2012年6月

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蛍の乱舞を観た

一昨年から農水省の「食と地域の『絆』づくり選考委員」を仰せつかっている。その関係で過日、優良事例に選ばれた24地域の中の愛媛県内子町と北海道南富良野町を選考委員の方々と訪れる機会があった。 それぞれの地域ともさすがと思わせる内容で、地域住民の方々の地域の活性化にかける意気込みは、大いなるものがあり、非常に勉強になった。特に内子町では地域の景観の保全と古民家の活用による都市との交流事業に取り組み、成果を上げていた。そこでのポイントは、地域活性化に思いをはせる住民相互の心あわせがうまくいっていることにあるように感じた。また、地域にはふるさと回帰した若者も参加した形での企業組合方式による炭焼き事業にとりくむケースもあり、町並み保存による取り組みで全国に名をはせてきた内子町の新しい取り組みの一端を見た気がした。 夜にもなれば、古民家の周りは蛙の大合唱。川沿いまで行くとそこは何と蛍の乱舞、あたかもクリスマス・ツリーのような状況であった。あれだけの蛍を見たのは初めてのことで、これだけでも十分に売りになるのではないかと思った。売りになるといえば、内子町は栗の産地で、直径5センチもあろうかという栗が産出される。何とかこの栗のブランド化を模索中、宿題として預かり、戻った次第である。

大飯原発の再稼働で想うこと

過日、夏場の電力不足を理由に野田総理は大飯原発の再稼働を決めた。総理はまだ福島第一原発事故が何を引き起こしたのかわかっていないのではないかと思う。突き付けられたものが何だったのかもわかっていないのではないかとも思われる。 あの事故から1年3カ月が過ぎたが、現地はまだほとんど手つかずの状況にある。事故の原因も、津波によるものか、地震によるものかも明らかになっていない。万を超える地域住民は避難したままにあり、ふるさとには帰っていない。帰れる見込みのない人も多い。地域の環境も放射能に汚染されたままで農業もできないところある。さらに海も汚染され、現在まで操業自粛が続いている。漁の再開にはまだ見通しも立たない。 こうした状況での再稼働は信じられない。これからの我が国の原子力行政をどうするのかも決まらず、まして今後のエネルギー政策だって決まっていない段階での再稼働は、結局はこれまでの原子力行政に逆戻りとなりかねない。これではまったく意味がない。総理は、過日の会見で責任は私がとると大見得を切ったが、福島の事故を見る限り、現在まで誰も責任を取っておらず、いったん事が起きれば総理大臣でも責任など取れないほどの被害を地域社会に与えることになることは明らかだ こうした現状を見る限り、何も学んでいないことになる。もう一度事故が起きれば多分、この国は滅ぶことになる。それほど深刻な問題を突き付けていることを知るべきだ。そして、この問題を人任せにすることもそろそろにしないと本当に大変なことになることも知るべきだ。いつからこの国は、こんな無責任がまかり通る国になってしまったのか。

句会

私たちの句会は18年目。 先週末、友人たちと6カ月ぶりに句会を開いた。場所は法師温泉。 初めて開催してから、もう18年になる。酒を飲んでいて、句会でもやろうかとなったのかもしれない。メンバーは十数人。2年前に亡くなった立松和平君、映画監督として活躍している高橋伴明君。毎日新聞の社会部長を務めた清水光雄君。大地を守る会の藤田和芳会長もメンバーだ。他にも弁護士の三島浩司さん、医者となった鈴木基司君。 そうそうたるメンバーがしこたま酒を飲んで、他人の句をこき下ろす。これがストレス発散に良いようだ。誰一人として、もうやめようと言い出す人はいない。結果、こんなにも続いてしまったわけである。 中心は65年から66年にかけて闘われた早稲田大学の学費値上げ反対闘争の中心人物の一人彦由常宏氏だ。18年もやって少しは上達したのかと問われれば下を向くしかないものがあるが、それはそれでいい。第一回目は群馬の宝川温泉であった。 このようにして人生は積み重ねられ、櫛の歯が欠けるように一人ひとり逝ってしまう。中心人物だった彦由氏も逝って来年は17回忌となる。彦由氏が眠る周防大島の先の沖家室島での13回忌に、これでお仕舞にしようかと言ったら立松君が17回忌もやろうと頑強に言い張ったが、彼もいなくなった。 しかし、句会は続く。今回の季題は「ラムネ」と「紫陽花」であった。参加者は9名。3句読んで名前を明らかにせず選んでもらう方式で、トップは合計9票入った鈴木基司君で久しぶりに恵比須顔であった。小生はいつもながらの女々しい句を詠んで合計7票と善戦した。

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