2016年2月

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2月なのにセミナー開催が花盛り

 2月はあっという間に過ぎていくようで、残すところあと一週間。今年はうるう年で一日多い。そういえば、2月22日は猫の日とか、知っていましたか。一昨日、散歩をしていましたら、すでに梅は満開。クロッカスも可憐な花をつけていました。東京交通会館1階の花屋の前を通ると春満開のような匂いがします。    最近、知事たちの動きが活発なようで、様々なグループを立ち上げ、活動しています。組織的問題もあるのかもしれませんが、行政組織は下からの積み上げではなかなか成果を上げることは難しいようです。結果を急がなければならないことはどうしてもトップダウンにたよらざるを得ないように感じられます。その意味では、最近の知事連合の動きは注目しています。ふるさと回帰運動についても県を跨いだセミナーなども活発に計画され始めています。昨年1年だけでも、北東北3県、九州7県、FIT地域ということで県境振興の観点で福島・茨城・栃木の3県、紀伊半島3県、北陸新幹線がらみで長野・新潟・富山・石川、中・四国合同、変わったところでは広島・宮城の合同などでも開催されています。また、福岡・佐賀が移住や観光・県境振興などで協定を結んで取り組んでいます。今年もさらに多くの県や地域、さらには自治体連携や瀬戸内海沿い自治体、町村有志合同、離島連携セミナーなども行われる動きがあります。こうした連携のセミナー開催は大いに歓迎します。何らかの共通項があれば、それも人寄せや話題作りになります。ふるさと回帰運動にはあるべき姿などはありません。すべてはこれから創り上げていくのです。  先週末のセミナーも3日間で10回と活発に行われました。金曜日夕方からの長野県佐久市移住定住相談会にはシニアを中心に40名が参加。群馬県桐生市も伝統産業の織物の体験や特産品の試食などを行いながら31名の参加で盛り上がった。金・土の両日は岡山県津山市セミナー開催。参加は多くなかったが勉強になったと捲土重来を誓って帰られた。その他、長野、青森・八戸、山形、山口もそれぞれセミナーを開催。八戸市は初開催ながら19名の参加。30、40代の夫婦の参加が多く、参考になったとの声も。なかでも山形はリピーターが多く、これからに期待を抱かせるものであった。山口は宇部市が初めて開催。女性市長は移住者とか、12組19名の参加者を集めた。さらに、今週末も3日間で11回と多くのセミナーが予定され、27日土曜日には初めて愛知・岐阜・三重の3県が「にほんのまんなかで暮らす」が予定され、人を集めそうだ。その他にも群馬県沼田市の2地域居住セミナー、人気のしまねU・Iターン相談会、長野市の田舎暮らし×門前暮らし、福島県が移住×ナリワイ、新潟はシングルマザーセミナーを予定。各自治体の創意工夫をこらしたセミナーが目白押しです。乞うご期待です。

