取り組みは1期3年が一つの目安と言っていいだろうと思います。  静岡県のブース巡りをしていたら吉田町が参加していました。大井川の河口に位置し、古くは武田信玄の城も築かれ、徳川と武田の合戦の場にもなった所です。間違って富士吉田ですかと訪ね、しかられました。大井川の河口ということで駿河湾に面し、ウナギとしらすが有名、静岡うなぎ漁業協同組合もここにあるようです。大井川の清流で育てられたウナギは格別のうまさとか、一度訪ねたいと思いました。  6階では熊本、鹿児島県が連続してセミナーを開催。熊本県は8自治体参加で21組27人の移住相談。鹿児島県は5自治体19組22人とそれなりの相談件数でした。とくに人気の熊本県は年間10回のセミナー開催の権利をフルに活用して、粘り強い誘致活動を展開し成果をあげています。こうした取り組みが、昨年の人気ランキング6位確保につながっているようです。  セミナー開催数が先週で300の大台に乗りました。ありがとうございます。

今秋は風邪の引く暇なしです

 11月に入って降る雨は一雨毎に寒くなっていきます。そのことが実感される今日の雨です。昨夜のBSプレミアムでは7時から高倉健特集が組まれていた。亡くなってもう1年になるんですね。ビールを飲みながらぼんやり見ていたら主演映画が紹介された。そこで46年前に大学のバリケードから池袋の文芸座にオールナイトの5本立ての昭和残侠伝を仲間たちと見に行ったことを思い出した。そして、朝、気がついたら、その時のメンバーが亡くなったというメールが携帯に入っていた。中国語が堪能な奴で、外交評論家を標榜し、民主党政権時代は政府高官を中南海につなぐ役割も担っていたようだが、65歳で逝くとはいかにも早い。無理が祟ったのかとも思う。冥福を祈る。  今週もふるさと回帰支援センターは賑わっている。今日8日は初の沖縄の移住・定住セミナーが9階で開催。糸満市、竹富町、国頭村など4村、県水産課が漁業の担い手募集、同産業振興課が沖縄プロジェクトの説明と求人募集のブースを構えた。子供連れの相談者が雨にもかかわらず並んだ。聞くところによると竹富島は人口4500人の1/4が移住者とのこと。これが人気の高い沖縄の現実かと思った。これで沖縄もふるさと回帰運動に参加。さらに移住希望者の選択肢が大きくなった。今日は長崎県も移住相談会を開催。五島列島の五島市をはじめ7市町と県が漁業・農業の担い手相談ブースを置き、移住希望者が並んだ。 また、今週は宮城県の加美町、北海道の上士幌町も単独でセミナーを開催。加美町は町長自らがアピールを行い、一緒に豊かさが実感できる町作りをめざそうと語った。参加者には町長自慢のお米と自家製の味噌が配られた。また、上士幌町はふるさと納税が町税を上回る人気自治体で、昨年はベスト5に入ったことで知られる。子育てなど福祉環境も充実し、いま話題のコンパクトシティーつくりも進行中である。昨日の土曜日は長野の大町市もセミナーを開催。17組20名の参加があり、参加者には県内でもおいしいことで知られるリンゴのプレゼントがあった。  来週の15日には久しぶりに群馬県が12階でセミナーを全自治体の半数以上の18市町村が参加する形で開催する。今年、群馬県は35全市町村を集めて群馬暮らし推進連絡会議をも結成しており、いよいよ本格的に移住受け入れで動き始めたようだ。同日は、山梨・長野・静岡3県合同移住相談会&セミナーも同じ12階で開催される。こちらも人気の3県が初めて一堂に会する相談会なので一見の価値がありそう。  今年の秋は風邪を引く暇もない忙しさである。

いま、島根県が面白い!

 早いものでもう11月。丸の内のビル街の並木も紅葉が始まっているようです。1日も日比谷公園ではふるさと回帰支援センターの理事の加藤登紀子(歌手)さんなどが9年前から始めた「土と平和の祭典」が日比谷公園で開催されている。今年のテーマは「命こそ宝」で多くの有機農業家や消費者団体が一同に会し、盛り上がっていた。交通會館1階のマルシェスペースの売店では多くの店が取れたて野菜や果物を販売し、今秋の実りを誇っている。こうしたところにも秋を感じさせられる。  先週末も土曜、日曜とセミナーが目白押し。土曜日は新潟県佐渡市が「さどに住まんかっちやーさど暮らしセミナー」を開催。40名ほどが参加し、盛り上がったようだ。徳島県も地域おこし協力隊の募集会を開催。20名ほどを集めた。  日曜日はなんといっても「しまねU・Iターンフェア2015 In東京」圧巻で12階全体を借りて開催。地元島根から約150名のU・Iターンサポーターが集結。万全の支援体制での開催となった。市町村・支援機関ブースには県内全自治体が参加。これだけでも例がないが、さらにU・Iターンの先輩ブースには23名の先輩移住者が起業や農業、半農半X、福祉、子育てなどそれぞれの得意分野ごとの相談を受けつけていた。仕事のブースには14のブースが並んだ。農業、介護・保育、看護・医療、建設業、IT・エンジニア、職業訓練、住まい、島根留学相談などなど。最終的な移住相談者は647名となった。  センターでも年間300回のセミナー開催をめざしているが、島根県のこの規模、サポーターの数、参加自治体、どれをとってもスケールが違うといったところ。こうしたところにも「ふるさと島根定住財団」結成20年の蓄積と県をあげての移住・定住に対する意気込みが感じられた。現段階における各県開催セミナーのひとつの到達目標になるといっていいだろう。各県相談員にも是非、視察し、今後のセミナー開催計画に反映するようお願いしたところである。こうしたことができるのもふるさと回帰支援センターに全国各地の移住相談員が一堂に会し、切磋琢磨しあい、よりよい移住セミナーの開催をめざすことができるメリットといっていいだろう。  島根県の話題と言えば、今年度から始まった浜田市のシングルペアレント介護人材育成事業が話題となっている。これはひとり親支援の取り組みで、浜田市外在住のシングルペアレントで、高校生以下の子どもと浜田市へ移住できる人を対象にしている。給与は15万円以上、養育支援、家賃補助、自動車の提供、資格取得支援など、大胆な移住策といっていいだろう。 深まりいく秋の中、ふるさと回帰運動もさらに深化しようとしている。

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