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各自治体の取組がさらに多様化へ

 ふるさと回帰フェア2015まで、残すところ1週間となった。地下鉄有楽町線の有楽町駅には9月1日から改札口のデジタルメディアにフェアの広告が流れ始めた。また、8日の朝日新聞朝刊のテレビ欄にも広告が掲載される。今日の東京新聞23面地域の情報面にもふるさと回帰支援センターの記事とフェアの開催が報じられている。また、当日はNHKをはじめ幾つかのメデアの取材申し込みもきており、いよいよという感じがしてきている。12日の前夜祭への参加申し込みも順調に増え、すでにほぼ満員。当日参加を予定している方は急いで予約を入れることをお勧めしたい。  7月の相談件数が2600件を超えたことはすでに紹介しているが、ここに来て、各県や各団体などのユニークな取り組みが目立ってきた。まず、東北ではU・I・Jターンフォーラム「とうほく回帰1万人会議」が9月13日に有楽町の交通会館12階で予定されている。計画したのがとうほく回帰1万人会議事務局。トークセッション、シンポジウム、名刺交換会など盛りだくさんな企画が組まれている。他の地域に比べ、若干取り組みが遅れている東北地方。こうした取り組みがカンフル剤となり、移住希望者が増えることを期待したい。南北に長い長崎県では、キャンピングカーによるらくらく移住先探しを始めた。対象は長崎県への移住に関心のある県外在住の方。県庁と移住希望自治体が連携し、移住探しメニューを織り込んだ行程案づくりも手伝うことになっている。利用しない手はないというところか。  移住希望者が多いところとして知られる沖縄県がいよいよ動き出した。3日には那覇市内の自治会館で「沖縄県における『新しい移住者受け入れのあり方』を考えるシンポジウムが開催され、会場には自治体関係者を始め300名をこえる多くの方がつめかけ、満員となる盛況振りであった。記念講演は隠岐の島の海士町の山内町長が「ないものはない−離島方の挑戦−最後尾から最先端へ」と題して行われ、同じ離島という条件下の取り組みに大いに励まされていた。海士町には「僕たちは島に未来を見た」と移住してきたIターン者が現在326世帯483人に達し、定着率50,52%となっており、離島振興のモデルといっていいだろう。  また、今年4月からブースを開設して話題となった神奈川県が初のセミナーを5日に開催した。受け入れ自治体は三浦市と松田町。がんばれば通勤できる地域だが、人口減が始まっていると危機感を持ち、移住者の受け入れを決意。移住といえば中山間地域という従来のイメージは払拭されつつあるようだ。  来週の週末、有楽町の国際フォーラムでお会いしましょう。

今年も観光甲子園の審査委員に

8月も残すところあとわずか。前半は暑い日が続いたが、後半はそうでもなく、これで今年の夏も終わってしまうのではと思った。台風15号は石垣島で風速71メートルと観測史上最速を記録したようだが、この台風、一度は小さくなったが、再び盛り返し、大型化した。これも温暖化の影響ともいわれている。持続可能な形でこの地球を次世代に引き継ぎたいものです。 22日には「ふるさと回帰フェアIN大阪」が開催された。120自治体・団体がブースを開設し、2140人の移住希望者が参加。昨年に比べ参加人数は減ったが冷やかしが減り、真剣に移住を検討している人が多く、中には明日にも現地訪問したいという相談者も居たと、参加自治体はそれなりの手応えを感じていたようであった。東京でのフェアに比べ、大阪はスケールが小さく、集客が伸びていない面があるが、確実に移住希望者は増加の傾向にあるようだ。 大阪フェアでのこぼれ話をひとつ。フェア会場の奥に目つきの鋭い人が2名、何もせずにじっと立っているが何者だろうと主催者側で話題になった。そこで、参加自治体へのあいさつ回りのついでにこの二人に声をかけた。そうしたら、なんと徳島県立那賀高校の校長、教頭の二人。来年から那賀高校にあらたに「森林クリエイト科」が開設されるので、その生徒募集に来たとのこと。那賀町の出展ブースが狭く座れないので会場の隅に陣取って客が来たら話に入ることになっているということだった。那賀町は徳島の南部に位置し、豊かな森林に囲まれた中山間地で阿南市の隣りに位置する自治体。那賀高では9月19~21日の日程で体験型林業イベントを開催予定。農業高校は聞くが、林業高校はあまり聞かない。ましてや林業の専科は珍しい。県外からの入学生も受け入れるとのこと。是非注目したい高校だ。 今年7年目を迎えた高校生観光プランコンテスト。通称「観光甲子園」が23日大阪市内の追手門大学で開催され、審査員を務めた。このコンテストの参加高校の多くはふるさと回帰運動に参加している県の高校が多く、今回のグランプリ(文部科学大臣賞)は青森県立名久井農業高校が選ばれた。その他、高知県や和歌山県、福井、岐阜、島根、三重の各県の高校などが本選に出場し、好成績を収めていた。観光立県を標榜する県は多いが、高校から人材育成を行っている県は少なく、こうした中期的戦略を持った人材育成は将来に差がつくのではないかと思った次第である。 うれしい話をひとつ。東京都の認定NPOの更新について、審査が通ったと連絡があった。NPOの認定については、数年前から従来の国税庁から自治事務となって各県に認定の判断がゆだねられることになったが、各県ごとに基準が微妙に違うようであり、かえって認定を得ることが困難となったのではないかと危惧している。さらに最近の国を含めた行政関係者の多くは、現場の声を聞かず、すべて文章だけで判断しようとしているのではと思わされる部分もある。結果、官僚的な対応が目立つような気がするがいかがであろうか。ふるさと創生の成否はNPOなどの新しい公共といわれるセクターをいかに使って進めるかがポイントと思っているが、このままでは難しいような気がするがどうであろうか。

好事魔多し

 お盆休みも終わり、今年の後半戦ともいえる日々が始まった。職員たちは皆さん元気はつらつ、休養十分という感じである。一人ひとり声をかけ、ご機嫌伺いをしたが、ポケットが膨らむ一方であった。それはいつの間にか、私が甘いものが好きということになっているようだ。それで、それぞれが帰省した折にそれぞれの地域のお菓子をお土産に買い求め、それが私にもとなる次第である。こちらは、お盆はどこにも出歩かずに自宅でごろごろ。甲子園と読書に費やした。野球もラクビーも早稲田が強いと盛り上がるといわれるが、今年の甲子園も早実というか、清宮君で盛り上がっている。バッテングも超高校級だが、顔が小熊のようで可愛い。誘惑に負けず大成することを望む。読書はいま話題の直木賞の「流」を読んだ。北方謙三曰く、「20年に一度の傑作」とのことだが、そこそこの出来だった。青春ものだが、舞台は台湾というところが味噌。失恋するシーンは40年も前の忘れていたことを思い出させられた。後は読んでのお楽しみ。  今週末には大阪のふるさと回帰フェアが行われる。センター開設から7年目。近畿圏は首都圏と比べると人口の規模も小さく、ふるさと回帰運動も爆発力に欠けるところがあるようだ。しかし、北海道から九州まで、120自治体が参加。「地域は決まってへん、でもいなか暮らししたい会(座談会)」とニッポン全国ふるさと市場も予定されている。多くの出会いがあることを期待する。東京の今週のセミナーも目白押しで、21日の金曜日には長野県駒ヶ根市と佐賀県の港北町。土曜日は能登の穴水町、三重県、江北町。日曜日は会津地域振興局、栃木県、青森市と続く。年間250回の開催も夢ではなくなっている。  安保法制反対の動きはいまや燎原の火のように全国に広がっている。高校生までが渋谷でデモをやったという。来年の参議院選挙から選挙権が18歳に下げられるということから言えば、高校側も政治活動禁止とばかり言って入られないのではないか。26日には小沢元民主党代表が憲政記念館でタウンミーテイングを開催するという話が飛び込んできた。戦後70年、それが一体なんであったのかが問われているようだ。安倍内閣は引くに引けず、一方反対派はある種存在を賭けた戦いになろうとしている。学者は学者の、団塊世代は団塊世代の、そして政治家は政治家としての。解釈改憲で集団的自衛権を強行しようとしたのは国民を見くびりすぎたのではないだろうか。いや戦後民主主義をといってもいいだろう。好事魔多し。政治は、一寸先は闇。政治から目が離せない。そして己自身も問われているような気がする。

相談件数、新記録更新!