移住希望地域ランキング2015を発表しました

 16、17日の2015年度「都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」にさきがけて、16日午前0時解禁で「移住希望地域ランキング2015」を発表した。このランキングは2015年の一年間に有楽町のふるさと回帰支援センターに移住相談やセミナー参加で訪れた、移住を検討している人に限ってアンケートをお願いし、協力してくれた4359人の回答結果である。この回答者数は移住相談者の急増を受け、昨年比1.5倍と達している。特徴を上げてみよう。 ①1位が一昨年までのトップであった長野が返り咲いたこと。これは県下の市町村が単独でセミナーを開催するなど県内市町村にしっかりした受け皿が整っていることによる。 ②島根が、前年8位から3位に上がった。これは20年前から定住促進財団を設置し、県、市町村、財団が一体となって移住促進に取り組んできた成果がでた。 ③前年7位の静岡が4位に入った。これは、県と静岡市が一体となって移住相談窓口を開設する、積極的な取り組みが成果を出したこと。 ④広島が14位から6位に急上昇した。これは一昨年7月から移住相談員を配置し、県をあげて取り組んだことと、「小商い」プログラムの実施や移住希望者のトレンドを踏まえた移住専用サイト「HIROBIRO」の開設などによる。 ⑤秋田が14位から8位に飛び込んできた。これは、運動全体が西高東低にある中で画期的な成果といえる。特徴はUターン者が全体の56%を占めるなど、Uターン者の絞り込んだ息の長い取り組みが成果を上げたといっていい。 全体的傾向としては、(ア)西高東低の傾向がはっきり出たこと。ベスト20の中に九州勢でほとんど取り組みが見えない福岡・佐賀以外全県が入ったこと。中国地方も5県が入ったことがあげられる。 (イ)働き盛りの20、30、40代が全体の67.4%を占めるなど、若者世代の移住希望者が依然として増加傾向にあること。(ウ)従来から移住希望者の傾向はIターンが主流であったが、近年Uターンが増加傾向にあると言われてきたが、今回初めて、前年比10%増加し、35.6%に達した。特に20.30代の若者のUターンが顕著である。 「都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」は32道府県から120名強の参加で開催された。このセミナーは例年、政府予算が決まった段階で総務省・農水省・国交省・内閣府の移住関連部局から課長級に来ていただいて予算の説明をしていただくことを中心に開催されるものである。今回は自治体事例として広島県の取り組みが報告された。期せずして大幅にランキングが上昇した広島県の報告とあって注目を集めた。話題提供として、移住体験ツアーの法的課題とリスクマネジメントについて、空き家の利用と移住者のマッチング、居場所づくりからはじまる「移住計画」の3本が報告され、概ね、好評で非常に勉強になったとの声が多数聞かれた。

立松前理事長の7回忌「遠雷忌」開催

 2月8日は前理事長・立松和平氏の7回目の命日であった。もうそんなになるのかと月日の流れの速さに驚かされる。6日には、今年も忘れずに寒桜が咲き始めた入谷の法昌寺で7回目の「遠雷忌」を執り行った。参加者は30名を上回り、氏を偲んだ。記念講演は「立松和平との40年を振り返る」と題し、私が行った。その中では、初めて1969年早大キャンパスで出会った日のことや彼が奥様と駆け落ちして、住んでいた阿佐ヶ谷の成田東のいまにも倒れそうな一軒家でのこと、ふるさと回帰運動を始めるに当たっての役割分担などについて語った。30分では語り尽くせない多くの思い出が走馬燈のように脳裏をかすめた。こうした多くの思い出の積み重ねの上にいまの自分があることを改めて考え、遠くまで来たもんだと思った。  2月に入ってもセミナーの勢いは衰えていない。6日(土)は宮崎県小林市が初の移住セミナーを座談会形式で開かれた。このセミナーでは全国でフランス語に聞こえると話題となった移住促進PRムービー「ンダモシダン小林」の第2弾も紹介され、中身の濃いセミナーとなった。同日は福島県いわき・相双ふるさと暮らしセミナーも行われた。いわき・相双地区は福島県の浜通りといわれる地域で、「ちょっと住む ちょっと働く体験をしてみませんか?」と相双地区はトライアルステイを提案し、そのための住宅も用意したとのこと。熊本県天草市も「日本の宝島」天草で暮らそう田舎暮らしセミナーを開いた。天草は熊本県では一番の人気地区で月に100件の問い合わせがあるとのこと。この日は10組12名の参加であった。7日も栃木県、富山県朝日町、三重県がそれぞれセミナーを開催。とくに栃木県は5ヶ月ぶりのセミナー開催で宇都宮市、栃木市、佐野市、高根沢町が参加した。1月の相談件数はこれまで最高の47件を記録したとのことであった。また、4日には栃木県議会民主党会派5名が視察に訪れられ、事業内容や相談件数、最近の特徴的傾向などについて説明を求められた。三重県も「いいとこやんか三重」を開催し、11名が参加した。  16、17日の両日、2015年度都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナーを有楽町の東京交通会館で開催する。記念講演は東大社会科学研究所の玄田有史教授でテーマは「若者が地方で生きるために・・・地方における希望学」。東大は2005年から希望学についてのプロジェクトを創設。このプロジェクトは「希望」と「喪失」がセットで考えられる現代社会において、希望とはそもそも何なのか?社会の中での希望の意味ありかについて一人ひとりが探求することをめざす。また、各関係省からの次年度の移住・定住などについての予算の説明などが行われる。 また、16日には2015年のセンター来場者動向ならびにふるさと暮らし希望地域ランキングなども公開されるので、ぜひ楽しみにして欲しい。

