2022年2月

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21年の移住希望地ランキング、静岡が昨年に続いてトップに!

例年、マスコミなどに取り上げられ、話題になる「移住希望地ランキング」を25日にマスコミ向けに解禁した。結果については、窓口移住相談では、トップは昨年に引き続き静岡県、2位には初めて福岡県が、3位は山梨県、長野県が4位、5位は群馬県が座った。6位は広島県、7位は宮城県、岐阜県、栃木県、神奈川県と続いた。このランキングを見ると、コロナの影響が色濃く出ていると思う。20年1月にコロナが国内で発症し、同年4月、5月の2ヶ月、東京都の要請に従い事務所を閉鎖し、在宅勤務に切り替えたことから年間の相談件数が大きく減ったが、首都圏を取り巻く各県で7、8,9月の相談件数は1,5倍から2倍と前年同月比で増加し、コロナ禍を避けて分散する傾向が明らかになった。それが翌21年になると全国に拡大し、昨年11月には24県が過去最高の相談件数となり、合わせて東北は宮城県が、中国は広島県が、九州は福岡県が大きく相談件数を伸ばした。この傾向がランキングに反映されている。さらに、見てみると静岡県は、ブースを構え、相談員を複数配置している政令市・静岡市の健闘が目立ち、下位に沈んでいる県を上回る相談実績を上げている。このことが2年連続でトップとなった要因と思われる。福岡県、広島県、宮城県は、それぞれの県都が大都市で、東京と比べても就労の場や生活の質、利便性、情報なども見劣りしていないことなどが、東京都の受け皿の役割を果たし、人気になっている。また、17年から3年間、トップだった長野県が4位となったが、山梨県の差はコロナの影響の差ではないかと考える。今回初めて5位に急上昇した群馬県は、山本知事の号令のもと、県下35市町村すべてがセンターの自治体会員となり、県をあげての移住者の受け入れ体制を整備し、工夫をこらした移住セミナーを数多く開催したことなどによると思われる。また、今回8位にランクアップした岐阜県は、これまでの粘り強い取り組みとあわせ、「21年7月8日以降に、岐阜県以外から岐阜県に移住し、5年以上継続して居住する意思のある方」に移住支援補助金(22年2月15日まで)を交付するなどの取り組みが効果を上げたようだ。栃木県と神奈川県はコロナ禍によることが大きいと言える。 昨年からコロナ禍もあって、オンラインによるセミナーが拡大したことからセミナー参加者のランキングを明らかにしている。この結果については、初めて昨年2位の広島県がトップとなった。次いで愛媛県・長野県・北海道・福島県が5位までに入った。6位からは静岡県・和歌山県・佐賀県・新潟県・群馬県・となっている。移住セミナーは年間で過去最高の562回開催されている。 年代別では20歳代以下のベスト3は静岡・広島・宮城。30歳代で静岡・福岡・長野。40歳代で静岡・長野・福岡。50歳代で静岡・山梨・群馬。60歳代で静岡・群馬・長野。 性別では14年以降、徐々に女性が増加し、昨年は過去最高の45.4%に達した。 相談者の年代は20歳代以下が21.9%、30歳代が28.8%、40歳代が22.8%、50歳代が18.2%、60歳代が6.6%。 この1週間の取材・来客は、18日に公益社団 東京自治研究センターの取材。24日は山口県平屋副知事表敬訪問、総務省馬場地域力創造グループ審議官打ち合わせ。25日神奈川県担当者あいさつ。 地方移住セミナーは19回、ほとんどがオンラインで開催された。 2月15日には、群馬県下仁田町・南牧村が「移住先で"challenge"!! ぐんま暮らしセミナー in 下仁田町・南牧村」を開催。ゲストからは地域での暮らしや移住先で起業した経緯や苦労、移住先で何かにチャレンジする際の注意点などを聞いた。両町村への興味が深まる内容で、チャットでのコメントも多く寄せられた。33名が参加した。 16日には、山口県が「やまぐち暮らし 夜の相談会2021⑥」を開催、2名が参加。いずれも起業についての相談で、創業窓口の「やまぐち産業振興財団」の担当者との三者面談を行った。担当者からは、起業地域の情報、事務所探しのコツ、起業支援金の条件などの説明があり、今後の準備に活かせそうな内容であった。 18日は香川県が「瀬戸・たかまつネットワーク移住セミナー 瀬戸内暮らし×仕事 ~瀬戸内でのくらしについて考えてみませんか~」を開催。8市町が参加し、トークセッションでは、各自治体ごとに特徴ある仕事や住まい事情などの詳しい話もあり、比較できて面白かった。