2012年12月

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何だか嫌なムードになってきたようですね

総選挙は自民・公明の圧勝となりました。3年前は民主党の圧勝、さらにその前は自民党の圧勝。やはり選挙制度に問題があるのではないでしょうか。 それにしても3・11の影響による福島原発事故という歴史的な事故後の総選挙にもかかわらず、原発推進の党が政権の座に就くとは一体どうしたことでしょうか。すでに、原発事故は風化してしまったのでしょうか。あるいは毎週金曜日に官邸前に集まって脱原発の声を上げている人々の動きが敬遠され始めているのでしょうか。脱原発もパフォーマンスの域を出ず、誰も真剣に脱原発など思ってはいないのでしょうか。 これによって消費税の増税も計画通り進められるでしょうし、自主憲法も前回の安倍内閣時に教育基本法が強行されたように、一気に強行されるのではないでしょうか。   誰かが言っていたが、今回の総選挙が将来あの時の総選挙が分岐点だったといわれかねない選挙になる可能性が否定できない結果となってしまった。 国の帰すうを決定しかねない重要な政策課題が山積みの中での総選挙にもかかわらず、政策論争は全くなく、できもしない美辞麗句の羅列で議員が選ばれていくこの現実を、何とむなしいことか、とため息が出てくる。 国政に比べ、東京都知事選は友人の猪瀬候補が石原前知事に勝るとも劣らない得票で当選した。国会議員の当選者の訳のわからないコメントに比べ、彼のコメントは具体的でわかりやすい。5年にわたる副知事の経験が十分に生かされているものだった。政治は「口より実行」を絵に描いたよう人物で、今後に期待できる。同じ団塊世代でも、この国家の過渡期に引退する人があると思えば、新たにデビューする人もいる。 この選挙結果は、何かを団塊世代に問うているような気がしてならない。老いてはいられないぞと思った次第である。

「いのちの党」船出シンポに出席しました | 日常 VIEW MORE

「いのちの党」船出シンポに出席しました

ふるさと回帰支援センター発足以来、顧問に就任していただいている菅原文太さん(俳優)が呼び掛けた標記「いのちの党」のシンポジュムが12月5日、目白のフォーシーズンズ・ホテルで開催された。   このシンポには菅原さんの多彩な交友関係から約100名の多彩な方々が参加、「現在と未来の選挙民と立法府、行政府に提言するための、志を持つ個人の穏やかな集まり」と位置付けられた党(集まり)。現在、山梨県北杜市で農業法人を立ち上げ、農業に取り組んでいる菅原さんらしく、この党の志には「消費を楽しむ三次産業の社会から、生産を楽しむ一次、二次産業の社会への転換をめざし、そのために生産基盤となる地方に眼差しを注ぎ、かけがえのない価値を持つ農山村を再生し、活力をつける政策を提言する」と謳っている。   開会あいさつは福島県双葉町の井戸川克隆町長、脳学者の茂木健一郎、京都大の田中克名誉教授が行い、基調講演は「いのちの森の防潮堤」構想を提案し、今回の東日本大震災をうけて、青森から福島までの海岸線に南北300キロの「森の長城」建設を呼び掛けている横浜国大の宮脇昭名誉教授が行った。   この中では、それぞれユニークな発言が続き、大いに盛り上がったが、私には井戸川町長のあいさつが胸を打った。町長は、7000人双葉町民を代表し、帰るに帰れない双葉町の現状を訴えた。すでに、昨年の3・11から1年9か月、全国各地に散らばってしまった町民に思いをはせ、埼玉県加須市に仮の役場を置き、自らもそこに暮らしながら頑張ってきている。こうした現状において、国になり、県は全く今後の展望も明らかにせず、国策として造られた原発の事故についても謝罪もなく、某大臣は来て、支援しますというが、そもそも絶対安全と言って建設したものが事故を起こした以上、責任を持って、原状回復すべきものなのに現在まで放置している。町民がまとまって暮らす場所の確保を要請しても、県は一切回答せず、黙りこくるばかりと訴えた。立場を置き換え考えてみればわかるが、町長の立場としてやりきれない想いを抱えたままの1年9か月。この国の無責任さには語る言葉もない。巷では、相変わらず出来もしない、いいことばかりをちりばめた言葉による選挙運動が行われているが、どこにも被災者を想いやる言葉はない。この現実を放置した脱原発はない。いつからこの国はこんなにもいい加減な国になっていったのかと嘆かわしく思う。  

残念な鳩山元総理の引退

鳩山元総理とは同じ世代である。そんなこともあって、これまで一貫して注目してきた。しかし、いつまでたっても硬さが残る政治家であった。もう少し柔軟であってもよかったかも知れない。かつて、高知に選挙で入っていた時に民主党代表として応援に来たことがあった。帯屋町の中央公園で演説会があった。鳩山代表は、いきなり西郷南洲遺訓の一説を語り始めた。有名な「地位もいらない、名誉もいらない」というくだりだ。南国の日差しの中に立つ彼がまぶしく見えた。あれはいつのことか。   その後、政権交代があり、彼は総理になった。その頃から彼が遠くなった。気負いもあったのかもしれないが、言っていることが解かりにくくなった。結局、沖縄問題でやめざるを得なくなったのだが、言っていることは正論であった。ただ外交問題がらみの安全保障問題は相手のある話しであり、総理が言っても、成るものと成らないものがある。それは経緯があり、相手国の世界戦略もある。段階を踏んでしか、成らないことも明らかだ。本質的には国の存亡に関わる以上、簡単には行かない。これからの国のめざすべき方向をしっかりと提示し、国民的議論を背景に解決しなければならない。それを急ぎすぎた。   今回の引退は、彼らしいといえばそれまでであるが、国民には分かりにくい。庇を貸して母屋を取られたようなものだ。消費増税提案以降の民主党は、鳩山民主党とは明確に異なる。言っていることが言い訳がましく理解しにくい。今回の引退も、もう少し議論があってもよかったと考える。本人は引退すればいいが、彼を含んだ民主党を支持してきた支持者はどうなるのか。彼なり、菅氏なり、小沢氏なりがいての民主党だったはずなのだが、そういった人たちの影が薄く、すでに出た人もいる。時代の転換点なのだから、もっと丁寧な議論こそが求められたはずだ。このままでは政治家としても、総理経験者としても失格と言わざるを得ない。   総選挙も目の前だが、3・11という歴史に残る震災の後、しかも福島原発という、従来からの価値観が足元からひっくりかえるような大問題が発生し、復興への道筋も見えない中で、10を超える政党が乱立し、結局争点がぼやけている。鳩山氏の引退は氷山の一角かも知れないが、はたして底には何が隠れているのか。目を凝らして、注視が必要と考える。そして、なによりも投票は行かなければならない。

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