 お盆に入り、さすがに今日は電車が空いていた。そして、うっかりして乗り越してしまった。こんなことってめったにないので、乗り越した自分にショックを受けている。暑かった数日前がうそのようで、ここ数日は若干涼しいような気がします。蝉もなき、甲子園も佳境に入っているのに、なぜか今年の夏は山を越したような気がするのはなぜでしょう。  ふるさと回帰支援センターは明日から17日までお盆お休みです。青森や東北担当者など地方出身者は帰省しているようで顔が見えません。帰れる彼女たちがうらやましくも思います。自分が夏に帰省しなくなってもう幾年になるのか。この時期の帰省で思い出すのは、常磐沖で取れるかつおのアブラののった刺身のうまさだ。大皿一枚くらいはぺろりと食べたものだ。しかし、3・11の原発事故以降はそれもかなわなくなった。かつおが風評被害もあって小名浜などに水揚げされないのだ。残念でならない。秋刀魚だってしかりだ。こうした状況にあるのに、昨日から薩摩川内市にある原発が稼動し始めた。福島原発だって、その事故に対する責任は誰も取っていない。地域住民はその影響で自慢の魚も食べられない。そうした結果を招いたことに対しても東電は何の挨拶もない。原発事故はこうした食文化すら失わせるのだ。漁業者は保証金をもらってそれで終わりかもしれないが、地域住民はそうではない。このように原発事故の影響の大きさは計り知れない。九電は事故が起きた時は、はっきり責任を取れるのかそのことを聞きたい。責任の取れないことはやってはいけないのはこの世の常識なのだ。電力だって足りているのに。  連休前に、7月の移住相談者の来訪記録が明らかになったが、なんと2619件と6月に比べ、さらに伸びた。その理由はセミナー参加者が1200人にも達していることがある。今週末は休みですが、週末は各自治体主催のセミナーが目白押し、これが移住相談者の数を押し上げているようだ。  遅れていた情報誌も連休明けには発行できそう。フェアのプログラムは今日出来上がってきた。これから関係団体等に配布される。乞うご期待。それにしても気になるのは安保法案のゆくえ。30日には100万人行動が呼びかけられているが、どうなることか。今年の長崎の慰霊祭は日曜日だったのでTVで見ていたが、田上長崎市長は「日本国の平和憲法は辛く厳しい経験と戦争の反省の中から生まれた。戦争をしないという平和の理念は永久に変えてはならない原点」と訴えた。この訴えに対し安倍総理は記者会見で「今回の法制化は戦争を未然に防ぐためのもので、国民の命、平和な暮らしを守るために不可欠」と語り、まったく考え方はすれ違うばかりであった。そのための具体的根拠も明らかにしていない。何を言われても、何を聞かれても棒をのんだような答えばかり。これでは国民は納得しないはずだ。少しでも大学などで憲法を習った人なら誰でも集団的自衛権は認められないことは常識のことで、歴代自民党内閣はその考えを踏襲してきた。なのに、ここで解釈改憲に踏み出すなどということは正気の沙汰とは思えない。国が、政治がゆれている。日本よ!しっかりせよ。

お盆はお休みいたします

 8月に入って東京は連日熱帯夜で、新記録とマスコミは騒いでいるが実感がない。通勤電車は心持空いている感がある。学生がいないからなのだろう。来週になればお盆の休み。ふるさと回帰支援センターも13日~17日まで休みに入る。ふるさと回帰を言っている以上、お盆の休みくらいは休みにしてそれぞれのふるさとに帰ってもらおうとNPO発足以来、お盆はしっかり休みにしている。かつては、お盆の休みになると上野駅は東北や上越方面に帰る乗客でごった返していたが近年はそうしたことも遠い昔のことになった。インターネットなどで指定席を取って新幹線などに乗ることが普通のことになったことによるものだろう。こうしたところに時代の変遷を感ずるのは私だけではあるまい。また、地方からの上京者がみんな田舎に帰るお盆は東京の空はきれいになる。高村智恵子が読んだ安達太良山の、山の上に広がる本当の空が東京の上にも広がるのだ。この空は何らかの事情で帰らなかった人だけが楽しめ特権だ。  昨年あたりから高知県が県下の市町村の商店街の空き家で若者の起業を「チャレンジ・ショップ」と銘打って取り組んできているが、今度は広島県が今年11月頃に「広島で小商いに挑戦しませんか」と呼びかけている。先週の土曜日には上下町と呉市の御手洗地区限定の小商いショップを有楽町で2日間開店した。小商いのこころは、小時間・小収入・小空間・小経験・小感性にあるとか。起業家育成の具体的取り組みとしてユニークな取り組みといえる。  各地のセミナーも相変わらず、いい企画なのに人の集まりがもうひとつというところもあるが、こつこつ積み上げていくことも重要である。そのことを実践しているのが山形県で先週の日曜日には置賜地方の米沢市など3市5町が勢ぞろい。花笠踊りも飛び出す盛り上がりだったとか。この間、山形はハッピーライフ・カフェと銘打って毎月のようにセミナーを開催し、実績を積んでおり、今後が期待される。岩手県も葛巻町がセミナーを開催し、具体的な移住希望者も居り、それなりの成果があったと報告があった。  今日午前、広島県のカープ色のブースに若い女性が一人。大崎上島に移住するとのこと。知り合いも移住したのでとのこと。軽いタッチで移住を決める。そういう時代なのだと一人納得した次第。

地方創生総合戦略策定が佳境に!

 いまが一番暑い時期なのでしょう。連日、うだるような暑さが続いていますが皆さん、夏バテなどしていませんか。27日も暑かったが、静岡市も暑かった。東京からひかりで1時間。新幹線ホームに降り立ったらモワーっという熱気が足元から上がってきた。実は田辺市長から頼まれ、静岡市の創生会議の委員を引き受け、2回目の会議で訪れた次第だ。  各県の「まち・ひと・しごと創生本部」の総合戦略や長期ビジョンの策定が進んでいるようだ。しかし、与えられた仕事をこなすだけのような仕事の仕方をしているところは大変なのではないでしょうか。常に問題意識を持って仕事に励んでいるところは、常日頃の問題意識を書き込めばひとつの方向性が見えてくると思う。そうした人にとっては、まさに腕の見せ所なのではないでしょうか。総合戦略の策定にあたっては2040年のそれぞれの自治体の目指すべき姿をしっかり書き込むことが重要と考える。そして、当面の5年間の地域づくりを、何をテーマとして取り組むのか、それを議論して立てていけばいいのではないでしょうか。この場合、一般的には総花的になりやすいがこれは避けたい。優先順位を決め、取り組むことだ。そして数値目標をしっかり立てて取り組めば、おのずと姿は見えてくるように思う。テーマはふるさと創生であるので、そのことにつながる施策を書き込めばいいのではないだろうか。その場合、それぞれの地域の特徴を踏まえる必要がある。地域の特徴、これが地域づくりのもっとも大切な肝と考える。どこにでもあるような地域では、ふるさと回帰運動の視点から考えれば、移住者を呼び込めない。地域の特徴とは特別なことではない。有体に言えば、数多ある施策の優先順位をしっかりつけることだって十分に特徴ある地域になる。  各自治体主催のセミナーがふるさと回帰運動の牽引車の役割を果たしてきたことはこれまで書いてきたが、1月から7月末現在までで135回の開催数となっている。そして12月末までの予約件数は260回となっている。これだけの回数となると一般的な田舎暮らしセミナーでは人は呼び込めない。新たな工夫が必要となる。上記総合戦略ではないが特徴ある、具体的な内容のセミナー開催が何よりも求められる。最近の傾向としては、九州ブロックとしての開催や複数県の主催によるセミナーなども開催されている。また、姉妹都市による開催も今後検討されるのではないだろうか。そうした中で、広島県が「HIRO BIRO,ひろしまinトーキョー」と銘打って芸術家を対象に、創作活動や生活拠点を探している芸術家・ものづくり作家、地方で新たな挑戦をしてみたいと考えている人に格好のフィールドを紹介する、としたセミナーを開催した。このセミナーには30人が集まり、それなりの反響があったということだ。ここまで行かなくても、是非移住してみたい、暮らしてみたいと思わせるセミナー開催を期待したい。