終始雰囲気よく和やかに進んだ。 長野県は「長野の暮らしに息づくワイン~信州ワインバレー構想~楽園信州移住セミナー」を開催。6市町村が参加し、ワイン自慢をはさみながら、長野のワインに携わる様々な立場の方々をゲストに、長野とワインの魅力が詰まったセミナーとなった。 福島県は「東京で福島ゆかりの人が集まる新しいコミュニティをつくろう!#2」と題して、居心地の良い居酒屋のような語り場で、参加型のセミナーを実施。4名が参加し、「東京でどんな福島コミュニティがあったらいい?」というテーマはあったが、参加者それぞれの専門分野の視点でも自由に語り合い、大変盛り上がった。 北海道日高地域は「北海道”ひだか”オンライン移住カフェ 冬のくらし編」を開催。7市町村をオンラインでつないで地域の暮らし情報を提供する40分間のカジュアルなセミナーで35名が参加した。街中の積雪の様子を中継したり、FF式ストーブや水道管凍結など寒冷地ならではの普段の生活様式が紹介された。夏、秋にも開催されていてリラックスした雰囲気が参加者を引き込んでいた。 19日には、福島県二本松市が「農活~にほんまつで農業を始めるまで~」として新規就農希望者向けのセミナーを実施。移住の先輩でもある若手農家2人と、それぞれの農業研修の受け入れ先であるベテラン農家2人を迎え、有機農業を中心とした農業および新規就農の実態などを聞いた。農作業の様子を収めた動画も交え、農業やその土地に暮らす人々の魅力が伝わるセミナーだった。8組が参加。 石川県は「石川で地域おこし協力隊やってみんけ?」を開催、七尾市・かほく市・穴水町のそれぞれ担当者から現在募集中の協力隊について説明した後、各市で協力隊員として活動中の方が活動内容や石川県での暮らしなどについて語った。11名が参加した。 神戸市は「こうべぐらし~神戸の西“垂水・長田”で見つける自分らしいくらし~」を開催。長田区・垂水区のまちづくり課と各区在住の先輩移住者をゲストに、それぞれの区の魅力を発信した。長田区からは下町らしい「多文化共生」をキーワードとした人情味あふれるエピソードを、垂水区からはInstagramの写真を見ながら区内のスポットを解説、また関東からの先輩移住者が移住前のイメージと移住後の暮らし方を紹介。終了後も質問で盛り上がった。21名が参加した。 和歌山県は「わかやまセミナー 移住×農業」を開催。新規就農した先輩移住者の就農ストーリーの紹介を中心に、県の就農支援制度の説明や個別相談会を組み合わせたセミナー。日本各地だけでなく海外からの参加者もおり、先輩移住者の話を熱心に聞き入っている様子で、個別相談も申込盛況であった。20名が参加した。 山口県岩国市は「いわくに暮らしセミナー」を開催。ゲストは元自衛官で現在は農業法人を運営されている方と、地域おこし協力隊でグリーンツーリズムを推進されている方のお二人。岩国に移住した経緯などを聞き、後半は少人数のグループトークを行った。趣味の登山の話や、販路、これからの展望など語り合い、大変盛り上がった。8名が参加した。 福井県は、「ふくい移住・就職フェア」を、交通会館12階の会場にて145名の参加者を迎えてリアル開催した。福井市・坂井市・暮らし・仕事・先輩移住者の相談ブースの他、木育体験ができるキッズコーナーや福井の特産品を購入できる物産コーナーなども配置した。開催時間中ノンストップでトークイベントも行い、先輩移住者が、田舎暮らしについての質問に答えていた。 佐賀市は「さが暮らしセミナーVol.14 先輩に聞こう!佐賀市への移住・転職セミナー」と題して佐賀市の暮らしやすさや仕事の探し方を紹介するセミナーを開催。先輩移住者をゲストの職場を動画で撮影して流したり、働き方が具体的にイメージできる内容だった。22名が参加した。 愛媛県は「えひめオンライン移住セミナー第2弾 ”サラリーマン農業”という働き方」を開催。柑橘農家を法人形態で営んでいる代表者の方をゲストに、柑橘農家の暮らしや就農のプロセス、農業法人で働くということについて、1日のスケジュール、脱サラ農業体験なども含めて詳しく話を聞いた。28名が参加した。 山梨県は「やまなし暮らしのリアルを知る相談会」を開催。韮崎市・北杜市・甲府市・甲州市・都留市の他、地元の不動産会社などとの個別相談を行った。山梨移住体験談セミナーでは、星野ソムリエの方やWebフリーランスとして仕事をしながら「人が集まる場づくり」を行う方から、移住までの経緯や現在の暮らし・山梨県の魅力について話を聞いた。 