2014年8月

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地球は壊れているのか?

今年は天候不順が著しい。豪雨ともいえる大雨が全国各地で猛威を振るっている。とくに、広島市の雨には驚いた。死者はすでに72名を越えた(8/29現在)。現地を見ていないが山の裾野まで住宅開発が行われ、それが根こそぎ豪雨で崩れたようだ。人災といっていいのではないだろうか。ハザードマップは整備されていたのだろうか。1時間に100ミリを越える豪雨も珍しくない昨今、ハザードマップの整備や土砂災害危険地域の指定などを急ぐべきと考える。ただ、当事者は土地の値段が下がるからとそうした指定に抵抗しているようだ。人間の業といえよう。近年、こうした災害が多発しているが、水はけひとつをとっても都市の構造がこうした豪雨に対応できない構造になっているようだ。東京などでも、降雨による道路の水没は日常茶飯事である。これも温暖化の影響ということのようだ。地球は壊れているのだろうか、壊れたらアウト。しかしその前に人類は死滅する。うまく折り合いをつけて共存していくしかない。そうした時代に入っているのだ。 ブログの間が開いた。読者の皆さんには申し訳なかった。昨年あたりから、さらにふるさと回帰運動が盛り上がり、多忙を極めていることが遅れた理由だ。先週は久しぶりに沖縄に行った。沖縄の定住対策事業のコンペに合格し、その事業の一環としてふるさと回帰支援センターの取り組みと全国状況を話すためだ。行くたびに思うのだが、沖縄は南国ムードがいっぱいだ。最近は空港から町に出るのに海底トンネルが出来て便利になっていた。ホテルにはアジアからのお客が大勢いた。これを見る限り、リゾート地となっている。こうした光景を見る限り、米軍の基地の島には見えない。しかし、一方の現実は違う。戦後69年、実質米軍に占領されたままである。辺野古の埋め立ては強行されようとしている。24日には現地で抗議集会が開かれた。那覇からはバスで現地に向かったが、予定の倍の26台で反対集会に参加し、盛り上がったようだ。この情報、本土ではマスコミは取り上げない。また、11月の県知事選挙、翁長氏が優勢とのことだ。辺野古の埋め立てには根強い反対があるようだ。 8月3日に九州で宮崎県に続き2県目で、今年からブースを構え、離島の人口減をはじめ県内への移住対策に本腰を入れ始めた長崎県がセミナーを開いた。それがなんと、2013年の移住地域人気ランキング5位の熊本県と同日開催となったが、ほとんど引けのとらない76名の参加者があった。受け皿さえ用意できれば九州は潜在的人気が高く、移住希望者も多いことがあらためて明らかになった。ブースを開く自治体が増えれば、それを目当てに移住相談者が増える。この好循環を大事にしたい。

地域で子育てを

今年もふるさと回帰支援センターはお盆休みをしっかりいただいた。この間、忙しい日が続いていたのでスタッフにとってはいい骨休みになったことだろう。NPO設立以来、お盆はゆっくりふるさとについて考える時期にしようと休みにしてきた。一年でこの時くらいはふるさとに思いをはせることがあってもいいと思う。私も今年は久しぶりに親父の墓参りでもしたいと思ったが叶わなかった。想うことと、実行することにはそれなりの差がある。言い訳はいくつかあるがそれはやめておこう。ただ、3・11以降、福島県浜通り出身の自分にとっての心の中にあるふるさとが変わったことは事実である。このことについては何時かまとめて書きたいと思う。 内閣府は8月9日、農山漁村に関する世論調査結果を明らかにした。2005年にも同様の調査を行っており、都市部に住む人のうち「農山漁村に定住したい」と答えた人は31.6%で9年前に比べて11ポイント上昇していることが明らかになった。世代別では20代が38.7%と多く、改めて若者の間での田舎暮らしにあこがれている人が増加していることが明らかになった。また、受け皿となる農山漁村に住む人のうち、都市部に住む人が農山漁村に定住することを「いいことだと思う」と回答した人は、85.3%で、前回調査より19.6ポイント上昇した。都市住民に期待することは「若い世代が地域で子育てすること」が最多で50.4%と過半数を超えた。この結果は興味深い。3・11以降、中国地方を中心に西日本の各地が子育て世代の移住先として人気になっている。事実、過日の岡山市の単独開催のセミナーには子育て世代を中心に相談者が100名を超えた。地域の方々がこうしたことに理解を示し、積極的に子育て世代を受け入れてくれることは喜ばしい。地域の方々も希望を持てることにつながる。よく聞く話であるが、地域の高齢者にとって何がさびしいかといって子どもたちの声が聞こえなくなることほどさびしいことはないという。是非、「地域で子育て」を提唱してみたい。持続可能なこの国を創るために。 今回の内閣府の世論調査は、傾向としてはふるさと回帰支援センターが日頃の取り組み結果から見えてくる内容とほぼ同じ内容であった。出来ることなら、もう少し微に入り細にわたった調査の実施を期待したかった。その結果を受けて、国としての次の政策展開につなげるべき時期に来ていると考えるがいかがであろうか。とくに、人口減社会に突入したいまこその政策展開が。

