2018年1月

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北海道は5日連続セミナー開催でがんばる!

 今年は寒いようだ。22日の雪もまだ解けていない。しかし、着実に春は近づいているようで、今年も春を告げる「啓翁桜」が山形県から届き、来訪者の目を楽しませている。ふるさと回帰支援センターの春は「啓翁桜」から始まるといっていいような近年の風物詩となっている。  働き方改革の一環といっていい、労働契約法改正に伴う有期労働者の無期転換が2018年4月1日から施行されることにともなって県専属移住相談員の内の複数名がその対象になる。そこで過日、それぞれに対するヒアリングを行った。各自治体の予算が単年度主義をとっている中で、自治体の委託を受けて行っている移住促進事業で働く職員の雇用を無期に転換することは難しく、頭を悩ませている。  来訪者の数も多い。24日には宮城県加美町長、岐阜県中津川市議3名、宮崎県日南市議6名の視察があった。25日も岐阜県中津川市長、兵庫県神戸市の大都市行財政制度に関する特別委員会の15名の市議団。26日には富山県南砺市市議団7名、京都府議、宮城県議会議長、福島県いわき市のIWAKIふるさと誘致センター理事長ほか。27日は福島県移住担当課長ほか、宮城県角田市議。28日は宮城県角田市議3名ほか、自治労大阪府本部書記長ほか、などの来訪が続いた。特に神戸市議会の特別委員会の視察は初めてのことで、2016年7月からブース開設に踏み切り、移住に注目している政令都市の行政視察はふるさと回帰運動的にも手ごたえを感じさせるものとなった。  移住セミナーの開催は、今週は14回。なかでも北海道は24日水曜日から5日連続で函館市の「IT技術者のための移住・就職セミナー」、留萌市の「地域おこし協力隊 移住セミナー&個別相談会~みなとまち留萌で健幸生活はじめませんか~」、「北海道さっぽろ圏移住相談会」、留萌地域「北海道暮らしセミナー 北海道『留萌』~海と酪農があるまち~」、「北海道mini暮らしフェア2018~北海道で働きながら楽しく暮らす~」とがんばった。参加人員は札幌圏の41名の参加を筆頭に健闘した。北海道は2016年秋のふるさと回帰支援センターに参加と他県に比べスタートが遅れた分、昨年あたりから各自治体からの接触も多く、期待の高まる動きとなっている。その他、27日の広島県は「ひろびろ広島くらしフェア2017Vol4『広島県東部地域 びんご圏域編』」を3階グリーンルームで福山市など7自治体の参加で開催。若者からシニアまで幅広い年代の参加で80名前後とがんばった。同日の和歌山県・愛媛県・三重県合同の「カンキツライフ!~柑橘を育む、活かす、繋げるしごと~」は共通の果物をテーマにセミナーを開催し、23名の参加。ユニークな企画で、移住希望者にどのような生活をチョイスしますかと迫っているようで面白かった。この日は茨城県鉾田市も「鉾田市ふるさと暮らしセミナー&地域おこし協力隊説明会」を開いた。28日日曜日は静岡県が「静岡まるごと移住フェア」を12階カトレアサロンで、223組の参加で活気あふれるフェアとなった。会場では名産のお茶も振る舞われた。この日は、山形県鶴岡市などが「やまがたハッピーライフカフェ~手仕事とともに暮らす~」を開催。一刀彫の実演などを行い、人を集めた。新潟県もにいがたのローカルな魅力セミナー「好きなことを仕事にする~雪国で夢を実現しました~」を開催し、21組23名の参加があった。