20日には、山梨県が「やまなしの南側 峡南地域の魅力を知る」を開催。温泉やお寺、伝統工芸など観光資源が豊富であり、昨年には高速道路が全線開通し、静岡からのアクセスも良くなった峡南地域の三町について、ゲストに早川町に移住しフリーペーパーHuMaNを発行している方と、南部町で有機農業に従事するご夫妻を迎えて現地の暮らしや魅力を聞き、クロストークも盛り上がった。4名が参加した。 静岡県は「富士山のふもと暮らし移住セミナー」として、富士山麓の5市町合同で、住まいと仕事をテーマにしたセミナーを開催。現地事業者からのコロナ禍での仕事や住宅事情についての説明はタイムリーな内容で、個別相談会は各市町に申し込みがあり盛況であった。40代~50代を中心に、日本各地から31名の参加があった。 宮崎県は「あなたらしいMIYAZAKI LIFEのはじめ方 [賃貸&売買] 物件 オンライン内覧会」と題して宮崎市の不動産会社2社を招き、市内の物件の動画や写真・地図などを見ながら物件を内覧。真剣度の高い方が多かったようで、48名の参加者からは、細かいエリアごとの相場感や、サーファー向けやペット可の物件、移住者の多いエリア、安全な海抜は何メートルかなど様々な角度から質問があり、大変盛り上がった。 神奈川県は「かながわ西エリア~先輩移住者に聞く!本音の話~Part.2」を開催。西部の6市町から移住者をゲストに招き、移住の動機や経緯、都内への通勤事情、空き家や土地の見つけ方や家賃事情、子育て環境、人脈の広げ方など多岐にわたって話を聞いた。様々な移住のスタイルがあり、今の暮らしの楽しみ方があることが伝わるセミナーだった。27名の参加者からも積極的に質問がでていた。

1月の相談件数は過去最高の4876件に

今年は例年以上に雪の多い年になっている。周期的に大雪警報がでている感じがしている。一方、確実に陽が伸びて、朝が早くなってきていることも実感している。コロナは収まる気配はなく、まん延防止等重点措置の期限が20日に迫る21道府県のうち、7道府県が15日に政府に延長を要請する事態となっている。 こうした中で移住相談件数は衰えを見せず、1月の移住相談件数は1月としては4,876件と過去最高を記録した。しかも27県が過去最高の相談件数を達成している。これはコロナ禍における地方移住に陰りが見えず、地方移住志向が全国化しつつあると言っていいようだ。移住相談とセミナー参加を合わせて合計では広島・愛媛・群馬・長野・静岡の順となり、愛媛県はセミナー参加者で順位を上げた。電話・メール・面談の相談件数では広島・福岡・長野・静岡・岐阜の順位となっている。昨年あたりからの岐阜県の健闘が目につく。 この1週間の取材・来客は、15日に新潟日報が取材、16日はハウジング・トリビューン編集部が「地方創生が生み出す未来」と題した連載企画で取材。 地方移住セミナーは14回、ほとんどがオンラインで開催された。 2月10日には、三重県が「三重県UIターン就職情報セミナー みえの企業大研究会」を開催、県内10社が企業案内を実施した。19名の参加者は新卒・Uターンの割合が多く、中には1年後を見据えた大学2年生の参加者もおり、熱心な質疑が多数交わされた。 12日には兵庫県が「ひょうご暮らし・就職ラボ」を実施。兵庫県労政福祉課が企画した全3回のセミナーの3回目。県内企業での就業体験を中心に、移住支援金などの支援制度について紹介。 19名が参加した。 宮崎県は「にしめらオンライン移住セミナー 山の中の0(ゼロ)円子育て」を開催。西米良村の手厚い子育て関連支援をしっかりと説明、参加者は、山の中でも子育てできそう!という気持ちになったようだ。参加者は全国各地から、30代~60代まで幅広い参加があった。 宮城県は「宮城まるごとOnline Meetup! 宮城の地域おこし協力隊」を実施した。6市町が参加し、各地域で活動する地域おこし協力隊やミッションなどについて紹介した。グループトークでは、活動中のお金事情や任期を終えてからの進路などの質問が相次ぎ、関心の高さがうかがえた。12名が参加した。 青森県弘前圏域は「ひろさき圏域合同移住セミナー 前圏域市町村職員の仕事を知ろう!」を開催。7市町村の市町村職員が地域紹介や役場の仕事のイメージを伝えたほか、現役弘前市役所職員の新卒公務員受験体験や現役協力隊の移住体験談が紹介された。8名の参加者はUターン希望の学生が中心で、個別相談でも積極的に情報収集していた。 滋賀県は「つながるshigaフォーラム」を実施した。