大暑です!大地の芸術祭も始まります

 昨日は大暑。今日は土用の丑の日。一年で一番熱い時期です。昨朝、築地の「うなぎの宮川」の前を通ったら、もうあたり一面はうなぎのにおいが立ち込めていました。こんな時間からうなぎを焼いているのかと驚いた次第です。例年、朝にはバケツ何倍分もの串が捨てられています。日本人のうなぎ好きは特別ですね。今年はもう、うなぎを食べましたでしょうか?  移住に関する情報を検索していたら、宮城県が移住に関する事業を一括公募にかけ、人材派遣会社に決まったようです。13年間この事業に取り組んできましたが、人材派遣会社への委託というのは未だにぴんと来ない。移住政策はまさに地域政策そのもといってもいいところがあります。少子・高齢社会の地域づくりは地方自治体の生命線のようなところがあります。それは、どのような移住者を確保するかによって地域社会が変わり、伝統や文化が断ち切られることになりかねない面もあると思うからです。その分、各県はどのような人に来てもらうかについては非常にナーバスになっています。この気持ちは理解できます。ですから、各県や各自治体に対しては、このような地域を作りたい。したがってこのような人に来てほしいとしっかり情報を発信すべきとお願いしてきました。それは、移住者の受け入れは地域づくりそのものにかかわることであるという考え方によるものだからです。そうした中での委託化の動き。この結果、地域はどうなっていくのか、大いに関心を持たざるを得ないところである。  各県や市町村の「まち・ひと・しごと創生」の総合戦略の策定が進んでいる。それぞれ、いかに特徴のある総合戦略を策定するのかに苦心しているようだ。特徴ある戦略策定はきわめて重要なことであるが、それが地域の実情を踏まえ、明日の地域創生につながるものであることは言を待たない。こうした戦略は策定して終わりというのが多い。問題はいかに具体化していくのが戦略策定以上に重要であると思う。そのためには、いかに地域の実情を踏まえたものであるのかが鍵になる。だからコンサルタントに丸投げは避けたいところであるのだ。木に花を継ぐことはできない。ということは、これまでどのような木を育ててきたのかが問われることにもなる。だから日常的な取り組みも問われるのだ。  各自治体の英知を集めた、多様性が担保された持続可能な地域づくりが可能となる総合計画の策定が望まれる。  45年以上も前の学生時代からの友人・北川フラム君が取り組んできた「大地の芸術祭2015」が7月26日~9月13日まで越後妻有で今年も開催される。地域活性化に芸術の視点を加え、再評価するこの取り組みは画期的である。上記の総合戦力の中にだってこうした視点が盛り込まれてもいいと思う。古い仲間だ粘り強くこうして問題提起を続ける姿は同世代を大いに勇気付ける。心から健闘を期待したい。

6月は相談件数が2300件

 何十年ぶりという2週間もの夏休みをとった。どこに行っていたかというと病院の個室に入り、身体のチェックを受け、必要なところは部品の補強もし、後は休養に充てていた。提案した仕事において、成果が出たかどうかはわからないが、働きずくめの人生だったような気がする。緑濃い病院の庭園を眺めながらぼんやりとしていた。事務所のみんなには迷惑をかけたが許してほしい。人生には時には休養も必要なのかもしれないと始めて想った。  ふるさと回帰フェア2015の準備は順調なようだ。17日にはポスター・チラシが出来上がった。ワン・パターンのイラストでまとめてみた。前夜祭の顔ぶれが豪華だ。記念講演は「まち・ひと・しごと創生本部」担当大臣の石破衆議院議員が忙しい日程を割いて駆けつけていただくことになった。シンポジュームにもコメンテーターとして出席していただける。昨年のふるさと回帰フェア本番にもおいでいただき、会場内をつぶさに視察されたことが記憶に新しいが今度はその経験を生かし、その後全国各地を見て回った感想を含め、一歩踏み込んだコメントを期待したいと考える。昨日あたりの新聞を読むと石破大臣は合区による参議院選挙区の見直しには反対と語ったとある。参議院で一人の出身議員がいないということは、その県民の意思が参議院に反映されなくなることを「まち・ひと・しごと創生本部」担当大臣として容認しがたいと感じたのであろう。  6月の相談件数が明らかになったが、なんと2300件を超えたとのこと。この調子でいくといったいどこまで数字が伸びるのか空恐ろしいような気がする。理由ははっきりしている。4月からの相談体制の充実にあることは確かだ。27県1政令都市の移住相談が一か所でできることは大変なことである。それも無料で、かつ受け入れ団体も各市町村となっている。最近の振り込め詐欺や人をだましてお金儲けを企てる輩などとは無縁な、安心できる体制ができていることが大きいと思う。  この2300件の数字、喜んでばかりはいられない。移住希望者が安心して暮らせるためにはさらなる受け皿となる自治体の参加が何よりも必要となっている。後手に回ったからもうダメだとあきらめずに、「こんな地域を創りたい」ので「こうした人に来てほしい」と移住希望者受け入れ宣言を是非出してほしいものである。  現在ふるさと回帰支援センターにはすでに出展している27県以外の各県からも専有相談ブース開設の希望が多数寄せられているが、スペースの確保ができず期待にこたえきれていない。引き続きスペースの確保に全力を挙げているのでもうしばらくお待ちいただきたい。  最後に戦後の民主教育を受けた一人の団塊世代として是非言っておきたいことがある。それはこの国は立憲主義の法治国家であるということだ。日本国憲法のもと各法があり、その法律によって統治されているのだ。何を行うにも、最後に問われるのは日本国憲法との整合性である。このことは、なによりも絶対に守らなければならないことである。それを圧倒的多数の憲法学者や歴代の法制局長官が明確に違憲であると指摘している安保法制を、多数を頼み強行採決していくことは絶対に許されないことである。これが許されれば、それは戦後70年の日本社会のすべてが崩壊していくことにつながりかねない。国の統治機構が根底から覆ることになる。この時代に生きる一人の人間として、この問題を容認することはできない。 暑中お見舞い申し上げます。

