2015年7月

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地方創生総合戦略策定が佳境に!

 いまが一番暑い時期なのでしょう。連日、うだるような暑さが続いていますが皆さん、夏バテなどしていませんか。27日も暑かったが、静岡市も暑かった。東京からひかりで1時間。新幹線ホームに降り立ったらモワーっという熱気が足元から上がってきた。実は田辺市長から頼まれ、静岡市の創生会議の委員を引き受け、2回目の会議で訪れた次第だ。  各県の「まち・ひと・しごと創生本部」の総合戦略や長期ビジョンの策定が進んでいるようだ。しかし、与えられた仕事をこなすだけのような仕事の仕方をしているところは大変なのではないでしょうか。常に問題意識を持って仕事に励んでいるところは、常日頃の問題意識を書き込めばひとつの方向性が見えてくると思う。そうした人にとっては、まさに腕の見せ所なのではないでしょうか。総合戦略の策定にあたっては2040年のそれぞれの自治体の目指すべき姿をしっかり書き込むことが重要と考える。そして、当面の5年間の地域づくりを、何をテーマとして取り組むのか、それを議論して立てていけばいいのではないでしょうか。この場合、一般的には総花的になりやすいがこれは避けたい。優先順位を決め、取り組むことだ。そして数値目標をしっかり立てて取り組めば、おのずと姿は見えてくるように思う。テーマはふるさと創生であるので、そのことにつながる施策を書き込めばいいのではないだろうか。その場合、それぞれの地域の特徴を踏まえる必要がある。地域の特徴、これが地域づくりのもっとも大切な肝と考える。どこにでもあるような地域では、ふるさと回帰運動の視点から考えれば、移住者を呼び込めない。地域の特徴とは特別なことではない。有体に言えば、数多ある施策の優先順位をしっかりつけることだって十分に特徴ある地域になる。  各自治体主催のセミナーがふるさと回帰運動の牽引車の役割を果たしてきたことはこれまで書いてきたが、1月から7月末現在までで135回の開催数となっている。そして12月末までの予約件数は260回となっている。これだけの回数となると一般的な田舎暮らしセミナーでは人は呼び込めない。新たな工夫が必要となる。上記総合戦略ではないが特徴ある、具体的な内容のセミナー開催が何よりも求められる。最近の傾向としては、九州ブロックとしての開催や複数県の主催によるセミナーなども開催されている。また、姉妹都市による開催も今後検討されるのではないだろうか。そうした中で、広島県が「HIRO BIRO,ひろしまinトーキョー」と銘打って芸術家を対象に、創作活動や生活拠点を探している芸術家・ものづくり作家、地方で新たな挑戦をしてみたいと考えている人に格好のフィールドを紹介する、としたセミナーを開催した。このセミナーには30人が集まり、それなりの反響があったということだ。ここまで行かなくても、是非移住してみたい、暮らしてみたいと思わせるセミナー開催を期待したい。

大暑です!大地の芸術祭も始まります

 昨日は大暑。今日は土用の丑の日。一年で一番熱い時期です。昨朝、築地の「うなぎの宮川」の前を通ったら、もうあたり一面はうなぎのにおいが立ち込めていました。こんな時間からうなぎを焼いているのかと驚いた次第です。例年、朝にはバケツ何倍分もの串が捨てられています。日本人のうなぎ好きは特別ですね。今年はもう、うなぎを食べましたでしょうか?  移住に関する情報を検索していたら、宮城県が移住に関する事業を一括公募にかけ、人材派遣会社に決まったようです。13年間この事業に取り組んできましたが、人材派遣会社への委託というのは未だにぴんと来ない。移住政策はまさに地域政策そのもといってもいいところがあります。少子・高齢社会の地域づくりは地方自治体の生命線のようなところがあります。それは、どのような移住者を確保するかによって地域社会が変わり、伝統や文化が断ち切られることになりかねない面もあると思うからです。その分、各県はどのような人に来てもらうかについては非常にナーバスになっています。この気持ちは理解できます。ですから、各県や各自治体に対しては、このような地域を作りたい。したがってこのような人に来てほしいとしっかり情報を発信すべきとお願いしてきました。それは、移住者の受け入れは地域づくりそのものにかかわることであるという考え方によるものだからです。そうした中での委託化の動き。この結果、地域はどうなっていくのか、大いに関心を持たざるを得ないところである。  各県や市町村の「まち・ひと・しごと創生」の総合戦略の策定が進んでいる。それぞれ、いかに特徴のある総合戦略を策定するのかに苦心しているようだ。特徴ある戦略策定はきわめて重要なことであるが、それが地域の実情を踏まえ、明日の地域創生につながるものであることは言を待たない。こうした戦略は策定して終わりというのが多い。問題はいかに具体化していくのが戦略策定以上に重要であると思う。そのためには、いかに地域の実情を踏まえたものであるのかが鍵になる。だからコンサルタントに丸投げは避けたいところであるのだ。木に花を継ぐことはできない。ということは、これまでどのような木を育ててきたのかが問われることにもなる。だから日常的な取り組みも問われるのだ。  各自治体の英知を集めた、多様性が担保された持続可能な地域づくりが可能となる総合計画の策定が望まれる。  45年以上も前の学生時代からの友人・北川フラム君が取り組んできた「大地の芸術祭2015」が7月26日~9月13日まで越後妻有で今年も開催される。地域活性化に芸術の視点を加え、再評価するこの取り組みは画期的である。上記の総合戦力の中にだってこうした視点が盛り込まれてもいいと思う。古い仲間だ粘り強くこうして問題提起を続ける姿は同世代を大いに勇気付ける。心から健闘を期待したい。