第一部では滋賀県出身の三遊亭わん丈氏が滋賀県を題材にした落語を披露、第二部は同志社大のゼミ生3名による成果発表会。中でも伝統工芸の「近江上布」を使用した新商品の開発検討などが熱心に発表された。メンターの方の「交流人口から関係人口になり、他人事から自分事になり一定の熟成期間を経て移住へ至る」という言葉が印象的であった。50名が参加した。 栃木県は「理想の暮らしの叶え方!お試し移住からときめく住まいまで」と題し、“家”に焦点を当てたセミナーを実施した。矢板市と茂木町への移住で「理想の暮らし」を手に入れた先輩移住者2名が、グッドデザイン賞を受賞した「理想の住宅」の紹介や、自然に囲まれた場所に家を構えるためのステップ、Iターンでの友人知人の作り方などを語り、チャットも盛り上がった。39名が参加した。 13日は、新潟県上越市が「上越市ふるさと暮らしセミナー 雪国の暮らしって大変?でも楽しそう!」を開催。相談者からの質問も多い「冬の暮らし」をテーマに、米農家+農家民宿を営む方と、高田地区の町家をDIYして生活している方の2人からリアルな話を聞いた。雪かきが地域住民とのコミュニケーションに繋がるなど、雪をポジティブにとらえる様子が印象的だった。参加者は20代~70代まで幅広かった。 山形県は「くらすべ山形」オンライン移住セミナーを開催。こちらも「山形の冬の暮らし」がテーマ。酒田市、戸沢村、小国町在住の先輩移住者3人をゲストに、それぞれの地域の冬の暮らしについて紹介した。同じ県内でも異なる降雪量や雪の積もり具合、家族構成による光熱費の差などをわかりやすく解説。東京での暮らしとの比較などもあり、参考になる内容だった。15名が参加した。 千葉県多古町は「多古ではたらく人に聞きました。先輩移住者が語る田舎での働き方」を、会場とオンラインのミックスで開催。ゲストの黒板チョーク作家とワインソムリエは、都心で培ったノウハウを多古町で活かそうとしたきっかけを紹介、移住コーディネーターは “地域の方から口コミ求人を貰うコツ”について紹介した。会場、オンライン合わせて19名が参加、会場では全員個別相談に繋がり、じっくりと相談されていた。 熊本県は「イジュカツ!くまもと移住活動 ~くまもと移住活動~vol.12 元協力隊が語る!地域とつながる暮らし方」を、山鹿市、菊池市、御船町が参加し開催。ゲストには、元地域おこし協力隊で、卒業後ご自身で起業したり、物産館館長も務める方が、地域での仕事の作り方や、区役への取り組み方など、自身での経験を含めて紹介した。 岩手県雫石町は「田舎暮らしは異世界転生」を開催。キャリアカウンセラーから地域の仕事事情などが紹介され、ゲストトークでは、東京からの先輩移住者が自身の移住&転職体験をゲームなどで人気の「異世界転生」になぞらえて紹介した。申込者全員が参加し、質問も多く寄せられた。タイトルやチラシの作り方など、新しい切り口からの試みは、若者向けに有効だったと思う。また、東京のサラリーマン生活とは異世界の雫石町での暮らしを、写真で比較して見せるなど、参加者に伝わりやすい工夫があった。9名が参加した。

立松初代理事長の遠雷忌も13回目に

今年は寒いと思っていたら、ここに来て北日本は大雪のようで、お見舞い申し上げます。一方で、受付に置いてある山形県のアンテナショップで購入した「啓翁桜」が満開になった。一足早い春の到来で、例年この時期にあがなって楽しんでいる。2月8日は初代理事長の立松和平君の命日。こうしたことから例年2月の第一土曜日に、彼の代表作であり、映画にもなった「遠雷」に因んで「遠雷忌」として、上野・入谷の法昌寺で法要を行ってきた。お墓もそこにある。今年は13回忌であったが、生憎のコロナ禍で参加者は例年の半分程の20数名。記念講演は大地を守る会会長の藤田和芳君が最近上梓した「句集『団塊世代の温泉と句会の旅』と立松和平」を語った。この句集は27年前から友人たち10名ほどと年に2回程度、温泉に浸かりながら句会を行ってきたものを、それが一区切りついたのではということで私家本として発行。友人知人などに配ったもの。メンバーは彦由さん、立松君、藤田君、高橋伴明君などである。映画「遠雷」は1981年に根岸吉太郎監督が作り、東京近郊の農村地帯を舞台にトマトを栽培する青年を描き、日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受賞した。 東京のコロナは一向に収まらず、毎日1万人を超えて発症している。そうしたこともあって、移住相談者の来訪は若干減少気味のようだ。 