またも相談件数が1400件超え

8月ももう11日。ようやく甲子園も始まりました。日本中が真夏となる。セミがなき、じりじり照りつける太陽がまぶしく、時折吹き抜ける風が風鈴をならす。そんな夏は好きだ。原発事故さえなければわがふるさとにはそんな夏があった。今年は台風が奄美方面にあり、本土をうかがっているようだ。どうも今年は台風が多い、海水温が高いことが原因のようだ。そういえば、先日訪ねてきた知床の友人は、かの地でもイカや秋刀魚が取れず、ブリや本マグロの値が上がっているといっていた。海の中も異常気象が起きているようだ。 最近高止まりの傾向がある移住の相談件数、7月も1400件を越えたとの報告があった。セミナーが多く、その参加者も多かったがそれにしても昨年7月も1400件を越えており、2年連続の1400件越えはうれしい。夏休み、水遊び、蝉取り、ふるさとと連想ゲーム的にふるさとが思われるのかもしれないが驚きだ。事実、日中から若者が相談に来る。後から後からという感じで、その合間に自治体関係者が話を聞きに来る。夕方になると疲れを感ずるときもある。そういう時はビールがうまい。昨年から今年にかけて壁が一枚抜けたのかもしてない。それ以外に適当な理由が見当たらないほどの多さだ。言い方を変えるとNPO結成12年目にしてやっと結果が出始めたのかもしれない。先週は鳥海山のふもとの秋田県由利本荘市の副市長さんにお訪ねいただいた。前の東銀座の事務所にも県庁職員として来訪いただいたとのこと。今回は副市長として最近のふるさと回帰運動の現状を知り、何とか本格的にこの運動に参加したいということであった。秋田県は健闘しているがまだまだ受け皿の体制が弱く、移住に繋がっていないと率直に意見を述べた。期待したい。 今週は13日からお盆休みを取らせていただきます。設立以来、お盆は田舎に帰ろうといってきた。率先して休み、ふるさとに帰り、日本のふるさとを満喫して秋の取り組みのために英気を養おうといってきたのだ。青森の専従相談員の野呂君も青森に帰るとのこと。今までは漠然と帰っていたが、今度からはきっと別な目線でふるさとを見てくるのではないかと期待している。お盆休みが終わればすぐに9月、10回目のふるさと回帰フェアがやってくる。はじめての国際フォーラムでの開催、それはそれでまた果たして人はくるのかと心配の種は尽きない。残暑お見舞い申し上げます。

離島への移住は心構えが重要だ 

8月に入り、暑さもいよいよ本番。とてもじゃないが日中は外に出ようという気にもならない。しかしこのところ、ブース開設している自治体に限って認めている日曜日のセミナーが毎週のように開催されている。うれしい限りだが、出勤するスタッフの健康が気になりだしている。身体の管理は自己責任とは言うものの管理者の責任も当然あり、目配りをしている。3日は6階のふるさと回帰支援センタースペースでは久しぶりにというか、4月にブースを開設して初めての長崎県のセミナーが開催された。参加者は70人を越え、上々の滑り出しとなった。長崎は離島も多く、この離島への移住を期待しているようだ。離島への移住は、コミュニティー内の人間関係が濃厚で、なかなか入りこむのが難しいと言われてきた。しかし、入ってしまえば暮らしやすく、いいものだと言われている。事実、私が連合にいたときに入職してきたK君はその後、弁護士試験に合格し、研修を沖縄で受け、ハマってしまい、そのまま沖縄で弁護士になっている。K君は自治労時代につきあった都職労の活動家で、早大の先輩でもあった人の子どもだった。この親子は、代々木の私たちが作った道場の近くに住み、夏の夕暮れ時などには夕涼みを兼ねて道場に遊びに来たものだ。館長とKさんは早稲田の文学部の同級生で、四方山話に花が咲いたりすると、子どもは親の目を盗んで道場の板の間の上をはいはいして、遊んでいたりした。その子がK君だ。40年以上も前のことではあるが。 沖縄は9月20、21日のふるさと回帰フェア2014に初めて参加もしてくる。一般的な移住希望人気ランキングは沖縄・北海道・長野がベスト3といわれてきた。沖縄といえばこれまでお付き合いがなかったが、このほど、県の移住・定住政策の具体化事業をコンペで合格し、協力させていただくことになった。これまで12年間のふるさと回帰運動の経験をフルに活用してお役に立ちたいと思っている。沖縄の気風や食文化、そして戦中戦後の歴史などは、かつて何回も訪れており、心配はしていない。4年前にも琉球大農学部と組んで、農林水産省の6次化人材育成プロジェクトの展開もしている。 2013年の人気県ランキングで5番につけている熊本県が3日、東京交通会館3階のホールで移住相談会を開催した。前回も「くまモン」人気で6階のふるさと回帰支援センターには入りきらなかった。今回はより広い3階ホール、今回も営業部長の「くまモン」が登場、外で待ち構えていたファンに手を振りつつ、参加自治体の紹介の手伝いをしていた。2日土曜日は人気の岡山県がセミナーを開催。前回は超満員で入りきらなかったようで、今回は思い切って申込制で、しかも先着30名と絞り込んだセミナー開催にしたようだ。この方法は参加者には人気ゆっくり相談ができてよかったと好評のようであった。昨年と比べ、全体的に移住の相談が具体的になっており、必然的に時間も要すようになっている。こうした岡山方式も前向きに検討する必要が出てきたようである。

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