全農おおいたが就農支援で来局

 東京は22日、4年ぶりに大雪となった。交通機関は乱れ、大混乱。幸いなことにふるさと回帰支援センターは、月曜日は定休日で影響はなかった。少し気が早いが、この季節の雪はそれだけ春が近づいたと思わせるものがあり、嫌いではない。  年明け以降、昨年までにはなかった動きが起こっている。前回も紹介したように、年明け早々に政令市の方々の訪問をいただいたが、先週は全農おおいたの方々の訪問を受けた。そして「地方創生に挑む全農になること」という考え方を示した文書を示し、ふるさと回帰支援センターと連動した新規就農支援に取り組みたいと熱っぽく語ってくれた。ふるさと回帰運動は、農協中央会と連合が車の両輪となり現在まで取り組んできたが、そこに実戦部隊ともいえる全農おおいたが全国に先駆けて一歩前に出て、この運動を担っていただければまさに「鬼に金棒」。大いに期待するところである。移住希望者の約20%は地方で農業をやりたいという希望を持って相談にやってくる。全農の参加によって、ふるさと回帰運動はさらに一歩前進することは確実だ。  16日には、財務省官房政策課がヒアリングに来訪。これまでに関東財務局などの訪問を受けたが、本庁までがヒアリングにきたのには驚かされた。やっと実績が認められたのかと身が引き締まる思いであった。また、この日は埼玉県の担当課長が見えられ、次年度大幅に予算を拡充し、移住・定住に取り組みたいと決意を述べられていた。期待したい。  翌日は、過日の北海道沼田町長の命を受けて、沼田町・幌加内町・小平町の3町担当者が情報収集に来た。同日は長野県松川町 深津町長も自慢の市田柿を持って新年のあいさつに。さらに、20日には富山県の担当者が移住政策の現状報告に来た。23日には岐阜県各務原市長が昨年夏の来訪以降の取り組み報告にみえた。昨年7月、イオンモール各務原に移住定住総合窓口「かかみがはらオープンクラス」を開設し、昨年12月までに97件の移住相談、移住者数6世帯14名を確保したとのこと。また、3月には「かかみがはら航空宇宙科学博物館」がリニューアルオープンするとのことであった。  セミナーは18日木曜日から4日間で11回の開催。18日は福島県会津美里町が地域おこし協力隊説明会で「~新しい図書館を一緒に創りませんか~」と2名の司書を募集。仕事が明確で、新規の開設ということもあって6名の応募があり、その後も問い合わせがあるなど、手ごたえを感じて帰った。  19日金曜日は神奈川県と佐賀県唐津市が開催。唐津市は「そうだ!!家族で島留学!!!」をテーマに9名の参加で盛り上がった。神奈川県は「移住セミナー『ちょこっと田舎』な神奈川で暮らす」に二宮町・山北町・愛川町・大井町の4町でパネルデスカッションを展開し、それぞれの暮らしをアピール。9名の参加。  20日土曜日は群馬県、山口県、四国、北海道空知地域、滋賀県の5回の開催で、山口県は6階のLEAGUEで「やまぐち移住就農セミナー」を開催し、予約なしを含め25名以上を集めた。この間コンスタントに30名前後の集客に成功し、健闘していることが注目されている。また、四国の香川県観音寺市・愛媛県四国中央市・徳島県三好市の3市合同の「四国のまんなか移住セミナー&『まんなか暮らし』トークセション」は企画がユニークでおもしろい。ピンクの法被を着こんでアピール、15名を集め気勢を上げた。主催は四国まんなか交流協議会。今後の活動が期待される。滋賀県は高島市・東近江市・長浜市など5自治体が参加して「移住相談会MEET UP!移住の前に見つける、自分らしさ」を開催。12名の参加。  21日日曜日は山梨県、宮城県県北地域、兵庫県姫路市の3回。宮城県県北地域は3市4町の参加で6階LEAGUEで「みやぎ県の県北地域ってなじょなとこ祭」を開催。3市4町が連携した初の試みで、赤ちゃんから高齢者までの幅広い年齢層で63名の参加。各自治体の担当者のやる気が前に出た、今後に期待が持てるセミナーとなった。終了後8階セミナースペースで個別移住相談会も行われた。姫路市は「ひめじ・はりま移住相談会・説明会」を昨年11月以来の開催で9名の参加。はりま圏域連携がテーマとなっている。

梶山地方創生担当大臣と対談実現

 東京はこれからが寒さの本番になる。電車から見る富士山は真っ白、思わず手を合わせたくなるような神々しさ。先週からふるさと回帰支援センターは本格稼働。セミナーも一週間で15回の開催と通常ペースに。あわせて来客も多くなっている。10日には政令市で唯一スペースを確保し、2名の移住相談員を置いている静岡市の東京事務所の案内で、仙台市など11政令市の東京事務所の人たちがふるさと回帰支援センターの視察に見えられた。また、静岡市は47年ぶりに2017年の人口動態調査で転入超過になったことが11日の静岡新聞一面トップで報じられ、話題となっている。その理由のひとつに移住支援によることがあげられている。11日には福島県古殿町・玉川村の町村長、青森県の三戸町長、厚労省職安局部長。12日は今年の地方議会議員団の視察第1号で三重県鳥羽市総務・民生常任委員会の6名の議員団が。長野県のアンテナショップの所長、静岡市次長など。また、13日の土曜日は移住相談予約が35件もあり、1月の第2週ということを考えると、昨年の地方移住の機運の盛り上がりが継続していることを実感させられる盛況ぶりであった。  セミナーの開催状況は、12日金曜日は大阪としては初の岬町まちづくりエディター募集セミナー「まちづくりエディターになって大阪府岬町で暮らそう!」には女性中心の7名の参加。同日の富山県のとやま暮らしセミナー「ゲストハウスをはじめる×つかう」は34名の参加と盛り上がった。13日土曜日は徳島県の<既卒・社会人対象>とくしまUIJターン就職・移住説明会など、5回の開催。徳島県の説明会には県内から11社が参加し、24名の応募者があり、一定の成果があった。12階のカトレアサロンで開催された「おかやま暮らし移住相談会」には県内5市3町が参加し、55組73名の来場者があった。この日は同県の倉敷市も8階セミナールームで「倉敷で暮らすセミナー&相談会~海とアート×古民家住まいの作法~」を開催。対象地区は、かつて北前船の寄港地として栄えた下津井地区での海沿いのくらしをアピールし、16組18名の参加と健闘、ネーミングも良く、参加してみたいセミナーであった。長野県も初めての試みで、楽園信州移住セミナー「移住したい女子のための夜の会」を初開催。24名の参加。14日日曜日も6回の開催と賑わった。島根県は3階グリーンルームで「しまねUターンIターン相談会in東京」を開き、79組97名の参加と相変わらず、人気の高さを証明した。特に、会場入り口近くには参加15自治体を市町村別おすすめ定住プランで分類し、移住情報を提供していたことがユニークであった。同じく、鳥取県も12階カトレアサロンで昨年6月に次ぐ2回目の「住む×働く×鳥取県 移住フェアin東京」を13市町の参加で開催。参加人数は84名と善戦した。この日は北海道旭川圏域も「北海道のだいたい真ん中。旭川市、鷹栖町、比布町の暮らし、ご紹介します。」を開催し、31名の参加と賑わった。三重県は「三重県庁の仕事はじめてセミナー~若手職員にフリー聞いてみよう~」と県庁職員とざっくばらんな意見交換を行い、25名の参加があり、賑わった。その他、静岡市、宮崎県もそれぞれセミナーを開催した。  15日午後には、梶山地方創生担当大臣と情報誌「100万人のふるさと」2018年新春号の企画で対談した。地方創生5カ年計画の中間年となっている現段階での評価について率直な意見交換を行った。詳細は2月中旬発行の情報誌をお読みください。初めての大臣との対談が実現し、ふるさと回帰運動の取り組みがそれなりに評価されたものと考え、今年も更なるステップアップした取り組みを決意した次第である。