この1週間の取材・来客は、3日にテレビ埼玉の取材。4日は全農と全国労働力支援協議会の設立についての打ち合わせ。この協議会、3月4日に設立総会が開かれる予定で、それへの参加要請のため。目的は「地方創生(地域活性化)に向けた、農業労働力支援による農村部への人口流動、次世代の担い手確保の全国的な検討・実践を進める」こと。5日は上記の通り、遠雷忌出席。 地方移住セミナーは14回、すべてオンラインで開催された。2月1日、広島県は「Forest Work & Life ~マインドフルネスな森で見つける"生きがい"のある暮らし~」を開催した。自伐型林業を行う民間企業「フォレストワーカー」の方と、「ひろしま県民の森」の運営者が、庄原市の紹介や「かっこいい林業」、自然と関わる仕事について話した。コロナ禍で働き方が改めて注目されている現在、前向きに考えることのできるいい機会となった。参加者は22名。 5日は、三重県が「みえDe子育てを楽しもう♪」と題して、県内3市が参加し、子育て情報充実のセミナーを開催した。ゲストは子育て真っ最中の移住者2名で、自然豊かな住環境、近隣住民との関係性、支援センターの活用などの生活体験談を聞いた。また参加者からは移住決断までにかかった期間等について質問があがり、個別相談にもつながった。参加者は5名。 大分県は「第9回おおいた暮らし塾in東京」をオンラインで開催。日田市・佐伯市・臼杵市・竹田市・日出町・起業・就職・県全般が個別相談会に対応した。参加者は9名、20代~50代と幅広く、Iターンが多かった。今年の春から2, 3年後までに移住を検討されている方が多く、熱心にメモをとるなど全体的に真剣度が高かった。 福井県は「福井移住・就職相談会_夜の部」を1月に引き続き、個別の移住・就職相談会を開催した。3名の参加者は、前回同様幅広い年齢層の方で、就職と暮らし両面について相談を行った。 千葉県旭市は「海辺のまちの“ちょいなか暮らし”かっこいい大人になれるまち」を開催。今春オープンの「生涯活躍のまち・みらいあさひ」に関わる方と、移住してガーデニングショップを営む方のトークセッションで進行した。お二人の情熱や、人柄も含め軽妙なトークは、参加者からも「面白かった」という感想がチャット、アンケートで寄せられた。旭市を検討している方には心強いキーマンだと思った。13名が参加した。 奈良県は「第18回奈良で働く相談会 -奈良で働き、暮らす-」と題して、県内での暮らしと就業をテーマにした恒例のセミナーを開催。全国的な知名度は高くないものの、参加した北葛城郡4町の地域愛を込めたPRタイムは、「ちょうどよい田舎」での暮らしを求める参加者に十分伝わる内容であった。5名が参加した。 福島県は「第2回 ふくしま12市町村移住セミナー」を開始した。地域おこし協力隊や起業を通して地域の活性化や街づくりに寄与している4名のゲストが参加。移住の経緯や苦労した点、心構え等について紹介した。自身の経験に基づいた心構えは、移住を考えている参加者の方々に、参考にしてもらいたい内容だった。26名が参加し、盛況であった。 佐賀県伊万里市は「あなたのキャリアを伊万里で活かす」と題して移住+就職セミナーを実施。移住して地域商社「伊万里百貨店」を運営する方と、伊万里市に拠点を置く半導体やIT関連企業4社を招き、佐賀の魅力や企業4社それぞれのPRを聞いた。その後、ブレイクアウトルームに分かれて参加者と直接話せる時間を設けた。16名の参加者は20代~50代、全国各地からの参加があった。 山形県天童市は「真冬のてんどう、どうでしょう~雪国ぐらしの実態☆ちょい見せします!」を開催。「雪国の暮らし」をテーマに、冬の暮らしの様子を伝えた。現地から中継をつないで駐車場の雪かきや雪道運転を実演して見せるなど、よりリアルに楽しく伝える工夫があった。雪かきでは道具の使い分けの方法、雪道運転では除雪後の道を運転する際の注意点など細かく紹介し、参加者からは参考になったとの声が多く聞かれた。17名が参加。 北海道渡島地域は「北海道渡島(おしま)地域の暮らしセミナー 冬の暮らし!ちょっと暮らし!」を開催。地域内全2市8町が参加し、地域の魅力や暮らしぶりを紹介した。「冬の暮らし」では各市町の冬の楽しみのほか、光熱費、雪かき、車の運転など実際に生活していく中で知っておきたいリアルな事情を紹介。また、「ちょっと暮らし」では、お試し暮らしができる体験設備などを紹介した。17名の参加者は関東圏在住者を中心に、50代以上の人が目立った。 6日、茨城県は「大きな公園のある街で暮らす~いばらき暮らしセミナー」を開催した。