6月は相談件数が2300件

 何十年ぶりという2週間もの夏休みをとった。どこに行っていたかというと病院の個室に入り、身体のチェックを受け、必要なところは部品の補強もし、後は休養に充てていた。提案した仕事において、成果が出たかどうかはわからないが、働きずくめの人生だったような気がする。緑濃い病院の庭園を眺めながらぼんやりとしていた。事務所のみんなには迷惑をかけたが許してほしい。人生には時には休養も必要なのかもしれないと始めて想った。  ふるさと回帰フェア2015の準備は順調なようだ。17日にはポスター・チラシが出来上がった。ワン・パターンのイラストでまとめてみた。前夜祭の顔ぶれが豪華だ。記念講演は「まち・ひと・しごと創生本部」担当大臣の石破衆議院議員が忙しい日程を割いて駆けつけていただくことになった。シンポジュームにもコメンテーターとして出席していただける。昨年のふるさと回帰フェア本番にもおいでいただき、会場内をつぶさに視察されたことが記憶に新しいが今度はその経験を生かし、その後全国各地を見て回った感想を含め、一歩踏み込んだコメントを期待したいと考える。昨日あたりの新聞を読むと石破大臣は合区による参議院選挙区の見直しには反対と語ったとある。参議院で一人の出身議員がいないということは、その県民の意思が参議院に反映されなくなることを「まち・ひと・しごと創生本部」担当大臣として容認しがたいと感じたのであろう。  6月の相談件数が明らかになったが、なんと2300件を超えたとのこと。この調子でいくといったいどこまで数字が伸びるのか空恐ろしいような気がする。理由ははっきりしている。4月からの相談体制の充実にあることは確かだ。27県1政令都市の移住相談が一か所でできることは大変なことである。それも無料で、かつ受け入れ団体も各市町村となっている。最近の振り込め詐欺や人をだましてお金儲けを企てる輩などとは無縁な、安心できる体制ができていることが大きいと思う。  この2300件の数字、喜んでばかりはいられない。移住希望者が安心して暮らせるためにはさらなる受け皿となる自治体の参加が何よりも必要となっている。後手に回ったからもうダメだとあきらめずに、「こんな地域を創りたい」ので「こうした人に来てほしい」と移住希望者受け入れ宣言を是非出してほしいものである。  現在ふるさと回帰支援センターにはすでに出展している27県以外の各県からも専有相談ブース開設の希望が多数寄せられているが、スペースの確保ができず期待にこたえきれていない。引き続きスペースの確保に全力を挙げているのでもうしばらくお待ちいただきたい。  最後に戦後の民主教育を受けた一人の団塊世代として是非言っておきたいことがある。それはこの国は立憲主義の法治国家であるということだ。日本国憲法のもと各法があり、その法律によって統治されているのだ。何を行うにも、最後に問われるのは日本国憲法との整合性である。このことは、なによりも絶対に守らなければならないことである。それを圧倒的多数の憲法学者や歴代の法制局長官が明確に違憲であると指摘している安保法制を、多数を頼み強行採決していくことは絶対に許されないことである。これが許されれば、それは戦後70年の日本社会のすべてが崩壊していくことにつながりかねない。国の統治機構が根底から覆ることになる。この時代に生きる一人の人間として、この問題を容認することはできない。 暑中お見舞い申し上げます。