今年の移住セミナー500回を目標に

 新年明けましておめでとうございます。今年もスタッフ一同、都市住民の地方暮らしの具体化にむけて、信頼される移住情報の提供と移住相談の実現をめざして、しっかりと頑張りますのでよろしくお願いいたします。  今年はふるさと回帰支援センターが立ち上がって16年になる。この間、紆余曲折はあったものの、2014年の政府の「まち・ひとしごと創生本部」が設立されて以降は、急激な勢いで移住相談件数が伸び、昨年は7月の移住相談件数が1ヶ月で4838件に達するなど年間を通して3万件を超える相談を受けることができた。併せて、移住セミナーの開催も、目標とした年間450回のセミナー開催を上回る485回を達成することができた。この達成は、移住情報の提供のためのブース開設に踏み切った全国45道府県のふるさと回帰支援センターに対する期待に応えるものであったと総括できる。今年は「まち・ひと・しごと創生本部」が策定した地方創生総合戦略の4年目に入ることから、地方移住に関しても結果が求められる1年になると自覚している。このことから、今年は「結果が出せる」1年となるよう、しっかりと移住希望者の期待に応え、地方移住という夢の実現につながるように、移住希望者に寄り添い、失敗しない地方移住が実現できるように全国各地の自治体と連携していく決意である。そして、今年は移住セミナーも500回の大台に乗せることを目標に取り組んでいく。  とくに昨年は、途中から一部の企業なりが移住セミナーへの参加動員をアルバイトを使って組織的に各自治体に営業攻勢をかけるなどの不祥事につながりかねない行為が行われたことが明らかになるなど、形は整えるが結果の出ない詐欺的行為が行われたことを踏まえ、こうしたことが行われないように各自治体との連携を従来以上に強め、移住セミナー開催にあたっての心構えをしっかりと共有化していくことにする。  また、昨年も何回かこのブログでも指摘したように、地方移住についてはこの3年で急激に移住相談件数が拡大し、受け皿となる地方自治体の受け入れ態勢が間に合っていないような状況にある。こうしたことから当面500自治体の移住者受け入れ態勢の整備にむけ、昨年以上に情熱を持って取り組むことにする。  ふるさと回帰支援センターは1月5日から通常勤務に入った。移住相談第1号は子どもつれの40歳前後の男性で、移住希望先は新潟県ということであった。仕事さえ決まればすぐにも移住したいという希望を持っているようで、今年1年の口開けとしては幸先の良い移住相談であった。また、今年は例年にも増して多くの年賀状をいただいたが、なかに宮城県大崎市の移住担当者からのものがあり、大崎市では2年間で317人の移住者を受け入れたとの報告が書いてあった。東北では最後のブース開設、移住相談員の配置になった宮城県だが、仙台市を抱え、移住ニーズも高いことから、市町村の中ではこうした自治体があることに注目したい。  1月のセミナー開催件数は44回予定とのことで、昨年は32回。これまた幸先のいい滑り出しといっていい。第1回目のセミナーは明日7日の日曜日で、愛知県が「取り戻せ!人としての生活~あいちの山里仕事セミナー~」。久しぶりの愛知県のセミナーで多くの集客が期待される。

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