北東北3県セミナー開催

 今日も雨。しかしふるさと回帰支援センターは熱気に包まれている。昨年9月の達増岩手県知事との会見が引き金となって実現した北東北3県の移住セミナーは無事開催の運びとなった。当初目論んだ3知事のそろい踏みは実現しなかったが、参加自治体は30自治体を越え、盛り上がっていた。参加者も15時現在100名を越えており、初めての開催としては順調な集まり具合となっている。移住相談は名前の知られている自治体はさすがに人気で、相談者が集まっているようだった。これは常日頃からの首都圏における情報の発信がものを言っているように感じた。これで先の九州7県合同の移住セミナーに引き続いて、南と北のブロックが動いた。九州は「来年も」という機運が出てきているとの報告を受けている。  5階ではお馴染みの飯山市が北陸新幹線開通後初のセミナーを開催している。6階では初めての徳島県が1階のマルシェスペースと組んでのセミナーを開催している。参加者も30名といったところか。これで四国4県が移住推進で動き始めた。人気があるのに受け皿が十分でなかった四国。これからである。  昨日は北海道ふるさと回帰支援センターが道内の平取町の地域おこし協力隊の募集セミナーを開催した。2名の平取町特産のトマト栽培農家従事者を募集。結果は聞いていないが具体的な形での募集セミナーは分かりやすくていい企画だと思う。そして驚いたことに、この町にはアイヌ支援課が全国でここだけに置かれているとのことであった。地域性である。こうした特徴のある行政サービスこそが自治体の命だと思うがいかがだろうか。  来週から体のオーバーホールを兼ねて夏休みを頂く。NPO結成以来初の長期休暇。人生には休養も必要だと思う。少しの間、大森事務局長、嵩副事務局長にはがんばっていただきたい。

絶対平和をめざすべき

今日から7月、外は梅雨空。なんか心は晴れません。そろそろ夏空が恋しい気分です。6月27日と28日の日程で前理事長の立松和平君が北海道知床に建てた毘沙門堂の例祭に行ってきました。29日の日経新聞の社会面でも取り上げられていましたが盛況でした。この地には立松君の文学碑がありますが、今回その碑の隣に菅原文太氏の志を受け継ぐべく、慰霊碑が建立され、その除幕式も行われました。除幕式には京都仏教会理事長の有馬頼底氏、奈良法隆寺管長の大野玄妙氏も参加されました。この場で有馬氏は昨年11月の沖縄知事選応援に行った菅原氏が「二度と戦争はしてはいけない」と挨拶したことに触れ、「この世にあるものはすべてが仏様。仏様同士が互いに争っていいわけがない」と最近の安保法制化の動きを懸念し、絶対平和を目指すべきと語った。今年の知床は寒く、摂氏10度ということで震え上がりましたが、4月、5月が暑かったのでいまのところは作物への影響はないとのことでした。 28日の夜のBS TBSでまた田舎暮らしが取り上げられ、有楽町の交通会館が映されたようです。内容も移住希望者がふるさと回帰支援センターに相談に来て、紹介された和歌山県田辺市を訪問し、移住に踏み切るところまでが取り上げられたようで、視聴者からは大いに参考になったという声があったとのことでした。 同日の昼の岐阜県のセミナーは林業に絞ったものでした。このセミナーになんと21名の参加があったとのこと。農業に関するセミナーは多いのですが林業は開催が非常に少なく、1次産業への若者の希望が農業から林業まで拡大するのかもしれません。林業は長い低迷の時代が続きましたがやっと底入れしたようで、全国各地の終戦後に植えた木がそろそろ切りごろに入っており、一条の光がこの分野にさし始めたといっていいのでしょうか。事実であればうれしいことです。 この間、あまり活動が見えてこなかった山形県が動き出しそうです。県内は庄内・置賜・村山・最上の4つの地域に分けられているのですが、11日にはまず庄内地方の自治体が集まって移住セミナーを開催します。順次、それ以外の地域もセミナーを開催する予定ですのでチェックしていてください。また、今週末の4日には北海道ふるさと回帰支援センターが久しぶりに道内の自治体の地域おこし協力隊の募集セミナーを開催します。北海道は一般的には人気の高い地域で参加者がどのくらいになるか注目されます。さらに翌5日はこの間準備してきた北東北3県のセミナーがいよいよ開催されます。参加自治体は32自治体に達し、大いに盛り上がりが期待されます。10時開会ですが、この中では3県のスペシャルPRタイムが11時から予定されています。何が飛び出すか乞うご期待です。

なべちゃんは熱い!

1ヶ月が早い。もう今日は26日だ。外は曇り空。夜には雨となるようだ。過日は高知大学の受田副学長がひょっこり交通会館に顔を出された。同大の地域連携推進センター長も兼任され、政府の「そうだ、地方で暮らそう!」国民会議の委員にも就任されている。先生には5年前の地域社会雇用創造事業のときにも協力を頂き、高知市で開催したビジネスコンペの会場をお借りし、審査委員にもなっていただいた経緯がある。あの時合格した起業家たちは元気でがんばっているのだろうかなどと思ってしまった。先生は、お元気そうで、国民会議への期待も語っておられた。 28日の午後9時からのBS TBSのニュース番組でふるさと回帰支援センターが取り上げられます。21日にインタビューは終わっており、是非見てください。今日も朝から朝日新聞の「文化くらし報道部」の取材があり、月曜朝刊の「Reライフ」というページで「田舎への移住に憧れます。どんな心構えが必要?」という読者の投稿に応える形で紙面が作られるそうですので、チェックしてください。 24日には徳島県三好市がセミナーを開いた。それも隣の神山町を参考にしたわけでもあるまいがサテライトオフィスの開設希望企業を対象にしたセミナーであった。参加企業は4~5企業があったようで、はじめての開催にしてはそれなりの手ごたえを感じていたようだ。売りは空き校舎の無料貸し出しのようで、黒川市長の意欲が感じられるセミナー開催であった。移住セミナーもさることながら、情報の発信という観点からこうしたセミナーだって大歓迎。是非検討していただきたい。 また、昨日は新潟県の魚沼市長も顔を出された。友人の中越地震の復興監をやった渡辺斎君が非常勤の参与になったこともあって案内したようで、これからの魚沼について熱く語り合った。新潟県庁を退職して数年立つが「なべちゃん」は相変わらず熱い。東北大出身の彼は震災復興にもかかわり、三陸沿岸に万里の長城のように建設されている防波堤についても憤っていた。この件については、私も同感で無駄なことをやっているということに尽きる。防波堤ありきではなく、実家が今回の津波で流された東北出身の自分としてはもう少し今後の暮らしを含めた視点を入れて議論してほしかったと思う。 6月がわがNPOは新年度であるが、今月から事務局会議は第4木曜日開催となり、昨日開催した。これまでメンバーであるが参加してこなかった全森連や全漁連、パルシステム、農業会議所も参加され、活発な議論が行われた。5月の相談件数が2000件になったという報告に皆さん驚きの声を上げていた。

