2016年5月

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各県とも27年度は移住実績が急増中

5月も残すところあとわずか、今年の5月は雨も少なく、新緑や薫風などを満喫することができた。ふるさと回帰センターは来客も多く、相変わらずの忙しさだった。24日は新橋の岡山・鳥取両県の共同アンテナショップで「とっとり移住応援メンバーズカード」発行イベントがあった。すでにいくつかの県がこうした取り組みに着手し、囲い込みを始めている。平井知事も参加するということなので表敬訪問を兼ね、お邪魔した次第。知事とは連合時代からの知り合いで、今回は数年ぶりの出会いであったが相変わらずお元気そうでした。25日も朝から来客が続いた。長野県松川町の深津町長もふらりと来られた。松川町は7月の8階への事務所移転に伴ってブース開設を決定している。北海道の上士幌町、富山県朝日町に続く町としては3番目。町は伊那谷の中にあり、りんご・梨・桃・ブルベリー・プルーン・さくらんぼなど果物の生産が盛んで、昨年果樹栽培100周年を迎えられたとのこと。ワイン特区を申請し、シードルの生産に取り組むことにしているとのこと。そして、現在、松川町を知ってもらおうと体験住宅の整備を進め、戸建ての教員住宅も空き家が多く、7~8棟を体験住宅にする計画も進んでいるとのこと。 28日、秋田が同時多発的に渋谷・東京駅八重洲口・有楽町東京交通会館の3ヵ所でセミナーを開き、合計71名を集めた。東京交通会館には14名の相談者が参加。横手市のブースでは朝摘みのアスパラが配布された。この間の移住実績も26年度が7世帯20名であったものが27年度は58世帯123名と6倍以上の急増ぶり。秋田はUターンが多いとの印象があるが、昨年はUターンが32世帯、Iターンが26世帯と拮抗してきた。和歌山は27、28の両日地域おこし協力隊の募集セミナーと「私のわかやま暮らしー和の仕事人編―」が行われ、それぞれ10名、23名が集まり、真剣な相談が行われた。とくに和の仕事編は田辺市・那智勝浦町・新宮市・紀美野町がブースを構え、真剣なやり取りが行われた。29日は長野、愛媛、岡山市がセミナー開催。人気の岡山市は95組154名の参加。子ども連れが多く、キッズコーナーには14人の子どもが預けられていた。中には3世代で移住を検討している方もいた。長野も長野市など8自治体が参加し、予約を超える34組43名の参加。愛媛も14組17名と着実に成果を上げている。 26、27日と久しぶりに徳島県に行った。28年度の第1回とくしま移住コーディネーター育成研修会での話しを要請されことによる。多くの市町村が参加され、四国では最後のスタートとなったが、気候もよく、人柄もいい人が多いので期待が膨らむ。今後が期待される。研修会では、27年度の移住実績も紹介されたが県外からは424世帯612名。大阪・兵庫からの移住者は全体の7割強、東京からの移住者は3割弱という結果であった。20、30代が全体の54%と圧倒的に若者の移住が多い。