北東北3県セミナー開催

 今日も雨。しかしふるさと回帰支援センターは熱気に包まれている。昨年9月の達増岩手県知事との会見が引き金となって実現した北東北3県の移住セミナーは無事開催の運びとなった。当初目論んだ3知事のそろい踏みは実現しなかったが、参加自治体は30自治体を越え、盛り上がっていた。参加者も15時現在100名を越えており、初めての開催としては順調な集まり具合となっている。移住相談は名前の知られている自治体はさすがに人気で、相談者が集まっているようだった。これは常日頃からの首都圏における情報の発信がものを言っているように感じた。これで先の九州7県合同の移住セミナーに引き続いて、南と北のブロックが動いた。九州は「来年も」という機運が出てきているとの報告を受けている。  5階ではお馴染みの飯山市が北陸新幹線開通後初のセミナーを開催している。6階では初めての徳島県が1階のマルシェスペースと組んでのセミナーを開催している。参加者も30名といったところか。これで四国4県が移住推進で動き始めた。人気があるのに受け皿が十分でなかった四国。これからである。  昨日は北海道ふるさと回帰支援センターが道内の平取町の地域おこし協力隊の募集セミナーを開催した。2名の平取町特産のトマト栽培農家従事者を募集。結果は聞いていないが具体的な形での募集セミナーは分かりやすくていい企画だと思う。そして驚いたことに、この町にはアイヌ支援課が全国でここだけに置かれているとのことであった。地域性である。こうした特徴のある行政サービスこそが自治体の命だと思うがいかがだろうか。  来週から体のオーバーホールを兼ねて夏休みを頂く。NPO結成以来初の長期休暇。人生には休養も必要だと思う。少しの間、大森事務局長、嵩副事務局長にはがんばっていただきたい。

絶対平和をめざすべき

今日から7月、外は梅雨空。なんか心は晴れません。そろそろ夏空が恋しい気分です。6月27日と28日の日程で前理事長の立松和平君が北海道知床に建てた毘沙門堂の例祭に行ってきました。29日の日経新聞の社会面でも取り上げられていましたが盛況でした。この地には立松君の文学碑がありますが、今回その碑の隣に菅原文太氏の志を受け継ぐべく、慰霊碑が建立され、その除幕式も行われました。除幕式には京都仏教会理事長の有馬頼底氏、奈良法隆寺管長の大野玄妙氏も参加されました。この場で有馬氏は昨年11月の沖縄知事選応援に行った菅原氏が「二度と戦争はしてはいけない」と挨拶したことに触れ、「この世にあるものはすべてが仏様。仏様同士が互いに争っていいわけがない」と最近の安保法制化の動きを懸念し、絶対平和を目指すべきと語った。今年の知床は寒く、摂氏10度ということで震え上がりましたが、4月、5月が暑かったのでいまのところは作物への影響はないとのことでした。 28日の夜のBS TBSでまた田舎暮らしが取り上げられ、有楽町の交通会館が映されたようです。内容も移住希望者がふるさと回帰支援センターに相談に来て、紹介された和歌山県田辺市を訪問し、移住に踏み切るところまでが取り上げられたようで、視聴者からは大いに参考になったという声があったとのことでした。 同日の昼の岐阜県のセミナーは林業に絞ったものでした。このセミナーになんと21名の参加があったとのこと。農業に関するセミナーは多いのですが林業は開催が非常に少なく、1次産業への若者の希望が農業から林業まで拡大するのかもしれません。林業は長い低迷の時代が続きましたがやっと底入れしたようで、全国各地の終戦後に植えた木がそろそろ切りごろに入っており、一条の光がこの分野にさし始めたといっていいのでしょうか。事実であればうれしいことです。 この間、あまり活動が見えてこなかった山形県が動き出しそうです。県内は庄内・置賜・村山・最上の4つの地域に分けられているのですが、11日にはまず庄内地方の自治体が集まって移住セミナーを開催します。順次、それ以外の地域もセミナーを開催する予定ですのでチェックしていてください。また、今週末の4日には北海道ふるさと回帰支援センターが久しぶりに道内の自治体の地域おこし協力隊の募集セミナーを開催します。北海道は一般的には人気の高い地域で参加者がどのくらいになるか注目されます。さらに翌5日はこの間準備してきた北東北3県のセミナーがいよいよ開催されます。参加自治体は32自治体に達し、大いに盛り上がりが期待されます。10時開会ですが、この中では3県のスペシャルPRタイムが11時から予定されています。何が飛び出すか乞うご期待です。

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