5月は1998件の相談件数

梅雨の中休みなのでしょうか?東京は本格的な入梅までには少し間がありそうな感じです。 16日は、ふるさと回帰支援センターの17回目の総会でした。自治体会員の方々や個人会員などが全国から集まり、無事、総会は成立。事業計画や2年に一度の役員人事も原案通り承認されました。また事業費も3億5千万の大台に乗るなど、従来以上のスケールでの活動が予定されています。とくに、新年度は各自治体の新担当者を対象にした研修セミナーを2月の政府予算案確定時のセミナーとは別に、7月に開催することが決定されました。折からの政府の「まち・ひと・しごと創生本部」がらみの長期ビジョンや総合戦略策定を射程に入れた研修セミナーとして各自治体の要望を受けてのものです。また、例年開催している「ふるさと回帰フェア2015」も、東京分は9月12、13日の日程で有楽町の国際フォーラムで開催することも決定されました。今年は27県1政令市が専従相談員を置いて活動を開始しての初年度でもあり、心を熱くして1年間がんばりたいと思っています。 総会には、4月から初めてパネルブースを開設した富山県朝日町、北海道上士幌町の二つの町も出席され、4月に始めてセミナーを開催した朝日町は、早速、朝日町を訪ねていただくなど、反応があったと喜んでいました。 先週末の13日と14日は、合計7回の自治体主催のセミナーが開催されるなど大賑わいでした。とくに14日の九州7県が参加したセミナーには200人を超える参加者があり、初めての開催としては内容の濃いセミナーだったと好評でした。また、政令市としては初めて相談員も配置して移住者の受け入れに取り組み始めた静岡市も40名の参加者が集まり、担当者は、ほっと胸をなでおろしていました。ほかに、徳島県、愛知県、石川県、福井県、長野県大町市もセミナーを開催、それぞれ期待通りの参加者を集めていました。こうしたダイナミックなセミナー開催の動きもあり、5月の移住相談件数は、なんと1998件と2000件にあと一息というところまで伸ばしています。この調子で行くと、夏本番の7,8月は2000件を越え、3000件の声を聞くということになりかねません。このように移住をめぐる情勢はいい感じで展開し始めたと言っていいようです。 昨18日は夕方からNHKラジオに生出演し、高齢者の田舎暮らしについて話をしました。全国放送で大分県や徳島県などの自治労時代の友人たちから電話やメールがあり、励まされました。友人たちの励ましはいくつになってもうれしいものです。

全九州7県が合同セミナー開催

昨日、関東地方も入梅したとか、梅雨はうっとうしいものだが農業関係者にとってはなくてはならないもので、これで野菜高が一段落するのではないだろうか。 今日は、これまで3市の市長の訪問があった。午前には愛媛県宇和島市長がひょっこり訪ねてこられた。宇和島は仙台の伊達藩の支藩で、今年は建都400年祭を開催中とか、一度仙台市と共催でセミナーを開催したらと話したら、それも面白いねということだった。伊達比べも一興かと思った次第である。そのあとに岐阜県中津川市長にもお訪ねいただいた。中津川市は裏木曽ともいわれる地で木曽ヒノキの生産地として知られ、姫路城天守閣西の心柱もこの地のものだ。さらに中山道の宿場町として栄え、街道一のスイーツとして江戸時代から愛された栗きんとん発祥の地でもある。前理事長の立松和平君が提唱した古事の森のひとつも彼の地にはあるということだった。午後には山梨県の笛吹市長も。今年人気No.1となった山梨県の自治体としてしっかり受け皿を作って行きたいと語って帰られた。 先週は6日には高知の尾崎知事がブースの激励に来られた。知事には4年前の3・11東日本大震災の際に、海が放射能で汚染された関係で福島県の漁業者の移住受け入れを要請したとき以来の再会であった。相変わらず若々しい姿であった。7日には宮崎県の河野知事にスペースブースのオープニングセレモニーでお越しいただいた。案内看板は名産の飫肥杉で作られたもので、宮崎県の意気込みが感じられるものだ。総務省出身の知事は地方行政についてはよく理解された方で、東国原元知事の下で副知事をされた知事とか。しっかり宮崎をアピールして帰られた。 今年の自治体主催のセミナーの目玉になりそうなのが14日の沖縄県を含む九州7県合同セミナーの開催である。12階のイベントホールを借り切ってのセミナーだ。多くの移住希望者の参加が見込まれる。 来月5日には北東北3県の青森・岩手・秋田が勢ぞろいしたセミナーがこの東京交通会館で開催される。現在青森県が10ブース、岩手県が11ブース、秋田県が11ブースと計32ブースが並ぶことが予定されている。初めての試みだが是非ともの参加を要請したい。

いわきの地域おこし協力隊員決定 | セミナー VIEW MORE

いわきの地域おこし協力隊員決定

6月になりました。今月から東京交通会館の1階の柱に大きなふるさと回帰支援センターの広告を出しました。円柱なので3面の絵柄をあしらい、まきつける形にしています。お近くに来たときは見て、感想を寄せてください。 9月のふるさと回帰フェアの準備も着々と進んでいる。すでに参加申し込みも昨年を上回る勢いのようで、果たして会場の中に納まるのかうれしい悲鳴となっている。前夜祭の記念講演を誰にするのか、これが頭の痛いところで、すでに11回目ということになるとめぼしい人はすでに講演いただいており、人選に苦慮している。そうしていたら6月1日の朝日新聞の「異才面談」というインタビュー記事に田中泯さんが掲載されていた。私の親しい友人が現代舞踏家の麿赤児氏で田中泯さんのことは同じ業界ということで40年も前から活躍ぶりは知っていた。最近は俳優としてのほうが有名だが、私たちは舞踏家としての田中泯さんのほうがなじみだ。このインタビュー記事がいい。説得力がある。「自立した地方それぞれの考えがなければ、『上』から来るものだけでは創生はできない」「自分が住んでいる場所が中心で、そこに生まれた誇りを持って生きることが理想なのに、自信を失っているようにみえる。中央がなければやっていけないと考えるような地域は、厳しい言い方をすれば、必然的に絶えてしまうのでは」「中央に出た人たちがつい振り返る、そういう地方でなくてはならない」、そして「ここで生きる」という「誇り」を持つ人を、いかに増やしていくのか、そうでなければ「創生」にはつながらない、といっている。この話を、前夜祭の記念講演でしてほしいと思っている。いかがでしょうか? この間、あまり活動が見えていなかったように思える福井県がついに動いた。知事も参加しての「ふるさと福井移住定住促進機構」が昨日、福井市についに立ち上がった。開所式には県下の市町村の首長たちや商工会議所など関係団体も大勢出席した。今後の新幹線の開通を前に移住者の受け入れ態勢を確立することを目指すことにしている。 先ほど、福島県いわき市から連絡があった。伝統的いわき和紙(通称・遠野和紙)の後継者を地域おこし協力隊員を募集して育てようと決意していたが、2名の募集に6名が応募、めでたく2名の後継者が決まったとのこと。この募集のためのセミナーも5月にふるさと回帰支援センターで開催されていた。

オランダの記者が取材に来ました

 今日30日もふるさと回帰支援センターは大賑わいである。5階、6階ともセミナーが開催されていることもあるが、個別相談も多い。スタッフと雑談を楽しむ場所もない。うれしい悲鳴というところか。これから夏場に向けて、移住相談はさらに増加していく。何とかスペースの確保を急がなければと思っている。また、今日はオランダのマスコミの取材があった。アベノミクスの取材で訪日したようだが、移住の動きもあるということで来た。今日は人気の長野県のセミナーも開催されており、88名の参加者のうち若者の参加が多いことに驚いていた。相談件数も1000件を越えていることにも関心を寄せていた。帰りに福島県の赤べこのキーホルダーを差し上げたら喜んでいた。また、6階では福島県の白河市も1年ぶりにセミナーを開催。テーマは二地域居住。参加者は8名と少なかったが、新幹線を使えば新白河まで1時間半弱、十分通える距離でこうしたテーマでのセミナー開催もあっていいと思う。数多くのセミナーが開催されているがポイントはいかに特徴を出しかだと思う。  昨日は8年前から理事を、昨年から評議員を勤めている新潟県長岡市の山の暮らし再生機構の評議会に日帰りで出席した。途中、上越国境のトンネルを抜けると、そこは雪国ではなく、一面の新緑。水を張った水田には早苗が植えられ、折からの初夏の太陽の陽光を受けてきらきらと輝いていた。その風景を取り巻く山々は霞がたなびいたような水色の光の中にあった。冬の新潟もいいが、この時期の新潟はさらに美しい。会議メンバーの女性に聞いたが、新潟の気候は適度の湿気があり、肌にしっとりと馴染む。このためほかの地での暮らしは考えられないといっていた。この湿り気が新潟美人を生み出しているのではと考えた次第。こうしたことも移住推進の売りになる。是非、生活にかかわるこうしたことも見直してみたらいかがでしょうか。売りになると考える。  遅れていた栃木県と愛媛県の相談員が6月2日から初出勤となる。これで27県1政令都市が全員揃うことになる。いよいよ総力戦の取り組みのスタート。是非ともがんばってほしい。