厚労省職安局が視察に来た

 今日は2月の3日。節分とは季節を分ける日とのこと。明日は立春。東京の梅も咲き出し始めたようで、今年は春が早いような気がする。  2月に入っても来客は絶たない。昨日は厚生労働省職業安定局の視察があった。7月の移転を見越して、移住相談と就職相談を一体的に行えるように、前から要請していたハローワークの職業紹介の端末設置の可能性を判断するためのものだ。初めての視察であったが、各県の相談員に対し、相談件数や現在県のハローワークの端末を使って就職相談を行っている県の実態などを事細かくヒアリングしていった。7月以降、45道府県の参加が期待されるふるさと回帰支援センターの移住相談のさらなる充実にむけて、すでに月2000件の相談実績もあり、国民的課題となりつつある都市と地方の移住・交流のさらなる前進のために前向きに検討したいとの感想を述べて帰られた。可能なら、国土交通省には全国一律の空き家情報のサイトも早急に整備され、移住・定住の推進に向けた環境の整備に取り組んでいただきたいと考えている。  2日は朝から姫路市議会の15名の議員団の視察があった。新年度からブース開設を含めた移住対策に取り組む考えを持っていることを受けての視察で、多岐にわたる質問が寄せられ、強い意気込みを感じさせる視察であった。また、このあと神戸市副市長も立ち寄られ、新年度以降の兵庫県および神戸市、姫路市が一斉に動き出すこの動きは注目に値する。この日は夕方、山形県鶴岡市の榎本市長も立ち寄られ、県内の動きなどの情報を確認されていた。鶴岡市はユネスコの食文化創造都市に選ばれ、市長の胸には市の32種類の農産物をデザインしたバッチがつけられ目を引いた。今回は江戸時代からの北前船の寄港地の会議に出席のため上京されたとのことであった。同県内の北前船の寄港地酒田市に続く、ふるさと回帰運動への参加が期待されるところである。  週末の1月30、31日に開催されたセミナーもバラエティに富んだものだった。鹿児島県はトーキングビストロと銘打って開催。13組16名が参加。トーク食材の産地としては日本列島最南端の南大隅町、桜島と共に生きる垂水市、離島からは十島村と西之表市が参加。トークメニューは参加者の聞きたいことに応える仕組みにして盛り上がった。大分も「おおいた暮らし塾」としてITに特化した企業就職説明会を開き、27組28名の参加者を集めた。静岡県は30、31日の両日、ふじのくにに住みかえるセミナー「魅力的な栖」編とふじのくにに住みかえるセミナー「首都圏通勤」編を開き、それぞれ20名前後を集めた。話題性のあるセミナー開催に心を配る各県の努力に敬意を表したい。  30日は恵比寿ガーデンホールで開催された北海道上士幌町フェアにも足を伸ばした。道内一のふるさと納税額を誇る町のフェアだけあって参加者も2000名を超え、大変な盛り上がりであった。今日は三重県鳥羽市の副市長、漁協理事、同地区選出県会議員が揃っての訪問を受けた。新年度から複数名の移住担当者を市役所に配置するなど全力を挙げて移住者の受け入れに取り組みたいと語っていた。この市は市内に500名の海女を抱え、日本一の海女の町と自慢していた。また、有人離島が4島あり、市の人口の5分の1は島の住民であると言うことであった。取り組みが遅れていた三重県もこうして少しずつ受け入れ体制が整備されてきている。期待の県である。

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