つくば市は、公園のランニングコースを撮ったYoutube動画を活用し、コース紹介と人気のパン屋さん、スーパーも交えて臨場感ある紹介をした。龍ヶ崎市は職員自身が公園を巡る動画で、体を動かせる施設の紹介が多く町の特徴も分かりやすかった。「大きな公園」を求める子育て世代向けの情報も豊富で、個別相談ではつくば市とひたちなか市が満席となり盛り上がりを見せていた。 鹿児島県「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(アウトドア編)」を開催。指宿市・西之表市・薩摩川内市・十島村・さつま町・湧水町・東串良町・南種子町・屋久島町・宇検村・鹿児島県北薩地域振興局が参加して、アウトドア天国鹿児島の魅力を伝えた。ゲストの先輩移住者が、島・山エリア・海エリアなどそれぞれの自然の楽しみ方を話した。28名が参加。ご家族やご夫婦での参加も多く賑やかだった。 佐賀県は「佐賀市の地域おこし協力隊になろう!」を開催、現在佐賀市が募集しているフリーミッション型の地域おこし協力隊の説明会を行った。現在フリーミッションで活動する3人の協力隊員をゲストに、活動の内容や今後の計画など詳しい話を聞くことができた。参加者は10名で、20代~60代まで幅広い参加があった。 静岡県は「山里×起業 しずおか移住セミナー -オーナーになって、ゆったりと暮らす-」を開催。静岡県大井川流域の2市町で移住と起業を実現したゲストを迎えたセミナー。地縁の有無、物件との巡り会い方、起業に至る流れなどのエピソードを聞くことができて、中山間エリアでの起業を目指す方には有益な情報提供の機会となった。10名が参加した。  

東京23区、初めて「転出超過」に!

1月28日、総務省は2021年の人口移動報告を発表した。その中で東京都から転出した人数は、コロナ禍もあって41万4734人と20年から約1万3000人が増加し、転入した数が2年連続で減少した。とくに23区は比較可能な2014年以降で初めて、域外からの転入者が転出者を上回った。また、東京に埼玉県、千葉県、神奈川県の3県を加えた「東京圏」では30から34歳で比較可能な2014年以降、初めて転出超過となっている。その関係でマスコミから今後の見通しについて、コメントを求める取材があった。今後の動向については、ふるさと回帰支援センターに参加して、本気で移住者を受け入れ、地域の再生をめざす自治体が今は476自治体に留まっているが、この数を倍増させることができれば、移住希望先もその分増加し、選択肢もそのことに比例して多様化し、増加すると考えられること。また、コロナ禍もあって移住相談が20年は「関東圏」が、21年はそれが全国に拡大している中で、希望した移住生活が実現できた好事例を集約し、事例集などにまとめ、社会化できれば、地方移住の波は更に拡大していくと考えられる、と応えている。 多くの自治体の広報誌がセンターに送られてきているが、この程、静岡県浜松市の「広報 はままつ①」が目についた。①とナンバーリングが打ってあるから新年号なのかもしれないが、【<特集>求む、移住者!~「ハマライフ」オススメします~】とあって4ページにわたって移住を取り上げている。内容は、Uターン者と中山間地へのIターンの具体的な事例報告、市役所内の移住者支援窓口の紹介、移住コーディネーターの紹介、UJIターン就職寄り添い相談の紹介、はじめようハマライフ助成事業の紹介、コミュニテイビジネス等起業資金貸与などの情報が紹介されていて、移住者受け入れの市役所の熱意が伺われるものとなっている。往々にして自治体の広報誌は自治体側からの最低必要な情報が載せられているものが多く、必要なことや知りたいことがなければあまり読む気にならないが、浜松市の広報誌は読ませる工夫があって、好感が持たれた。住民に読まれてこそ意味ある広報誌、是非読まれる広報誌をめざしてほしいものである。 この1週間の取材・来客は、27日に読売新聞取材。28日神戸市東京事務所長来訪、懇談。毎日新聞取材。2月1日東京交通会館営業と打ち合わせと8階視察。2日は地域活性化センター椎川理事長と打ち合わせ、日テレ取材。 地方移住セミナーは19回、すべてオンラインで開催された。1月27日には、広島県は「地域"芸能"をデザインする ~広島神楽の課題とインバウンドの可能性~」を開催した。新しい関係人口をつくるという発想のもと、地域の賑わいづくりの中心にある「神楽」の現状と課題、今後の方向性について語り合った。