やっと広告が出るよォー

 5月も気がつけば下旬、木々の緑は日を追うごとに濃くなっている。それに合わせるように日は長くなり、朝は4時を過ぎると明るくなり、夕暮れも7時頃まで薄暮が長くなっている。これから夏至に向かってさらに長くなる。私はこの時間が好きだ。労働安全衛生対策と高齢社会対策の調査で2回ほど北欧へ行ったが、これからは白夜の季節になる。気の置けない仲間とガーデンで飲むビールは最高だ。今年はこのビールを楽しみたい。時間は、1時間から1時間半くらいがいい。気の合う仲間と話題も選びたい。ふるさと回帰の各県の情報交換でもいい。生きている実感やふるさとでの望ましい暮らしもいいかもしれない。ビールは最近キリンが売り出したコンビニでしか買えない「ザ・アロマ」がいい。ホップが利いていて最高だ。245円と少し高いのが玉に瑕だがたくさん飲むのではないので、この時期のビールはこれにしよう。  4月から相談体制が格段に充実したふるさと回帰支援センターの来訪者の伸びが顕著だ。4月は設立以来破れなかった1000名の壁が今年一挙に1207件と超えた。この間テレビや新聞などで取り上げていただいたことによるものと思われるが、胸をなでおろしている。広告費がなく、宣伝できていないがこの結果は評価できる。昨年も700件代であったから60%アップということになる。この間、23日の土曜日は人気の山梨県の中でも、さらに人気の北杜市のセミナーには、市単独で100名を集めた。能登の穴水町も15名を超えた。24日の長野県の駒ヶ根市も20名。大分県も30名を超えるなどコンスタントに人が集まっている。27県1政令市の専従相談員のところへの相談も徐々に増えてきている。体制の強化による相乗効果によるものと思う。各県の相談員の粒も揃っていると思う。是非、のぞきに来ていただきたい。これで、政府がさらに本気で移住・定住政策に本腰を入れていただき、キャンペーンを張っていただければ地方移住者はさらに増えること間違いない。創生本部とは一度じっくり意見交換したいのだが闇に向かってボールを投げているようなもので返事は帰ってこない。  最近、従来からまったく音沙汰のなかった県をはじめとした自治体関係者の来訪が続いている。これらの自治体がふるさと回帰運動に参加すればさらに移住希望者は増加することは確かだ。全体としての課題は受け入れ体制の充実。専従相談員を配置している県でも、まだまだ受け入れ体制ができていないところが多い。これからはこのことの拡充をお願いしたい。数日前にしまね移住・定住推進機構の事務局長がひょっこり訪れられた。この機構は歴史が長くすでに23年になるという。結成時から気をつけたことは受け皿の確立だったとのこと。わが意を受けたりであった。  先ほどは三重県の鈴木知事が視察に訪れた。灘高ー東大での通産官僚。フットワークのよさそうな人柄で新しいタイプの知事とお見受けした。ますますの活躍を祈念したい。  また、遅れていたふるさと回帰運動の広告をやっと出すことになった。予算がなく、やっとのこと。広告くらいは政府にお願いしたいものだがないものねだりか。 まず、東京交通会館の入り口の柱に、それと6月3日発売の「田舎暮らしの本」と「ターンズ」に。センターのデザイナーの苦心作です。乞うご期待を!

初めて4月の相談件数が1000件越え

 5月の連休が終わったと思ったら季節はずれの台風が日本を縦断し、この台風が行った後は30度の猛暑がやってきた。そして、箱根山も水蒸気が噴出するなど、警戒が強められている。なんか自然界がいつもとちがう動きをしているようだ。何事もなければと祈るばかりである。  連休明けの7日、2名の相談員を配置している富山県の移住相談コーナー「富山くらし・しごと支援センター」のオープニングセレモニーが石井知事も出席して行われた。このセレモニーにはNHKを始め県内民放2社も取材に訪れ、にぎやかなものとなった。石井知事は「県内移住者は右肩上がりで増えている。北陸新幹線も開業し、さらに移住者を増やして行きたい」と決意を語った。8日には京都市の門川市長がトレードマークになっている着物姿でセンターを視察に訪れた。4月に京都で講演したときに挨拶したことをきっかけに、その後市の担当部長などが視察に訪れており、今回は市長自ら足を運んでいただいたもので、5階、6階をくまなく視察され、是非京都市もこの運動に参加したいと感想を述べられた。相談員たちは気さくな人柄の門川市長の魅力に翻弄されていた。  10日の日曜日は人気の香川県と鳥取県のセミナーが開催された。香川のセミナーの参加者は139名と多数に及び、大賑わいであった。また、鳥取は昨年の移住実績は全国のトップクラスであったが、久しぶりの東京での開催であったものの、周知の期間が短いこともあり18名にとどまった。  また、このほど、4月の1ヶ月間の移住相談件数が明らかになったが今月も1月、2月、3月に続いての1000件超えの、1207件であった。4月は例年相談件数が減る月だが、今年初めて1000件の大台を超えた。移住相談はこれから夏場に向かって増えていく傾向があるが、なんとか1500件超えを目指したいと思っている。  この間、マスコミの取材が多いが、連休明けの7日のNHKのあさイチで取り上げられたが、今度は17日の日曜日のBS TBSの午後6時から7時まで「まるわかり!日曜ニュース深堀り」に今度は小生が登場する。是非見ていただいて感想を寄せてほしい。

高知県、昨年度は移住者400組越える

 連休のど真ん中、東京交通会館の1階は人が群れている。狙いは「どさんこプラザ」のソフトクリーム。通路まで人がはみ出しながら、老いも若きもソフトクリームをなめている。あんまりほめられたものではないが、外が30度になろうかという暑さもあって大賑わいである。今年ももうこんな季節になったかという感じである。  昨日は、秋田の三種町から友人が訪ねてきた。実は昨夜,WBCスーパーフェザー級のタイトルマッチが大田区であり、三種町出身のチャンピオン三浦選手応援のために上京したしだい。結果は3回TKOで4回目の防衛。ボンバーパンチといわれる左が炸裂した。三浦選手は友人の数軒となりとか。一戦ごとに強くなっている感じがある。今後とも大いに期待できるチャンピオンになることを祈念している。このクラスには強豪内山高志チャンピオンがいる。早晩、激突ということになるだろうが、がんばってほしい。  9月のふるさと回帰フェア2015の第1号の文書がまず会員自治体に向けて昨日発信されたようで、いよいよ準備がスタートした。今年は「まち・ひと・しごと創生本部」の動きもあり、例年に比べ大幅な増加が見込まれる。文書をしっかりチェックされ、申し込みも早目をお勧めした。前夜祭は会場の関係で詳細はこれからとなっている。こちらのほうもよろしくお願いしたい。会場は昨年と同じ有楽町の東京国際フォーラムとなっている。  ここ3年ほど、急激な勢いで移住・定住に取り組む高知県が14年度400組超の652人の移住者を確保したと高知新聞が4月1日の朝刊で報じた。県や市町村に寄せられた移住相談は3458件と前年度の1817件の倍近く。20から40代が全体の8割、出身地別ではUターンが23%。移住者が多かったのは高知市内。次いで黒潮町、越知町と続く。高知県では本年度の目標を500組に置くことにしている。