ふるさと回帰運動の成否は移住相談員にあり

ここ数日、東京は晴天が続き、新緑も輝いて見え、5月らしい気持のいい風が吹き抜けています。 昨日、今日と町関係の方の来訪が続いた。昨日は、富山県の朝日町の笹原町長が富山名物の鯛の蒲鉾とホタルイカの干物を持って顔を出しました。なにかと気を使っていただき恐縮しています。今年の富山は立山の雪も少なく、富山湾の水位も例年よりは少ないとのこと。また、ブリも不漁で、能登半島の付け根の七尾市あたりがブリの通り道となったようです。これも暖冬の影響か。今日は三重県の大台町余谷副町長、宮崎県の木城町横田副町長が朝から見えました。大台町は今年3月、町全体がユネスコエコパークに選ばれたところで知られる。空き家バンクの整備も進み、2012年からこれまでで89名の移住者がいるとのこと。最近、活発に活動し成果を出している三重県の移住政策もこうした町がしっかり支えているのかと思った次第。 各県・市の移住相談員が5名から28名に一気に拡充されて、4月で1年が過ぎた。そうした中で、各相談員にも特徴が出てきている。静岡県の相談員が相談員通信を出し始めたことに触発され、隣の静岡市も出し始め、受け皿となる各自治体や地域にホットな情報を提供している。そうしたら、某中央紙の記者出身の愛媛県の相談員も以前から通信を発行し、地元との連携を図っていることが分かった。何気ないところでしっかり相乗効果が発揮され、お互いに学びながら全体としてのこの運動を担っている。 各県の相談員、よく見ていると大変忙しい。このセンターでの移住相談はもとより、セミナーの企画や準備、センター外でのセミナー開催や東京事務所等との打ち合わせ、各県の情報収集、県内の受け皿つくりなど、席の温まる暇もないようである。 17日夕方から有楽町の朝日ホールでいま話題の熊本県出身の映画監督と俳優による熊本映画プロジェクト「うつくしいひと」の映画会&トークショーがあった。ここでも熊本県の池田相談員が受付から移住相談まで頑張っていた。映画は短編で、あっさり感があるが、底辺には夏目漱石の小説にあるような人間のヒダが描かれていた。 相談員はそれぞれの県の東京における顔である。責任重大。私どももしっかりフォローしていかなければと何かにつけて思っているところである。 15日の香川県のセミナー、県内の市町を集めて年1回開催しているものだが、77組110名の参加で盛り上がった。相談員は最近、市役所係長を退職し、新しく香川県の相談員に就任した方で、やる気満々。香川に涼風を吹き込んでくれるものと期待している。今週末のセミナーは21日に人気の長野県駒ケ根市など4回、22日は石川県の「いしかわビジネス創出セミナー、農家民宿開業のススメ」や静岡県三島市ほかの「ふじのくにに住みかえるセミナー、東京通勤圏にくらそう」など3回。また、にぎやかな週末となるはずだ。

移住相談員配置の効果、出始める

 長い5月の連休も終わって、ふるさと回帰支援センターにはいつもの週末の賑わいが戻ってきた。13、14、15日の3日間で8回のセミナー開催だ。うれしい限りである。内訳は人気の中国地方が鳥取、岡山、山口。青森の田舎館村、長野の飯島町、山形と続いた。鳥取は一般的には移住実績もあり、昨年春の知事選挙では平井知事は1期4年間で4000人の移住者の確保を公約に掲げて闘った。それが、初年度で早くも1943人(速報値)と簡単にクリアーし、公約も創生総合戦略の中で6000人と見直しを行った。しかし、今年2月発表のふるさと回帰支援センターの移住先人気ランキングでは中国地方で唯一ベスト20に入らず、どうしたことかと話題になっていた。そこで、今年は首都圏での情報発信を強化しようと今回のセミナー開催となった。県からは担当課長はもとより、本部長も来て、その決意を示した。参加者は29組42名。熱心な移住相談が行われた。飯島町は「知って得するいなかの懐事情」飯島町リアル移住セミナーと銘打って開催。地元82銀行のマネーアドバイザーも出席した。参加は4人家族2組含めて16名。内容のあるセミナーとなったようだ。岐阜も目立たないが、じっかりと実績を積み上げてきており、明治大の小田切ゼミなどが行った2014年度の移住実績では782人と全国5番目に入っている。それが、2015年度は1129名と前年比1.44倍。相談員をふるさと回帰支援センターに置いたこともあり、関東からの移住者は倍増。年齢も20~30代が全体の70%となった。創生総合戦略では2015年からの5年間で6000名の移住者確保を目標にしているが、これはクリアーしそうだ。県内の人気ランキング自治体は高山市、大垣市、各務原市、恵那市、中津川市、土岐市と続く。  最近の傾向であるが、セミナーへの参加者の増加もさることながら、各県相談員のところに移住相談に来る人の波が途切れない。それも夫婦や子ども連れが数年前に比べ多くなっているような気がする。14日には、ふるさと回帰支援センターの相談業務は10時からにもかかわらず、その前から来て、開くのを待つ人も出た。この人は24歳、契約社員。浜松市の外れの天竜区佐久間町(天竜川を堰き止めて作られたダムがあり、桜の名所で有名)で有機のお茶作りに取り組みたいとのこと。是非、具体化することを期待したい。  10日の19時からのBS朝日でオトナの社会学・第2の人生田舎暮らしという2時間番組があった。この番組、ふるさと回帰支援センターの全面協力で千葉のいすみ市・広島・山梨などで取材が行われたが、見ごたえのある番組となった。センターとして、第2、第3弾をお願いしており、乞う!ご期待。また、7月の全国ネットの相談センター開設に向け、広報戦略は一歩一歩進んでいる。中央公論への広告も10県を上回る県市町の賛同を得て、実施が決まった。