「神楽のまち」を掲げる安芸高田市の職員、日大藝術学部の教授、広島県を拠点にした海外向け観光コンサルタントをゲストに、講義と質疑を組み合わせて行った。現地ツアー開催前の前哨セミナーとして、安芸高田市の郷土への誇りが伝わる内容であり、神楽を通して市を応援するにはどうすればいいかといった質問もあった。47名が参加した。 北海道檜山地域は「“北海道檜山(ひやま)”でのんびり・やさしい暮らし“ひやまで働く”」と題したセミナーを、昼休み等に気軽に見てもらえるよう、平日のランチタイムに開催した。管内全7町が参加し、「働く」をテーマに先輩移住者が各々の移住のきっかけや仕事の様子等を紹介。道内、首都圏の他、関西から計15名の参加があった。 愛媛県は「地方移住”ホンネ”サロン 私達はなぜ20〜30代で愛媛に戻ったのか? ―Uターンを考えはじめた人へのヒント―」を開催。愛媛に縁があって移住した20~30代の移住者3人をゲストに、ファシリテーターを加えた計4人で、「移住初心者向けに頭の整理やヒントになる場を提供する」というテーマで開催した。「移住」という言葉を軽やかにとらえる若者ならではの体験談やトークが展開され、「重たく考える必要はない一方で、1年過ごしてみると自分に合っているか否かの判断基準もできる」など、移住検討中の人に響くキーワードが聞かれた、本音の聞けるセミナーだった。 28日は、北海道根室地域が「自然とともに北海道で働く!釧路・根室で酪農を始める相談会」を開催した。釧路市の酪農ユーチューバーと、東京から羅臼町に移住して酪農家になった移住者を迎え、釧路根室地域の酪農の魅力を伝えた。信頼できる現地担当者と出会えたことが、羅臼への移住と酪農の研修、就農に結びついたと経緯を紹介。「暮らしの理想や目標を持ったうえで、規模ややり方を考えることは大切」と話していた。14名が参加し、13市町との個別相談も実施した。 茨城県那珂市は、「いぃ那珂-農ある-暮らしミーティング移住・地域おこし協力隊オンライン相談会」を開催。市内で代々農業を営むゲストを迎え、栽培品目や土壌の特徴のほか、人的なネットワークづくりの重要性などを話した。参加者は5名と少なかったが、真剣に検討しているからこその質疑が交わされた。 鹿児島県は「かごしま連携中枢都市圏 移住かごトーク!!」を開催。鹿児島県内4市(日置市・いちき串木野市・姶良市・鹿児島市)の担当者が参加し、各地域の魅力PRのほか、参加者からの質問に答えた。27名の参加。生活の利便性や、桜島の火山灰や台風といった鹿児島ならではのことまで多様な質問が寄せられ、各担当者から本音とユーモアを交えて丁寧に回答があった。 山梨県は「やまなしU・Iターン 企業研究フェア」と題し、山梨県出身者、山梨県で新たなチャレンジをしたい人と地元企業とのマッチングイベントを開催。学生を対象に、就職活動が本格化する前の企業研究の第1歩として、地元企業49社と県の就職担当者が参加者の個別相談に応じた。36名が参加した。 福島県は「ふくしまで移住体験してみない?~ほとんどを地元の人で呑んでしまう貴重な地酒で乾杯!パワフルな商店街と酒蔵のオンライン見学会~」を開催した。本宮市地域ディレクター2名をゲストに迎え、現地で共にお酒を酌み交わしているような雰囲気で、本宮市の魅力を知るセミナーで11名が参加した。オンラインで現地商店街や酒蔵の見学を交えながら、ゲストのパワフルな地元愛が込められたトークに、「本宮市に行ってみたい」という参加者の声が聞かれた。 29日は、石川県が「北陸の冬ってどうですか?」と題して、石川県への移住を検討する際に気になる降雪量や冬の過ごし方をテーマに開催した。加賀地域・中能登地域・能登地域に分かれて、地域の様子紹介。農業従事者、伝統工芸の継承者、カフェ経営者など様々な暮らし方をする5人のゲストから移住した経緯や、たった今経験している「冬暮らし」について良さと大変さを正直に伝えた。20~60代と幅広い年代の35名が参加した。 山形県遊佐町は「ゆざを楽しむ愉快な仲間達@オンラインvol.2」を、単独で開催した。遊佐町に地域おこし協力隊としてUターンし、カメラマンとしても活躍する先輩移住者をゲストに、 Uターンのきっかけやクリアした課題、現在の仕事などを紹介した。自身が撮影した四季折々の写真のほか、遊佐町クイズやチャットでの質疑応答などを通じて参加者を巻き込み、遊佐の魅力を伝えた。10名が参加した。 長野県安曇野市は「曇野市移住セミナー 移住で気になる シゴトの話」を開催。