ひばりあんもちの思い出

うれしい話をひとつ。29日のメーデーを前に福島相双地方振興局のメンバーが訪ねてきた。メーデーに参加し、震災復興にがんばる相双地域をアピールするためだ。そのお土産がうれしい。なんとJR常磐線の原ノ町駅で売っている「ひばりあんもち」だ。 この餡餅には多くの思い出がある。10年前に亡くなった父親のお土産といえばいつもこの「ひばりあんもち」と決まっていた。弟と取り合って食べた記憶がある。今は冷凍してあり、1時間もすれば自然解凍し、甘さ控えめでおいしくいただける。かつては生で売っていたが、今はそうではないようだ。奥羽本線「峠」駅にも峠の力餅というのがあるそうだが、同じような餅なのではないだろうか。食べたことはないが、峠を越えてふるさとを出る人が最後の名残に食べたのではないだろうか。そして、ふるさとに帰ってきた人が最初にふるさとを感ずるのがこの峠の力餅なのではないだろうか。 原ノ町の餡餅にはしおりがついている。そこには、「『故郷を失くしてはいけない』地産池沼を失くしても、地元・福島から離れなかった理由。みんな居なくなってしまったら、誰も戻って来れないから。避難した子ども達が帰って来れる環境が、いつか整うと信じて、私たちはこの地元・福島で、皆様の温かいお心を支えに踏ん張り続けたいのです。絶えず諦めずに乗り越えた先に、私達や未来を担う子ども達の夢が広がることを願って。」とある。この地域は、原発事故の影響が残るが、心を熱くし、現在もがんばっている。7月下旬には数百年続く相馬野馬追いが南相馬市の雲雀が原で勇壮に行われる。 29日は第86回メーデーだった。今年は、春闘でベースアップがあり、参加者も多かった。ふるさと回帰支援センターは今年も参加し、情報誌とチラシの配布を行った。この配布行動において、高知に移住した方から「ふるさと回帰支援センターの紹介で高知に移住できました。その節はありがとうございました」と声をかけられ、うれしかったとの報告があった。こうしたところにもふるさと回帰運動の手ごたえを感じさせられるようになった。 27日、久しぶりに映画に行った。観たのはビートたけしの「龍三と7人の仲間たち」。前評判もよさそうだったので行ったが、これがさっぱり。ただ単なるドタバタ劇で心を打つものがない。劇場は圧倒的にシニア世代。笑い声は数箇所で起きたがそれだけ。もっと別なつくり方があったのではないだろうか。テーマは面白そうなのだが、つくり方が安直だ。思想がないのが決定的のような気がする。明日から風薫る5月。皆様にとって実り多き月であることを祈ります。

オープニング・セレモニーに100名参加

もうすぐ連休です。町には緑があふれ、春本番の勢いを感じます。今年は1週間から10日ほど季節のめぐりが早いようで、もうはなみずきは満開です。はなみずきは桜と異なり風情に欠けるが、華々しさは数段上で、心を励ましてくれるような気がします。 前号に引き続き、ふるさと回帰運動の国際化の話を紹介します。ついにアメリカ人の山梨県への移住第1号が決まりました。一昨日クッキーを持ってお礼にこられたそうで、ついでイタリア人もほぼ決定のようです。さらに今日はオランダの新聞社から取材の申し込みがありました。日本経済の取材で来日の折に取材したいということです。急速にふるさと回帰運動が国際化していることを実感させられます。数年前は韓国からの視察が相次ぎ、韓国まで行って講演もしてきましたが、ついに欧米までこうした日本の運動が広がりつつあることに驚いています。 セミナー開催も順調で、すでにセミナー開催の予約は155回と昨年の開催実績を上回りました。昨日は、町で初めてブースを開設した富山県朝日町が満を持してセミナーを開催し、30名ほどを集めました。挨拶に立った笠原町長は自然環境、水のうまさ、山あり海あり、生活環境はよく、受け入れ態勢もしっかり整えており、是非一度お訪ねくださいとアピール。じっくり腰をすえて移住者の受け入れに取り組みたいと決意を語っていました。今日も新潟県が新潟市、上越市、佐渡市、三条市、十日町市といっしょにセミナーを開催。こちらも30名程度の参加。この間、全体的には昨年比で約2~3割増しの参加状況で、3月に続いて1000名を超える月の相談件数ということになりそうな勢いです。 22日は、午前中は静岡県と静岡市の合同相談センターのオープニング・セレモニーが盛大に行われ、さらに午後からは4月からの各県移住相談員の配置等、体制や全体のレイアウト変更などを記念し、リニューアル・セレモニーを開催しました。そして、なんと100名を越える参加者で、会場の5階のセミナースペースは人であふれておりました。全国市長会や町村会から祝電や挨拶をいただき、鳥取県副知事、静岡県副知事、宮崎県副知事、静岡市長、長野県駒ヶ根市長、大分県日田市長などからお祝いの挨拶をいただきました。最後に27名の各県相談員を一人ひとり紹介し、健闘を誓い合いました。 こうした盛り上がりを受けて、マスコミの取材も多く、29日のテレビ東京の夜11時からのワールドビジネスサテライト、5月7日(木)の朝8時15分からのNHKアサイチ、5月17日(日)のBS TBSの夜6時からのニュースふかぼりなどで取り上げられる予定で現在、取材が続けられています。是非チェックをお願いいたします。

ふるさと回帰運動が世界へ広がる

有楽町のふるさと回帰支援センターの近く、茨城と福井のアンテナショップの間の道は八重桜の並木道だ。今日は昼休みに散歩に出たら、その桜並木は桜吹雪となっていた。もう、ここまで東京は春が進んだのかと驚いた。 4月だからだと思うがこのところ全国の自治体からの来客が多い。あとから、あとから予約なしでくる。これでは仕事にならない。いや、お相手するのも仕事なのだが、それほど多い。うれしい悲鳴ということ。このくらい移住希望者の来訪が多ければ万々歳なのだがまだそこまではいっていない。もう少し時間が必要なようだ。 4月から専従相談員を配置した各県が五月雨的にオープニングセレモニーを開催している。昨日も群馬県の企画部長が参加してセレモニーが行われた。名物の高崎だるまの進呈も相談員に行われた。それなりに工夫されているようだ。 センター全体のセレモニーは22日午後1時半から交通会館5階で開催される。続々と各県から参加者が報告されてきている。現段階で70名を越える参加者が報告されている。さらに増えそうな勢いである。当日は統一自治体選挙で再選されたばかりの政令市の静岡市の田辺市長も参加される予定だ。 スペースを確保してブースを開設した各県もそれぞれ工夫が施され、人目を引く配置となっている。広島はカープの赤を基調にした配色で統一し、らしさを強調している。高知は県産材を使ったテーブルと椅子を用意した。和歌山はパンダのぬいぐるみを置いてアピール。山梨は富士山のポスターで埋め尽くされている。山形は新幹線初のリゾート列車のポスター「地酒の人も ジュースの人も 次の駅まで 一杯いかが?」の文字入りを正面に飾っている。これ以外の県はこれからの工夫となるようだ。 意外な話をひとつ。昨年、移住人気ランキングでトップとなった山梨県。この情報が世界に向けて発信されたようで、なんとイタリア、アメリカ、カナダなどからの移住希望者が相次いでいる。これらの国の移住希望者は奥様が日本人とのこと。さらにスペインからも移住の相談が山梨県移住相談コーナーに来ているようだ。台湾の大学からは学生の宿泊つきの研修の相談も来ているとのこと。ふるさと回帰も世界化し始めているようだ。