広報戦略の構築が急務だ

 5月の連休はゆっくりできたのでしょうか?私は散歩と読書三昧の連休を楽しみました。読書は昨年、映画にもなった洋画家の藤田嗣治など第一次世界大戦から第二次世界大戦までの平和だった20数年のフランス・パリで生きていた日本の芸術家たちの群像を清宮卓行が書き、1999年に出版された「マロニエの花が言った」を読んだ。なぜいま、と言われる向きもあろうかと思うが、正月に読もうと思ってアマゾンで購入していたが結局読めず、この連休にとなった次第です。彼は戦中、「アッツ島玉砕」という戦争画を描いたことでも有名だが、この戦いは日本軍の初めての玉砕戦で知られる。戦中は多くの画家が戦争画を書かされた。終戦後、藤田はこうした絵を描いたことから戦争協力者の烙印を押された。しかし、この絵は戦意高揚のために書いたのではないと語っている。そして、戦後は一転して、一方的にその責任を追及するような日本画壇に嫌気がさし、1950年に日本を離れ、二度と帰ることがなかった人である。しかし、パリにおいては、時間があれば一人浪曲を聞くなど大の日本びいきであったといわれている。その心を知りたいと思っていたことが、本を読む気にさせた。上・下巻3000ページの大作だが、フランス旅行を楽しむような気分で読んだ。パリには連合勤務時代にOECDの会議などで何度か訪れたことがあり、街の匂いも知っている。その頃を思い出しながら楽しく読んだ。  連休が終われば、いよいよ7月のふるさと回帰支援センターの引っ越しに向けた準備が始まる。さらに、7月10日に予定される参議院選挙もある。この選挙、争点は日本国憲法だ。護憲か改憲が問われる。戦後70年の日本の評価が問われるといってもいい重要な選挙だ。投票には行かねばなるまい。 メーデーは風が強かったが天気も良く、代々木公園は新緑が満ち満ちて美しかった。ただ、年を追うごとに参加人数が少なくなっていくような気がした。こうした状況を見ると、どうも労働運動はあってもなくてもいいようなことになっているような気がするのは私だけではあるまい。個人的にはメーデーは是非、5月1日にやっていただきたいと思うがいかがだろうか。世界中でこの日に働く者が一斉にメーデーを祝うことに意味があると思うのだが。  いま、7月発売の中央公論への広告掲載で悪戦苦闘している。今年、ふるさと回帰運動に賭けようと思っている地方自治体のご協力を要請したい。すでに、各県担当へは3月に掲載要綱を中央公論からメールしている。この広告掲載は、ふるさと回帰支援センターの引っ越しを踏まえ、全体としての広報戦略の一環と位置付けている。今後、HPのリニューアルや新聞広告、TV番組の制作、オウンドメディアの創設なども検討していくことにしている。

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