大阪出身で移住後に電機メーカーに勤める方と、ITコンサルタント会社に勤務しながら芸術家としても活躍する方の2名をゲストに迎えた。移住までの経緯や仕事を見つけるまでの過程、二地域居住の生活の経験などを語った。地方就職の際のポイントをハローワークの担当者が説明するなど、参考になるセミナーとなった。43名の参加者は40代以上が比較的多かった。 富山県は「おうちでとやまさんぽ~冬の富山はこんな感じ~」と題して、参加市町を訪れて散歩をしている気分を味わっていただくセミナーを開催。小矢部市は冬の雪かきのコツをストーリー仕立てにして紹介したり、南砺市は雪の中でテントサウナを楽しむ様子を、黒部市はスノーアクティビティや地元食材で鍋を作る様子を伝えた。富山の冬の暮らしがリアルにイメージできる内容で、25名の参加者にも十分伝わったのではないだろうか。 鹿児島県さつま町は「おいしいお湯割りの作り方講座と移住相談会」を始めて単独で開催。コロナの影響でリアルでの開催は断念したが、オンラインを活かし自宅に焼酎をお送りして、乾杯でスタート。美味しいお湯割りの作り方だけでなく、ゲストの堀之内酒店さんが尽力する焼酎を通した地域活性の取り組みの話も聞けて、町のよさが伝わってきた。4名という少人数でしっぽりと和やかな時間となった。次回は、ぜひ町を訪れていただきたい。 新潟県は「にいがた・くらし・はっけんオンラインセミナー“GATA LIVE -ガタリブ-”」と題して、幅広い方に新潟暮らしを知ってもらうことを目的に開催した。新潟在住芸人2名によるトークショー、相談員が新潟暮らしの気になることに答えるコーナー、新潟クイズバトルというプログラム構成で、楽しく新潟暮らしを紹介した。90名が参加し、チャットでは終始活発で多くのコメントが寄せられ、「新潟に行きたい」や「相談員に会いに相談窓口に行ってみたい」など次につながるコメントもあり、盛況であった。 30日は、北海道函館市が「はこだて暮らし×西部地区 ~観光地で生活してみて~」を観光地域である西部地区で暮らし、働くことをテーマに開催した。仕事を持ってUターンしてきた人、やりたい仕事を求めてIターンした人、函館の街が気に入って移住した人という3人がゲスト。三者三様の暮らしや働き方と共に、西部地区で暮らすことの良い点や困りごとを共有した。特に冬場の光熱費や雪かき事情などは参加者からも質問が相次いだ。23名が参加し、関東圏在住、40代以上の方が多かった。 香川県は「香川県UJIターン就職・転職セミナー」を3部構成で開催した。第一部は3人の転職活動者の生の声を動画で配信。それぞれのライフスタイルに合わせた転職の事例を生の声で聴けるので非常に説得力があった。第二部はプロフェッショナル人材戦略拠点による県内企業の紹介など。うどんのテーブルマークなどを手掛けるニッチトップな企業が多数あり、正社員の求人倍率も関東を上回る倍率で、香川県の転職移住を考える方の後押しをする内容であった。第三部は個別相談会で8名が参加した。 山口県は「<やまぐちYYターンカレッジ>やまぐち×農ある暮らし」を開催。県内で唐辛子の6次化に携わっている方や、トマトとお米の農家の方、農業法人で活躍されている方の3名がゲスト。(全員Iターンの移住者) 自営就農と法人就農の日常スケジュールなど違いや、農業大学校などの研修制度について聞いた。三者三様、農との関わりがあり、可能性を感じることができるセミナーだったと思う。32名が参加、グループトークにも10名相談者の方が参加し盛り上がった。 静岡県は「静岡まるごと移住フェア」を開催。8日間にわたり「相談WEEK」と銘打ち、静岡県内35市町が参加する大規模な移住相談会。センターの静岡県相談員は20代~40代5組の移住相談を受けたが、内容の濃い質疑で真剣度の高さを肌で感じる内容であった。 神奈川県は「かながわ西エリア~先輩移住者に聞く!本音の話~Part.1」を、県内で“ちょこっと田舎”をイメージしやすい県西エリアの小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町、湯河原町が参加して開催。各市町より先輩移住者が登壇し、移住までの経緯で苦労した点や移住にかかった費用や、移住の決め手などを紹介した。東京の隣県にも「自然と共に暮らす」ことを実現できる地域があり、移住者を積極的にサポートする先輩移住者の存在が心強さを感じさせるセミナーであった。35名が参加した。

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