大波に向かって進む以外に道はない

今日の雨で桜は終わりか?桜が咲くのを待ちに待っていたのに、結局は花見が出来なかった。余裕がないのだ。今朝の高架を走る通勤電車の中で、過ぎていく町並みを眺めながら、桜は心で思うほうがいいのかもしれないなどと考えていた。だって、桜は散るのが早いんだもの。 明日、京都仏教会に呼ばれて講演に京都へ行く。久しぶりに哲学の道を歩いてみようかなどと思っている。20ど前に京都で半年ほど仕事をしたことがあるが、あの道は好きな散歩コースであった。銀閣寺から歩き始めるが、近くに「おめん」といううどんやがあった。行くたびに満員であったが、おいしいうどんであった。   有楽町の事務所がリニューアルして1週間。まだ落ち着かない。何より人が多い。5階と6階で46人いる。リニューアルし、34県1政令市4市2町がパネルブースを構え、27県1政令市が専従相談員を配置し、移住希望者の相談にあずかっていることも知られていない。当面の課題はこのことを周知することである。必要なら週末に限ってサンドイッチマンをこの交通会館の周りに配置しようかとも思っている。この間マスコミの取材も多いので、まずこのことをアピールしたいと考えている。3月末から4月にかけて休んでいたセミナーも今週からスタートする。4月は一部空きがあるが、5月連休以降は隙間のないほどに魅力的な企画のセミナーが目白押しだ。ここがポイントで、よそにない企画であるか否かがセミナーの成功の決め手といってもいいかもしれない。担当者はまず自分が参加したい企画を作ることから始めるのもひとつではないだろうか。 4月7日現在、セミナー予約は122回の多数に及ぶ。昨年の開催実績の136回は目の前だ。勢いが出てきたなあーというのが実感である。   雑感をひとつ。前にも書いたかもしれないがふるさと回帰運動をめぐる情勢が急だ。「まち・ひと・しごと創生本部」の設立で一斉に全国の自治体が動いている。その余波が27県1政令市の専従相談員の配置である。従来は5名の相談の配置が、一挙に23人の相談員が増えた。一つひとつ積み上げてきたものが一挙に増えた。大波が来たといってもいい。この大波、操船を誤れば船は転覆するほどに大きい。転覆を避けるためには、この大波に向かって、臆せず、真っ直ぐに向かっていくしか道はない。大波を避けようと逃げれば横波を食らってアウト。丹田に力を入れ、真っ直ぐ進むことを誓っている今日この頃である。

地方創生に体制整い、スタート | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

地方創生に体制整い、スタート

ふるさと回帰支援センターは有楽町の情報センターをリニューアルして、今日新たな船出をした。10時からのミーテイングには45名のスタッフが勢ぞろいした。この45名で全国各地へ移住希望者を送り出すのかと思うとおのずと身がしきしまるような思いがする。昨日のブログでも書いたが2002年NPO発足から月1000件の相談を達成するまでを第1期とすれが34県1政令市4市2町のブース開設、27県1政令市の専従相談員を配置しての移住推進の取り組みは新たな出発ともいえるもので、この運動を主催する立場からは身の引き締まる思いがする。まさにこのふるさと回帰運動は新しい次元の運動に突入したといっていいと思う。相手は生身の人であり、モノとは違う。一人ひとり違う。その違いを理解するところから移住相談は始まる。このことを自覚して相談業務に携わるよう訓示した。午後からは各担当よりオリエンテーションが行われたまた、リニューアルオープンのセレモニーは22日午後1時から行うことにしている。 なお、マスコミはNHK福井支局、高知新聞、京都新聞、共同通信の取材があった。 新たにブース開設した自治体、団体は以下の通り。 東日本(5階) 事務所スペースを確保し、専従相談員配置の県・政令市 福島県、山梨県、秋田県、山形県、福井県、富山県、静岡県、静岡市。 専従相談員配置県 青森県、岩手県、岐阜県、群馬県、栃木県、茨城県、長野県。 パネルブース設置県・団体・企業 新潟県、石川県、神奈川県、愛知県、飯山市、大町市、駒ヶ根市、富山県朝日町、北海道上士幌町、公益財団山の暮らし再生機構(長岡市)、グリーンふるさと推進機構(茨城県県北地域)、(株)生活科学運営、アット・ホーム。 西日本(6階) 事務所スペースを確保し、専従相談員配置の県 和歌山県、広島県、山口県、高知県、宮崎県。 専従相談員配置県 三重県、岡山県、愛媛県、香川県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県、 パネルブース設置県 鳥取県、島根県、徳島県。

第2期ふるさと回帰運動スタートする

今日で3月も終わり。明日からはいよいよ4月。ふるさと回帰支援センターは新しいスタートを切る。これまで12年間、地道に都市と地域の交流・移住に取り組んできた。その成果が月の相談件数1000件。それが、「まち・ひと・しごと創生本部」の設置で大きく動いた。この大波ともいえる動きでふるさと回帰支援センターは翻弄されている。12年間積み上げてきた内部留保も情報センターの拡充ですべて吐き出した。爪に火をともすような思いでためた金なのにである。せめて、場所代くらいは国の支援があってもいいのではないだろうか。リップサービスだけで運動が進めば世話はない。 本来、移住などは民間ベースで文化運動として、一人ひとりの価値観を大切に行われるものではないかと思ってきたのだが、そうも言っていられない状況となっている。急激な人口減社会の到来がそうさせているのだろう。ただ基本は、一人の人と一つの地域を丁寧に結び付けていくことであることは確かなことだ。田舎暮らしは誰でも出来ることではない。向き、不向きがあることを忘れてはならない。気の長い取り組みこそが肝要であると思っている。 総務省が設置する全国移住促進センターも「移住・交流情報ガーデン」として動き出しそうだ。ただ委託先には驚いた。地域活性化センターの中にあるJOINが受託したようだ。 21日には公開シンポジゥム「地方創生―大学の役割と可能性―」を東海大学の高輪キャンパスではじめて開催した。これは、地方創生が叫ばれる中で大学の役割と可能性を改めて問うもので、北から岩手県立大学、法政大学、東海大学、名古屋学院大学の学長・総長が一堂に会し、議論した。このシンポは2部構成で、1部ではそれぞれの大学の学生が「大学で何を学び、これから地域のために何ができるのか」をテーマのVTRで活動を報告した。その中では、大学を休学し、地域おこし協力隊として岡山県美作市に入って、休耕田の開拓を行った例や熊本県阿蘇で農業研修に行ったところで農業にはまり、就農した例などが報告された。 2部では上記大学の学長・総長によるパネルデスカッションが行われた。コメンテーターは元鳥取県知事の慶応大片山善博教授、モデレーターは見城美枝子理事長が務めた。この中ではそれぞれの大学が地域貢献活動を行い、その取り組みが学生たちに研究の課題を明確にさせたり、やる気を引き出したりと効果を上げていることが報告された。また、法政の田中優子総長は大学として「画期的な取り組みを行っている自治体から推薦で学生を入学させ、地元に帰す制度に取り組んでいるとの」報告もなされた。この制度で選ばれた岩手県遠野市からの学生は3年前にふるさと回帰支援センターでインターンシップに取り組み、無事、大学も卒業し、遠野市に就職している。また、このシンポは6月にNHKのEテレで放映されることになっている。 ふるさと回帰支援センターは4月1日からリニューアルオープンする。当日は10時から朝礼を行い、当面の取り組みを語る。さらに22日午後1時からはマスコミも入れてオープニングセレモニーを行うことにしている。ブースを出しているいくつかの県の知事の出席も見込まれる。そして34県1政令市4市2町のパネルブースが並んだ姿は壮観だ。また、27県1政令市が専従相談員を配置する。大いににぎわうこと受けあいだ。いよいよ第2期ふるさと回帰運動がスタートする。 面談形式による移住相談を売りにするふるさと回帰支援センター。不安いっぱいの移住希望者にいかに寄り添って相談できるかがポイント。移住相談員の奮闘を祈る。

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